Ferror、Ferror32(5)

名前

Ferror、Ferror32-FML エラー・コード

形式

#include "fml.h"
#include "fml32.h"

機能説明

エラー状態のシンボリック名が示す数値を、多数の FML ライブラリのルーチンを実行する時に生じるエラーである Ferror に割り当てます。

Ferror という名前は、タイプ int を持つ修正可能な lvalue に拡張されます。この値は、FML ライブラリ・ルーチンが正のエラー番号に設定します。Ferror は、オブジェクトの識別子である必要はありません。Ferror は、関数の呼び出しによって生じる変更可能な lvalue に拡張されます。Ferror がマクロであるか、外部リンケージで宣言される識別子であるかは、指定されていません。tperrno() のマクロ定義が実際のオブジェクトにアクセスできない場合、またはプログラムが Ferror という名前で識別子を定義している場合は、動作は未定義です。

マニュアルの FML ルーチンの項目に、各ルーティンに対して起こりうるエラー状況とその場合のエラーの意味がリストされています。リストされているエラーの順番は重要ではなく、優先順位を示すものではありません。Ferror の値は、エラーが表示された場合にのみ、その後で確認します。つまり、構成要素の戻り値がエラーを表示し、構成要素の定義が tperrno() が設定されたことを示したときに確認します。Ferror の値をチェックするアプリケーションには、fml.h のヘッダ・ファイルが含まれることが必要です。

Ferror32 は、FML32 ルーチンのユーザに対して同様な機能を提供します。Ferror32 の値をチェックするアプリケーションには、fml32.h のヘッダ・ファイルが含まれることが必要です。

下記のリストは、FML および FML32 のルーチンが返すエラー・コードです。
#define FMINVAL 0   /* bottom of error message codes */ 
#define FALIGNERR 1  /* fielded buffer not aligned */
#define FNOTFLD 2   /* buffer not fielded */ 
#define FNOSPACE 3   /* no space in fielded buffer */
#define FNOTPRES 4   /* field not present */ 
#define FBADFLD 5   /* unknown field number or type */ 
#define FTYPERR 6   /* illegal field type */ 
#define FEUNIX 7    /* unix system call error */ 
#define FBADNAME 8   /* unknown field name */ 
#define FMALLOC 9   /* malloc failed */ 
#define FSYNTAX 10   /* bad syntax in boolean expression */ 
#define FFTOPEN 11   /* cannot find or open field table */ 
#define FFTSYNTAX 12  /* syntax error in field table */ 
#define FEINVAL 13   /* invalid argument to function */ 
#define FBADTBL 14   /* destructive concurrent access to field table */ 
#define FBADVIEW 15  /* cannot find or get view */ 
#define FVFSYNTAX 16  /* bad viewfile */ 
#define FVFOPEN 17   /* cannot find or open viewfile */ 
#define FBADACM 18   /* ACM contains negative value */ 
#define FNOCNAME 19   /* cname not found */

使用方法

ルーチンには、エラーの戻り値がないものもあります。Ferror をゼロに設定するルーチンがないので、アプリケーションは Ferror をゼロに設定し、ルーチンを呼び出します。エラーが発生したかどうかを確認するために再度 Ferror をチェックすることができます。

DOS および OS/2 の環境では、この変数は FMLerror として知られています。

関連項目

各ルーチンから返されるエラー・コードの意味に関する詳細については、個々の FML ライブラリ・ルーチンのエラー・セクションを参照してください。