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GWTUX2TE、GWTE2TUX(5)

名前

GWTUX2TEGWTE2TUX―BEA Tuxedo/BEA TOP END ゲートウェイ・サーバ

形式

GWTUX2TE SRVGRP = "identifier" SRVID = "number"
CLOPT = "-- -f service_definition_file
[-c TOPEND_remote_configuration_file]
[-R sec] [-w wait_time] [[-u username] [-p password_file]]"
GWTE2TUX SRVGRP = "identifier" SRVID = "number" 
CLOPT = "-- -f service_definition_file
[-c TOPEND_remote_configuration_file]
[-R sec] [[-u username] [-g groupname]]"

機能説明

GWTUX2TEGWTE2TUX は、ゲートウェイ・サーバです。GWTUX2TE は、BEA Tuxedo クライアントと BEA TOP END サーバ間の接続を実現します。GWTE2TUX は、BEA TOP ENDクライアントと BEA Tuxedo サーバ間の接続を実現します。これらのゲートウェイ・サーバの一方、または両方をドメインに対してコンフィギュレーションすることができます。

GWTUX2TEGWTE2TUX は、特定のサーバ・グループ内で動作するサーバとして、UBBCONFIG ファイルの SERVERS セクションで定義されます。そのため、SRVGRP には、GRPNAME パラメータ (GROUPS セクションで指定) の値に対応する値を設定する必要があります。SVRID パラメータの指定も必須です。また、GWTUX2TEGWTE2TUX には、ゲートウェイ・インスタンスの MIN 値と MAX 値を指定できます。これらのゲートウェイ・サーバは同期型ですが、スループットを向上させるために、複数のインスタンスを使用することもできます。

CLOPT パラメータは、サーバのブート時にゲートウェイ・サーバにコマンド行オプションのセットを渡すパラメータです。CLOPT を使用してオプションを指定するには、次の形式を用います。

CLOPT="-- gateway_group_runtime_parameters"

以下の CLOPT オプションが認識されます。

-f service_definition_file

このファイルには、ゲートウェイ・サーバによって宣言されるサービスと関数がリストされます(ファイル形式については、このリファレンス・ページの「コンフィギュレーション」を参照してください)。-fを指定しない場合、または指定したファイルに無効な構文が含まれている場合、ゲートウェイ・サーバは、エラー情報を記録して終了します。

-c TOP_END_remote_configuration_file

このファイルでは、ゲートウェイ・サーバと BEA TOP END システムの接続が定義されます。このオプションを指定しない場合、デフォルトで $APPDIR/TOPENDRC.cfg がコンフィギュレーション・ファイルとして使用されます。コンフィギュレーション・ファイルがない場合、または指定したファイルに無効な構文が含まれている場合、ゲートウェイ・サーバは、エラー情報を記録して終了します。

-u username -p password_file

BEA TOP END システムでセキュリティ機能が有効な場合は、GWTUX2TE ゲートウェイに対して -u オプションおよび -p オプションを指定する必要があります。

-u を使用して指定したユーザのパスワードを含むファイルを -p オプションの後に指定します。パスワード・ファイルは ASCII 形式で作成し、パスワードは単一行に指定する必要がありますセキュリティを確実にするため、ファイルの読み書きの権限をBEA Tuxedo の管理者に限定しておく必要があります。

詳細については、「セキュリティ」を参照してください。

-R Retry_interval

ゲートウェイ・サーバが、BEA TOP END システムへの接続を確立できない場合、または既存の接続が中断された場合、サーバは接続を 60 秒おき (デフォルト) に再試行します。-R を使用して、再接続の間隔 (秒単位) を変更することもできます。-R に 0 を設定すると、再接続は行われません。R に 0 を設定し、RESTART=Y を指定した状態で接続が失敗したり中断されると、ゲートウェイ・サーバは終了し、再起動します。

BEA TOP END システムに接続できない場合、そのシステムのサービスは、ゲートウェイ・サーバによって提供されません。

-w wait_time

ゲートウェイ・サーバ GWTUX2TE から BEA TOP END システムへリクエストが送信されると、ゲートウェイ・サーバは、30 秒間 (デフォルト) 応答を待ちます。-w パラメータを使用すると、この待機時間を変更できます。待機時間 0 は、ゲートウェイ・サーバが応答を無限に待ち続けることを示します。

ゲートウェイ・サーバ GWTE2TUX の応答待機時間を設定するためのパラメータはありません。そのため、TUXCONFIG にある、通常のタイムアウト・パラメータを使用します。

-u username -g groupname

BEA Tuxedo サービスに対してアクセス制御リストを使用している場合は、ゲートウェイ・サーバ GWTE2TUX に対して -u オプションと -g オプションを指定する必要があります。デフォルトにより、ゲートウェイではゲスト特権が使用されます。

詳細については、「セキュリティ」を参照してください。

プログラミング・パラダイム

ゲートウェイ・サーバ GWTUX2TE および GWTE2TUX では、要求/応答メッセージのみがサポートされています。サポートされているBEA Tuxedo クライアント API 呼び出し (リクエストの送受信を行う) は、以下のとおりです。

BEA TOP END サーバでは APPL_CONTEXT フラグを設定できません。このフラグが設定されていると、ゲートウェイ・サーバは BEA TOP END ダイアログを解析し、BEA Tuxedo クライアントにエラー・メッセージ (このフラグが設定されていると、ゲートウェイ・サーバは BEA TOP END ダイアログを解析し、BEA Tuxedo クライアントにエラー・メッセージ (TPESVCFAIL) を返します。) を返します。

サポートされている BEA TOP END クライアント API 呼び出しは、以下のとおりです。

バッファ・タイプ

ゲートウェイ・サーバ GWTUX2TE および GWTE2TUX でサポートされるバッファ・タイプは、BEA Tuxedo の CARRAY (X_OCTET) バッファのみです。その他のバッファ・タイプを BEA Tuxedo アプリケーションから送信しようとすると、エラーが生成され、ゲートウェイ・サーバによって記録されます。

コンフィギュレーション

ゲートウェイ・サーバ GWTUX2TE および GWTE2TUX は、BEA TOP END のリモート・クライアントとリモート・サーバのサービスを使用します。GWTUX2TE は BEA TOP END クライアントとして動作するため、リモート・クライアントのサービスを使用します。GWTE2TUX は BEATOP END サーバとして動作するため、リモート・サーバのサービスを使用します。そのため、これらのゲートウェイ・プロセスを実行している BEA Tuxedo ノード上で、BEA TOPEND のリモート・クライアント/サーバ・コンフィギュレーション・ファイルを作成する必要があります。

BEA TOP END のリモート・クライアント/サーバ・コンフィギュレーション・ファイル

BEA TOP END のリモート・クライアント/サーバ・コンフィギュレーション・ファイルは、『BEATOP END Remote Client Services Guide』で説明されています。ここでは、このファイルを簡単に説明します。

このコンフィギュレーション・ファイル内のエントリの形式は、以下のとおりです。

[top end configuration file]
[component type] remote server
[system] sysname
[primary node] machine_name portnum

component type には、リモート・サーバ (remote server) を設定します。system には、BEA TOP END システムの名前を設定します。primary node には、BEA TOP ENDNetwork Agent (NA) のマシン名とポート番号を設定します。

セカンダリ・ノードを指定することもできます。セカンダリ・ノードは、プライマリ・ノードへの接続が確立できない場合に使用します。セカンダリ・ノードを複数指定する場合、BEA TOP END システムでは、ラウンド・ロビン方式で接続のロード・バランシングを行います。この方式により、ゲートウェイ・サーバの複数のインスタンスを BEA TOP END システムの異なるノードに対して接続できます。以下は、その例です。

[secondary node] machine    28001
[secondary node] machine2 28001

ゲートウェイ・サーバ GWTUX2TE および GWTE2TUX では、オプション・パラメータである target パラメータもサポートされています。

ゲートウェイ・サーバ GWTUX2TE および GWTE2TUX では、以下のパラメータはサポートされません。コンフィギュレーション・ファイルにこれらのパラメータを含めないでください。

1 つのゲートウェイ・プロセスから接続できるシステムは、TOPENDRC.cfg ファイルの [system] で指定された 1 つの BEA TOP END システムのみです。2 つ目のゲートウェイ・プロセスを使用して、ほかの BEA TOP END システムへ接続するよう設定することもできます。2 つ目のコンフィギュレーション・ファイルを指すには、CLOPT -c パラメータを使用します。

サービス定義ファイル

サービス定義ファイルの構文は、以下のとおりです。

*TE_LOCAL_SERVICES # TOP END クライアントからアクセス可能な BEA Tuxedo サービス
Servicename PRODUCT=product_name FUNCTION=function_name
QUALIFIER=function_qualifier
*TE_REMOTE_SERVICES # BEA Tuxedo クライアントからアクセス可能な TOP END サービス
Servicename PRODUCT=product_name FUNCTION=function_name
QUALIFIER=function_qualifier TARGET=target_name

Servicename は、インポート (TE_REMOTE_SERVICE) またはエクスポート (TE_LOCAL_SERVICE) される BEA Tuxedo サービスを示します。

PRODUCT パラメータは必須パラメータであり、FUNCTION パラメータ、QUALIFIER パラメータ、および TARGET パラメータは、オプション・パラメータです。また、TARGET パラメータは、TE_REMOTE_SERVICES に対してのみ有効です。

次の構文を使用して、サービス定義ファイルのパラメータをデフォルトとして定義できます。

DEFAULT:PRODUCT=product_name

TE_LOCAL_SERVICES セクション内のすべてのサービスには、同じ PRODUCT 名を指定する必要があります。

FUNCTION パラメータが指定されない場合、関数名はサービス名と見なされます。サービス・エントリに対して QUALIFIER パラメータおよび TARGET パラメータが指定されない場合、そのサービスに対して関数修飾子またはターゲット名は使用されません。

BEA Tuxedo サービスの有効な名前については、『BEA Tuxedo アプリケーションの設定』を参照してください。PRODUCT パラメータ、FUNCTION パラメータ、QUALIFIER パラメータ、および TARGET パラメータに設定できる有効値については、『BEA TOP END Administrator's Guide』を参照してください。

制限事項

以下の機能は、ゲートウェイではサポートされません。

セキュリティ

次の表 1 は、さまざまなコンフィギュレーションにおけるセキュリティの設定を示しています。

表 1 ゲートウェイ・サーバのセキュリティ

サーバの種類

セキュリティの状態

セキュリティの設定方法

GWTUX2TE

BEA TOP END システムに認証機能が設定されている。

-u オプションを使用して、ユーザ名を設定する。

-p オプションを使用して、パスワードを設定する。

オペレーティング・システムの保護機能を使用してこのファイルを保護する。

GWTE2TUX

BEA Tuxedo システムに SECURITY=APP_PWUSER_AUTH が設定されている。

必要なし

GWTE2TUX

BEA Tuxedo システムに SECURITY=ACL、MANDATORY ACL が設定されている。

-u オプションを使用してユーザ名を設定し、-g オプションを使用してグループ名を設定する。


 

CLOPT を使用して指定された usernamegroupname の組み合わせ、または usernamepassword の組み合わせを、対応する BEA Tuxedo または BEA TOP ENDのセキュリティ・データベースに入力する必要もあります。BEA Tuxedo のセキュリティ・データベースでは、ユーザ名は一般に tpusradd() を使用して作成されます。グループ名は、一般に tpgrpadd() を使用して作成されます。

移植性

ゲートウェイ・サーバ GWTUX2TE および GWTE2TUX は、Windows、Sun Solaris、HP-UX、IBM AIX、および NCR MP-RAS でサポートされます。

相互運用性

ゲートウェイ・サーバ GWTUX2TE および GWTE2TUX の動作には、BEA Tuxedo リリース 6.5 以降が必要です。また、これらのゲートウェイ・サーバは、BEA TOP END 2.05 以上と相互運用します。

使用例

以下の例は、BEA Tuxedo の UBBCONFIG ファイルおよび BEA TOP END のサービス定義ファイルにおけるゲートウェイ・サーバの定義方法を示しています。

この例では、BEA Tuxedo クライアントが RSERVICE サービスに対して tpcall() を発行しています。リクエストは GWTUX2TE ゲートウェイを介して BEA TOP END システム (pluto)に転送され、BEA TOP END サービス (RPRODUCT:RFUNC) が呼び出されます。

同様に、BEA TOP END クライアントが tp_client_send を発行し、PRODUCT としてLPRODUCT を指定し、FUNCTION として LFUNC を指定しています。リクエストは、GWTE2TUX ゲートウェイを介して BEA Tuxedo システムに転送され、BEA Tuxedo サービス (LSERVICE) が呼び出されます。

BEA Tuxedo の UBBCONFIG ファイル

##############
#UBBCONFIG
*GROUPS
TOPENDGRP GRPNO=1

#
*SERVERS
GWTE2TUX SRVGRP="TOPENDGRP" SRVID=1001 RESTART=Y MAXGEN=3 GRACE=10
CLOPT="-- -f servicedefs -R 30"
GWTUX2TE SRVGRP="TOPENDGRP" SRVID=1002 RESTART=Y MAXGEN=3 GRACE=10
MIN=5 MAX=5
CLOPT="-- -f servicedefs"

BEA TOP END サービス定義ファイル

############
#サービス定義ファイル
*TE_LOCAL_SERVICES
DEFAULT:PRODUCT=LPRODUCT
LSERVICE FUNCTION=LFUNC

*TE_REMOTE_SERVICES
RSERVICE PRODUCT=RPRODUCT FUNCTION=RFUNC

BEA TOP END リモート・コンフィギュレーション・ファイル

# TOP END リモート・コンフィギュレーション・ファイル
[top end configuration file]
[component type] remote server
[system] pluto
[primary node] topendmach 28001

注記 primary node エントリの port 値 (リスト の「BEA TOP END リモート・コンフィギュレーション・ファイル」28001) は、BEA TOP END Agent のポート番号と一致する必要があります。

ソフトウェア要件

次のソフトウェア・コンポーネントが必要です。

エラー

次のいずれかの状況が発生すると、BEA Tuxedo クライアントは TPESVCFAIL を受け取ります。

次のいずれかの状況が発生すると、BEA TOP END クライアントはエラー・メッセージ TP_RESET (詳細なステータスである TP_EXT_SERVER_APPL 付き) を受け取ります。

上記の例のように、ゲートウェイが対応するシステムでは利用できないサービスを提供している場合、クライアントはエラー・メッセージ (TPESVCFAIL) を受け取ります。これは、ローカル・サービスの呼び出し後に返されるエラー・メッセージとは異なります。ローカル・サービスを呼び出した場合、クライアントは TPENOENT (BEA Tuxedo システムの場合) または TP_SERVICE (BEA TOP END システムの場合) を受け取ります。

関連項目

tmboot(1)servopts(5)UBBCONFIG(5)

『BEA Tuxedo アプリケーションの設定』

『BEA Tuxedo アプリケーション実行時の管理』

『BEA TOP END Remote Client/Server Services Guide』

 

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