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Tuxedo アプリケーションの設定

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CORBA インターフェイス・リポジトリの管理

この章は、BEA Tuxedo CORBA 環境にのみ適用されます。以下の節で構成されます。

インターフェイス・リポジトリには、BEA Tuxedo ドメインでインプリメントされる CORBA オブジェクトのインターフェイス記述が格納されています。インターフェイス・リポジトリは、BEA Tuxedo CORBA サーバ固有のツールを使用して管理します。これらのツールを使用すると、インターフェイス・リポジトリを作成したり、OMG (Object Management Group) の IDL (インターフェイス定義言語) の定義に準拠した設定を行ったり、インターフェイスの削除を行うことができます。インターフェイス・リポジトリ・サーバをシステムに追加するには、アプリケーションの UBBCONFIG ファイルにエントリを追加することが必要になる場合があります。

プログラミングの関連情報については、『BEA Tuxedo CORBA プログラミング・リファレンス』を参照してください。

 


管理上の注意

管理者は、インターフェイス・リポジトリが必要かどうかを判断する必要があります。インターフェイス・リポジトリは、すべてのシステムで必要なわけではないためです。インターフェイス・リポジトリが必要な場合は、まずリポジトリ・データベースを作成し、必要な設定を行います。リポジトリ・データベースの作成と設定には、idl2ir コマンドを使用します。

インターフェイス・リポジトリが必要な場合は、以下の点を確認してください。

システムには、1 つ以上のインターフェイス・リポジトリ・サーバを設定することができます。動的起動インターフェイス (DII) または ActiveX を使用するクライアントがある場合は、少なくとも 1 つのインターフェイス・リポジトリ・サーバを設定する必要があります。

複数のサーバを設定すると、パフォーマンスと障害耐久性を高めることができます。パフォーマンスを向上させるには、インターフェイス・リポジトリ・サーバの数を DDI および ActiveX クライアントの数に基づいて決めます。また、障害耐久性を高めるには、システムのコンフィギュレーションと要求される障害耐久性のレベルに基づいて、インターフェイス・リポジトリ・サーバの数を決める必要があります。

複数のインターフェイス・リポジトリ・サーバが設定されたシステムでは、データベースを複製するかどうか、データベースを共有するかどうか、またはそれらを両方とも行うかどうかを決定する必要があります。どちらの設定方法にもそれぞれメリットとデメリットがあります。インターフェイス・リポジトリ・データベースを複製すると、ローカル・ファイル・アクセスが可能になるので、パフォーマンスを向上できます。

しかし、複製したデータベースをどのように更新するかが重大な問題となります。すべてのデータベースは常に同一でなければならず、そのためにインターフェイス・リポジトリ・サーバの起動と停止が必要になります。インターフェイス・リポジトリ・データベースをマウントして共有するとこの問題を解決できますが、パフォーマンスに影響し、シングル・ポイント障害が発生する可能性があります。複製と共有の 2 つの方法を組み合わせることも可能です。

 


管理コマンドを使用してインターフェイス・リポジトリを管理する

以下のコマンドを使用して、BEA Tuxedo ドメインのインターフェイス・リポジトリを管理します。

前提条件

コマンドを実行する前に、定義したパスに bin ディレクトリがあることを確認します。以下はパスの例です。

Windows 2000 の場合:

set path=%TUXDIR%¥bin;%path%

UNIX の場合:

C シェル (csh) の場合:set path = ($TUXDIR/bin $path)

Bourne (sh) または Korn (ksh) シェルの場合: PATH=$TUXDIR/bin:$PATH
export PATH

環境変数を設定するには:

Windows 2000 の場合:

set var=value

UNIX の場合:

C シェルの場合:

setenv var value

Bourne および Korn シェル (sh/ksh) の場合:

var=value
export var

インターフェイス・リポジトリを作成して設定する

インターフェイス・リポジトリを作成し、インターフェイス定義をロードするには、idl2ir コマンドを使用します。このコマンドは、リポジトリ・ファイルが存在しない場合は作成し、既に存在する場合は指定されたインターフェイス定義をそのファイルにロードします。このコマンドの形式は次のとおりです。

idl2ir [options] definition-filename-list

このコマンドの詳細については、BEA Tuxedo のオンライン・マニュアルの『BEA Tuxedo のファイル形式とデータ記述方法』を参照してください。

注記 変更結果を確認するには、インターフェイス・リポジトリ・サーバを再起動する必要があります。

インターフェイス・リポジトリの内容を表示または抽出する

インターフェイス・リポジトリの内容を表示するには、ir2idl コマンドを使用します。このコマンドを使用して、複数のインターフェイスの OMG IDL ステートメントをファイルに抽出することもできます。このコマンドの形式は次のとおりです。

ir2idl [options] [interface-name]

このコマンドの詳細については、BEA Tuxedo のオンライン・マニュアルの『BEA Tuxedo のファイル形式とデータ記述方法』を参照してください。

インターフェイス・リポジトリからオブジェクトを削除する

インターフェイス・リポジトリから指定したオブジェクトを削除するには、irdel コマンドを使用します。削除できるのは、ほかのインターフェイスから参照されていないインターフェイスだけです。デフォルトのリポジトリ・ファイルは repository.ifr です。このコマンドの形式は次のとおりです。

irdel [-f repository-name] [-i id] object-name

このコマンドの詳細については、BEA Tuxedo のオンライン・マニュアルの『BEA Tuxedo のファイル形式とデータ記述方法』を参照してください。

注記 変更結果を確認するには、インターフェイス・リポジトリ・サーバを再起動する必要があります。

 


1 つ以上のインターフェイス・リポジトリ・サーバを起動するように UBBCONFIG ファイルを設定する

1 つ以上のインターフェイス・リポジトリを使用する各アプリケーションに対し、Tuxedo CORBA のインターフェイス・リポジトリ・サーバを 1 つ以上起動する必要があります。サーバ名は TMIFRSVR です。この TMIFRSVR のエントリを、アプリケーションの UBBCONFIG ファイルの SERVERS セクションに追加します。

デフォルトでは、TMIFRSVR サーバは、APPDIR 環境変数で指定された最初のパス名にあるインターフェイス・リポジトリ・ファイル repository.ifr を使用します。このデフォルト設定は、コマンド行オプション (CLOPT) パラメータで -f filename オプションを指定して上書きすることができます。

次の例は、UBBCONFIG サンプル・ファイルの SERVERS セクションを示しています。この例では、アプリケーションのデフォルトのインストール先ディレクトリ ($APPDIR) にあるデフォルト・ファイル repository.ifr を使用する代わりに、別のファイルと場所 (/usr/repoman/myrepo.ifr) を指定しています。

注記 この例では、BEA Tuxedo CORBA アプリケーションでサーバの起動順序が重要であることを示すため、ほかのサーバ・エントリも記載しています。この順序に従わないと、BEA Tuxedo CORBA アプリケーションは起動しません。

詳細については、コンフィギュレーション・ファイルの作成 3-85 ページの「CORBA C++ サーバの起動順序」を参照してください。

インターフェイス・リポジトリ・サーバの TMIFRSVR は、5 番目に起動されます。

*SERVERS

# BEA Tuxedo System Event Broker を起動します。
TMSYSEVT
SRVGRP = SYS_GRP
SRVID = 1

# NameManager (マスタ) を起動します。
SRVGRP = SYS_GRP
SRVID = 2
CLOPT = "-A -- -N -M"

# NameManager (スレーブ) を起動します。
TMFFNAME
SRVGRP = SYS_GRP
SRVID = 3
CLOPT = "-A -- -N"

# FactoryFinder (-F) を起動します。
TMFFNAME
SRVGRP = SYS_GRP
SRVID = 4
CLOPT = "-A -- -F"

# インターフェイス・リポジトリ・サーバを起動します。
TMIFRSVR
SRVGRP = SYS_GRP
SRVID = 5
RESTART=Y
MAXGEN=5
GRACE=3600
CLOPT="-A -- -f /usr/repoman/myrepo.ifr"

TMIFRSVR -f filename パラメータの詳細については、『BEA Tuxedo のファイル形式とデータ記述方法』を参照してください。TMIFRSVR パラメータには、CLOPT -f filename パラメータのほか、アプリケーションの UBBCONFIG コンフィギュレーション・ファイルの SERVERS セクションで、その他のパラメータ (BEA Tuxedo システム固有ではないパラメータ) を設定することもできます。

SRVGRP、SRVID、RESTART、MAXGENGRACE などのパラメータの詳細については、コンフィギュレーション・ファイルの作成 3-101 ページの「コンフィギュレーション・ファイルの SERVICES セクションの作成方法」を参照してください。

 

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