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Tuxedo のファイル形式とデータ記述方法

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WS_MIB(5) に関する追加情報

診断

WS_MIB(5) への接続時には、2 つの一般的なタイプのエラーがユーザに返される場合があります。1 つは、管理要求に対する応答を検索する 3 つの ATMI 関数 (tpcall()tpgetrply()、および tpdequeue()) が返すエラーです。これらのエラーは、該当するリファレンス・ページの記述に従って解釈されます。

ただし、要求がその内容に対応できるシステム・サービスに正常にルーティングされても、システム・サービス側でその要求を処理できないと判断されると、アプリケーション・レベルのサービス障害としてエラーが返されます。このような場合、tpcall()tpgetrply() は、tperrnoTPESVCFAIL に設定してエラーを返し、以下のようにエラーの詳細を示す TA_ERRORTA_STATUS、および TA_BADFLD フィールドと一緒に、元の要求を含む応答メッセージを返します。TMQFORWARD(5) サーバ経由でシステムに転送された要求に対してサービス障害が発生すると、元の要求で識別される異常終了キューに障害応答メッセージが追加されます (TMQFORWARD に対して -d オプションが指定されたと見なされる)。

管理要求の処理中にサービス・エラーが発生すると、TA_STATUS という FM32 フィールドにエラーの内容を説明したテキストが設定され、TA_ERROR という FM32 フィールドにはエラーの原因 (下記参照) を示す値が設定されます。以下のエラー・コードは、いずれもマイナスであることが保証されています。

[other]

すべてのコンポーネント MIB に共通のその他のエラー・リターン・コードは、MIB(5) リファレンス・ページに指定されています。これらのエラー・コードは、ここに定義する WS_MIB(5) 固有のエラー・コードと相互に排他関係にあることが保証されています。

以下の診断コードは TA_ERROR で戻されるもので、管理要求が正常に完了したことを示します。これらのコードはマイナスでないことが保証されています。

[other]

すべてのコンポーネント MIB に共通のその他のリターン・コードは、MIB(5) リファレンス・ページに指定されています。これらのコードは、ここに定義する WS_MIB(5) 固有のリターン・コードと相互に排他関係にあることが保証されています。

相互運用性

このリファレンス・ページで定義されているヘッダ・ファイルおよびフィールド・テーブルは、BEA Tuxedo リリース 5.0 以降で利用できます。これらのヘッダやテーブルで定義するフィールドはリリースが変わっても変更されません。ただし、以前のリリースで定義されていない新しいフィールドが追加される場合があります。AdminAPI には、要求を作成するために必要なヘッダ・ファイルとフィールド・テーブルがあれば、どのサイトからでもアクセスできます。T_WSL および T_WSH クラスは、BEA Tuxedo システム・リリース 6.0 で新しく追加されたクラスです。そのため、AdminAPI を介して旧リリースのサイト上で WSL プロセスと WSH プロセスをローカル管理することはできません。ただし、このリファレンス・ページに定義された管理機能の多くは、リリース 6.0 のサイトと相互運用していれば、リリース 6.0 より前のサイトでも使用できます。リリースが異なるサイト (共にリリース 6.0 以降) を相互運用する場合、当該リリースの MIB マニュアル・ページに定義されるように、旧サイト上の情報はアクセスおよび更新可能で、以降のリリースで利用可能な情報のサブセットとなります。

移植性

BEA Tuxedo システムの MIB を使用した管理作業をサポートするために必要な既存の FML32 および ATMI 関数、さらにこのリファレンス・ページに定義するヘッダ・ファイルとフィールド・テーブルは、すべてのサポート対象ネイティブ・プラットフォームとワークステーション・プラットフォームで使用可能です。

使用例

以下の例は、TM_MIB(5)WS_MIB(5) を組み合わせてワークステーション・グループを順番に非アクティブ化するコードです。

フィールド・テーブル

属性フィールド識別子にアクセスするには、フィールド・テーブル tpadm が必要です。そのためには、次のようにシェルで入力します。

$ FIELDTBLS=tpadm
$ FLDTBLDIR=${TUXDIR}/udataobj
$ export FIELDTBLS FLDTBLDIR

ヘッダ・ファイル

次のヘッダ・ファイルがインクルードされます。

#include <atmi.h> 
#include <fml32.h>
#include <tpadm.h>

ワークステーション・グループの中断

以下のコードは、ワークステーション・グループの状態を SUSpended に設定します。このように設定すると、ワークステーション・グループはワークステーション・クライアントからの新しい接続を受け入れることができなくなり、現在グループの一部であるすべてのワークステーション・クライアントが一時停止します。このコードと後続のコードは、対象としているワークステーション・グループを識別するためのローカル変数 ta_srvgrpta_srvid が既に設定されているという前提で書かれています。

/* 入力バッファと出力バッファの割り当て */ ibuf = tpalloc("FML32", NULL, 1000);
obuf = tpalloc("FML32", NULL, 1000);
/* 要求タイプを定義する MIB(5) 属性を設定 */
Fchg32(ibuf, TA_OPERATION, 0, "SET", 0);
Fchg32(ibuf, TA_CLASS, 0, "T_WSL", 0);
/* WS_MIB(5) 属性を設定 */
Fchg32(ibuf, TA_SRVGRP, 0, ta_srvgrp, 0);
Fchg32(ibuf, TA_SRVID, 0, (char *)ta_srvid, 0);
Fchg32(ibuf, TA_SUSPENDED, 0, "ALL", 0);
/* 要求を作成 */
if (tpcall(".TMIB", (char *)ibuf, 0, (char **)obuf, olen, 0) 0) {
fprintf(stderr, "tpcall failed: %s¥en", tpstrerror(tperrno));
if (tperrno == TPESVCFAIL) {
Fget32(obuf, TA_ERROR, 0,(char *)ta_error, NULL);
ta_status = Ffind32(obuf, TA_STATUS, 0, NULL);
fprintf(stderr, "Failure: %ld, %s¥en",
ta_error, ta_status);
}
/* 追加のエラー処理 */
}
/* 今後使用するために論理マシン識別子をコピー */
strcpy(ta_lmid, Ffind32(obuf, TA_LMID, 0, NULL));

WSH オブジェクトのリストの取得

既存の入力バッファを使って、クラスと操作を変更して新しい要求を作成します。特定の T_WSL オブジェクトのキー・フィールド、ta_srvgrpta_srvid に関連付けられているすべての T_WSH オブジェクトを検索します。検索を効率化するため、TA_FILTER 属性を設定します。

/* 要求タイプを定義する MIB(5) 属性を設定 */ Fchg32(ibuf, TA_CLASS, 0, "T_WSH", 0);
Fchg32(ibuf, TA_OPERATION, 0, "GET", 0);
longval = TA_WSHCLIENTID;
Fchg32(ibuf, TA_FILTER, 0, (char *)longval, 0);
/* WS_MIB(5) 属性を設定 */
Fchg32(ibuf, TA_LMID, 0, ta_lmid, 0);
/* 別の出力バッファを割り当てて TA_WSHCLIENTID 値を保存 */
wshcltids = tpalloc("FML32", NULL, 1000);
/* 要求を作成 */
tpcall(".TMIB", (char *)ibuf, 0, (char **)wshcltids, olen, 0);
/* 取得数を確認 */
Fget32(wshcltids, TA_OCCURS, 0,(char *)wshcltcnt, NULL);

T_CLIENT オブジェクトの取得

検索した TA_WSHCLIENTID 値を使用して、このワークステーション・グループ内のワークステーション・クライアントの関連付けられた TA_CLIENTID 値のリストを検索します。

/* 要求バッファを初期化 */ Finit32(ibuf, Fsizeof32(ibuf));
/* 要求タイプを定義する MIB(5) 属性を設定 */
Fchg32(ibuf, TA_OPERATION, 0, "GET", 0);
Fchg32(ibuf, TA_CLASS, 0, "T_CLIENT", 0);
longval = TA_CLIENTID;
Fchg32(ibuf, TA_FILTER, 0, (char *)longval, 0);
longval = TA_WSHCLIENTID;
Fchg32(ibuf, TA_FILTER, 1, (char *)longval, 0);
/* WS_MIB(5) 属性を設定 */
Fchg32(ibuf, TA_LMID, 0, ta_lmid, 0);
Fchg32(ibuf, TA_WSC, 0, "Y", 0);
if (wshcltcnt == 1) {
/* 1 だけなので、それをキー・フィールドとして使用 */
Fchg32(ibuf, TA_WSHCLIENTID, 0,
Ffind32(wshcltids, TA_WSHCLIENTID, 0, NULL));
}
/* 出力バッファを割り当てて TA_CLIENTID/TA_WSHCLIENTID 値を保存 */
cltids = tpalloc("FML32", NULL, 1000);
/* 要求を作成 */
tpcall(".TMIB", (char *)ibuf, 0, (char **)cltids, olen, 0);
/* 取得数を確認 */
Fget32(cltids, TA_OCCURS, 0,(char *)cltcnt, NULL);
/* 必要な場合、関連付けられていないクライアントを削除 */
if (wshcltcnt > 1) {
for (i=(cltcnt-1); i >= 0 ;i--) {
p = Ffind32(cltids, TA_WSHCLIENTID, i, NULL);
for (j=0; j wshcltcnt ;j++) {
q = Ffind32(wshcltids, TA_WSHCLIENTID, j, NULL);
if (strcmp(p, q) == 0) {
break; /* このクライアントは現在のグループに所属 */
}
}
if (j >= wshcltcnt) {
/* クライアントが見つからないのでリストから削除 */
Fdel32(cltids, TA_CLIENTID, i);
Fdel32(cltids, TA_WSHCLIENTID, i);
cltcnt--;
}
}
}

T_CLIENT オブジェクトへの通知

検索した TA_CLIENTID 値を使用して、このワークステーション・グループ内のワークステーション・クライアントにログオフを通知します。

notstr = tpalloc("STRING", NULL, 100);
(void)strcpy(notstr, "Please logoff now!");

/* 関係するクライアントをループ処理して一時停止 */
for (i=0; i cltcnt ;i++) {
p = Ffind32(cltids, TA_CLIENTID, i, NULL);

/* クライアントにログオフを通知 */
tpconvert(p, (char *)ci, TPCONVCLTID);
tpnotify(ci, notptr, 0, 0);
}

T_CLIENT オブジェクトの非活性化

検索した TA_CLIENTID 値を使用して、このワークステーション・グループ内の残りのワークステーション・クライアントを非活性化します。既に非活性化されているクライアントは SET でエラーを返しますが、これは無視します。

/* 要求バッファを初期化 */ 
Finit32(ibuf, Fsizeof32(ibuf));
/* 要求タイプを定義する MIB(5) 属性を設定 */
Fchg32(ibuf, TA_OPERATION, 0, "SET", 0);
Fchg32(ibuf, TA_CLASS, 0, "T_CLIENT", 0);
Fchg32(ibuf, TA_STATE, 0, "DEAd", 0);

/* 関連するクライアントをループ処理して非活性化 */
for (i=0; i cltcnt ;i++) {
p = Ffind32(cltids, TA_CLIENTID, i, NULL);
Fchg32(ibuf, TA_CLIENTID, 0, p);

/* 要求を作成 */
tpcall(".TMIB", (char *)ibuf, 0, (char **)obuf, olen, 0);
}

T_WSL オブジェクトの非活性化

T_WSL オブジェクトを非活性化します。これにより、関連付けられたアクティブな T_WSH オブジェクトが自動的に非アクティブ化されます。

/* 要求タイプを定義する MIB(5) 属性を設定 */
Fchg32(ibuf, TA_OPERATION, 0, "SET", 0);
Fchg32(ibuf, TA_CLASS, 0, "T_WSL", 0);
Fchg32(ibuf, TA_STATE, 0, "INActive", 0);

/* WS_MIB(5) 属性を設定 */
Fchg32(ibuf, TA_SRVGRP, 0, ta_srvgrp, 0);
Fchg32(ibuf, TA_SRVID, 0, (char *)ta_srvid, 0);

/* 要求を作成 */
tpcall(".TMIB", (char *)ibuf, 0, (char **)obuf, olen, 0);
}

ファイル

${TUXDIR}/include/tpadm.h, ${TUXDIR}/udataobj/tpadm

関連項目

tpacall(3c)tpalloc(3c)tpcall(3c)tpdequeue(3c)tpenqueue(3c)tpgetrply(3c)tprealloc(3c)FML 関数の紹介Fadd、Fadd32(3fml)Fchg、Fchg32(3fml)Ffind、Ffind32(3fml)MIB(5)TM_MIB(5)

『BEA Tuxedo アプリケーションの設定』

『BEA Tuxedo アプリケーション実行時の管理』

『C 言語を使用した BEA Tuxedo アプリケーションのプログラミング』

『FML を使用した BEA Tuxedo アプリケーションのプログラミング』

 


WSL(5)

名前

WSL-ワークステーション・リスナ・サーバ

形式

WSL SRVGRP="identifier" 
SRVID="number"
CLOPT="[-A] [servopts options] -- -n netaddr [-d device]
[-w WSHname] [-t timeout-factor] [-T Client-timeout]
[-m minh] [-M maxh] [-x mpx-factor]
[-p minwshport] [-P maxwshport] [-I init-timeout]
[-c compression-threshold] [-k compression-threshold]
[-K {client|handler|both|none}]
[-z bits] [-Z bits] [-H external-netaddr][-N network-timeout]"

機能説明

ワークステーション・リスナは、ワークステーション・クライアントからネイティブ・サービスへのアクセスを可能にする BEA Tuxedo システム提供のサーバです。アプリケーション管理者は、SERVERS セクションでワークステーション・リスナ・サーバをアプリケーション・サーバとして指定することにより、ワークステーションからアプリケーションへのアクセスを許可します。ワークステーション・リスナとワークステーション・ハンドラの処理を指定するには、関連するコマンド行オプションを使用します。

位置指定、サーバ・グループ、サーバ ID、その他の汎用サーバ関連パラメータは、サーバ用に定義されているコンフィギュレーション・ファイル機構を使用してワークステーション・リスナに関連付けられます。ワークステーション・リスナ専用のコマンド行オプションを使用して、カスタマイズすることもできます。

アプリケーションの一部として WSL が起動するたびに、単一の既知のネットワーク・アドレスから、ワークステーション上で作業するユーザのための代替クライアントとして機能する一群のワークステーション・ハンドラ (WSH) へアクセスすることを認めることにより、多数のワークステーション・クライアントがアプリケーションにアクセスできるようになります。WSH は、アプリケーション・ワークステーションからのワークロードに対応するために、必要に応じて WSL によって動的に起動および停止されます。アプリケーション管理者に対する利点としては、少数のネイティブ・サイト・プロセス (WSH) によって、多数のクライアントをサポートすることができるため、ネイティブ・サイトでのプロセス数を減らすことができるという点、また、ネイティブ・サイトが、ワークステーション・サイトにある掲示板上の情報を維持するためのオーバーヘッドを負う必要がなくなるという点が挙げられます。

以下の WSL 固有のコマンド行オプションを使用できます。これらのコマンド行オプションは、CLOPT パラメータの二重ダッシュ (--) の後ろに指定できます。

-n netaddr

WSL プロセスが接続指示受け付けアドレスとして使用する完全なネットワーク・アドレスを指定します。これは必須パラメータです。

WSL の接続指示受け付けアドレスは、アプリケーションに参加している他のワークステーション・クライアント・プロセスがこの WSL プロセスと通信するための手段として使用されます。netaddr (1 〜 78 文字) の形式が "0xhex-digits" または "¥¥xhex-digits" の場合、有効な偶数桁の16 進数を含める必要があります。これらの形式は、TCP/IP アドレスを含む文字配列に内部変換されます。このアドレスは、次の 2 つの形式のいずれかで指定することもできます。

//hostname:port_number
//#.#.#.#:port_number

#.#.#.# はドットで区切った 10 進数の形式で、各 # は 0 から 255 までの 10 進数の値を表します。port_number は 0 から 65535 までの 10 進数です。

注記 一部のポート番号は、お使いのシステムで使用されるトランスポート・プロトコル (TCP/IP など) のために予約されている場合があります。予約されているポート番号を確認するには、トランスポート・プロトコルのマニュアルを調べてください。

[-d device]

ワークステーション・リスナおよびワークステーション・ハンドラによるネットワークへのアクセスの際に使用されるデバイス・ファイル名です。リリース 6.4 以降では、このパラメータは省略できます。デフォルトはありません。

[-w WSHname]

ワークステーション・リスナに対してワークステーション・ハンドラ・サービスを供給する実行可能ファイルの名前。デフォルトは、システム提供のワークステーション・ハンドラに対応する WSH です。ワークステーション・ハンドラは、buildwsh() コマンドを使用してカスタマイズできます。詳細については、buildwsh(1) リファレンス・ページを参照してください。

[-t timeout-factor]

このオプションは -I オプションに置き換えられ、BEA Tuxedo リリース 6.0 での上位互換性のためにサポートされます。今後のリリースでは削除されることもあります。WSL によってタイムアウトとされる前に、WSH を通じて初期化処理を完了するためにワークステーション・クライアントに対して認められるべき秒単位の時間を、SCANUNIT の値と乗算することによって指定するためのパラメータです。このパラメータのデフォルトは、セキュリティなしのアプリケーションでは 3 秒、セキュリティありのアプリケーションでは 6 秒です。有効範囲は 1 〜 255 です。

[-T client-timeout]

Client-timeout は、クライアントがアイドル状態を保持できる時間を分単位で表したものです。クライアントがこの時間内に要求を行わなかった場合、WSH はクライアント接続を切断します。このオプションは、安定性の低いクライアントのプラットフォームでの使用に適しています (ユーザが tpterm() の呼び出しを行わずにコンピュータの電源を切る可能性がある場合など)。また、クライアントが任意通知型メッセージの通知を受信しても再試行しない場合にも効果があります。-T を指定しない場合、タイムアウトはありません。

[-m minh]

任意の時間にこの WSL と共に使用できるハンドラの最小数。WSL は起動するとすぐにこれと同数の WSH を起動し、管理者が WSL をシャットダウンするまで WSH の数をこの最小数以上に維持します。このパラメータのデフォルト値は 0 で、有効な範囲は 0 〜 255 です。

[-M maxh]

任意の時間にこの WSL と共に使用できるハンドラの最大数。システムにアクセスしようとしているワークステーション・クライアントの要求を満たすために、必要に応じてハンドラが起動されます。このパラメータのデフォルト値は、論理マシン上の MAXWSCLIENTS の設定値を WSL に対する多重化係数 (下記 -x オプションを参照) で除してから切り上げた値と等しくなります。このパラメータの有効範囲は 1 〜 4,096 です。この値は minh 以上でなければなりません。

[-x mpx-factor]

各ワークステーション・ハンドラの範囲内で必要となる多重化の程度を制御するために使用するパラメータです。このパラメータの値は、各ワークステーション・ハンドラによって同時にサポート可能なワークステーション・クライアントの数を示しています。ワークステーション・リスナにより、新たなワークステーション・クライアントの処理が必要なときに新たなハンドラが起動します。この値は 1 〜 4,096 でなければなりません。デフォルト値は 10 です。

[-p minwshport]
[-P maxwshport]

この一対のコマンド行オプションを使用すると、このリスナ・サーバに関連付けられている WSH が使用できるポート番号の範囲を指定できます。ポート番号は 0 〜 65535 の範囲で指定します。デフォルト値は、minwshport が 2048、maxwshport が 65535 です。

注記 一部のポート番号は、お使いのシステムで使用されるトランスポート・プロトコル (TCP/IP など) のために予約されている場合があります。予約されているポート番号を確認するには、トランスポート・プロトコルのマニュアルを調べてください。

[-I init-timeout]

このオプションは -t オプションに取って代わるもので、クライアントの初期化タイムアウト間隔を設定するために使用します。ワークステーション・クライアントが WSH を介して初期化プロセスを完了するまでの時間 (秒) を指定します。この時間を過ぎると、ワークステーション・クライアントは WSL によってタイムアウトになります。このパラメータのデフォルト値は 60 で、有効な範囲は 1 〜 32,767 です。

[-c compression-threshold]

このオプションは、ワークステーション・クライアントとハンドラが使用する圧縮しきい値を決定します。ワークステーション・クライアントとハンドラの間で送信されるバッファは、指定値よりも大きいときにはすべて圧縮されます。このパラメータのデフォルト値は 2,147,483,647 であり、許容範囲が 0 から 2,147,483,647 なので圧縮されないということを意味します。

[-k compression-threshold]

これは、USL France または ITI のクライアントの BEA Tuxedo リリース 6.2 より前のバージョン向けの特別な圧縮オプションです。この条件が適用される場合は、-c オプションで圧縮しきい値を制御する WSL/WSH のペアと、-k オプションで制御する WSL/WSH のペアが複数存在できます。-k の機能は -c と同じです。

[-K {client | handler | both | none}]

-K オプションは、clienthandler、または both に対してネットワーク keep-alive 機能をオンにできます。none を指定すると、クライアントとハンドラの両方に対してこの機能をオフにできます。

[-z [0 | 40 | 56 | 128]]

このオプションは、ワークステーション・クライアントとワークステーション・ハンドラ間でネットワーク・リンクを確立する際に必要な暗号化の最小レベルを指定します。0 は暗号化が行われないことを示し、4056、および 128 は暗号化キーの長さをビット単位で指定します。ここで指定する最小レベルの暗号化が満たされない場合、リンクの確立は失敗します。デフォルトは 0 です。このオプションは、国際版または米国/カナダ版の BEA Tuxedo セキュリティ・アド・オン・パッケージがインストールされている場合にのみ使用できます。

注記 リンク・レベルの暗号化の値 40 は、下位互換性を維持するために提供されています。

[-Z [0 | 40 | 56 | 128]]

このオプションは、ワークステーション・クライアントとワークステーション・ハンドラ間でネットワーク・リンクを確立する際に必要な暗号化の最大レベルを指定します。0 は暗号化が行われないことを示し、4056、および 128 は暗号化キーの長さをビット単位で指定します。デフォルトは 128 です。このオプションは、国際版または米国/カナダ版の BEA Tuxedo セキュリティ・アド・オン・パッケージがインストールされている場合にのみ使用できます。

注記 リンク・レベルの暗号化の値 40 は、下位互換性を維持するために提供されています。

[-H external-netaddr]

WSH プロセスの既知のアドレス・テンプレートとして使用される完全ネットワーク・アドレスを指定します。このアドレスは、ワークステーション・クライアントが WSH プロセスに接続するのに使用する既知のネットワーク・アドレスを生成するために、WHS ネットワーク・アドレスと組み合わされます。このアドレスの形式は、-n オプションと同じです。ただし、組み合わされたネットワーク・アドレスの位置が WSH ネットワーク・アドレスからコピーされることを示すために、ポート番号が同じ長さの文字 M で置き換えられます。たとえば、アドレス・テンプレートが 0x0002MMMMdddddddd で WSH ネットワーク・アドレスが 0x00021111ffffffff のときは、既知のネットワーク・アドレスは 0x00021111dddddddd です。アドレス・テンプレートが "//" で始まる場合、ネットワーク・アドレス・タイプは IP 対応であり、WSH ネットワーク・アドレスの TCP/IP ポート番号はアドレス・テンプレートにコピーされて、組み合わされたネットワーク・アドレスが生成されます。この機能は、ワークステーション・クライアントがネットワーク・アドレス変換を実行するルータを通じて WSH に接続したいときに役立ちます。

[-N network-timeout]

このオプションでは、ワークステーション・クライアントがネットワークからデータを受信する際に Tuxedo 操作を待機状態にできる期間を秒単位で指定できます。この期間を超えると、操作は失敗してクライアントはアプリケーションから切断されます。値 0 (デフォルト) はタイムアウトが発生しないことを示します。注意:この設定値が低すぎると、切断が発生しすぎる可能性があります。

MAXWSCLIENTS の値がゼロの場合など、WSL がワークステーション・クライアントをサポートするのを妨げるコンフィギュレーションでは、起動時に WSL が異常終了します。

移植性

WSL は、サポートされているすべてのサーバ・プラットフォームで BEA Tuxedo システム提供のサーバとしてサポートされます。

相互運用性

WSL は相互運用するアプリケーションで実行できますが、BEA Tuxedo リリース 4.2 以降のノードで実行する必要があります。

使用例

*SERVERS 
WSL SRVGRP="WSLGRP" SRVID=1000 RESTART=Y GRACE=0
CLOPT="-A -- -n 0x0002ffffaaaaaaaa -d /dev/tcp"
WSL SRVGRP="WSLGRP" SRVID=1001 RESTART=Y GRACE=0
CLOPT="-A -- -n 0x0002aaaaffffffff -d /dev/tcp -H 0x0002MMMMdddddddd"
WSL SRVGRP="WSLGRP" SRVID=1002 RESTART=Y GRACE=0
CLOPT="-A -- -n //hostname:aaaa -d /dev/tcp -H //external_hostname:MMMM"

関連項目

buildwsh(1)servopts(5)UBBCONFIG(5)

『BEA Tuxedo アプリケーションの設定』

『BEA Tuxedo アプリケーション実行時の管理』

『C 言語を使用した BEA Tuxedo アプリケーションのプログラミング』

 

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