bea ホーム | 製品 | dev2dev | support | askBEA
BEA Logo Tuxedo
 ドキュメントのダウンロード   サイトマップ   用語集 
検索
0

Tuxedo のファイル形式とデータ記述方法

 Previous Next Contents View as PDF  

T_WSL クラスの定義

概要

T_WSL クラスは、ワークステーション・グループを管理するためにコンフィギュレーションされた WSL サーバ・プロセスのコンフィギュレーションおよび実行時の属性を表します。これらの属性値により、アプリケーション内の T_SERVER オブジェクトのワークステーション固有のコンフィギュレーション属性が識別され、その特性が示されます。このクラスは、共通キー・フィールドの TA_SRVGRPTA_SRVID によって T_WSH にリンクされます。

属性表

表 67 WS_MIB(5): T_WSL クラス定義の属性表

属性

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_SRVGRP(r)(*)

string

ru-r--r--

string[1. .30]

N/A

TA_SRVID(r)(*)

long

ru-r--r--

1 <= num < 30,001

N/A

TA_GRPNO(k)

long

r--r--r--

1 <= num < 30,001

N/A

TA_STATE(k)

string

rwxr-xr--

TM_MIB(5) の T_SERVER クラスを参照してください。

TA_LMID(k)

string

R--R--R--

LMID

N/A

TA_PID(k)

long

R--R--R--

1 <= num

N/A

TA_DEVICE

string

rw-r--r--

string[0..78]

N/A

TA_NADDR(r)

string

rw-r--r--

string[1..256] 3

N/A

TA_EXT_NADDR

string

rw-r--r--

string[0..78]

""

TA_WSHNAME

string

rw-r--r--

string[1..78]

"WSH"

TA_MINHANDLERS

long

rwxr-xr--

0 <= num < 256

0

TA_MAXHANDLERS

long

rw-r--r--

0 <= num < 32,767

1 を参照してください。

TA_MULTIPLEX

long

rw-r--r--

1 <= num < 32,767

10

TA_MINENCRYPTBITS

string

rwxrwx---

"{0 | 40 | 56 | 128}" 2

"0"

TA_MAXENCRYPTBITS

string

rwxrwx---

"{0 | 40 | 56 | 128}" 2

"128"

TA_MINWSHPORT

long

rwxr-xr--

0 <= num < 65,535

2048

TA_MAXWSHPORT

long

rw-r--r--

0 <= num < 65,535

65,535

TA_MAXIDLETIME

long

rwxr-xr--

0 <=num < 35,204,650

35,204,649

TA_MAXINITTIME

long

rwxr-xr--

1 <= num < 32,767

60

TA_CMPLIMIT

string

rwxr-xr--

threshold

MAXLONG

TA_CLOPT

string

rwxr--r--

string[0..128]

"-A"

TA_ENVFILE

string

rwxr--r--

string[0..256] 3

""

TA_GRACE

long

rwxr--r--

0 <= num

0

TA_KEEPALIVE

string

rwxr-xr--

"{client | handler | both | none}"

"none"

TA_MAXGEN

long

rwxr--r--

0 <= num < 256

1

TA_NETTIMEOUT

long

rwxr-xr--

0 <= num <= MAXLONG

0

TA_RCMD

string

rwxr--r--

string[0..256] 3

""

TA_RESTART

string

rwxr--r--

"{Y | N}"

"Y"

TA_SEQUENCE(k)

long

rwxr--r--

1 <= num < 10,000

>= 10,000

T_WSL クラス定義のローカル属性表

TA_CURHANDLERS

long

R--R--R--

0 <= num

N/A

TA_HWHANDLERS

long

R--R--R--

0 <= num

N/A

TA_WSPROTO

long

R--R--R--

0 <= num

N/A

TA_SUSPENDED

string

R-XR-XR--

"{NEW | ALL | NONE}"

N/A

TA_VIEWREFRESH

string

--X--X---

"Y"

N/A

(k)-GET キー・フィールド
(r)-オブジェクトの作成に必要なフィールド (SET TA_STATE NEW)
(*)-GET/SET キー、SET 操作用に 1 つ以上必要


  1 オブジェクト作成時、この属性に値を指定しないと、0 が割り当てられます。この属性に 0 を指定すると、アクティブ化時に、TA_MAXHANDLERS の現在の設定値と TA_MAXWSCLIENTST_MACHINE クラス設定値から有効値が決定されます。MIB_LOCAL フラグを設定して GET 操作を実行すると、起動時のデフォルト設定値でオブジェクトの有効値が返されるということに注意してください。
2 リンク・レベルの暗号化の値の 40 ビットは、下位互換性を維持するために提供されています。
3 BEA Tuxedo 8.0 以前のリリースの場合、この属性の文字列の長さは最大 78 バイトです。

属性の意味

TA_SRVGRP: string[1..30]

サーバ・グループの論理名。サーバ・グループ名には、アスタリスク (*)、カンマ (,)、コロン (:) を使用することはできません。

TA_SRVID: 1 <= num < 30,001

サーバ・グループ内で一意なサーバ識別番号。

TA_GRPNO: 1 <= num < 30,001

このサーバ・グループに関連付けられたグループ番号。

TA_STATE:

アプリケーション内の WSH サーバの状態。TM_MIB(5)T_SERVER クラスに対して定義された任意の状態が返されるか、またはこのリファレンス・ページに示すとおりに設定します。

TA_LMID:LMID

サーバが稼働している現在の論理マシン。

TA_PID: 1 = num

WSH サーバのネイティブ・オペレーティングシステム・プロセス識別子。各サーバが別のマシンに存在し、プロセス ID が重複するような場合、この属性は一意になりません。

TA_DEVICE: string[0..78]

WSL プロセスがネットワークにアクセスするために使用するデバイス名。この属性はオプションです。

TA_NADDR: string[1..256] (BEA Tuxedo 8.0 以前の場合は最大 78 バイト)

WSL プロセスが接続指示受け付けアドレスとして使用する完全なネットワーク・アドレスを指定します。WSL の接続指示受け付けアドレスは、アプリケーションに参加している他のワークステーション・クライアント・プロセスがこの WSL プロセスと通信するための手段として使用されます。string の形式が "0xhex-digits" または "¥¥xhex-digits" の場合、偶数の有効な 16 進数桁を含める必要があります。これらの形式は、TCP/IP アドレスを含む文字配列に内部変換されます。string の値は次のいずれかの形式で指定します。

//hostname:port_number

//#.#.#.#:port_number

最初の形式では、gethostbyname(3c) を介してアクセスされたローカル設定の名前解決機能を使ってアドレスが結合されるときに、hostname は TCP/IP ホスト・アドレスに解決されます。#.#.#.# はドットで区切った 10 進数の形式で、各 # は 0 から 255 までの 10 進数の値を表します。Port_number は 0 から 65535 までの 10 進数です。

注記 一部のポート番号は、お使いのシステムで使用されるトランスポート・プロトコル (TCP/IP など) のために予約されている場合があります。予約されているポート番号を確認するには、トランスポート・プロトコルのマニュアルを調べてください。

TA_EXT_NADDR: string[0..78]

WSH プロセスの既知のアドレス・テンプレートとして使用される完全ネットワーク・アドレスを指定します。このアドレスは、ワークステーション・クライアントが WSH プロセスに接続するのに使用する既知のネットワーク・アドレスを生成するために、WHS ネットワーク・アドレスと組み合わされます。このアドレスの形式は、TA_NADDR と同じです。ただし、組み合わされたネットワーク・アドレスの位置が WSH ネットワーク・アドレスからコピーされることを示すために、ポート番号が同じ長さの文字 M で置き換えられます。たとえば、アドレス・テンプレートが 0x0002MMMMdddddddd で WSH ネットワーク・アドレスが 0x00021111ffffffff のときは、既知のネットワーク・アドレスは 0x00021111dddddddd です。アドレス・テンプレートが "//" で始まる場合、ネットワーク・アドレス・タイプは IP 対応であり、WSH ネットワーク・アドレスの TCP/IP ポート番号はアドレス・テンプレートにコピーされて、組み合わされたネットワーク・アドレスが生成されます。この機能は、ワークステーション・クライアントがネットワーク・アドレス変換を実行するルータを通じて WSH に接続したいときに役立ちます。既存の T_WSL オブジェクトの SET オペレーションの空の TA_EXT_NADDR 文字列は、TA_CLOPT 属性から -H エントリを削除します。

TA_WSHNAME: string[1..78]

ワークステーション・リスナに対してワークステーション・ハンドラ・サービスを供給する実行可能ファイルの名前。デフォルトは、システム提供のワークステーション・ハンドラに対応する WSH です。ワークステーション・ハンドラは、buildwsh() コマンドを使用してカスタマイズできます。詳細については、カスタマイズの項と buildwsh(1) リファレンス・ページを参照してください。

TA_MINHANDLERS: 0 <= num < 256

任意の時間にこの WSL と共に使用できるハンドラの最小数。WSL は起動するとすぐにこれと同数の WSH を起動し、管理者が WSL をシャットダウンするまで WSH の数をこの最小数以上に維持します。稼働している WSL に対してこの属性を変更すると、新たなハンドラが起動されます。

TA_MAXHANDLERS: 0 <= num < 32,767

任意の時間にこの WSL と共に使用できるハンドラの最大数。システムにアクセスしようとしているワークステーション・クライアントの要求を満たすために、必要に応じてハンドラが起動されます。この属性は、ハンドラの最小数の値以上でなければなりません。

TA_MULTIPLEX: 1 <= num < 32,767

1 つのハンドラ・プロセスが同時にサポートするクライアントの最大数。

TA_MINENCRYPTBITS: {0 | 40 | 56 | 128}

BEA Tuxedo システムに接続する際に必要な暗号化の最小レベルを指定します。0 は暗号化を行わないことを示し、4056、および 128 は暗号化キーの長さをビット単位で指定します。ここで指定する最小レベルの暗号化が満たされない場合、リンクの確立は失敗します。デフォルト値は 0 です。

注記 リンク・レベルの暗号化の値 40 は、下位互換性を維持するために提供されています。

TA_MAXENCRYPTBITS: {0 | 40 | 56 | 128}

BEA Tuxedo システムに接続する際に調整できる暗号化の最大レベルを指定します。0 は暗号化を行わないことを示し、4056、および 128 は暗号化キーの長さをビット単位で指定します。デフォルトは 128 です。

注記 リンク・レベルの暗号化の値 40 は、下位互換性を維持するために提供されています。

TA_MINWSHPORT: 0 <= num < 65,535

このリスナによって WSH プロセスに割り当てられる使用可能なポート番号の範囲の最小値です。

TA_MAXWSHPORT: 0 <= num < 65,535

このリスナによって WSH プロセスに割り当てられる使用可能なポート番号の範囲の最大値です。

TA_MAXIDLETIME: 0 <= num < 35,204,650

ワークステーション・クライアントがハンドラによってアプリケーションから切り離されるまでの最長アイドル時間 (分)。35,204,650 を指定した場合、クライアントはタイムアウトにならずに無制限にアイドル状態でいることができます。0 を指定した場合、クライアントは 1 秒を超えて非アクティブであれば終了します。

TA_MAXINITTIME: 1 <= num < 32,767

ワークステーション・クライアントが WSH を介して初期化プロセスを完了するまでの最短時間 (秒)。この時間を過ぎると、ワークステーション・クライアントは WSL によってタイムアウトになります。

TA_CMPLIMIT: threshold

ワークステーション・クライアントとの間のトラフィックを圧縮するしきい値メッセージ・サイズ。 しきい値は、負以外の数値または文字列 MAXLONG です。MAXLONG は、マシンの最大長の設定に動的に変換されます。制限事項: この属性値は、BEA Tuxedo Workstation リリース 6.1 以前のシステムを実行しているワークステーション・クライアントでは使用されません。

TA_CLOPT: string[0..128]

起動時に WSL サーバに渡されるコマンドライン・オプション。詳細については、servopts(5) リファレンス・ページを参照してください。制限事項: 実行時にこの属性を変更しても、稼働中の WSL サーバに影響はありません。サーバ固有のオプション (ダブルダッシュ "--" の後のオプション) は設定できず、また返されません。

TA_ENVFILE: string[0..256] (BEA Tuxedo 8.0 以前の場合は最大 78 バイト)

WSL サーバ固有の環境ファイル。このファイルを使用して環境を変更する方法については、T_MACHINE:TA_ENVFILE を参照してください。制限事項: 実行時にこの属性を変更しても、稼働中の WSL サーバに影響はありません。

TA_GRACE: 0 <= num

T_WSL:TA_MAXGEN 制限が適用される秒数。この属性は、再起動可能な WSL サーバに対してのみ意味を持ちます。つまり、T_WSL:TA_RESTART 属性が "Y" に設定されている場合にのみ意味があります。再起動するサーバが TA_MAXGEN 制限を超えても、TA_GRACE 時間を過ぎていれば、システムは現在の世代 (T_SERVER:TA_GENERATION) を 1 にリセットし、初期ブート時間 (T_SERVER:TA_TIMESTART) を現在の時刻にリセットします。この属性の値が 0 のときには、WSL サーバを必ず再起動する必要があります。

TA_KEEPALIVE: "{client | handler | both | none}"

クライアント、ハンドラ、またはその両方に対してネットワーク keep-alive 機能をオンにできます。"none" を指定すると、クライアントとハンドラの両方に対してこの機能をオフにできます。

この属性値の変更は、新しい接続に対してのみ適用されます。

TA_MAXGEN: 1 <= num < 256

指定された猶予期間 (T_WSL:TA_GRACE) に、再起動可能な WSL サーバ (T_WSL:TA_RESTART == "Y") に対して許可される世代数。WSL サーバの最初の起動が 1 世代とカウントされ、各再起動も 1 とカウントされます。最大世代数を超えた後の処理については、前述の TA_GRACE に関する説明を参照してください。

TA_NETTIMEOUT: 0 <= num <= MAXLONG

TA_NETTIMEOUT の値は、ワークステーション・クライアントが WSL/WSH からの応答を受信するために待機状態でいられる最短時間 (秒数) です。デフォルト値は 0、つまりタイムアウトが発生しないことを示します。

この属性値の変更は、新しい接続に対してのみ適用されます。

TA_RCMD: string[0..256] (BEA Tuxedo 8.0 以前の場合は最大 78 バイト)

システムによるアプリケーション・サーバの再起動と同時に実行するアプリケーション指定のコマンド。このコマンドは、ネイティブ・オペレーティング・システム内の実行可能ファイルでなければなりません。

TA_RESTART: "{Y | N}"

再起動可能 ("Y") または再起動不可能 ("N") な WSL サーバ。このサーバ・グループに対してサーバ移行が指定された場合には (T_RESOURCE:TA_OPTIONS/MIGRATE T_GROUP:TA_LMID w/ 代替サイト)、この属性を "Y" に設定する必要があります。

TA_SEQUENCE: 1 <= num < 10,000

このサーバを他のサーバに基づいて起動 (tmboot(1)) またはシャットダウン (tmshutdown(1)) する必要があるかを指定します。TA_SEQUENCE 属性を指定せずに、または無効な値を指定して追加されたT_WSL オブジェクトは、他の自動的に選択されたデフォルト値より大きな 10,000 以上の値を持ちます。サーバは、シーケンス番号の昇順に tmboot() で起動され、降順に tmshutdown() でシャットダウンされます。この属性を実行時に変更した場合、その効果は tmboot()tmshutdown() にのみ適用され、稼働中のサーバが以後の tmshutdown() の呼び出しによってシャットダウンされる順序に適用されます。

TA_CURHANDLERS: 0 <= num

この WSL に関連付けられている現在アクティブなハンドラの数。

TA_HWHANDLERS: 0 <= num

任意の時点でこの WSL に関連付けられている現在アクティブなハンドラの最大数。

TA_WSPROTO: 0 <= num

このワークステーション・グループに対する BEA Tuxedo Workstation プロトコル・バージョン番号。このグループに接続している /WS クライアントは、その /WS クライアントに関連付けられた異なるプロトコル・バージョン番号を持っている可能性があることに注意してください。

TA_SUSPENDED: "{NEW | ALL | NONE}"

"NEW" は、新たに接続してくるクライアントがこのWSL オブジェクトを介して接続しない可能性があることを示しています。値 "ALL" は、新しいクライアントの接続の禁止に加えて、この WSL を介して既にアプリケーションに接続されているワークステーション・クライアントが SUSPENDED の状態にある (TM_MIB(5) を参照) ことを示しています。値 "NONE" は、有効な中断特性がないことを示しています。

TA_VIEWREFRESH:Y

Y の値を設定すると、ワークステーション・グループ内のすべてのアクティブ WSH がその VIEW バッファ・タイプ・キャッシュをリフレッシュします。

制限事項

このクラスは T_SERVER クラスの特殊な場合を表すクラスなので、対応する T_SERVER オブジェクトでも重複して定義されている特定の属性を表します。T_SERVER クラスに含まれる属性のうちここに記載されていないものにはこのクラスを介してアクセスする必要があり、T_WSL クラスからアクセスすることはできません。

 

Back to Top Previous Next
Contact e-docsContact BEAwebmasterprivacy