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Tuxedo のファイル形式とデータ記述方法

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DM_LOCAL セクション

このセクション (DM_LOCAL_DOMAINS セクションともいう) では、1 つまたは複数のローカル・ドメイン・アクセス・ポイント識別子と、それらに関連付けるゲートウェイ・グループを定義します。このセクションには、UBBCONFIG ファイルで指定されたアクティブなゲートウェイ・グループごとにローカル・ドメイン・アクセス・ポイントのエントリが必要です。各エントリでは、グループで実行されるドメイン・ゲートウェイ・プロセスに必要なパラメータを指定します。

DM_LOCAL セクションのエントリの形式は次のとおりです。

LocalAccessPoint required_parameters [optional_parameters]

LocalAccessPoint は、UBBCONFIG ファイルで定義された特定のゲートウェイ・グループを表すローカル・ドメイン・アクセス・ポイント識別子 (論理名) です。LocalAccessPoint は、Domains コンフィギュレーションに含まれるローカルおよびリモート・ドメイン間で一意でなければなりません。DM_EXPORT セクションで説明するとおり、ローカル・ドメイン・アクセス・ポイントはローカル・サービスを特定のゲートウェイ・グループに関連付けるために使用します。ローカル・ドメイン・アクセス・ポイントを介して使用できるローカル・サービスは、1 つまたは複数のリモート・ドメイン内のクライアントで使用できます。

DM_LOCAL セクションの必須パラメータ

GWGRP = identifier

このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントを表すドメイン・ゲートウェイ・グループの名前 (TUXCONFIG ファイルの GROUPS セクションで指定された名前) を指定します。ローカル・ドメイン・アクセス・ポイントとゲートウェイ・グループは、1 対 1 の関係です。

TYPE = identifier

このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントに関連付けるドメイン・ゲートウェイのタイプを指定します。TYPE は、TDOMAINTOPENDSNAXOSITP、または OSITPX に設定できます。

TDOMAIN は、このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントが GWTDOMAIN ゲートウェイ・インスタンスに関連付けられ、これによって別の BEA Tuxedo アプリケーションと通信できることを示します。

TOPEND は、このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントが GWTOPEND ドメイン・ゲートウェイ・インスタンスに関連付けられ、これによって BEA TOP END システムと通信できることを示します。

SNAX は、このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントが GWSNAX ゲートウェイ・インスタンスに関連付けられ、これによって別の TP ドメインに SNA プロトコルを介して通信できることを示します。

OSITP または OSITPX は、このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントが GWOSITP ゲートウェイ・インスタンスに関連付けられ、これによって別の TP ドメインに OSI TP プロトコルを介して通信できることを示します。OSITP は OSI TP 1.3 プロトコルを使用することを示し、OSITPX は OSI TP 4.0 以降のプロトコルを使用することを示します。OSITPX は、BEA Tuxedo 8.0 以降のソフトウェアでのみサポートされます。

ドメイン・タイプは、DMTYPE ファイルで定義する必要があります。このファイルの場所は、Windows の場合は %TUXDIR%¥udataobj¥DMTYPE、UNIX の場合は $TUXDIR/udataobj/DMTYPE です。

ACCESSPOINTID (DOMAINID ともいう) = string[1..30]

リモート・ドメインへの接続を設定するときのセキュリティのため、このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントに関連付けられているドメイン・ゲートウェイ・グループを識別するために使用します。ACCESSPOINTID は、すべてのローカルおよびリモート・ドメイン・アクセス・ポイント間で一意でなければなりません。

string の値は、一連の文字 ("BA.CENTRAL01" など) か、または 0x で始まる 16 進数 ("0x0002FF98C0000B9D6"など) です。ACCESSPOINTID は、30 バイト以下で指定する必要があります。文字列を指定する場合は、30 文字以内で指定する必要があります (最後のヌルを含む)。

DM_LOCAL セクションのオプション・パラメータ

以下に示す DM_LOCAL セクションのオプション・パラメータでは、ドメイン・ゲートウェイの操作で使用するリソースと制限を指定します。

AUDITLOG = string[1..256] (BEA Tuxedo 8.0 以前では最大 78 バイト)

このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントに対する監査ログ・ファイルの名前を指定します。監査ログ機能は dmadmin(1) コマンドによって起動し、このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントで行われるすべての動作を記録します。監査ログ機能がオンになっており、このパラメータが指定されていないと、環境変数 $APPDIR によって指定されたディレクトリまたは TUXCONFIG ファイルの MACHINES セクションの APPDIR パラメータで指定されるディレクトリに、DMmmddyy.LOG (mm=月、dd=日、yy=年) というファイルが作成されます。

BLOCKTIME = numeric

このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントに対するブロッキング・コールの最大待ち時間を指定します。この値は、TUXCONFIG ファイルの RESOURCES セクションの SCANUNIT パラメータの乗数です。SCANUNIT * BLOCKTIME の値は、SCANUNIT 以上 32,768 秒未満でなければなりません。このパラメータを指定しないと、TUXCONFIG ファイルの RESOURCES セクションに指定された BLOCKTIME パラメータの値がデフォルトとして使用されます。ブロッキング・タイムアウト状態は、関連する要求が失敗したことを示します。

ドメイン間トランザクションでは、トランザクション期間が BLOCKTIME を超過すると ブロッキング・タイムアウト状態が生成されます。つまり、ドメイン間トランザクションでは、BLOCKTIME 値が TUXCONFIG ファイルの SERVICES セクションで指定された TRANTIME タイムアウト値未満の場合、またはトランザクションを開始するための tpbegin() 呼び出しで渡されたタイムアウト値未満の場合、トランザクションのタイムアウトは BLOCKTIME 値まで減らされます。一方、ドメイン内トランザクション (単一の BEA Tuxedo ドメイン内で処理されるトランザクション) の場合は、TUXCONFIG ファイルの RESOURCES セクションで指定された BLOCKTIME 値は、ドメイン内トランザクションのタイムアウトに何の影響も与えません。

CONNECTION_POLICY = {ON_DEMAND | ON_STARTUP | INCOMING_ONLY}

このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントに関連付けられているドメイン・ゲートウェイがリモート・ドメインへの接続を確立するときの条件を指定します。有効な値は、ON_DEMANDON_STARTUP、または INCOMING_ONLY です。このパラメータは、TDOMAIN または TOPEND タイプのドメイン・ゲートウェイにのみ適用されます。

接続ポリシーが ON_DEMAND の場合、クライアントがリモート・サービスを要求したとき、または dmadmin(1) connect コマンドが実行されたときにのみ、ドメイン・ゲートウェイはリモート・ドメインへの接続を試行します。CONNECTION_POLICY のデフォルトは ON_DEMAND です。接続ポリシーが ON_DEMAND の場合、再接続は行われません。

接続ポリシーが ON_STARTUP の場合、ドメイン・ゲートウェイはゲートウェイ・サーバの初期化時にリモート・ドメインへの接続を試行します。CONNECTION_POLICYON_STARTUP に設定した場合、リモート・ドメインへの接続が確立された場合にのみそのリモート・サービス (ドメイン・ゲートウェイによって宣言されたサービス) が宣言されますつまり、リモート・ドメインとの接続が確立されていないと、リモート・サービスは中断されます。デフォルトでは、失敗した接続が 60 秒おきに再試行されるよう設定されています。再接続の間隔は、RETRY_INTERVAL パラメータで変更できます。MAXRETRY パラメータも参照してください。

接続ポリシーが INCOMING_ONLY の場合、ドメイン・ゲートウェイは起動時にリモート・ドメインへの接続を試みません。このため、リモート・サービスは最初は中断されています。ドメイン・ゲートウェイは、リモート・ドメインからの接続を受信したときに利用可能になります。リモート・サービスは、ドメイン・ゲートウェイが接続を受信したときか、dmadmin(1) connect コマンドで管理接続が確立されたときに宣言されます。接続ポリシーが INCOMING_ONLY の場合、再接続は行われません。

注記 BEA Tuxedo 8.1 以降のソフトウェアが実行されている TDOMAIN ドメイン・ゲートウェイの場合、DM_TDOMAIN セクションにリモート・ドメインごとに CONNECTION_POLICY を指定できます。

MAXRETRY = {numeric | MAXLONG}

このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントに関連付けられているドメイン・ゲートウェイがリモート・ドメインへの接続を試行する回数を指定します。このパラメータは、TDOMAIN または TOPEND タイプのドメイン・ゲートウェイにのみ適用され、このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントのCONNECTION_POLICY パラメータが ON_STARTUP に設定されている場合にのみ有効です。それ以外の接続ポリシーの場合、自動再試行は無効になります。

MAXRETRY の最小値は 0 で、最大値は MAXLONG (2147483647) です。MAXLONG (デフォルト) の場合、再接続処理が無限に繰り返されるか、または接続が確立されるまで繰り返されます。MAXRETRY=0 に設定すると、自動再接続は行われません。

RETRY_INTERVAL = numeric

このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントに関連付けられているドメイン・ゲートウェイがリモート・ドメインへの接続を自動的に試行する間隔を秒単位で指定します。このパラメータは、TDOMAIN または TOPEND タイプのドメイン・ゲートウェイにのみ適用され、このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントのCONNECTION_POLICY パラメータが ON_STARTUP に設定されている場合にのみ有効です。それ以外の接続ポリシーの場合、自動再試行は無効になります。

RETRY_INTERVAL の最小値は 0 、最大値は 2147483647 です。デフォルトは 60 です。MAXRETRY を 0 に設定すると、RETRY_INTERVAL は設定できません。

CONNECTION_PRINCIPAL_NAME = string[0..511]

接続プリンシパル名の識別子を指定します。これは、ローカル・ドメイン・アクセス・ポイントに関連付けられているドメイン・ゲートウェイがリモート・ドメインに接続するときに、そのドメイン・ゲートウェイの ID を検証するためのプリンシパル名です。このパラメータは、BEA Tuxedo 7.1 以降のソフトウェアが実行されている TDOMAIN タイプのドメイン・ゲートウェイにのみ適用されます。

CONNECTION_PRINCIPAL_NAME パラメータには最大 511 文字を指定できます (最後のヌル文字を除く)。このパラメータを指定しないと、接続プリンシパル名はデフォルトでこのローカル・ドメイン・アクセス・ポイントの ACCESSPOINTID 文字列になります。

デフォルトの認証プラグインの場合、このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントの CONNECTION_PRINCIPAL_NAME パラメータに値を割り当てる場合、その値は、このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントの ACCESSPOINTID パラメータの値と同じでなければなりません。これらの値が一致しないと、ローカル・TDomain ゲートウェイ・プロセスが起動せず、次の userlog(3c) メッセージが生成されます。ERROR:証明書を取得できません。

DMTLOGDEV = string[1..256] (BEA Tuxedo 8.0 以前では最大 78 バイト)

このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントの Domains トランザクション・ログ (TLOG) を含む BEA Tuxedo ファイルシステムを指定します。TLOG は、BEA Tuxedo システムの VTOC テーブルとしてデバイスに格納されています。このパラメータを指定しない場合、このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントに関連付けられているドメイン・ゲートウェイ・グループは要求をトランザクション・モードで処理できません。同じマシンのローカル・ドメイン・アクセス・ポイント間で同じ BEA Tuxedo ファイルシステムを共有することはできますが、各ローカル・ドメイン・アクセス・ポイントは DMTLOGNAME パラメータで指定された名前のログ (DMTLOGDEV 内のテーブル) を保持する必要があります。

DMTLOGNAME = string[1..30]

このローカル・ドメイン・アクセス・ポイント用の TLOG の名前を指定します。複数のローカル・ドメイン・アクセス・ポイント間で同じ BEA Tuxedo ファイルシステム (DMTLOGDEV で指定) を共有する場合は、一意な名前を指定する必要があります。このパラメータを指定しない場合、デフォルトは DMTLOG となります。名前は 30 文字以内で指定する必要があります。

DMTLOGSIZE = numeric

このローカル・ドメイン・アクセス・ポイント用の TLOG のサイズをページ数で指定します。この値は、0 より大きく、BEA Tuxedo ファイルシステムで使用可能な容量より小さくする必要があります。このパラメータを指定しないと、デフォルトの 100 ページが設定されます。

MAXRAPTRAN (MAXRDTRAN ともいう) = numeric

このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントのトランザクションに含めることのできるドメインの最大数を指定します。この値は 0 より大きく、32,768 未満でなければなりません。デフォルトは 16 です。

MAXTRAN = numeric

このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントで同時に実行できるグローバル・トランザクションの最大数を指定します。この値は、0 以上で、TUXCONFIG ファイルの RESOURCES セクションに定義されている MAXGTT パラメータ以下でなければなりません。MAXTRAN を指定しない場合、デフォルトは MAXGTT です。

MTYPE = string[1..15]

ドメインをグループ化して、このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントに関連付けられているマシンとリモート・ドメイン・アクセス・ポイントに関連付けられているマシン間のメッセージの符号化と復号化を省略するために使用します。このパラメータは、TDOMAIN または TOPEND タイプのドメイン・ゲートウェイにのみ適用されます。

MTYPE を指定しない場合、デフォルトで符号化または復号化が実行されます。MTYPE フィールドに設定した値が DMCONFIG ファイルの DM_LOCAL セクションと DM_REMOTE セクションで共通している場合、データの符号化と復号化が省略されます。MTYPE には、15 文字までの任意の文字列値を指定できます。この値は比較のためだけに使用します。

SECURITY = {NONE | APP_PW | DM_PW}

このローカル・ドメイン・アクセス・ポイント用に使用するアプリケーション・セキュリティの種類を指定します。TDOMAIN ドメイン・ゲートウェイ用の SECURITY パラメータの有効値は、現時点では NONEAPP_PWDM_PW の 3 つです。NONE (デフォルト) の場合、セキュリティは使用されません。APP_PW を指定すると、リモート・ドメインからの接続の確立時にアプリケーション・パスワード・セキュリティが使用されます。アプリケーション・パスワードは、TUXCONFIG ファイルで定義しておく必要があります。DM_PW を指定すると、リモート・ドメインからの接続の確立時に、ドメイン・パスワード・セキュリティが使用されます。ドメイン・パスワードは、dmadmin(1) コマンドで定義しておく必要があります。

SECURITY パラメータは、OSITP ドメイン・ゲートウェイには適用されません。OSITPX ゲートウェイの場合、NONE または DM_PW を使用できます。SNAX ゲートウェイの場合、NONE または DM_USER_PW を使用できます。TOPEND ゲートウェイの場合、NONECLEARSAFE、または PRIVATE を使用できます。

DM_LOCAL セクションの 非 TDomain パラメータ

以下の DM_LOCAL セクション・パラメータは補完的に示したもので、TDOMAIN ドメイン・ゲートウェイには適用されません。

SNAX および OSITP パラメータの詳細については、BEA eLink Documentation を参照してください。

 

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