bea ホーム | 製品 | dev2dev | support | askBEA
BEA Logo Tuxedo
 ドキュメントのダウンロード   サイトマップ   用語集 
検索
0

Tuxedo のファイル形式とデータ記述方法

 Previous Next Contents View as PDF  

T_DM_LOCAL クラスの定義

概要

T_DM_LOCAL クラスは、ローカル・ドメイン・アクセス・ポイントを定義します。ローカル・ドメイン・アクセス・ポイントは、リモート・ドメインにエクスポートされるローカル・サービスへのアクセス制御、およびリモート・ドメインからインポートされるリモート・サービスへのアクセス制御に使用します。

属性表

表 16 DM_MIB(5): T_DM_LOCAL クラス定義の属性表

属性

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_DMACCESSPOINT(r)(k)(*)

string

rw-r--r--

string[1..30]

N/A

TA_DMACCESSPOINTID(r)

string

rw-r--r--

string[1..30]

N/A

TA_DMSRVGROUP(r)

string

rw-r--r--

string[1..30]

N/A

TA_DMTYPE

string

rw-r--r--

"{TDOMAIN | TOPEND | SNAX | OSITP | OSITPX}"

"TDOMAIN"

TA_STATE(r)

string

rw-r--r--

GET: "VAL"

SET: "{NEW | INV}"

N/A

N/A

TA_DMAUDITLOG

string

rw-r--r--

string[1..256] (注 3)

N/A

TA_DMBLOCKTIME

short

rw-r--r--

0 <= num <= 32,767

TA_BLOCKTIME in T_DOMAIN (注 1)

TA_DMTLOGDEV

string

rw-r--r--

string[1..256] (注 3)

N/A

TA_DMTLOGNAME

string

rw-r--r--

string[1..30]

"DMTLOG"

TA_DMTLOGSIZE

long

rw-r--r--

1 <= num <= 2048

100

TA_DMMAXRAPTRAN

short

rw-r--r--

0 <= num <= 32,767

16

TA_DMMAXTRAN

short

rw-r--r--

0 <= num <= 32,767

TA_MAXGTT in T_DOMAIN (注 2)

TA_DMSECURITY

string

rw-r--r--

"{NONE | APP_PW | DM_PW | DM_USER_PW | CLEAR | SAFE | PRIVATE}"

"NONE"

TA_DMTYPE=TDOMAIN|TOPEND: の場合に設定可能な属性

TA_DMCONNECTION_POLICY

string

rwxr--r--

"{ON_DEMAND | ON_STARTUP | INCOMING_ONLY}"

"ON_DEMAND"

TA_DMMAXRETRY

long

rwxr--r--

0 <= num <= MAXLONG

0

TA_DMRETRY_INTERVAL

long

rwxr--r--

0 <= num <= MAXLONG

60

TA_DMTYPE=TDOMAIN: の場合に設定可能な属性

TA_DMCONNPRINCIPALNAME

string

rwxr--r--

string[0..511]

""

TA_DMMACHINETYPE

string

rw-r--r--

string[0..15]

""

TA_DMTYPE=SNAX: の場合に設定可能な属性

TA_DMBLOB_SHM_SIZE

long

rw-r--r--

1 <= num <= MAXLONG

1000000

(r)-新しいオブジェクトが作成される場合に必須です。
(k)-オブジェクトを取り出すためのキー・フィールドです。
(*)-すべての SET 操作で必須のキー・フィールドです。


  注 1 T_DOMAIN クラスの TA_BLOCKTIME の現在の値。
注 2 T_DOMAIN クラスの TA_MAXGTT の現在の値。
注 3 BEA Tuxedo 8.0 以前のリリースの場合、この属性の文字列の長さは最大 78 バイトです。

属性の意味

TA_DMACCESSPOINT: string[1..30]

この T_DM_LOCAL エントリの名前。この Domains コンフィギュレーション内の T_DM_LOCAL および T_DM_REMOTE アクセス・ポイントの範囲内で一意なユーザ指定のローカル・ドメイン・アクセス・ポイントの識別子 (論理名) です。

TA_DMACCESSPOINTID: string[1..30]

リモート・ドメインへの接続を設定するときのセキュリティのため、このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントに関連付けられているドメイン・ゲートウェイ・グループの識別子です。この識別子は、すべてのローカルおよびリモート・ドメイン・アクセス・ポイント間で一意でなければなりません。

TA_DMSRVGROUP: string[1..30]

このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントを表すドメイン・ゲートウェイ・グループの名前 (TUXCONFIG ファイルの GROUPS セクションで指定された名前) です。ローカル・ドメイン・アクセス・ポイントとゲートウェイ・サーバ・グループは、1 対 1 の関係です。

TA_DMTYPE: "{TDOMAIN | TOPEND | SNAX | OSITP | OSITPX}"

このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントのドメインのタイプを指定します。BEA Tuxedo ドメインの場合は "TDOMAIN"、BEA TOP END ドメインの場合は "TOPEND"、SNA ドメインの場合は "SNAX"、OSI TP 1.3 ドメインの場合は "OSITP"、OSI TP 4.0 以降のドメインの場合は "OSITPX" を指定します。ほかの属性が存在するかどうかは、この属性の値に依存します。

TA_DMTYPE="OSITPX" の設定は、BEA Tuxedo 8.0 以降のソフトウェアでのみサポートされます。

TA_STATE:

GET: "{VALid}"

GET 操作は、T_DM_LOCAL オブジェクトのコンフィギュレーション情報を検索します。以下に示す状態は、GET 要求に対する応答で返される TA_STATE 属性の意味を示します。以下に示されていない状態は返されません。


 

SET: "{NEW | INValid}"

SET 操作は、選択した T_DM_LOCAL オブジェクトのコンフィギュレーション情報を更新します。以下に示す状態は、SET 要求で設定される TA_STATE の意味を示します。以下に示されていない状態は設定できません。


 

TA_DMAUDITLOG:string[1..256] (BEA Tuxedo 8.0 以前では最大 78 バイト)

このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントに対する監査ログ・ファイルの名前。

TA_DMBLOCKTIME: 0 <= num <= 32,767

このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントに対するブロッキング・コールの最大待ち時間を指定します。この値は、T_DOMAIN オブジェクトの SCANUNIT パラメータの乗数です。SCANUNIT * TA_BLOCKTIME の値は、SCANUNIT 以上 32,768 秒未満でなければなりません。この属性を指定しない場合、T_DOMAIN オブジェクトに指定した TA_BLOCKTIME 属性の値がデフォルト値に設定されます。ブロッキング・タイムアウト状態は、関連する要求が失敗したことを示します。

ドメイン間トランザクションでは、トランザクション期間が TA_DMBLOCKTIME 属性の値を超過すると ブロッキング・タイムアウト状態が生成されます。つまり、ドメイン間トランザクションでは、TA_DMBLOCKTIME 属性の値が T_SERVICE オブジェクトに指定された TA_TRANTIME タイムアウト値未満の場合、またはトランザクションを開始するための tpbegin() 呼び出しで渡されたタイムアウト値未満の場合、トランザクションのタイムアウトは TA_DMBLOCKTIME 値まで減らされます。一方、ドメイン内トランザクション (単一の BEA Tuxedo ドメイン内で処理されるトランザクション) の場合は、T_DOMAIN オブジェクトに指定された TA_BLOCKTIME 属性の値は、ドメイン内トランザクションのタイムアウトに何の影響も与えません。

TA_DMTLOGDEV: string[1..256] (BEA Tuxedo 8.0 以前では最大 78 バイト)

このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントの Domains トランザクション・ログ (TLOG) を含むデバイス (raw スライス) またはファイル。TLOG は、BEA Tuxedo システムの VTOC テーブルとしてデバイスに格納されています。信頼性の観点から、デバイス (raw スライス) の使用を推奨します。

この属性を指定しない場合、このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントに関連付けられているドメイン・ゲートウェイ・グループは要求をトランザクション・モードで処理できません。同じマシンのローカル・ドメイン・アクセス・ポイント間で同じ BEA Tuxedo ファイルシステムを共有することはできますが、各ローカル・ドメイン・アクセス・ポイントは TA_DMTLOGNAME キーワードで指定された名前のログ (TA_DMTLOGDEV 内のテーブル) を保持する必要があります。

TA_DMTLOGNAME: string[1..30]

このローカル・ドメイン・アクセス・ポイント用の TLOG の名前。1 つのデバイスに複数の TLOG がある場合、各 TLOG の名前は一意でなければなりません。

TA_DMTLOGSIZE: 1 <= num <= 2048

このローカル・ドメイン・アクセス・ポイント用の TLOG のサイズ (ページ数)。このサイズは、TA_DMTLOGDEV に指定したデバイスで使用できる領域の数によって制限されます。

TA_DMMAXRAPTRAN: 0 <= num <= 32,767

このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントの 1 つのトランザクションに含めることのできるリモート・ドメイン・アクセス・ポイントの最大数。

TA_DMMAXTRAN: 0 <= num <= 32,767

このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントで同時に実行できるトランザクションの最大数。この値は、T_DOMAIN:TA_MAXGTT 属性値以上でなければなりません。

TA_DMSECURITY: "{NONE | APP_PW | DM_PW | DM_USER_PW | CLEAR | SAFE | PRIVATE}"

このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントに関連付けるドメイン・ゲートウェイに対して有効なセキュリティのタイプ。この属性は、次のいずれかに設定する必要があります。

"NONE"

セキュリティは無効になります。

"APP_PW"

この値は、TA_DMTYPE="TDOMAIN" の場合のみ有効です。アプリケーション・パスワードによるセキュリティが有効になります。

"DM_PW"

この値は、TA_DMTYPE="TDOMAIN" または "OSITPX" の場合のみ有効です。ドメイン・パスワードによるセキュリティが有効になります。

"DM_USER_PW"

この値は、TA_DMTYPE="SNAX" の場合のみ有効です。プリンシパル名の変換が有効になります。

"CLEAR"

この値は、TA_DMTYPE="TOPEND" の場合のみ有効です。ローカル・ドメインと BEA TOP END システムの間で BEA TOP END セキュリティが有効になります。ネットワーク・メッセージはプレーン・テキストで送信されます。

"SAFE"

この値は、TA_DMTYPE="TOPEND" の場合のみ有効です。ローカル・ドメインと BEA TOP END システムの間で BEA TOP END セキュリティが有効になります。ネットワーク・メッセージはチェックサムによって保護されます。

"PRIVATE"

この値は、TA_DMTYPE="TOPEND" の場合のみ有効です。ローカル・ドメインと BEA TOP END システムの間で BEA TOP END セキュリティが有効になります。ネットワーク・メッセージは暗号化されます。

TA_DMTYPE=TDOMAIN|TOPEND の場合に設定可能な属性

TA_DMCONNECTION_POLICY:"{ON_DEMAND | ON_STARTUP | INCOMING_ONLY}"

このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントに関連付けられているドメイン・ゲートウェイがリモート・ドメインへの接続を確立するときの条件を指定します。有効な値は、"ON_DEMAND""ON_STARTUP"、または "INCOMING_ONLY" です。

"ON_DEMAND"

クライアントがリモート・サービスを要求したとき、または dmadmin(1) connect コマンドが実行されたときにのみ接続が試行されます。TA_DMCONNECTION_POLICY 属性のデフォルト設定は "ON_DEMAND" です。"ON_DEMAND" 接続ポリシーでは、TA_DMCONNECTION_POLICY 属性を明示的に使用できなかった以前のリリースと同じ振る舞いになります。この接続ポリシーでは、再接続は行われません。

"ON_STARTUP"

ドメイン・ゲートウェイはゲートウェイ・サーバの初期化時にリモート・ドメインへの接続を試行します。リモート・ドメインへの接続が確立された場合にのみ、そのリモート・サービス (ドメイン・ゲートウェイによって宣言されたサービス) が宣言されます。したがって、リモート・ドメインとの接続が確立されていないと、リモート・サービスは中断されます。デフォルトでは、失敗した接続が 60 秒おきに再試行されるよう設定されています。再接続の間隔は、TA_DMRETRY_INTERVAL 属性で変更できます。TA_DMMAXRETRY 属性も参照してください。

"INCOMING_ONLY"

ドメイン・ゲートウェイは起動時にリモート・ドメインへの接続を試みません。このため、リモート・サービスは最初は中断されています。ドメイン・ゲートウェイは、リモート・ドメインからの接続を受信したときに利用可能になります。リモート・サービスは、ドメイン・ゲートウェイが接続を受信したときか、dmadmin(1) connect コマンドで管理接続が確立されたときに宣言されます。接続ポリシーが "INCOMING_ONLY" の場合、再接続は行われません。

TA_DMMAXRETRY: 0 <= num <= MAXLONG

このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントに関連付けられているドメイン・ゲートウェイがリモート・ドメインへの接続を試行する回数。最小値は 0、最大値は MAXLONG (2147483647) です。MAXLONG の場合、再接続処理が無限に繰り返されるか、または接続が確立されるまで繰り返されます。接続ポリシーが "ON_STARTUP" の場合、TA_DMMAXRETRY のデフォルト設定は MAXLONG になります。この属性を 0 に設定すると、自動再接続は行われません。それ以外の接続ポリシーの場合、自動再試行は無効になります。

TA_DMMAXRETRY 属性は、接続ポリシーが "ON_STARTUP" の場合のみ有効です。

TA_DMRETRY_INTERVAL: 0 <= num <= MAXLONG

このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントに関連付けられているドメイン・ゲートウェイがリモート・ドメインへの接続を自動的に試行する間隔 (単位は秒)。最小値は 0、最大値は MAXLONG (2147483647) です。デフォルト値は 60 です。TA_DMMAXRETRY が 0 に設定されている場合、TA_DMRETRY_INTERVAL は設定できません。

この属性は、TA_DMCONNECTION_POLICY 属性が "ON_STARTUP" に設定されている場合にのみ有効です。それ以外の接続ポリシーの場合、自動再試行は無効になります。

TA_DMTYPE=TDOMAIN の場合に設定可能な属性

TA_DMCONNPRINCIPALNAME: string[0..511]

接続プリンシパル名の識別子。これは、ローカル・ドメイン・アクセス・ポイントに関連付けられているドメイン・ゲートウェイがリモート・ドメインに接続するときに、そのドメイン・ゲートウェイの ID を検証するためのプリンシパル名です。この属性は、BEA Tuxedo 7.1 以降のソフトウェアが実行されている TDOMAIN タイプのドメイン・ゲートウェイにのみ適用されます。

TA_DMCONNPRINCIPALNAME 属性には最大 511 文字を指定できます (最後の NULL 文字を除く)。この属性を指定しない場合は、ローカル・ドメイン・アクセス・ポイントの TA_DMACCESSPOINTID 文字列がデフォルト値になります。

デフォルトの認証プラグインで、このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントの TA_DMCONNPRINCIPALNAME 属性に値を割り当てる場合、その値は、このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントの TA_DMACCESSPOINTID 属性の値と同じでなければなりません。これらの値が一致しないと、ローカル・ドメイン・ゲートウェイ・プロセスが起動せず、次の userlog(3c) メッセージが生成されます。ERROR:証明書を取得できません。

TA_DMMACHINETYPE: string[0..15]

ドメインをグループ化して、このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントに関連付けられているマシンとリモート・ドメイン・アクセス・ポイントに関連付けられているマシン間のメッセージの符号化と復号化を省略するために使用します。この属性は、TDOMAIN タイプのドメイン・ゲートウェイにのみ適用されます。

TA_DMMACHINETYPE を指定しない場合、デフォルトで符号化または復号化が実行されます。TA_DMMACHINETYPE フィールドに設定した値が接続のための T_DM_LOCAL クラスと T_DM_REMOTE クラスで共通している場合、データの符号化と復号化が省略されます。TA_DMMACHINETYPE には、15 文字までの任意の文字列値を指定できます。この値は比較のためだけに使用します。

TA_DMTYPE=SNAX の場合に設定可能な属性

TA_DMBLOB_SHM_SIZE: 1 <= num <= MAXLONG

この SNAX ローカル・ドメイン・アクセス・ポイント固有のバイナリ・ラージ・オブジェクトのログ情報を格納するために割り当てられた共用メモリを指定します。この属性は、ローカル・ドメイン・アクセス・ポイントおよび SNAX タイプのドメイン・ゲートウェイにのみ適用されます。

制限事項

TA_DMLACCESSPOINT 属性で指定したローカル・ドメイン・アクセス・ポイントをサポートするドメイン・ゲートウェイ管理 (GWADM) サーバがアクティブである場合、SET を実行して TA_STATEINValid にしたり、TA_DMACCESSPOINTIDTA_DMSRVGROUPTA_DMTYPETA_DMTLOGDEVTA_DMTLOGNAMETA_DMTLOGSIZETA_DMMAXRAPTRANTA_DMMAXTRAN、または TA_DMMACHINETYPE 属性を更新することはできません。

 

Back to Top Previous Next
Contact e-docsContact BEAwebmasterprivacy