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Tuxedo のファイル形式とデータ記述方法

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T_INTERFACE クラス

概要

T_INTERFACE MIB クラスは、ドメインおよびサーバ・グループの両方のレベルで CORBA インターフェイスのコンフィギュレーション属性と実行時属性を表します。

ドメイン・レベルの T_INTERFACE オブジェクトは、サーバ・グループに関連付けられていないオブジェクトです。その TA_SRVGRP 属性には、NULL 文字列 (長さ0 の文字列、"") が格納されます。

サーバ・グループ・レベルの T_INTERFACE オブジェクトは、関連付けられたサーバ・グループを持つオブジェクトです。つまり、その TA_SRVGRP 属性には、ドメインに対する有効なサーバ・グループ名が格納されます。インターフェイスのサーバ・グループ・レベル表現は、インターフェイスの状態 (TA_STATE) の管理や、蓄積された統計情報の収集に使用するコンテナも提供します。

サーバ内でアクティブ化されたすべての CORBA インターフェイスに対して、対応するサーバ・グループ・レベルの T_INTERFACE オブジェクトが存在する必要があります。サーバ内のインターフェイスのアクティブ化は、このインターフェイスの T_IFQUEUE オブジェクトの状態によって制御されます。T_IFQUEUE オブジェクトをアクティブ化すると、その属性が、対応するサーバ・グループ・レベルの T_INTERFACE オブジェクトに指定された値によって初期化されます。このようなオブジェクトが存在しない場合は動的に作成されます。動的に作成されたサーバ・グループ・レベルの T_INTERFACE オブジェクトは、インターフェイスにドメイン・レベルの T_INTERFACE オブジェクトが存在する場合はその属性によって初期化されます。対応するドメイン・レベルの T_INTERFACE オブジェクトが存在しない場合は、システムが指定するデフォルトの設定値が適用されます。アクティブ化されたインターフェイスには、常にサーバ・グループ・レベルの T_INTERFACE オブジェクトが関連付けられます。

インターフェイスに対する各レベルのコンフィギュレーション属性の指定はすべてオプションです。省略した場合は、システム定義のデフォルト値が設定され、実行時のサーバ・グループ・レベルの T_INTERFACE オブジェクトが作成されます。サーバが提供するインターフェイスは、サーバ・スケルトンのアクティブ化に使用する ICF ファイルで識別され、サーバの起動時にシステムによって自動的に宣言されます。

属性表

表 50 TM_MIB(5): T_INTERFACE クラス定義の属性表

属性

使用法

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_INTERFACENAME

TA_SRVGRP

r*

r*

string

string

ru-r--r--

ru-r--r--

string[1..12]

string[0..30]

N/A

N/A

TA_STATE

k

string

rwxr-xr--

GET: "{ACT | INA | SUS | PAR}"

SET: "{NEW | INV | ACT | REA | SUS}"

N/A

TA_AUTOTRAN


string

rwxr-xr--

"{Y | N}"

"N"

TA_LOAD


long

rwxr-xr--

1 <= num < 32K

50
1. 

TA_PRIO


long

rwxr-xr--

1<= num < 101

50

TA_TIMEOUT


long

rwxr-xr--

0 <= num

0

TA_TRANTIME


long

rwxr-xr--

0 <= num

30

TA_FBROUTINGNAME


string

rwyr-yr--

string[1...15]

(
2. 
)

TA_LMID

k

string

R--R--R--

LMID

N/A

TA_NUMSERVERS


long

R--R--R---

0 <= num

N/A

TA_TPPOLICY


string

R--R--R--

"{method | transaction | process}"

N/A

TA_TXPOLICY


string

R--R--R--

"{always | never | optional | ignore}"

N/A

TA_NCOMPLETED

l

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A
3. 

TA_NQUEUED

l

long

R--R--R--

0 <= num

N/A

(k)GET キー・フィールド
( l ) - ローカル・フィールド
( r ) - オブジェクトの作成に必要なフィールド (SET TA_STATE NEW)
( * ) - GET/SET キー、SET 操作では 1 つ以上必要

1グループ・レベルの T_INTERFACE オブジェクト (TA_SRVGRP != "") は、TA_INTERFACENAME 設定が一致するドメイン・レベルの T_INTERFACE オブジェクトが存在する場合には、そのオブジェクトからデフォルト値を決定します。ドメイン・レベルのオブジェクトが存在しない場合、またはドメイン・レベルのオブジェクトが作成中の場合は、一覧表示されているデフォルト値が適用されます。
2同じ TA_INTERFACENAME のすべての T_INTERFACE オブジェクトは、TA_FBROUTINGNAME 値が一致している必要があります。したがって、同じ TA_INTERFACENAME で一致するオブジェクトがない場合、新しく設定されるオブジェクトのデフォルト値は長さゼロの文字列 ("") になります。一致するオブジェクトがある場合は、デフォルト値 (唯一の有効値) は、既存の一致するオブジェクトに対して設定されている TA_FBROUTINGNAME の値になります。
3TA_NCOMPLETED および TA_IMPLID (ローカル) では、 T_DOMAIN MIB クラスで TA_LDBAL="Y" となっている必要があります。

 

属性の意味

TA_INTERFACENAME: string[1..128]

完全修飾されたインターフェイス名。インターフェイスのインターフェイス・リポジトリ ID です。この名前の形式は、インターフェイスのインプリメンテーションを生成する IDL に指定されたオプションによって異なります。詳細については、CORBA 2.1 仕様のセクション 7.6 を参照してください。

TA_SRVGRP: string[0..30]

サーバ・グループ名。サーバ・グループ名にはアスタリスク、カンマ、コロンは使用できません。この属性に対して明示的に指定された長さゼロの文字列を使用して、インターフェイスのドメイン・レベルのコンフィギュレーション情報および実行時情報を指定し照会します。このクラスのドメインおよびグループ・レベルのオブジェクトに関しては、その他の属性で説明した内容とは異なる制限事項および実行、指定方法がいくつかあります。

TA_STATE:

以下は、T_INTERFACE クラスの GET 値および SET TA_STATE 値の実行、指定方法です。グループおよびドメイン・レベルのオブジェクト間で実行、指定方法が異なる場合は、その違いを説明しています。

GET: "{ACTive | INActive | SUSpended | PARtitioned}"

GET 操作は、選択した T_INTERFACE オブジェクトのコンフィギュレーション情報を検索します。以下に示す状態は、GET 要求への応答で返される TA_STATE の意味を示します。これら以外の状態は返されません。


 

SET: "{NEW | INValid | ACTive | REActivate | SUSpended}"

SET 操作は、選択した T_INTERFACE オブジェクトのコンフィギュレーション情報および実行時情報を更新します。ドメイン・レベルの変更を行うと、複数のサーバ・グループに影響することがあります。また、複数のサーバがインターフェイスを提供している場合は、実行時の変更が複数のサーバに影響することがあります。以下に示す状態は、SET 要求で設定される TA_STATE の意味を示します。以下に示されていない状態は設定できません。

NEW

アプリケーションに対する T_INTERFACE オブジェクトを作成します。状態の変更は INValid 状態でのみ可能です。正常に終了すると、オブジェクトの状態は INActive になります。ドメイン・レベルの T_INTERFACE オブジェクトを作成すると、新しい値が明示的に指定されている場合は TA_FBROUTINGNAME 値がすべてリセットされ、同じ TA_INTERFACENAME 値を持つ既存のグループ・レベルのオブジェクトに影響します。その他のコンフィギュレーション属性の設定は、既存のグループ・レベル T_INTERFACE オブジェクトには影響しません。

INValid

アプリケーションに対する T_INTERFACE オブジェクトを削除します。状態の変更は、INActive 状態でのみ可能です。正常に終了すると、オブジェクトの状態は INValid になります。

ACTive

T_INTERFACE オブジェクトをアクティブにします。この状態をドメイン・レベルのオブジェクトに設定すると、ドメイン内で SUSpended 状態の対応するすべての T_IFQUEUE エントリがアクティブになります。この状態をグループ・レベルのオブジェクトに設定すると、インターフェイスを提供しているグループ内のサーバにのみ影響します。状態の変更は、SUSpended 状態でのみ可能です。正常に終了すると、オブジェクトの状態は ACTive になります。

REActivate

T_INTERFACE オブジェクトを再びアクティブにします。この状態をドメイン・レベルのオブジェクトに設定すると、ドメイン内で SUSpended 状態の対応するすべての T_IFQUEUE エントリがアクティブになります。この状態をグループ・レベルのオブジェクトに設定すると、インターフェイスを提供しているグループ内のサーバにのみ影響します。状態の変更は、ACTive 状態または SUSpended 状態でのみ可能です。正常に終了すると、オブジェクトの状態は ACTive になります。この状態では、グループ・レベルの T_INTERFACE オブジェクトを個別にアクティブ化しなくても、グループ・レベルで中断されている T_IFQUEUE エントリをグローバルにアクティブ化できます。

SUSpended

T_INTERFACE オブジェクトを中断します。この状態をドメイン・レベルのオブジェクトに設定すると、ドメイン内で ACTive 状態の対応するすべての T_IFQUEUE エントリが中断されます。この状態をグループ・レベルのオブジェクトに設定すると、インターフェイスを提供しているグループ内のサーバにのみ影響します。状態の変更は、ACTive 状態でのみ可能です。正常に終了すると、オブジェクトの状態は SUSpended になります。


 

制限事項: インターフェイスの動的な宣言 (INActive または INValid から ACTive への状態変更) はサポートされていません。また、非宣言 (ACTive から INActive への状態変更) もサポートされていません。

TA_AUTOTRAN: "{Y | N}"

トランザクション・コンテキストの範囲外で実行された呼び出しに対して、自動的にトランザクションを開始するかどうかを示します。

制限事項: この属性を実行時に更新しても、アクティブと同等の状態にある T_INTERFACE オブジェクトには反映されず、UBBCONFIG ファイル内のこの属性に指定した値が TA_TXPOLICY によってオーバライドされることがあります。TA_TXPOLICY の値が、always、never、または ignore のときは、次のようになります。


 

TA_LOAD: 1 <= num <= 32K

この T_INTERFACE オブジェクトは、システムに対する負荷を設定します。インターフェイスの負荷は、ロード・バランシングのために使用します。つまり、すでに負荷が大きいキューは、新規の要求ではあまり選択されません。

制限事項: ドメイン・レベルのオブジェクトに対してこの属性を実行時に更新しても、同じインターフェイスの対応するグループ・レベルのオブジェクトには反映されません。

TA_PRIO: 1 <= num <= 101

この T_INTERFACE オブジェクトは、指定された優先順位でキューから取り出されます。複数のインターフェイス要求がサービス・キューで待機している場合、優先順位の高い要求から処理されます。

制限事項: ドメイン・レベルのオブジェクトに対してこの属性を実行時に更新しても、同じインターフェイスの対応するグループ・レベルのオブジェクトには反映されません。

TA_TIMEOUT: 0 <= num

このインターフェイスの個々のメソッド呼び出しを処理する際の時間制限 (単位は秒)。このインターフェイスのメソッドの呼び出しを処理するサーバは、要求の処理が指定した時間制限値を超えると異常終了します。この属性を 0 に設定すると、サーバは異常終了しません。

制限事項: ドメイン・レベルのオブジェクトに対してこの属性を実行時に更新しても、同じインターフェイスの対応するグループ・レベルのオブジェクトには反映されません。

TA_TRANTIME: 0 <= num

この T_INTERFACE オブジェクト用に自動的に開始されたトランザクションのトランザクション・タイムアウト値 (単位は秒)。インターフェイスの T_INTERFACE:TA_AUTOTRAN 属性値が Y である場合に、トランザクション・モードでない要求を受信すると、トランザクションが自動的に開始されます。

制限事項: ドメイン・レベルのオブジェクトに対してこの属性を実行時に更新しても、同じインターフェイスの対応するグループ・レベルのオブジェクトには反映されません。

注意:ドメイン・レベルのオブジェクトに対してこの値を実行時に更新すると、警告メッセージが表示されます。これは、更新後の値が以降のアプリケーション起動時のデフォルト設定にしか使用されないためです。

TA_FBROUTINGNAME: string[1..15]

このインターフェイスに関連付けられたファクトリ・ベースのルーティング基準。名前 FBROUTINGNAME を使用して、メッセージ・ベースのルーティングに他のルーティング基準を設定できるようにしておきます。このほうが、ROUTINGNAME に負荷をかけるより簡単です。

制限事項: この属性は、ドメイン・レベルの T_INTERFACE オブジェクトに対してのみ設定されます (したがって、TA_SRVGRP は "")。

TA_LMID: LMID

アクティブ同等のグループ・レベル T_INTERFACE オブジェクトが関連付けられている現在の論理マシン。ドメイン・レベルのオブジェクトでは、ローカルな照会が実行されない限り (つまり、TA_FLAGSMIB_LOCAL ビットを設定しない限り)、この属性は空白 ("") になります。ローカルの場合、複数のドメイン・レベルのオブジェクトが、各オブジェクトで示されているマシンから取得したローカル値とともに、同じインターフェイス (マシンごとに 1 つ) に対して返されます。

TA_NUMSERVERS: 0 <= num

このインターフェイスを提供する対応サーバの数。

TA_TPPOLICY: "{method | transaction | process}"

TP フレームワークの非アクティブ化方針。サーバの起動時にフレームワークに登録される方針を反映します。インターフェイスを登録する最初のサーバが、T_INTERFACE の値を設定します。この値は変更できません。

TA_TXPOLICY: "{optional | always | never | ignore}"

インターフェイスのトランザクション方針。この属性の設定は、TA_AUTOTRAN 属性の効果に影響します。詳細については、TA_AUTOTRAN を参照してください。この属性は常に読み取り専用です。この属性は、開発者がサーバの構築時に設定し、サーバの起動時に登録されます。

TA_NCOMPLETED: 0 <= num

対応する T_IFQUEUE オブジェクトが最初に提供されてから、これまでに完了したインターフェイス・メソッド呼び出しの数。ドメイン・レベルのオブジェクトをローカルで照会 (TA_FLAGS MIB_LOCAL ビットを設定) すると、マシンごとに 1 つのオブジェクトが、そのマシンで指定されたインターフェイスの統計情報とともに返されます。

TA_NQUEUED: 0 <= num

このインターフェイスのキューに現時点で登録されている要求の数。ドメイン・レベルのオブジェクトをローカルで照会 (TA_FLAGS MIB_LOCAL ビットを設定) すると、マシンごとに 1 つのオブジェクトが、そのマシンで指定されたインターフェイスの統計情報とともに返されます。

インプリメンテーションのヒント

T_INTERFACE は、インターフェイスから BEA Tuxedo サービスへのマッピングです。MIB サーバは、対応する T_SERVICE オブジェクトの既存のロジックを呼び出すことにより、インターフェイスの get/set 操作の一部をインプリメントできます。

 

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