bea ホーム | 製品 | dev2dev | support | askBEA
BEA Logo Tuxedo
 ドキュメントのダウンロード   サイトマップ   用語集 
検索
0

Tuxedo のファイル形式とデータ記述方法

 Previous Next Contents View as PDF  

T_ROUTING クラスの定義

概要

T_ROUTING クラスは、アプリケーションに対するルーティング指定のコンフィギュレーション属性を表します。これらの属性値によって、フィールド名、バッファ・タイプ、およびルーティングの定義に関して、アプリケーション・データに依存するルーティング基準を識別できます。

属性表

表 55 TM_MIB(5): T_ROUTING クラス定義の属性表

属性

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_ROUTINGNAME(r)(*)

string

ru-r--r--

string[1..15]

N/A

TA_ROUTINGTYPE(r)

string

ru-r--r--

SERVICE or FACTORY

"SERVICE"

TA_BUFTYPE(r)(*)

string

ru-r--r--

string[1..256]

N/A(注 1)

TA_FIELD(r)(k)(*)

string

ru-r--r--

string[1..30]

N/A(注 1)

TA_FIELDTYPE

string

ru-r--r--

[char | short | long | float | double | string]

"string"

TA_FIELDTYPE(r)
(ファクトリ・ベース・ルーティングのみ)

string

rw-r--r--

string[1..30]

N/A

TA_RANGES(r)

carray

rw-r--r--

carray[1..2048]

N/A

TA_TYPE

string

ru-r--r--

string[1..15]

"SERVICE"

TA_STATE(k)

string

rw-r--r--

GET: "VAL"

SET: "{NEW | INV}"

N/A

N/A

(k)-GET キー・フィールド
(r)-オブジェクトの作成に必要なフィールド (SET TA_STATE NEW)
(*)-GET/SET キー、SET 操作では 1 つ以上必要


  注 1TA_BUFTYPE は、ATMI のデータ依存型ルーティング基準にのみ適用されます。TA_FIELDTYPE は、CORBA のファクトリ・ベース・ルーティング基準にのみ適用されます。u (一意性) パーミッションは、該当する場合にのみ適用されます。つまり、TA_ROUTINGNAMETA_TYPE、および TA_BUFTYPE の組み合わせは、TA_TYPE=SERVICE で一意である必要があります。また、TA_ROUTINGNAMETA_TYPE、および TA_FIELD の組み合わせは、TA_TYPE=FACTORY で一意である必要があります。
TA_TYPE 属性は、TA_ROUTING オブジェクトに許可する属性を決定します。TYPE=SERVICE は、ATMI のデータ依存型ルーティング基準に対応します。TYPE=FACTORY は、CORBA のファクトリ・ベース・ルーティングに対応します。デフォルトは "SERVICE" です。TA_TYPE が指定されていない場合、SET 操作はデータ依存型ルーティングに対する操作とみなされます。TA_FIELDTYPE を指定しても、データ依存型ルーティングに対しては無効です。TA_BUFTYPE を指定しても、ファクトリ・ベース・ルーティングに対しては無効です。

属性の意味

TA_ROUTINGNAME: string[1..15]

ルーティング基準の名前。

TA_ROUTINGTYPE:type

ルーティングのタイプを指定します。デフォルトは TYPE=SERVICE で、ATMI 環境で使用される既存の UBBCONFIG ファイルが引き続き正常に動作することを保証します。CORBA インターフェイス用にファクトリ・ベース・ルーティングを実装する場合は、TYPE=FACTORY を使用します。

TA_BUFTYPE: "type1[:subtype1[,subtype2 . . . ]][;type2[:subtype3[,. . .]]] . . . "

このルーティング・エントリで有効なデータ・バッファのタイプとサブタイプのリスト。最大で 32 のタイプとサブ・タイプの組み合わせを使用できます。タイプは、FMLFML32XMLVIEWVIEW32X_C_TYPE、および X_COMMON に制限されています。FMLFML32、または XML に対してはサブタイプを指定できず、VIEWVIEW32X_C_TYPE、および X_COMMON ではサブタイプを指定する必要があります ("*" は使用できません)。サブ・タイプの名前には、セミコロン (;)、カンマ (,)、コロン (:)、アスタリスク (*) は使用できません。タイプとサブタイプのペアのうち、重複するものは同じルーティング基準名として指定できません。タイプとサブタイプのペアが一意の場合、複数のルーティング・エントリは同じ基準名を持つことができます。単一のルーティング・エントリに複数のバッファ・タイプが指定される場合、各バッファ・タイプに対するルーティング・フィールドのデータ型は同じでなければなりません。

TA_FIELD: string[1..30]

ルーティング・フィールドの名前。TA_TYPE=FACTORY である場合、このファクトリ・ルーティング基準に関連付けられているインターフェイスのPortableServer::POA::create _reference_with_criteria に対する NVList パラメータで指定されたフィールドとみなされます。詳細については、ファクトリ・ベース・ルーティングに関するセクションを参照してください。

TA_TYPE=SERVICE の場合、TA_FIELD フィールドは、FML バッファまたは FML32 バッファ、XML バッファ、FML フィールド・テーブル (環境変数の FLDTBLDIRFIELDTBLS、または FLDTBLDIR32FIELDTBLS32 を使用) で識別されるビュー・フィールド名、または FML ビュー・テーブル (環境変数の VIEWDIRVIEWFILES、または VIEWDIR32VIEWFILES32 を使用) とみなされます。この情報は、メッセージの送信時に、データ依存型ルーティングに関連するフィールド値を取得するために使用されます。

XML バッファ・タイプの場合、TA_FIELD には、ルーティング要素のタイプ (または名前) か、ルーティング要素の属性名のいずれかが含まれます。

XML バッファ・タイプの場合、TA_FIELD パラメータの構文は次のとおりです。

"root_element[/child_element][/child_element][/. . .][/@attribute_name]"

要素は、XML ドキュメントまたはデータグラム要素のタイプとして処理されます。インデックスはサポートされません。したがって、BEA Tuxedo システムは、データ依存型ルーティングで XML バッファを処理する際に、与えられた要素タイプの最初のオカレンスだけを認識します。この情報は、メッセージの送信時に、データ依存型ルーティングに関連する要素の内容を取得するために使用されます。内容は UTF-8 で符号化された文字列である必要があります。

属性は、定義されている要素の XML ドキュメントまたはデータグラム属性として処理されます。この情報は、メッセージの送信時に、データ依存型ルーティングに関連する属性値を取得するために使用されます。値は UTF-8 で符号化された文字列である必要があります。

要素名と属性名の組み合わせの長さは最大で 30 文字です。

ルーティング・フィールドのタイプは、TA_FIELDTYPE 属性で指定できます。

TA_FIELDTYPE: "{char | short | long | float | double | string}"

TA_FIELDTYPE 属性で指定したルーティング・フィールドのタイプ。フィールドのタイプには、charshortlongfloatdouble、または string を指定できますが、指定できるタイプは 1 つのみです。この属性は、XML バッファをルーティングする場合にのみ使用されます。ルーティング・フィールドのデフォルトのデータ型は string です。

TA_FIELDTYPE (ファクトリ・ベース・ルーティングのみ)

ルーティング・フィールドのタイプ。このフィールドは、TA_TYPE=FACTORY の場合にのみ有効です。指定可能なタイプは、SHORTLONGFLOATDOUBLECHARSTRING です。この属性の指定は、ファクトリ・ベース・ルーティング基準に対してのみ有効です。

TA_RANGES: carray[1..2048]

ルーティング・フィールドの範囲および関連付けられたサーバ・グループを指定します。string の形式は、カンマで区切って並べられた範囲とグループ名の組み合わせです。範囲とグループ名の組み合わせの形式は次のとおりです。

lower[-upper]:group

lowerupper は、符号を持つ数値、または一重引用符で囲んだ文字列です。lower には、upper 以下の値を設定する必要があります。文字列値で一重引用符を使用する場合は、引用符の前にバックスラッシュを 2 つを入力します (例: 'O¥¥'Brien')。マシン上の関連するフィールドのデータ型の最小値を示すには、MIN を使用します。マシン上の関連するフィールドのデータ型の最大値を示すには、MAX を使用します。したがって、"MIN - -5 " は -5 以下のすべての数を表し、"6-MAX" は 6 以上のすべての数を表します。

範囲内のメタキャラクタ "*" (ワイルドカード) は、すでにエントリとして指定した範囲では使用されなかった任意の値を示します。各エントリでは、1 つのワイルドカードによる範囲指定のみ可能です。1 つのエントリで使用できるワイルドカード範囲は 1 つのみで、最後になければなりません (その後の範囲は無視されます)。

ルーティング・フィールドには、FML でサポートされている任意のデータ型を指定できます。数値ルーティング・フィールドには数値で範囲を指定し、文字列ルーティング・フィールドには、文字列で範囲を指定する必要があります。

文字列で範囲を設定する場合は、文字列、carray、および文字フィールド型の値を一重引用符で囲みます。先頭に符号を付けることはできません。short 型および long 型の整数値は数字の文字列であり、オプションで先頭に正の符号または負の符号を付けることができます。浮動小数点数は、C コンパイラまたは atof(3) で受け入れられる形式で指定します。つまり、符号 (オプション)、数字の文字列 (オプションで小数点を追加)、e または E (オプション)、符号またはスペース (オプション)、整数という形式で指定します。

グループ名は、フィールドが範囲と一致する場合に要求のルーティング先となるグループを示します。グループ名 "*" は、サーバが必要なサービスを提供するグループであればどのグループにでも要求をルーティングできることを示します。

制限事項: 256 バイトを超える属性値を使用すると、BEA Tuxedo リリース 4.2.2 以前との互換性が失われます。

TA_STATE:

GET: "{VALid}"

GET 操作は、選択した T_ROUTING オブジェクトのコンフィギュレーション情報を検索します。以下に示す状態は、GET 要求への応答で返される TA_STATE の意味を示します。これら以外の状態は返されません。


 

SET: "{NEW | INValid}"

SET 操作は、選択した T_ROUTING オブジェクトのコンフィギュレーション情報を更新します。以下に示す状態は、SET 要求で設定される TA_STATE の意味を示します。以下に示されていない状態は設定できません。


 

TA_TYPE

ルーティング基準のタイプ。有効な値は "FACTORY" または "SERVICE" です。"FACTORY" を指定すると、ルーティング基準は CORBA インターフェイス用のファクトリ・ベース・ルーティングに適用されます。ファクトリ・ベース・ルーティング基準では、必ず TYPE=FACTORY を指定する必要があります。"SERVICE" を指定すると、ルーティング基準は ATMI サービス用のデータ依存型ルーティングに適用されます。デフォルトは "SERVICE" です。したがって、データ依存型ルーティングを使用する場合はこの属性の指定を省略できます。ここで指定するルーティング基準のタイプは、この MIB クラスに対して定義されるほかのフィールドの値に影響します。これらのフィールドで指定できる値については個別に説明します。ファクトリ・ベース・ルーティング基準に対する SET 操作では、TA_TYPE の指定が必須です。

制限事項

なし

 

Back to Top Previous Next
Contact e-docsContact BEAwebmasterprivacy