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Tuxedo コマンド・リファレンス

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wlisten(1)

名前

wlisten−BEA Tuxedo Administration Console リスナ・プロセス

形式

wlisten [-i initialization_file]

機能説明

wlisten は、Administration Console アプレットからの着信接続を受信して、Administration Console ゲートウェイ・プロセス (wgated) を開始するリスナ・プロセスです。wlisten のオプションはすべて、-i オプションで指定する初期化ファイルから受け継がれます。-i オプションが指定されていない場合は、$TUXDIR/udataobj/webgui/webgui.ini がデフォルトの初期化ファイルになります。初期化ファイルで使用できる形式とパラメータについては後で説明します。デフォルトの初期化ファイルは、システムのインストール時に生成されます。

wlisten は、初期化ファイルに FOREGROUND=Y パラメータが含まれていない限り、起動後はバックグラウンドで動作し、マシンがシャットダウンされるか、wlisten プロセスがオペレーティング・システム・コマンドによって強制終了されるまで実行を継続します。

wlisten では、次のコマンド行オプションを使用します。

-i initialization_file

Administration Console セッションで使用するパラメータに対して指定された initialization_file を、wlisten で使用するように指定します。初期化ファイルの形式については後で説明します。初期化ファイルのパラメータのほとんどは、BEA Tuxedo システムのインストール時に妥当な値に設定されます。このオプションがコマンド行に指定されていない場合、デフォルトの初期化ファイルの場所は $TUXDIR/udataobj/webgui/webgui.ini になります。

初期化ファイル

-i オプションで指定する初期化ファイルにはパラメータが含まれており、アプレット、wlisten プロセス、およびゲートウェイ・プロセスはこれらのパラメータを使用して、Administration Console の接続と以降の操作に必要な設定情報を調整することができます。

初期化ファイルのパラメータのほとんどは、BEA Tuxedo システムのインストール時に設定されます。また、Administration Console の実行中、ユーザ入力に応じて、ほかのパラメータが自動的に追加されることもあります。たとえば、ドメインに接続すると、コンソールはそのドメインのリストを初期化ファイルに追加します。次回からは、プルダウン式 [Domain] メニューを使用すると、そのドメインがリストされるようになります。このため、初期化ファイルを明示的に編集していないにもかかわらず、ファイルに行が追加されたり変更されることがあります。

初期化ファイルは、コメント行 (空白行または # 文字が先頭にある行) とキーワード行から構成されます。キーワード行の形式は keyword=value です。以下に、有効なキーワードとその値を示します。

TUXDIR=directory

BEA Tuxedo ソフトウェアがインストールされるディレクトリ。このパラメータにはデフォルト値はなく、値を割り当てる必要があります。-i オプションが wlisten に指定されていない場合は、TUXDIR を環境内で設定する必要があり、通常は初期化ファイルに指定されている値に設定します。

NADDR=network_address

wlisten で使用するネットワーク・アドレスを指定します。このパラメータにはデフォルト値はなく、値を割り当てる必要があります。ネットワーク・アドレスの形式は、tlisten およびその他の BEA Tuxedo コマンドで使用する形式と同じです。詳細については、後述の「ネットワーク・アドレス」を参照してください。

DEVICE=device

wlisten で使用するネットワーク・デバイスを指定します。この変数はオプションです。バージョン 6.4 以前のリリースでは、ネットワーク・デバイスが選択されていないことを示す空文字列がデフォルト値に設定されています。Microsoft Windows などの一部のシステムでは、この設定が適切です。ここでは、tlisten-d オプションに使用する値と同じ値を使用します。UNIX システムによっては、 /dev/tcp を指定する場合もあります。この値を割り当てるかどうかは、オペレーティング・システムによって異なります。

FOREGROUND=[Y | N]

wlisten をフォアグラウンドで実行する必要があるかどうかを指定します。デフォルト値は N で、wlisten は自動的にバックグラウンドで実行されます。このオプションは、テストとデバッグのみを目的として使用します。

WIDTH=pixelsHEIGHT=pixels

アプレットの幅と高さをそれぞれ指定します。この領域は、セキュリティ機能が有効になっている場合にパスワード入力を求めるプロンプトに使用されます。デフォルト値はそれぞれ 400 と 150 です。

FRAMEWIDTH=pixelsFRAMEHEIGHT=pixels

管理タスクを実行するメイン・アプレット・ウィンドウの幅と高さをそれぞれ指定します。デフォルト値はそれぞれ 750 と 550 です。

ENCRYPTBITS=[0 | 40]

ゲートウェイおよびアプレット接続で使用する暗号化モードを設定します。デフォルト値は 0 で、暗号化を使用しません。40 オプションを選択すると、40 ビット RC4 暗号化が使用されます。この場合、tlisten パスワード・ファイルが必要で、暗号化キーを交換するために認証を行う必要があります。

DOCBASE=document_root

BEA Tuxedo Administration Console ヘルプ・ファイルがあるドキュメント・ベースを指定します。このパラメータは BEA Tuxedo システムのインストール時に設定され、通常は以後この値を変更しません。このパラメータにデフォルト値はなく、初期化ファイルで値を割り当てる必要があります。

CODEBASE=applet_root

BEA Tuxedo Administration Console アプレット・ファイルがあるコード・ベースの URL を指定します。このパラメータは BEA Tuxedo システムのインストール時に設定され、通常は以後この値を変更しません。このパラメータにデフォルト値はなく、初期化ファイルで値を割り当てる必要があります。

SNAPDIR=snapshot_directory

ユーザ・ログ・スナップショット・ファイルとイベント・ログ・スナップショット・ファイルが格納されるサーバ・ディレクトリ・パスを指定します。SNAPDIR の値は、URL ではなく絶対パス名です。このパラメータは BEA Tuxedo システムのインストール時に設定され、通常は以後この値を変更しません。このパラメータにデフォルト値はなく、初期化ファイルで値を割り当てる必要があります。

SNAPBASE=http_root

ユーザ・ログ・スナップショット・ファイルとイベント・ログ・スナップショット・ファイルが格納される URL ベースを指定します。SNAPBASE の値は、絶対パス名ではなく URL です。このパラメータは BEA Tuxedo システムのインストール時に設定され、通常は以後この値を変更しません。このパラメータにデフォルト値はなく、初期化ファイルで値を割り当てる必要があります。

TEMPLATE=template_path

起動時に Administration Console アプレットをユーザに配布するために使用するテンプレート・ファイルのパス名を指定します。テンプレート・ファイルには、Administration Console アプレットを埋め込むファイル内の位置に、文字列 %APPLET% を単独で含める必要があります。ファイルの残りの部分は、通常は命令、ロゴ、または Administration Console 管理者が使用するその他の情報を含む、標準の HTML 形式ファイルでなければなりません。デフォルトのパス名は$TUXDIR/udataobj/webgui/webgui.html です。

INIFILE=init_file

アプレットが使用する初期化ファイルの絶対パスを指定します。通常はこの初期化ファイルが使用されますが、ゲートウェイ・プロセスによって使用されるもの以外の初期化ファイルをアプレット・ユーザが使用することも技術的には可能です。ただし、別の初期化ファイルを使用することはお勧めできません。2 つの初期化ファイルを使用する場合は、互いのファイル間で矛盾が生じないようにする必要があるためです。たとえば、NADDRCODEBASE パラメータ、各種ディレクトリ・パラメータなどは同じ値に設定する必要があり、ENCRYPTBITS パラメータの値は 2 つのファイル間で一致している必要があります。このように、アプリケーションで 2 つのファイルを使用すると、1 つだけしか使用しない場合よりエラーが発生しやすくなります。

FLDTBLDIR32=field_table_dirFIELDTBLS32=field_tables

Administration Console で使用するフィールド・テーブル・ディレクトリおよび値をそれぞれ指定します。これらのパラメータは、BEA Tuxedo システムのインストール・プログラムによって適切な値に設定されます。通常は、以後これらの値は変更しません。

終了方法

wlisten プロセスを正常に終了する唯一の方法は、プロセスに SIGTERM シグナルを送ることです。

推奨される使用法

ネットワーク・アドレス

たとえば、wlisten を実行しているローカル・マシンで TCP/IP アドレス指定機能を使用している場合を考えます。マシン名は backus.company.com で、アドレスは 155.2.193.18 です。

また、wlisten はポート番号 2334 で要求を受け取るとします。

注記 一部のポート番号は、お使いのシステムで使用されるトランスポート・プロトコル (TCP/IP など) のために予約されている場合があります。予約されているポート番号を確認するには、トランスポート・プロトコルのマニュアルを調べてください。

また、このポート番号 2334bankapp-nlsaddr という名前のネットワーク・サービス・データベースに追加されているとします。-l オプションで指定するアドレスは、次に示す方法で表現できます。

最後に示す行は、アドレスを 16 進数形式で表したものです。0002 は TCP/IP アドレスの先頭部分、091E はポート番号 2334 を 16 進数に変換したもの、および 9B02CU2 は IP アドレス 155.2.193.18 を要素ごとに 16 進数に変換したものです。最後の変換部分については、1559B202 のように変換されています。

STARLAN ネットワークの場合は、通常、推奨アドレス uname.wlisten が一意の名前になります。

関連項目

tuxadm(1)tuxwsvr(1)

 

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