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クラスタ化された WebLogic Integration アプリケーションには、スケーラビリティと高可用性が備わります。高可用性デプロイメントには、ハードウェアやネットワークに障害が発生したときの回復処理が備えられており、障害発生時に制御をバックアップ コンポーネントに移行させることができます。
高可用性を備えた WebLogic Integration アプリケーションに関する推奨事項およびデータベース固有のコンフィグレーション要件の詳細については、「可用性の維持」を参照してください。
高可用性を提供するクラスタでは、サービス障害からの回復が可能です。WebLogic Server では、レプリケートされた HTTP セッション ステート、クラスタ化されたオブジェクト、およびクラスタ化環境のサーバに固定されたサービスのフェイルオーバがサポートされます。
WebLogic Server でフェイルオーバを処理する方法については、『WebLogic Server クラスタ ユーザーズ ガイド』の「クラスタでの通信」を参照してください。
一般的な WebLogic Integration 環境で使用できる基本コンポーネントは次のとおりです。
注意 : | さまざまなタイプの JDBC ドライバの可用性と各ドライバのパフォーマンスに関する考慮事項については、Administration Console オンライン ヘルプの「JDBC データ ソースのコンフィグレーション」を参照してください。 |
クラスタ システムのネットワーク トポロジのプランニングについての詳細説明は、この節で扱う内容の範囲を越えています。Web アプリケーションで、ロード バランサ、ファイアウォール、Web サーバについて、1 つまたは複数の WebLogic Server クラスタを組織化することにより、ロード バランシングとフェイルオーバの機能をフルに活用する方法は、『WebLogic Server クラスタ ユーザーズ ガイド』の「クラスタ アーキテクチャ」を参照してください。
クラスタの簡単な表示、http ロード バランサの表示、高可用性データベースとマルチポート ファイル システムについては次の図を参照してください。
デフォルトの WebLogic Integration ドメインのコンフィグレーションでは、JMS サーバに JDBC ストアを使用します。上図の構成のとおり、高可用性のマルチポートのディスクを管理対象サーバ間で共有できる場合には、ファイル ストアを JMS の永続性のために使用することができます。通常、ファイル ストアは JDBC ストアよりも高性能です。
JMS ファイル ストアをコンフィグレーションする方法については、Administration Console オンライン ヘルプを参照してください。
ソフトウェアまたはハードウェアの問題により、サーバに障害が発生することがあります。以下の節では、障害が起こったときに自動的に発生するプロセスと、手動で行わなければならない手順について説明します。
ソフトウェアの障害が発生すると、ノード マネージャは WebLogic Server を再起動します (再起動するようにコンフィグレーションされている場合)。ノード マネージャの詳細については、「ノード マネージャの概要」を参照してください。セキュア インストールの回復処理を準備する手順については、「サーバ障害の回避とサーバ障害からの回復」を参照してください。
ハードウェアの障害が発生すると、物理マシンの修理が必要になり、長期間使用できなくなることがあります。ハードウェアの障害時には、以下のイベントが発生します。
障害が長引いた場合は、オペレーション可能な別の管理対象サーバに移行することが必要になります。障害の発生したサーバを別の管理対象サーバに手動で移行する場合、以下の操作が必要です。
WebLogic Server の移行の詳細については、WebLogic Server ドキュメントの次のトピックを参照してください。
WebLogic Server の高可用性機能に加え、WebLogic Integration には、WebLogic Integration ソリューションの実装とコンフィグレーション単位での障害回復処理の機能があります。
WebLogic Integration の障害と回復処理の詳細については、『WebLogic Integration ソリューションのベスト プラクティスに関する FAQ』の「WebLogic Integration アプリケーションの回復処理」を参照してください。
RosettaNet と ebXML では、ビジネス プロトコルが異なるため、別々の方法で障害と回復処理を扱います。ただし、いずれのプロトコルも、指定された回数だけ wli.b2b.failedmessage.queue
に再試行した後で、配信されなかったメッセージを送信します。エラーになったメッセージに追加の処理が必要な場合は、このキューにカスタム メッセージ リスナを実装できます。
RosettaNet メッセージで配信エラーになった場合、WebLogic Integration プロトコル レイヤはメッセージを再試行しません。代わりに、HttpStatus コードをワークフロー レイヤに戻します。RosettaNet ワークフローは、通常、再試行を処理するように設計されています。
WebLogic Integration Administration Console により、使用している PIP を基にさまざまなトレーディング パートナの再試行の間隔、再試行回数、およびプロセス タイムアウトなどを指定できます。たとえば、RosettaNet は通常、2 時間の間に 3 回再試行します。実際の PIP 通信が存続している場合に 24 時間でタイムアウトになります。これらの設定を変更する方法については、『WebLogic Integration Administration Console の使用』の「トレーディング パートナ管理」にある「バインディングの表示および変更」を参照してください。
WebLogic Integration のあるインスタンスから別のインスタンスにメッセージが送信され、送り先のインスタンスに障害が発生している場合、サーバ コンソールに 1 つまたは複数のエラー メッセージが表示され、その後にスタック トレースが表示される場合があります。
ebXML メッセージの再試行は、WebLogic Integration Administration Console、トレーディング パートナ管理の Bulk Loader、またはサード パーティのトレーディング パートナ管理メッセージ Bean を使用して指定できます。ebXML 配信セマンティクスを OnceAndOnlyOnce
または AtLeastOnce
に設定した場合、メッセージは、再試行回数と再試行間隔で指定した値に従って再試行されます。WebLogic Integration Administration Console を使用して ebXML メッセージの再試行を設定する方法については、『WebLogic Integration Administration Console の使用』の「トレーディング パートナ管理」にある「プロトコル バインディングの定義」を参照してください。
ebXML プロセスの場合、アクション モードの値をデフォルト以外に設定すると、回復処理と高可用性を確保できます。アクション モードの設定方法については、『Trading Partner Integration の紹介』の「ebXML ソリューションの紹介」にある「ebXML ビジネス プロセス」を参照してください。
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