チュートリアル : 初めてのビジネス プロセス設計

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手順 12 : RequestQuote ビジネス プロセスの実行

WorkSpace Studio のブラウザベースのインタフェースを使って、ビジネス プロセスを実行してテストすることができます。このインタフェースで、クライアントとしてビジネス プロセス上でメソッドを起動し、応答を確認できます。

  1. WebLogic Server がまだ実行されていない場合、BEA Workshop のメニューから、[ウィンドウ|ビューの表示|その他|サーバー|サーバー] を選択し、[OK] をクリックします。
  2. [サーバー] ビューが表示され、サーバとその状態が表示されます。

  3. [パッケージ・エクスプローラー] ビューで [requestquote.java] を右クリックし、[実行] から [サーバーで実行] をクリックします。
  4. [サーバーで実行] ウィザードが表示されます。

  5. [既存のサーバーを選択] または [手動で新規サーバーを定義](サーバが定義されていない場合) を選択し、[次へ] をクリックします。
  6. 注意 : [手動で新規サーバーを定義] を選択した場合、[サーバーで実行] ウィザードで WebLogic Server とドメインを指定できます。
  7. [終了] をクリックします。
  8. サーバが起動し、RequestQuote アプリケーションがそのサーバにデプロイされます。[サーバー] ビューの [状況] が [始動済み] に変化します。

    アプリケーションがデプロイされた後で、テスト ブラウザが表示されます。

  9. [テスト フォーム] タブを選択します。
  10. [xml requestXML (file value)] フィールドの横にある [参照...] ボタンをクリックして、以下のフォルダから QuoteRequest.xml ファイルを選択します。
  11. Tutorial_Process_Application_Web\src\testxml\
  12. [quoteRequest] をクリックしてビジネス プロセスを開始します。
  13. 図 13-1 [テスト フォーム]
    注意 : ボタンのラベルは、ビジネス プロセスの開始メソッドの名前を反映します。

    [テスト フォーム] の [メッセージ ログ] 領域に、プロセスのステータスが表示されます。

    図 13-2 [メッセージ ログ]


    [メッセージ ログ]

  14. [更新] をクリックして、ビジネス プロセスのこのインスタンスが完了するまでログ内のエントリを更新します。
  15. [メッセージ ログ] のエントリは、以下の図に示すように、ビジネス プロセス内のメソッドに対応しています。

    図 13-3 [メッセージ ログ] - 更新後


    [メッセージ ログ] - 更新後

    • ビジネス プロセスを開始する quoteRequest メソッド。
    • ビジネス プロセスから taxCalculation プロセス コントロールへの呼び出し : taxCalculation.requestTaxRate
    • サービスからビジネス プロセスに返される応答 : taxCalculation.returnTaxRate
    • インスタンス ID : ビジネス プロセスで quoteRequest メソッドが呼び出されたときに生成された ID。
    • [メッセージ ログ] 内の対応するメソッドをクリックすると、特定の呼び出しの詳細を確認できます。

      たとえば、taxCalculation.returnTaxRate をクリックすると、以下の図に示すように taxCalculation サービスからの応答が表示されます。

      図 13-4 詳細が示されたメッセージ ログ


      詳細が示されたメッセージ ログ

      この場合は、テスト XML 内の state 要素の入力値 (NJ) に基づいて税率が計算されています。

この時点までに、以下のアクティビティを実行するビジネス プロセスの設計およびテストが完了しています。

  1. クライアントから見積り要求メッセージを受け取ります (クライアント要求ノード)。
  2. 消費税の計算が必要かどうかを決定します (分岐ノード)。
  3. 別のビジネス プロセスに税率を要求します (コントロール送信ノード)。
  4. 税率を受け取ります (コントロール受信ノード)。
  5. 見積り要求 (For Each およびパラレル ノード) で、各項目の以下のアクティビティを実行します。
    • 外部リソースへの価格および在庫情報の要求 (コントロール送信ノード)。
    • 外部リソースからの価格および在庫情報の受信 (コントロール受信ノード)。
  6. すべての項目の価格の型なし XML リストを作成します (戻り値のあるコントロール送信ノード)。
  7. すべての項目の在庫情報の型なし XML リストを作成します (戻り値のあるコントロール送信ノード)。
  8. 価格および在庫情報リストを型付き XML ドキュメントに変換します (戻り値のあるコントロール送信ノード)。
  9. 価格および在庫情報を 1 つの見積りドキュメントに結合します (戻り値のあるコントロール送信ノード)。
  10. 見積りドキュメントをファイルに書き込みます (戻り値のあるコントロール送信ノード)。
  11. ビジネス プロセスを呼び出したクライアントに見積りを送信します (クライアント応答ノード)。

テスト ブラウザの追加機能

テスト ブラウザの [テスト フォーム] ページには、以下のリンクが追加されています。

WLI Administration Console でのプロセスのモニタ

ビジネス プロセスのインスタンスは、WLI Administration Console を使用してモニタできます。選択したプロセス インスタンスの統計情報、概要、詳細ステータスを確認できます。選択したプロセス インスタンスを中断、再開、および終了することもできます。

  1. WLI Administration Console は以下のいずれかの方法で起動します。
    • テスト ブラウザの [テスト フォーム] ページの [メッセージ ログ] にある [Monitor] をクリックする。
    • Web ブラウザに http://localhost:7001/wliconsole と入力する。
    • サンプル統合サーバのデフォルトのユーザ名とパスワードは weblogic です。

  2. 左側のナビゲーション ペインで [プロセス インスタンスのモニタ] を選択します。
  3. RequestQuote プロセスの実行後に [プロセス インスタンスのモニタ] ページを起動すると、RequestQuote プロセスと TaxCalcProcess プロセスが [プロセス インスタンス統計] ページに表示されます。

  4. [表示名] カラムのビジネス プロセス名をクリックすると、そのプロセスの詳細な情報を表示するページに移動します。
  5. たとえば、TaxCalcProcess ビジネス プロセスのインスタンスの詳細を確認するには、以下のようにします。

    1. [表示名] カラムの TaxCalcProcess をクリックします。
    2. [プロセス インスタンス概要] ページが表示されます。

    3. このページには、実行済みまたは実行中の TaxCalcProcess ビジネス プロセスのすべてのインスタンスが表示されます。
    4. インスタンスの詳細を確認するには、[ID] カラム内のインスタンス ID をクリックします。
  6. [プロセス インスタンス詳細] ページで、[グラフィック表示] をクリックし、TaxCalcProcess ビジネス プロセスのこのインスタンスのグラフィック表現を表示します。
  7. グラフィック ビューで特定のノードの詳細を表示するには、そのノードをクリックします。

詳細については、『WebLogic Integration Administration Console の使用』の「プロセス インスタンスのモニタ」を参照してください。


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