WebLogic Integration の概要

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人間のユーザとの統合

WLI ではワークリストを通じてビジネス プロセスと人間のユーザとの統合をサポートしています。

ワークリストは、ユーザ、グループ、およびロールの管理と、企業内の従業員へのタスクのルーティングの管理に必要な機能を提供します。ワークリストを使用すると、従業員同士がビジネス プロセス内で共同作業 (タスクの割り当て、タスクのステータスの追跡、承認の処理など) を行うことができます。ドキュメントの受信、承認、変更、ルーティングなどのタスクは、ほとんどのビジネス プロセスで発生します。

ワークリストの中心的な要素はタスク プランです。設計者は複数のステップをつなぎ合わせてタスク プランを形成することができます。タスク プランの各ステップは、ローン要求の承認など、ビジネス上の特定の目的の完了に向けた、明確なフェーズを表しています。ビジネス ユーザが各ステップに取り組む際には、タスク プランに定義されたルールや条件に基づいて、適切な次のステップに前進するアクションを選択できます。

WLI では、タスク プランを定義するための、ドラッグ アンド ドロップの設計フレームワークを提供しています。この設計フレーム ワークは WorkSpace Studio 内のパースペクティブとして用意されています (図 7-1 を参照)。

図 7-1 ワークリスト アプリケーションのタスク プラン パースペクティブ

ワークリスト アプリケーションのタスク プラン パースペクティブ

プロセスでは、コントロールやメッセージ ブローカを通じてタスク インスタンスを扱うことができます。タスク コントロールは、プロセス内の単一のタスク インスタンスと対話するために使用できます。タスク バッチ コントロールを使用すると、複数のタスク インスタンス、クエリ、およびバルク操作と対話できます。タスク インスタンスに関連するワークリスト イベントは、メッセージ ブローカ チャネルにパブリッシュされます。これによってプロセスは、特定のイベントをサブスクライブしたり、フィルタ処理したりして、イベントに対応することができるため、ワークリストとプロセスの間に緩やかに結合された統合が実現します。

タスク プランを作成すると、ビジネス ユーザからデータを収集する際に使用できる、エンドユーザ用のフォームが自動的に生成されます。このフォームは、ご使用の環境のルック アンド フィールに合わせてカスタマイズできます。

図 7-2 は、生成されたフォームの例を示しています。

図 7-2 エンドユーザ データを収集するために自動的に生成されたフォーム

エンドユーザ データを収集するために自動的に生成されたフォーム

WLI には、ビジネス ユーザがタスクを管理するために使用する、そのまま使用できるポートレット一式 (ユーザ用とマネージャ用) が備わっています。

これらのポータルをカスタマイズしたり、独自のポータルに 1 つまたは複数のポータルを埋め込むことができます。

図 7-3 ワークリスト ユーザ ポータル

ワークリスト ユーザ ポータル

図 7-4 ワークリスト マネージャ ポータル

ワークリスト マネージャ ポータル

詳細については、『Worklist の使い方』を参照してください。


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