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Application Integration ユーザーズ ガイド

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Application Integration の概要

このマニュアルでは、BEA WebLogic Integration Adapter Development Kit (ADK) を使用して構築するアダプタの使い方を説明します。アプリケーション ビューのサービスとイベントを定義し、それらを WebLogic Integration 環境のビジネス プロセスで使用する方法について解説します。

この章では、以下のトピックを取り上げます。

注意: アダプタおよびアプリケーションは、それぞれすべて異なっていますので、このマニュアルに記載される説明はあくまで一般的な内容になっており、特定のアダプタないしアプリケーション用に書かれたものではありません。ADK で提供されている DBMS アダプタの詳細については、『アダプタの開発』の「DBMS アダプタ」を参照してください。

 


始める前に

アダプタを使用して企業システムの統合を開始する前に、環境をセットアップし、WebLogic Integration でアダプタおよびアプリケーション ビューを使用して統合を行うしくみを理解する必要があります。

この節では、以下の内容を説明します。

ソフトウェア要件

注意: 前提条件の詳細リストについては、『BEA WebLogic Platform リリース ノート』を参照してください。

以下の前提条件が満たされていることを確認してください。

今回のリリースでは、WebLogic Integration のアプリケーション統合機能は、完全に独立した 1 つの J2EE EAR ファイルにパッケージ化されています。このパッケージ化により、有効な WebLogic Server ドメインであればどこにでもアプリケーション統合機能をデプロイできます。たとえば、Web サービス開発者および WebLogic Portal 開発者は、アプリケーション ビューを使って EIS アプリケーションと対話操作ができます。詳細については、Application Integration のモジュラ デプロイメントを参照してください。

基本概念の理解

アプリケーション統合の基本概念をよくご存知でない場合は、この「Application Integration の概要」に記載されたアプリケーション統合の概要説明をお読みになることをお勧めします。概要を理解してから、どのような場合にあるアプリケーション統合方式を他の方式に優先して採用するか、選択した方式をどのように実装するか、といった実際的な問題を解決する作業を習得します。

 


アダプタに対するインタフェースの作成

企業内で使用される各アダプタには、アダプタが提供するサービスおよびイベントに対するインタフェースを設定する必要があります。このインタフェースは、アプリケーション ビューを定義する、またはカスタム コードを作成するかのいずれかによって作成します。

アプリケーション ビューは、アダプタのリソースにアクセスする非常に便利な機能を提供します。各アダプタが提供するアプリケーション機能を公開する場合、通常この方法を選択すれば、おそらく十分満足していただけるでしょう。しかし、アダプタ機能に対してアプリケーション ビューで可能な以上の制御機能が必要な場合は、カスタム コードを作成することもできます。

アプリケーション ビューとカスタム コードでどちらのほうが企業にとってより好ましい結果が得られるかは、よく検討の上判断してください。以下の各節では、この 2 つの方法を選択する上での基本的な指針を説明します。詳細については、第 2 章、「アプリケーション ビューの定義」を参照してください。

アプリケーション ビューを定義する場合

ほとんどの EIS (Enterprise Information System: エンタープライズ情報システム) は、アプリケーション ビューを定義することにより簡単に統合できます。一般に、以下の基準の 1 つ以上に該当する場合は、アプリケーション ビューを定義する方法を選択してください。

カスタム コードを作成する場合

以下の基準の 1 つ以上に該当する場合に限り、アダプタのインタフェースとしてカスタム コードを作成する方法を選択してください。

 


アプリケーション ビューの定義

アダプタのアプリケーション ビューは、WebLogic Server と特定の EIS アプリケーションとの間の XML ベースのインタフェースです。アプリケーション ビューは、企業内で使用されるアダプタごとに 1 つずつ定義する必要があります。

この節では、以下の事項について説明します。

アプリケーション ビュー定義の内容

アプリケーション ビューを定義する場合、専用の通信パラメータをコンフィグレーションして、次にサービスおよびイベントを追加します。アプリケーション ビューのサービスおよびイベントによって、アプリケーションの特定の機能が公開されます。また、アプリケーション ビューの通信パラメータによって、アプリケーション ビューから対象の EIS への接続方法が管理されます。

アプリケーション ビュー定義では、以下の項目を指定します。

アプリケーション ビューの定義方法

この節では、アダプタのアプリケーション ビューを定義する時に実行する手順を概説します。詳細な手順については、アプリケーション ビューの定義を参照してください。

アプリケーション ビューを定義する手順は、次のとおりです。

手順 1 : アプリケーション ビューの接続パラメータに名前を付けてコンフィグレーションする

アダプタ用のアプリケーション ビューを定義するときは、まず Application View Console にログオンしてから、アプリケーション ビューの保存先フォルダを選択または作成し、次に EIS の接続パラメータをコンフィグレーションします。

アプリケーション ビューの作成およびコンフィグレーションの詳細については、以下のトピックを参照してください。

手順 2 : アプリケーション ビューにサービスおよびイベントを追加する

サービスおよびイベントは、ユーザが指定したアプリケーション機能と WebLogic Server クライアントとが対話できるようにすることにより、アプリケーションのビジネス プロセスのサブセットをサポートします。アプリケーション ビューが提供するサービスおよびイベントによって、WebLogic Server と EIS アプリケーションとの間で特定の種類のトランザクションを実行できます。

アプリケーション ビューにサービスおよびイベントを追加する詳細については、以下のトピックを参照してください。

手順 3 : サービスおよびイベントのテスト

追加したサービスまたはイベントが EIS アプリケーションと正しく対話できるかどうか検査します。

サービスおよびイベントのテストに関する詳細については、以下のトピックを参照してください。

 


ワークフローにおけるアプリケーション ビューの使用方法

WebLogic Integration 環境にアプリケーション ビューを定義したら、WebLogic Server にデプロイし、これを使用してビジネス プロセス ワークフローの企業ビジネス プロセスを実装することができます。

アプリケーション ビューは、次のいずれかの方法によりビジネス プロセスで使用できます。

ビジネス プロセス ワークフロー内でアプリケーション ビューが使用される場合、最終的に企業のビジネス プロセスの電子表現形式がデプロイされます。ワークフローは、ビジネス プロセスを達成するためにアプリケーションが実行するトランザクションを指定します。アプリケーション ビューは、そのトランザクションを実行します。

WebLogic Integration Studio でアプリケーション ビューを使う

企業のビジネス プロセス内でアプリケーション ビューを使用する場合、WebLogic Integration Studio でワークフローを設計するのが最も一般的な方法です。Studio は、ビジネス プロセス ワークフローを設計するためのグラフィカル ユーザ インタフェース(GUI)です。ワークフローには、アプリケーション ビューのサービスおよびイベントを組み込むことができます。

アプリケーション ビューを使用することにより、以下の 4 通りの任意の方法でサービスおよびイベントをサポートできます。

各タスクの詳細については、Studio におけるアプリケーション ビューの使用を参照してください。

カスタム コードを作成してアプリケーション ビューを使う

Studio でアプリケーション ビューを使ってビジネス プロセスを実装しない場合、カスタム Java コードを作成する必要があります。手順については、カスタム コードの作成によるアプリケーション ビューの使用方法を参照してください。

ビジネス プロセスの実装方法の選択

WebLogic Integration では、Studio でワークフローを作成するか、カスタム コードを作成するかのいずれかの方法によりビジネス プロセスを実装できます。Studio ワークフローとしてならば、どのようなビジネス プロセスでも実装できます。

一方、カスタム コード作成は、対象となるビジネス プロセスが非常に単純で特定用途に使用する場合に限って選択するようにしてください。このマニュアルでは、カスタム コードによる方法は、あくまで、それが必要な状況で使用される代替的な手段として取り上げています。そのような状況のリストについては、カスタム Java コードを作成する方がよい場合を参照してください。

WebLogic Integration Studio を使用する方がよい場合

以下の基準の 1 つ以上に該当する場合は、ビジネス プロセスの実装に WebLogic Integration Studio を使用してください。

カスタム Java コードを作成する方がよい場合

カスタム コードを作成してビジネス プロセスを実装するのは、以下の基準の 1 つ以上に該当する場合に限られます。

 


Web サービスにおけるアプリケーション ビューの使用方法

Web サービス開発者は、AppView Control を使って、BEA WebLogic Workshop ユーザに、EIS アプリケーションと対話操作ができる Web サービスを提供することができます。この対話機能は、Java API により実装されます。Web サービス開発者は、この機能を使う場合にその EIS の専門家である必要はありません。開発者は、アプリケーション ビュー サービスを同期的または非同期的のいずれでも呼び出すことができ、単純な Java オブジェクトを使ってアプリケーション ビュー イベントをサブスクライブできます。AppView Control の使用法の詳細については、以下の場所にある 『BEA WebLogic Workshop オンライン マニュアル』の「アプリケーション ビュー コントロール : Web サービスからエンタープライズ アプリケーションにアクセスする」を参照してください。

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/workshop/docs70/help/index.html#guide/controls/appview/conAppViewCtrlAccessAnEnterpriseAppFromAJWS.html

 

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