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WebLogic Integration データの変換

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フォーマット定義のテスト

フォーマット定義をビルドした後、Format Tester を使用してテストできます。Format Tester により検証テスト中にデータの解析と書式の再設定が行われ、サンプルのバイナリ データまたは XML データが生成されます。このサンプル データを編集、検索およびデバッグすれば、希望する結果を得ることができます。Format Tester では、データ変換実行時エンジンが変換テストに使用されます。

この章では、以下のトピックについて説明します。

 


Format Tester の呼び出し

Format Tester を呼び出す手順は次のとおりです。

  1. Format Builder が呼び出されていない場合は、[スタート|プログラム|BEA WebLogic Platform 7.0|WebLogic Integration 7.0|Format Builder ] を選択して、Format Builder を呼び出し、テストする MFL ドキュメントを開きます。

    注意: Format Tester を実行するには、事前に、メッセージ フォーマット ドキュメントを Format Builder で開いておく必要があります。

  2. 次の図に示すように、[Tools|Test] を選択し、[Format Tester] ダイアログ ボックスを表示します。

    図2-1 [Format Tester] ダイアログ ボックス


     

    [Format Tester] ダイアログ ボックスは、[Binary] ウィンドウ、[XML] ウィンドウ、および [Debug] ウィンドウの 3 つのウィンドウに分割されています。各ウィンドウはサイズ変更バーにより分割されます。サイズ変更バーをドラッグすると、ウィンドウのサイズを調整できます。また、バーの矢印をクリックして、ウィンドウの表示と非表示を切り替えることができます。たとえば、[Binary] ウィンドウと [XML] ウィンドウを分割するバーの左矢印をクリックすると、[Binary] ウィンドウが非表示になります。ウィンドウが非表示になっている場合、バーをドラッグするか該当する矢印をクリックすると、ウィンドウを再表示できます。

    注意: セッションで初めて、Format Tester を開いたときは、[Binary] ウィンドウと [XML] ウィンドウのみが表示されます。[Debug] ウィンドウを表示するには、[Format Test] ダイアログ ボックス下部のサイズ変更バーを使用するか、[Display|Debug] を選択して [Debug] ウィンドウの表示/非表示を切り替えます。

 


[Format Tester] ダイアログ ボックスの使用法

以下のトピックでは、[Format Tester] ダイアログ ボックスのさまざまなツールを使用して、ボックス内を移動しコマンドを実行する方法を説明します。

以下のトピックでは、これらの各機能をどのように使用すればタスクの実行に役立つかについて説明します。

[Binary] ウィンドウの使用

[Binary] ウィンドウには、次のようなサンプル データを表示できます。

既存のバイナリ データ ファイルを開いて、編集し、ウィンドウのコンテンツを保存できます。また、テストの状況に応じて、ウィンドウをクリアできます。詳細は、メニュー バーの使い方およびショートカット メニューの使用法を参照してください。

[ Format Tester] ダイアログ ボックスの [Binary] ウィンドウは、バイナリ ファイルのエディタとして使用できます。このウィンドウには、次のタブがあります。

このエディタを使用すると、16 進バイトやテキスト値を編集できます。16 進データ値が変更されると、それに対応するテキスト値が更新され、テキスト値が変更された場合は 16 進データ値が更新されます。

データ オフセット機能の使用

[Hex] タブのデータ オフセット機能を使用すると、データ オフセットを 16 進または 10 進アドレスとして表示できます。

データ オフセットのフォーマットを変更する手順は次のとおりです。

  1. [Display|Hex] を選択します。次の 2 つのデータ オフセット オプションが表示されます。

  2. 必要に応じたオプションを選択します。[Binary] ウィンドウの [Data offset] 領域は、選択したオプションに合わせて自動的に変更されます。

テキスト機能の使用

[Binary] ウィンドウの [Text] タブは、印刷可能な文字(通常は、語および数字の形式で)および特定の制御文字(キャリッジ リターン、タブなど)を表示します。たとえば、キャリッジ リターンは行末中断として表示されます。印刷不能な文字は、小さな矩形で示されます。

[XML] ウィンドウの使用法

[XML] ウィンドウには、次のようなサンプル XMLを表示できます。

既存の XML ファイルを開いて、編集し、ウィンドウのコンテンツを保存できます。また、テストの状況に応じて、ウィンドウをクリアできます。詳細は、メニュー バーの使い方およびショートカット メニューの使用法を参照してください。

XML が生成されるときは、Format Builder の [Options] ダイアログ ボックスで指定された XML フォーマット オプションが使用されます。詳細については、Format Builder のオプションの設定を参照してください。

[Debug] ウィンドウの使用

[Debug] ウィンドウでは、変換処理中に発生する操作、発生したエラー、およびフィールドとグループの値と区切り記号が表示されます。エラーの原因を調べるには、正常に解析された最後のフィールドを確認して、ナビゲーション ツリーで次に配置されているフィールドのプロパティを調べます。

セッションで初めて、Format Tester を開いたときは、[Binary] ウィンドウと [XML] ウィンドウのみが表示されます。[Debug] ウィンドウを開くには、[Display|Debug] を選択して [Debug] ウィンドウに切り替えます。[Debug] ウィンドウは、[Binary] ウィンドウと [XML] ウィンドウの下に表示されます。

デバッグ出力は、メッセージのうちで最新の 64 KB までに制限されます。この制限により、大量のデバッグ出力によって JVM がメモリ不足になることが防止されます。

Debug Log 機能を使用すると、デバッグ情報をすべてファイルに保存できます。詳細については、デバッグ ログの使用を参照してください。

注意: [Debug] ウィンドウまたはログ ファイルを使用すると、XML からバイナリへの変換に要する時間が長くなります。

サイズ変更バーの使用法

[Binary]、[XML]、[Debug] ウィンドウの間にあるサイズ変更バーを使用して、[Format Tester] の任意のウィンドウのサイズを変更できます。ウィンドウのサイズを変更するには、サイズ変更バーを選択して該当する方向(上方向または下方向、あるいは左方向または右方向)にドラッグし、いずれかのウィンドウを拡大し、もう一方のウィンドウを縮小します。

各サイズ変更バーには、方向を示す 2 つのボタンがあります。該当するボタンをクリックして、3 つのウィンドウのいずれかを表示/非表示にします。

メニュー バーの使い方

Format Tester の機能には、メイン ウィンドウ上部のメニュー バーにある 5 つのメニューからアクセスできます。

図2-2 メニュー バー


 

Format Tester のメニューは、次のどちらかの方法で拡大できます。

コマンドを実行するには、メニューから選択します。一部のコマンドは、メニューに示されているキーボード ショートカットを使用して実行することもできます(たとえば、〔Ctrl〕 + 〔key〕シーケンス)。以下の各節では、各メニューで使用できるコマンドについて説明します。

[File] メニュー

[File] メニューには次のコマンドがあります。

表2-1 [File] メニュー コマンド

コマンド

説明

[Open Binary]

[Open] ダイアログ ボックスを表示する。このダイアログ ボックスで、[Binary] ウィンドウのファイルを選択して開くことができる。

注意: バイナリ ファイルのデフォルトのファイル拡張子は、.DATA です。

[Open XML]

[Open] ダイアログ ボックスを表示する。このダイアログ ボックスで、[XML] ウィンドウのファイルを選択して開くことができる。

注意: XML ファイルのデフォルトのファイル拡張子は、.XML です。

[Save Binary]

[Save] ダイアログ ボックスを表示する。このダイアログ ボックスで、[Binary] ウィンドウのコンテンツを保存できる。

[Save XML]

[Save] ダイアログ ボックスを表示する。このダイアログ ボックスで、[XML] ウィンドウのコンテンツを保存できる。

[Debug Log]

[Save] ダイアログ ボックスを表示する。このダイアログ ボックスで、デバッグ情報をテキスト ファイルに保存できる。

[Close]

[Format Tester] ウィンドウを閉じる。


 

[Edit] メニュー

[Edit] メニューには次のコマンドがあります。

表2-2 [Edit] メニューのコマンド

コマンド

説明

[Cut]

現在選択されているテキストを切り取り、クリップボードに格納して別の場所へ貼り付けることができる。

[Copy]

現在選択されているテキストをコピーし、クリップボードに格納して別の場所へ貼り付けることができる。

[Paste]

切り取ったテキストやコピーしたテキストをカーソル位置に挿入する。

[Find]

16 進値またはテキスト値を検索できる。このコマンドは、[Binary] ウィンドウのコンテンツにのみ適用される。

注意: テキスト検索には大文字/小文字の区別があります。

[Find Next]

現在のカーソル位置から最新の検索項目の検索を繰り返す。このコマンドは、[Binary] ウィンドウのコンテンツにのみ適用される。

[Go To]

[Binary] ウィンドウの指定のバイト オフセットにカーソルを移動する。


 

[Display] メニュー

[Display] メニューには次のコマンドがあります。

表2-3 [Display] メニューのコマンド

コマンド

説明

[XML] チェックボックス

チェックすると、[XML] ウィンドウが表示され、チェックを外すと非表示になる。チェックを外すと、[Binary] ウィンドウが拡大され、[Format Tester] ダイアログ ボックス全体を占める。

[Debug] チェックボックス

チェックすると、[Debug] ウィンドウが表示され、チェックを外すと非表示になる。

[Clear|Binary]

[Binary] ウィンドウのコンテンツをクリアする。

[Clear|XML]

[XML] ウィンドウのコンテンツをクリアする。

[Clear|Debug]

[Debug] ウィンドウのコンテンツをクリアする。

[Hex|Offsets as Hexadecimal] オプション ボタン

オフセット値を 16 進数で表示する。[Hex|Offsets as Decimal] オプションと同時に選択することはできない。

[Hex|Offsets as Decimal] オプション ボタン

オフセット値を 10 進数で表示する。[Hex|Offsets as Hexadecimal] オプションと同時に選択することはできない。

[Text|Values in ASCII] オプション ボタン

バイナリ ファイル エディタで表示されるテキストに使用する文字セットを ASCII に変更する。[Text|Values in EBCDIC] オプションと同時に選択することはできない。

[Text|Values in EBCDIC] オプション ボタン

バイナリ ファイル エディタで表示されるテキストに使用する文字セットを EBCDIC に変更する。[Text|Values in ASCII] オプションと同時に選択することはできない。


 

[Generate] メニュー

[Generate] メニューには次のコマンドがあります。

表2-4 [Generate] メニューのコマンド

コマンド

説明

[Binary]

MFL ドキュメントの指定に適合するバイナリ データを生成する。

[XML]

MFL ドキュメントの指定に適合する XML データを生成する。

[Prompt while generating data] チェックボックス

チェックすると、生成プロセスの実行中、次を指定することを求められる。


 

[Translate] メニュー

[Translate] メニューには次のコマンドがあります。

表2-5 [Translate] メニューのコマンド

コマンド

説明

[Binary to XML]

MFL ドキュメントの指定に基づいて、[Binary] ウィンドウのコンテンツを XMLに変換する。[XML] ウィンドウに XML 出力が表示される。

[XML to Binary]

MFL ドキュメントの指定に基づいて、[XML] ウィンドウのコンテンツをバイナリに変換する。[Binary] ウィンドウにバイナリ出力が表示される。


 

ショートカット メニューの使用法

[Binary]、[XML]、または [Debug] ウィンドウを右クリックすると、そのウィンドウで最も頻繁に使用されるコマンドのメニューが表示されます。次の表では、ショートカット メニューから使用できるコマンドについて説明します。

表2-6 [Binary]、[XML]、[Debug] のショートカット メニュー コマンド

コマンド

説明

[Cut]

現在選択されているテキストを切り取り、クリップボードに格納して別の場所へ貼り付ける。

[Copy]

現在選択されているテキストをコピーし、クリップボードに格納して別の場所へ貼り付ける。

[Paste]

切り取ったテキストやコピーしたテキストをカーソル位置に挿入する。

[Clear]

[Binary]、[XML]、または [Debug] ウィンドウのコンテンツをクリアする。

[Generate]

MFL ドキュメントの指定に適合する バイナリ データまたは XML データを生成する。このコマンドは、[Binary] および [XML] ウィンドウのショート カット メニューでのみ使用できる。

[To XML]

[Binary] ウィンドウのコンテンツを XML に変換する。このコマンドは、[Binary] ウィンドウのショート カット メニューでのみ使用できる。

[To Binary]

[XML] ウィンドウのコンテンツをバイナリに変換する。このコマンドは、[XML] ウィンドウのショート カット メニューでのみ使用できる。

[Text in ASCII]

[Hex] タブのテキスト領域で表示されるテキストに使用する文字セットを ASCII に変更する。

[Text in EBCDIC]

[Hex] タブのテキスト領域で表示されるテキストに使用する文字セットを EBCDIC に変更する。


 

 


フォーマット定義のテスト

メッセージ フォーマット定義をテストする手順は次のとおりです。

  1. Format Builder を呼び出します。

  2. Message Format ファイルを開きます。

  3. Format Tester を呼び出します。

  4. [File|Open Binary] または [File|Open XML] を選択して、変換して表示するファイルをロードするか、2 つのデータ ウィンドウのどちらかにデータを入力します。

  5. 変換処理中に発生する操作を表示するには、[Display|Debug] を選択します。この手順は省略可能です。デバッグ情報を後で表示できるようにする場合は、[Debug] ウィンドウを開いてから、変換処理を開始する必要があります。

  6. データを希望のフォーマットに変換するには、[Translate|Binary to XML]、または [Translate|XML to Binary] を選択します。変換されたデータは [Binary] ウィンドウまたは [XML] ウィンドウに表示されます。

    図2-3 Format Tester


     

  7. エラーが発生したら、修正して、変換のテストを再度実行します。

  8. 変換が正常に終了するまで、手順 6 および 7 を繰り返します。

注意: Format Builder でメッセージ フォーマット ドキュメントを修正する間は Format Tester を開いたままにしておくことができます。ドキュメントに加えられた変更は、Format Tester により自動的に検出されます。

 


フォーマット定義のデバッグ

次のトピックでは、Format Tester の 3 つの機能を使用して、データをデバッグして修正する方法を説明します。

値の検索

[Find] コマンドを使用すると、バイナリ データ内の 16 進値やテキスト値を検索できます。

16 進値またはテキスト値を検索する手順は次のとおりです。

  1. [Format Tester] ダイアログ ボックスで [File|Open Binary] を選択して検索対象のバイナリ データ ファイルを開きます。

  2. [Edit|Find] を選択し、[Find] ダイアログ ボックスを開きます。_

    図2-4 [Find] ダイアログ ボックス


     

  3. 検索対象を [Value] フィールドに入力します。

  4. [Text] または [Hex] オプション ボタンを選択して、値のタイプを指定します。

  5. [Forwards] または [Backwards] オプション ボタンを選択して、検索方向を指定します。

  6. [Beginning of File]、[Current Position]、または [End of File] オプション ボタンを選択して、検索の開始位置を指定します。

  7. [OK] をクリックして [Find] ダイアログ ボックスを終了し、指定した検索を実行します。

    値が検出されたら、カーソルが値の位置に移動します。値が見つからない場合は、次のメッセージが表示されます。The specified search string was not found.

  8. 現在のカーソル位置から検索を繰り返すには、[Edit|Find Next] を選択します。

オフセットへの移動

[Go To] コマンドを使用すると、指定した 16 進アドレスまたは 10 進アドレス(オフセット)にカーソルを移動できます。

指定したオフセットに移動する手順は次のとおりです。

  1. [Format Tester] ダイアログ ボックスで、[Edit|Go To] を選択して、[Go To] ダイアログ ボックスを表示します。

    図2-5 [Go To] ダイアログ ボックス


     

  2. [Offset] フィールドに対象となるオフセットを入力します。

  3. [Dec] または [Hex] オプション ボタンを選択して、オフセットのタイプを指定します。

  4. [Forwards] または [Backwards] オプション ボタンを選択して、方向を指定します。

  5. [Beginning of File]、[Current Position]、または [End of File] オプション ボタンを選択して、開始位置を指定します。

  6. [OK] をクリックして、ダイアログ ボックスを終了し、指定したオフセットにカーソルを移動します。

デバッグ ログの使用

デフォルトではデバッグ情報は保存されませんが、[Format Tester] ダイアログ ボックスを使用して、デバッグ ログ ファイルを指定できます。デバッグ ログ ファイルを指定すると、テスト中に生成されたすべてのデバッグ情報が指定したファイルに追加されます。

デバッグ ログ ファイルを指定する手順は次のとおりです。

  1. [Format Tester] ダイアログ ボックスで、[File|Debug Log] を選択して、[Save] ダイアログ ボックスを表示します。

    注意: [File] メニューの [Debug Log] チェックボックスをチェックすると、チェックボックスが切り替わります。チェックボックスがチェックされている場合は、[File|Debug Log] を選択するとファイルへのログ記録がオフになります。

  2. 対象となるディレクトリを選択して、次のいずれかを実行します。

    既存ファイルを選択した場合は、新しいデバッグ情報は、既存のファイルの最後に追加されます。

 

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