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WebLogic Integration Studio ユーザーズ ガイド

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XML エンティティを操作

この章では、Studio を使用して XML エンティティの取り出し、構成、および保存を行う方法を説明します。

 


XML ドキュメント管理タスクの概要

いくつかのワークフロー アクションには、ワークフローに埋め込まれているフリーフォーム XML ドキュメントやタイプ指定 XML ドキュメントの作成、編集、およびエクスポートに使用できる XML エディタが内蔵されています。XML ファインダを使用すると、さまざまなソース内の XML エンティティを検索し、そのエンティティを別のタイプのストレージで保存できます。XML ドキュメントのコンテンツとストレージの管理は次のように行います。

注意: XML ドキュメントを作成するダイアログ ボックスでは XML 要素値を式として入力する必要があるため、XML ドキュメントの定義を始める前に、ワークフロー式言語と Studio の Expression Builder ツールの学習も必要です。ワークフロー式に関する詳細については、ワークフロー式の使用法を参照してください。

 


XML ドキュメントの作成と編集

次のアクション ダイアログ ボックスには、ワークフロー テンプレート定義内に保存された整形式の XML ドキュメントの作成、インポート、および編集に使用する、組み込み XML エディタが含まれています。

XML エディタには、次の標準 XML マークアップから成るノードで構成される XML ドキュメントが、ツリー構造で表示されます。

左ペインには要素および属性のタグなどのメタデータが表示され、右ペインには各タグに対する実際のデータ値が表示されます。

Studio のダイアログ ボックスで作成および編集するドキュメントは、実際には、実行時に XML ドキュメントのインスタンスを生成するために使われる XML ドキュメントのテンプレートです。つまり、要素および属性に対してワークフローの式を使用して実行時に値を生成し、これらのノードのうちの 1 つから Expression Builder を起動してユーザ指定の式を作成できます。要素と属性のデータはワークフローの式構文に従う必要があるため、文字列をすべて引用符で囲みます。入力した値が有効なワークフロー式でない場合、たとえば文字列が引用符で囲まれていない場合やバックスラッシュの前にエスケープ文字がない場合は、 アイコンがその前に表示されます。ワークフロー式の言語、および Expression Builder の使い方については、ワークフロー式の使用法を参照してください。

ドキュメントの新規作成、および既存のドキュメントの編集には、フリーフォーム モードとコンテンツ型モードの 2 つのモードがあります。フリーフォーム モードでは、コンテンツ タイプの検証を行わずにドキュメントを作成および編集します。特定のコンテンツ タイプに従う必要のない整形式の XML ドキュメントを生成するときには、フリーフォーム モードを使用します。フリーフォーム モードでの XML ドキュメント作成の詳細は、フリーフォーム ドキュメントを作成するを参照してください。

コンテンツ タイプ モードでは、ドキュメントを検証する基準となる既存の外部スキーマ ドキュメントをロードすることで新規または既存ドキュメントのコンテンツ タイプを指定します。ドキュメントの作成または編集処理中に、ドキュメントの有効性を何度でも検証できます。コンテンツ型の指定されたドキュメントでの作業については、タイプ指定ドキュメントを操作するを参照してください。

既存のフリーフォームおよびタイプ指定ドキュメントをリポジトリまたはディスク上のファイルからインポートすること(既存のドキュメントをインポートする参照)や、コンテンツ タイプを既存ドキュメントに追加すること(既存のドキュメントへの新しいコンテンツ タイプを設定する参照)も可能です。

さらに、Studio で作成または編集されたドキュメント テンプレートをリポジトリまたはディスク上のファイルにエクスポートすることが可能です。アクション ダイアログ ボックスから XML ドキュメントをエクスポートする方法については、XML エンティティをエクスポートするを参照してください。

XML ドキュメントの作業に使用するダイアログ ボックス内には、次の表に示すツールバーが表示されます。XML ドキュメントの作成、インポート、編集、およびコンテンツ タイプの設定方法については、後の節で説明します。

表7-1 XML エディタのツールバー ボタンとキーボード ショートカット

ボタン

キーボード ショートカット

目的


〔Ctrl〕+〔q〕

リポジトリ、ディスク上のファイル、または URL 位置から、編集対象の既存の XML ドキュメントを取り出す。詳細については、XML エンティティを取り出すを参照。


〔Ctrl〕+〔w〕

ワークフロー内の XML メッセージをリポジトリまたはディスク上のファイルに保存する。詳細については、XML エンティティをエクスポートするを参照。


〔Ctrl〕+〔t〕

XML ドキュメントのコンテンツ タイプとして設定するスキーマ ドキュメントを取り出す。詳細については、タイプ指定ドキュメントを操作するを参照。


〔Ctrl〕+〔k〕

コンテンツ タイプとして現在設定されているスキーマ ファイルのコンテンツを表示する。詳細については、タイプ指定ドキュメントを検証するを参照。


〔Ctrl〕+〔l〕

ドキュメントが有効な XML で、現在のコンテンツ タイプに従っているかどうかを調べる。詳細については、タイプ指定ドキュメントを検証するを参照。


〔Delete〕

選択したノードを削除する、または文書型宣言が選択されている場合は、現在のドキュメントからコンテンツ タイプ定義を取り除く。


〔Ctrl〕+〔Insert〕

選択した要素と同じレベルに、要素ノードを追加する。


〔Insert〕

ドキュメントのルート要素ノードを追加する、または選択した要素の下位レベルの要素を追加する。


〔Ctrl〕+〔a〕

選択した要素に属性ノードを追加する。


〔Ctrl〕+〔p〕

処理手順ノードを追加する。


〔Ctrl〕+〔m〕

コメント ノードを追加する。


〔Ctrl〕+〔n〕

CDATA セクション ノードを追加する。


〔Ctrl〕+〔↑〕

選択したノードを、同じレベル内で上に移動する。


〔Ctrl〕+〔↓〕

選択したノードを、同じレベル内で下に移動する。


〔Ctrl〕+〔→〕

選択したノードを、下位レベルに移動する。


〔Ctrl〕+〔←〕

選択したノードを、上位レベルに移動する。


 

フリーフォーム ドキュメントを作成する

フリーフォーム ドキュメントを作成する手順は、次のとおりです。

  1. XML エディタを含むアクション ダイアログ ボックスで、[子を追加] ボタン をクリックしてルート要素をドキュメントに追加します。デフォルトの要素名が選択された状態で表示されます。

  2. デフォルト名 element を変更するには、新しい名前を入力して上書きします。

  3. 要素に値を追加するには、右ペインで要素の横にあるフィールドをダブルクリックし、ワークフローの式構文を使って値を入力します。

  4. 表 7-1 に示すツールバー ボタンを使用する、またはXML ドキュメントを編集するに示す手順に従って、ドキュメントにノードと値をさらに追加します。

  5. ドキュメントの作成が完了したときに、次の操作のうち 1 つを行います。

既存のドキュメントをインポートする

Studio の XML エディタで作成後にエクスポートした、またはその他のメソッドで作成されたフリーフォームおよびコンテンツ型の XML ドキュメントは、両方ともインポートできます。コンテンツ型のドキュメントのインポートについては、タイプ指定ドキュメントのインポートについてを参照してください。

既存 XML ドキュメントをワークフローにインポートすると、XML エディタによって XML ドキュメントが次の 2 種類に区別されます。

Studio から作成およびエクスポートされたワークフロー XML ドキュメント テンプレートでは、要素および属性の文字列の値が引用符で囲まれていますが、その他のドキュメントのインスタンスでは、通常、囲まれていません。そのため、Studio のアクション ダイアログ ボックス以外で作成された XML ドキュメントでは、ドキュメントを XML テンプレートに変換するよう求められます。変換処理を行うと、必要に応じてすべての要素および属性の値が引用符で囲まれるため、手動で挿入する必要はありません。

注意: Studio では、前のバージョンの WebLogic Process Integrator からエクスポートされた XML ドキュメントはドキュメント テンプレートとして認識されないため、この場合も、これらのドキュメントを XML ドキュメントにコンバートするよう要求されます。XML エディタが余分な引用符を挿入しないように、インポートしたドキュメントを変換しないでください。

既存のフリーフォームまたはコンテンツ型 XML ドキュメントをインポートする手順は、次のとおりです。

  1. アクション ダイアログ ボックスで [インポート] ボタン をクリックし、XML ファインダを表示します。

  2. XML エンティティを取り出すの手順に従って、XML ファインダを使用してさまざまなソースからドキュメントを選択します。ドキュメントがドキュメント テンプレートとして検出されなかった場合、「値を二重引用符で囲む」というメッセージが表示されます。

    図7-2 [値を二重引用符で囲む] ダイアログ ボックス


     

  3. 次の操作を行います。

    ドキュメントが XML エディタにインポートされます。

  4. 必要に応じて、表 7-1 に示すツールバー ボタンを使用するか、または XML ドキュメントを編集するに示す手順に従って、ノードと値を追加および編集します。

  5. (省略可能)コンテンツ型のドキュメントでは、タイプ指定ドキュメントを検証するの手順に従って、ドキュメントの検証を行います。

  6. (省略可能)別のドキュメントをインポートして現在のドキュメントと置き換えるには、[インポート] ボタンをクリックします。現在のドキュメントを上書きするプロンプトが表示されたら、[はい] をクリックしてインポートを続行します。または [いいえ] をクリックして取り消します。

  7. ドキュメントの編集が完了したときに、次の操作のうち 1 つを行います。

XML ドキュメントを編集する

新規またはインポートされた、フリーフォームまたはコンテンツ型のドキュメントの編集手順は、一般的に次のとおりです。コンテンツ型のドキュメントを編集する際の詳細は、タイプ指定ドキュメントを操作するを参照してください。

表7-2 XML ドキュメントの編集

目的

操作

ドキュメント内を移動する

左ペインですべてのノードを展開する。右ペインの右側にあるスクロール バーを使用する、または〔Tab〕、〔↑〕、〔↓〕を押して、ドキュメント内を上下に移動する。

フリーフォーム ドキュメントの最初の要素を追加する

[子を追加] ボタンをクリックする、または〔Insert〕を押す。

要素にサブ要素を追加する

左ペイン内で要素を選択し、[子を追加] ボタンをクリックする、または〔Insert〕を押す。

別の要素と同じレベルに要素を追加する

左ペイン内で要素を選択し、[兄弟を追加] ボタンをクリックする、または〔Ctrl〕+〔Insert〕を押す。

要素名を編集する

左ペインで要素をダブルクリックしてエントリ フィールドを表示する。必要に応じて要素名を変更する。

要素に属性を追加する

左ペイン内で要素を選択し、[属性を追加] ボタンをクリックする、または〔Ctrl〕+〔a〕を押す。

属性名を編集する

左ペインで属性をダブルクリックしてエントリ フィールドを表示する。必要に応じて属性名を変更する。

要素または属性の値を編集する

右ペイン内で、値を追加または編集する要素または属性の横にある線をダブルクリックする。エントリ フィールドが表示されるので値を入力する。または [式] ボタンをクリックして [Expression Builder] を呼び出し、有効なワークフロー式を構築する。文字列は二重引用符で囲む必要がある。構文が無効な場合、エントリの横に赤い X が表示される。ワークフローの式の定義については、ワークフロー式の使用法を参照。

コメント ノードを追加する

左ペイン内でコメントを追加する要素を選択し、[コメントを追加] ボタンをクリックする、または〔Ctrl〕+〔m〕を押す。

処理手順を追加する

左ペイン内で、処理手順を追加する要素を選択し、[処理手順を追加] ボタンをクリックする、または〔Ctrl〕+〔p〕を押す。

処理手順のターゲットを変更する

左ペインで処理手順をダブルクリックしてエントリ フィールドを表示する。必要に応じて処理手順対象を変更する。

CDATA セクションを追加する

左ペイン内で、CDATA セクションを追加する要素を選択し、[CDATA を追加] ボタンをクリックする、または〔Ctrl〕+〔n〕を押す。

コメント、処理手順、または CDATA セクションの値の編集

右ペインで、値を編集するコメント、処理手順、または [CDATA] アイコンの横にあるラインをダブルクリックする。エントリ フィールドが表示されるので値を入力する。

ノードの順序を変更する

移動する要素、属性、コメント、処理手順、または CDATA セクションを選択し、[ノードを上に移動] または [ノードを下に移動] ボタンをクリックする、または〔Ctrl〕+〔↑〕または〔Ctrl〕+〔↓〕を押す。

ノードの階層的レベルを変更する

レベルを変更する要素、コメント、処理手順、または CDATA セクションを選択し、[ノードを右に移動] または [ノードを左に移動] ボタンをクリックする、または〔Ctrl〕+〔→〕または〔Ctrl〕+〔←〕を押す。

ノードを削除する

左右いずれかのペイン内で、削除する要素または属性を選択して、[削除] ボタンをクリックする、または〔Delete〕を押す。


 

タイプ指定ドキュメントを操作する

既存の外部スキーマに基づいて XML ドキュメントを作成することができます。内部 DTD 宣言はサポートされていません。

また、既存ドキュメントをスキーマに基づいてインポートすることや、XML エディタに既にロードされているドキュメントのコンテンツ タイプを設定することも可能です。

参照スキーマの格納について

WebLogic Integration サーバは、XML ドキュメント テンプレートに関連付けられているスキーマ ドキュメントに実行時にアクセスできなければならないため、Studio XML ドキュメントによって参照されるスキーマは URL でアクセスできる場所にある XSD ファイルとして、またはリポジトリ内のエンティティとして存在する必要があります。

注意: URL が WebLogic Integration サーバと異なるマシン上の場所を指す場合、実行時に処理エンジンが XML ドキュメントのインスタンスを生成しても、URL で参照するシステムが非アクティブな状態である危険性があります。このような場合、サーバ例外が発生します。XSD ファイルは、実行時に確実にアクセスできる場所(WebLogic Integration サーバのファイル システム上など)に格納するようにしてください。また、使用する URL が実行時において有効で、必要なリソースの正しい場所を指すことも確認してください。

スキーマ リソースをリポジトリに格納しておくと、頻繁にアクセスされるドキュメントの取り出しが容易になる場合があります。リソースをリポジトリにインポートする手順については、リポジトリにあるエンティティの管理を参照してください。

一方で、新規作成されたドキュメントをエクスポートする場合や、インポート済みのドキュメントを再エクスポートする場合は、リポジトリに保持されるスキーマへの参照はコンテンツ タイプ宣言内のエンティティ名でのみ識別され、サードパーティ製の XML パーサでは解決されないこともあります。したがって、エクスポートされた XML ドキュメントが WebLogic Integration の外と内のどちらで使用されるかに応じて、XSD を適切な場所に配置することが重要です。XML ドキュメントを WebLogic Integration の外部で使用する場合、ディスク ファイル上にリソースを格納し、URL でアクセスすることをお勧めします。XML ドキュメントを WebLogic Integration 内で使用する場合、XML リポジトリにリソースを格納することをお勧めします。

タイプ指定ドキュメントのインポートについて

文書型宣言を含む既存ドキュメントを外部スキーマ ドキュメントにインポートすることは可能ですが、内部ドキュメントにインポートすることはできません。設計時に WebLogic Integration サーバが参照スキーマにアクセスできること、および文書型宣言でドキュメントの場所を指定するために有効な URL が使用されていることを確認してください。宣言にドキュメント名のみが含まれていて、完全な場所は含まれていない場合は、WebLogic Integration サーバは参照を解決できず、ドキュメントのインポートは不可能です。

別の方法として、参照スキーマ リソースを XML リポジトリに格納することも可能です。この方法では、リポジトリ エンティティの名前を文書型宣言に単に指定すれば、WebLogic Integration サーバが参照を解決します。リソースをリポジトリにインポートする手順については、リポジトリにあるエンティティの管理を参照してください。

インポートしたドキュメントを再度エクスポートする場合は、前述の実行時の注意事項をご覧ください。

コンテンツ型ドキュメントのインポート手順については、既存のドキュメントをインポートするを参照してください。

タイプ指定ドキュメントを作成する

XML ドキュメントをスキーマに基づいて作成すると、XML エディタによって以下のコンポーネントから構成されるデフォルト ドキュメントが作成されます。

新しいコンテンツ型ドキュメントを作成する手順は、次のとおりです。

  1. XML エディタを含むアクション ダイアログ ボックスで、[コンテンツ タイプを設定] ボタン をクリックします。[XML ファインダ] が表示されます。

  2. XML エンティティを取り出すの手順に従い、[XML ファインダ] を使用して適切なソースからスキーマ ドキュメントを選択します。コンテンツ型ドキュメントが取得されると、「デフォルトのドキュメントを生成」というメッセージが表示されます。

    図7-3 [デフォルトのドキュメントを生成] ダイアログ ボックス


     

  3. [はい] をクリックして、デフォルト ドキュメントを生成します。[ルート要素を選択してください] ダイアログ ボックスに、定義したすべての要素が表示されます。

    図7-4 [ルート要素を選択してください] ダイアログ ボックス


     

  4. ドキュメントのルート要素となる要素を選択し、[OK] をクリックします。デフォルト ドキュメントが作成されます。DTD ベースのドキュメントでは、ルート要素の上位にプロログが文書型宣言と一緒に挿入されます。スキーマに基づくドキュメントでは、ルート要素内にスキーマを参照する属性が挿入されます。

  5. 表 7-1 のツールバー ボタンを使用、またはXML ドキュメントを編集するの手順に従って、ノードと値を必要に応じて追加および編集します。

  6. タイプ指定ドキュメントを検証するの手順に従って、ドキュメントを検証します。

  7. ドキュメントの作成および検証が完了したときに、次の操作のうち 1 つを行います。

既存のドキュメントへの新しいコンテンツ タイプを設定する

作成したドキュメントまたはインポートした既存のドキュメントに、コンテンツ タイプ定義を適用できます。また、コンテンツ タイプ ドキュメントからコンテンツ タイプを削除したり、新規または既存のコンテンツ型ドキュメントのコンテンツ タイプを変更することもできます。

フリーフォーム ドキュメントにコンテンツ タイプ定義を適用する手順は、次のとおりです。

  1. 以下のいずれか 1 つを実行します。

  2. [コンテンツ タイプを設定] ボタン をクリックします。[XML ファインダ] が表示されます。

  3. XML エンティティを取り出すの手順に従い、[XML ファインダ] を使用して適切なソースからスキーマ ドキュメントを選択します。コンテンツ型ドキュメントが取得されると、「デフォルトのドキュメントを生成」というメッセージが表示されます。

    図7-5 [デフォルトのドキュメントを生成] ダイアログ ボックス


     

  4. [いいえ] をクリックして、既存のドキュメントを保持します。

  5. XML ドキュメントを編集するの説明に従って、ドキュメントを定義します。

  6. タイプ指定ドキュメントを検証するの説明に従って、ドキュメントを検証します。

コンテンツ型ドキュメントからコンテンツ タイプ定義を削除する手順は、次のとおりです。

  1. スキーマ型ドキュメントでは、スキーマを参照するルート要素の属性ノードを選択します。

  2. [削除] ボタン をクリックします。コンテンツ タイプ定義が削除され、ドキュメントがフリーフォーム ドキュメントに変わります。

コンテンツ型ドキュメントのコンテンツ タイプを変更する手順は、次のとおりです。

  1. スキーマ型ドキュメントでは、スキーマを参照するルート要素の属性ノードを選択します。

  2. ルート要素の上位にある、コンテンツ タイプ定義を含むノードを選択します。

  3. [削除] ボタン をクリックします。コンテンツ タイプ定義が削除されます。

  4. [コンテンツ タイプを設定] ボタン をクリックします。[XML ファインダ] が表示されます。

  5. XML エンティティを取り出すの手順に従い、[XML ファインダ] を使用して適切なソースからスキーマ ドキュメントを選択します。コンテンツ型ドキュメントが取得されると、「デフォルトのドキュメントを生成」というメッセージが表示されます。

  6. [いいえ] をクリックして、既存のドキュメントを保持します。

  7. XML ドキュメントを編集するの説明に従って、ドキュメントを定義します。

  8. タイプ指定ドキュメントを検証するの説明に従って、ドキュメントを検証します。

タイプ指定ドキュメントを検証する

新規作成またはインポートされたタイプ指定ドキュメントを構成または編集している間は、現在のコンテンツ タイプとして設定されているスキーマ ドキュメントのコンテンツを参照でき、エラーの原因の参照とその修正を同時に可能にする Studio 検証機能を利用できます。

関連付けられているスキーマのコンテンツを参照する手順は、次のとおりです。

  1. [コンテンツ タイプ定義を表示] ボタン をクリックします。[コンテンツ タイプ定義] ウィンドウが開き、現在のコンテンツ タイプ定義ドキュメントのコンテンツが表示されます。

    図7-6 [コンテンツ タイプ定義] ウィンドウ


     

  2. [閉じる] をクリックして、ウィンドウを終了します。

新規またはインポートしたコンテンツ型ドキュメントをコンテンツ タイプ定義に対して検証する手順は、次のとおりです。

  1. [ドキュメント構造を検証] ボタン をクリックします。ドキュメントが有効かどうかを示すメッセージが表示されます。ドキュメントにエラーが含まれている場合、[検証エラー] ダイアログ ボックスが開き、エラーの性質および場所が表示されます。

    図7-7 [検証エラー] ダイアログ ボックス


     

  2. [次へ] または [前へ] をクリックしてエラーのリストをスクロールし、エラーのあるノードを編集します。

  3. [閉じる] をクリックして、ダイアログ ボックスを閉じます。

  4. [ドキュメント構造を検証] ボタンを再度クリックし、ドキュメントを再検証します。「有効なドキュメント」というメッセージが表示されるまで、手順 1 から 3 を繰り返します。

  5. [OK] をクリックして、[有効なドキュメント] メッセージ ボックスを閉じます。

 


XML ファインダによる XML エンティティの取り出しとエクスポート

[XML ファインダ] ダイアログ ボックスを使用すると、XML エンティティを取り出してリポジトリ、ローカル ファイル システム、または URL に保存できます。また、このダイアログ ボックスには、最近使用した XML エンティティのリストが保持されているため、これらのエンティティを再度使用するときに検索する必要がありません。

XML エンティティとしては、XML ドキュメント、文書型定義(DTD)、スキーマ ドキュメント(XSD)、MFL (Message Format Language: メッセージ フォーマット言語) ファイル、XSL (Extensible Stylesheet Language: 拡張スタイルシート言語) テンプレート ドキュメントなどがあります。

XML ファインダにアクセスするには、いくつかの方法があります。XML ファインダにアクセスする方法によって、また、ドキュメントを検索するか保存するかによって、操作方法は異なります。この方法について、以下の節で説明します。

XML エンティティを取り出す

XML エンティティを検索して、次のダイアログ ボックスにロードできます。

最近使用した XML エンティティを取り出す

XML ファインダにより、ワークステーションで最近使用した XML エンティティのリストが保持されます。リスト内のエンティティは、再検索しなくても再使用できます。

最近使用したエンティティのリストからエンティティを取り出す手順は、次のとおりです。

  1. 以下のいずれかの操作を行って [XML ファインダ] を開きます。

    注意: [履歴] タブは、[XSL 変換] ダイアログ ボックスや、スキーマ ドキュメントを開くことのできるダイアログ ボックスでは使用できません。これらの操作により、実行時に XML ドキュメント インスタンスが作成されるからです。この場合、実行時に処理エンジンがファイルにアクセスできないため、最近使用したエンティティを指定するのは適切ではありません。

  2. [XML ファインダ] ダイアログ ボックス内の [履歴] タブを選択します。ディスク ファイルはファイル名と場所で識別され、リポジトリ エンティティはエンティティ名で識別されます。

    図7-8 [XML ファインダ] : [履歴] タブ


     

  3. 使用するエンティティを選択します。

  4. (省略可能)エンティティのコンテンツを確認するには、[プレビュー] をクリックして [ドキュメントのプレビュー] ウィンドウを開きます。[OK] をクリックしてウィンドウを閉じます。

  5. エンティティを元のダイアログ ボックスに戻すには、[OK] をクリックします。

リポジトリから取り出す

リポジトリからエンティティを検索する手順は、次のとおりです。

  1. 以下のいずれかの操作を行って [XML ファインダ] を開きます。

  2. [XML ファインダ] ダイアログ ボックス内の [リポジトリ] タブを選択します。

  3. XML エンティティを検索するフォルダを選択します。

    図7-9 [XML ファインダ] : [リポジトリ] タブ


     

  4. 右側の一番上のパネルで、取り出すエンティティを選択します。

  5. (省略可能)エンティティのコンテンツを確認するには、[プレビュー] をクリックして [ドキュメントのプレビュー] ウィンドウを開きます。[OK] をクリックしてウィンドウを閉じます。

  6. エンティティを元のダイアログ ボックスに戻すには、[OK] をクリックします。

ファイル システムから取り出す

ローカル ディスク ドライブ上のファイル、またはローカル マシンにマップされたあらゆるネットワーク ドライブから、コンテンツを検索できます。

ローカル ファイル システムからエンティティを取り出す手順は、次のとおりです。

  1. 以下のいずれかの操作を行って [XML ファインダ] を開きます。

    注意: [ファイル] タブは、[XSL 変換] ダイアログ ボックスや、スキーマ ドキュメントを開くことのできるダイアログ ボックスでは使用できません。これらの操作により、実行時に XML ドキュメント インスタンスが作成されるからです。この場合、実行時に処理エンジンがローカル ファイル システムにアクセスできないため、ローカル ファイル システム上にファイルを指定するのは適切ではありません。

  2. [XML ファインダ] ダイアログ ボックス内の [ファイル] タブを選択します。

    図7-10 [XML ファインダ] : [ファイル] タブ


     

  3. [参照] フィールドに、XML エンティティを検索するドライブおよびフォルダを指定します。必要に応じて、[参照] フィールドの右にあるボタンを使用します。

  4. ファイルのリストから、検索するエンティティを選択します。

  5. (省略可能)エンティティのコンテンツを確認するには、[プレビュー] をクリックして [ドキュメントのプレビュー] ウィンドウを開きます。[OK] をクリックしてウィンドウを閉じます。

  6. エンティティを元のダイアログ ボックスに戻すには、[OK] をクリックします。

URL から取り出す

URL を使って、ローカル マシン、ネットワーク上のリモート マシン、またはその他の外部システムの場所を指定できます。リモート マシンの場所は、ローカル マシン上のドライブにマップされている必要があります。

URL からエンティティを取り出す手順は、次のとおりです。

  1. 以下のいずれかの操作を行って [XML ファインダ] を開きます。

  2. [XML ファインダ] ダイアログ ボックス内の [URL] タブを選択します。

    図7-11 [XML ファインダ] : [URL] タブ


     

  3. [URL] フィールドに、検索する XML エンティティのプロトコル、サーバ、パス、およびファイル名を含む完全な URL を入力します。

  4. (省略可能)エンティティのコンテンツを確認するには、[プレビュー] をクリックして [ドキュメントのプレビュー] ウィンドウを開きます。[OK] をクリックしてウィンドウを閉じます。

  5. エンティティを元のダイアログ ボックスに戻すには、[OK] をクリックします。

XML エンティティをエクスポートする

Studio で作成された XML ドキュメントは以下のダイアログ ボックスで保存できます。

アクション ダイアログ ボックスからエクスポートされたドキュメントは、標準 XML エスケープ シーケンス(")でフォーマットされ、要素と属性の値は引用符で囲まれます。コンテンツ型ドキュメントでは、DOCTYPE を含むプロログ、および有効性を示すエピログも挿入されます。

リポジトリへエクスポートする

XML ドキュメント テンプレートをアクション ダイアログ ボックスからリポジトリにエクスポートすると、エントリが 2 段階の手順で作成されます。最初に、空のエンティティが作成されます。次に、エンティティにドキュメント テンプレートのコンテンツが入力されます。このため、コンテンツが実際に入力されるまで、ドキュメントのプレビューは不可能です。コンテンツの入力は、XML ファインダの終了時に行われます。

アクション ダイアログ ボックスのエンティティをリポジトリに保存する手順は、次のとおりです。

  1. [ワークフロー変数を設定]、[XML をクライアントに送信]、[XML イベントをポスト]、または [例外ハンドラの呼び出し] アクション ダイアログ ボックスで、[エクスポート] ボタン をクリックします。XML ファインダが表示されます。

  2. [リポジトリ] タブを選択します。

  3. 左ペイン内で、エンティティを保存するフォルダを右クリックし、表示されたメニューから [エンティティを追加] を選択します。[エンティティを追加] ダイアログ ボックスが表示されます。

  4. [名前] フィールドに、追加するエンティティに固有な名前を入力します。

    図7-12 [エンティティを追加] ダイアログ ボックス


     

  5. [タイプ] ドロップダウン リストから、追加するエンティティの型を選択します。

  6. (省略可能) [説明] フィールドおよび [メモ] フィールドに、そのエンティティに関する説明とメモをそれぞれ入力します。

  7. [OK] をクリックします。エンティティが [XML ファインダ] の右上にあるウィンドウに表示されます。

  8. [OK] をクリックし、XML ファインダを終了します。リポジトリ内にエンティティが作成されます。

ファイル システムへエクスポートする

アクション ダイアログ ボックスから、ローカル ディスク ドライブまたはローカル マシンにマップされた任意のリモート ドライブ上に、作成または編集した XML ドキュメントを保存できます。ドキュメントは .xml ファイルとして保存されます。

ディスク上のファイルにエンティティを保存する手順は、次のとおりです。

  1. [ワークフロー変数を設定]、[XML をクライアントに送信]、[XML イベントをポスト]、または [例外ハンドラの呼び出し] アクション ダイアログ ボックスで、[エクスポート] ボタン をクリックします。XML ファインダが表示されます。

  2. [XML ファインダ] ダイアログ ボックス内の [ファイル] タブを選択します。

    図7-13 [XML ファインダ] : [ファイル] タブ


     

  3. [参照] フィールドに、XML エンティティを保存するドライブおよびフォルダを指定します。必要に応じて、[参照] フィールドの右にあるボタンを使用します。

  4. [ファイル名] フィールドに、作成するファイルの名前を入力し、拡張子 .xml を追加します。ファイルが既に存在する場合、警告メッセージが表示されます。[はい] をクリックしてファイルを上書きする、[いいえ] をクリックして新しいファイル名を入力する、または [取消し] をクリックしてエクスポートを取り消します。

  5. [OK] をクリックし、ファイルを保存して XML ファインダを終了します。

最近アクセスしたファイルへエクスポートする

[履歴] タブを使用して、既存のファイルにエクスポートしたり、既存のファイルを上書きできます。

最近アクセスしたファイルにエンティティを保存する手順は、次のとおりです。

  1. [ワークフロー変数を設定]、[XML をクライアントに送信]、[XML イベントをポスト]、または [例外ハンドラの呼び出し] アクション ダイアログ ボックスで、[エクスポート] ボタン をクリックします。[XML ファインダ] が表示されます。

  2. [XML ファインダ] ダイアログ ボックス内の [履歴] タブを選択します。

  3. エンティティのリストから、上書きする XML ファイルまたはリポジトリのエンティティを選択します。

  4. [OK] をクリックしてファイルを保存し、[XML ファインダ] を終了します。

URL で指定したファイルへエクスポートする

[URL] タブは、URL で指定可能な既存ファイルへのエクスポートおよび上書きのみに使用できます。

URL で場所を指定した既存のファイルにエンティティを保存する手順は、次のとおりです。

  1. [ワークフロー変数を設定]、[XML をクライアントに送信]、[XML イベントをポスト]、または [例外ハンドラの呼び出し] アクション ダイアログ ボックスで、[エクスポート] ボタン をクリックします。[XML ファインダ] が表示されます。

  2. [XML ファインダ] ダイアログ ボックス内の [URL] タブを選択します。

  3. [URL] フィールドに、上書きする XML ファイルのプロトコル、サーバ、パス、およびファイル名を含む完全な URL を入力します。

  4. [OK] をクリックしてファイルを保存し、[XML ファインダ] を終了します。

 

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