チュートリアル : Worklist アプリケーションの構築
手順 1. 環境の設定
この手順ではチュートリアルの関係者を設定します。関係者とは、チュートリアルのビジネス プロセスで設計するタスクを遂行するために必要なユーザとグループです。具体的には、Worklist アプリケーションの integration ドメインを作成します (まだ作成していない場合)。次に、WebLogic Integration Administration Console を使用してユーザおよびグループをコンフィグレーションします。最後に、SoftCo 社のビジネス カレンダーを作成します。
手順 1 では次のタスクを実行します。
始める前に
ワークリストのチュートリアルを開始する前に、WebLogic Platform 8.1 をシステムにインストールしておく必要があります。詳細については、『WebLogic Platform のインストール』を参照してください。
新しい WebLogic Integration ドメインの作成
ワークリストのチュートリアルでは WebLogic Integration ドメインが必要です。まだ作成していない場合は、WebLogic Platform の Configuration Wizard で WebLogic Integration ドメインを作成します。すでに integration ドメインを作成済みで、それをチュートリアルのアプリケーションで使用する場合は、新しいドメインを作成する手順を飛ばして、既存のドメインで WebLogic Server を起動します。
注意 : このチュートリアルで使用するドメイン名は worktutorial ですが、有効な任意のドメイン名を使用できます。
新しい WebLogic Integration ドメインを作成するには
次のように Configuration Wizard を起動します。
Windows : [スタート] メニューから、[プログラム|BEA WebLogic Platform 8.1|Configuration Wizard] を選択する。
UNIX : コマンドシェルを開き、/bea/weblogic81/common/bin のような製品インストール ディレクトリの /common/bin サブディレクトリに移動して、コマンド sh config.sh を入力する。
Configuration Wizard が起動し、[コンフィグレーションの作成または拡張] 画面が表示されます。
[新しい Weblogic コンフィグレーションの作成] (デフォルト) を選択し、[次へ] をクリックします。
Configuration Wizard のそれぞれの画面で次のように選択し、[次へ] をクリックして作業を続けます。
表 2-1 Configuration Wizard での選択方法
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画面名
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推奨選択
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[コンフィグレーション テンプレートの選択]
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[Basic WebLogic Integration Domain] (テンプレートのリストから)
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[エクスプレスまたはカスタム コンフィグレーションの選択]
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[エクスプレス] (デフォルト)
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[管理ユーザ名とパスワードのコンフィグレーション]
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管理者パスワードを指定し (必須)、必要に応じてデフォルトを変更。
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[サーバの起動モードおよび Java SDK のコンフィグレーション]
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[開発モード] ([Weblogic コンフィグレーション スタートアップ モード] から)
[Sun SDK] ([BEA 提供の SDK] から)
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[Weblogic コンフィグレーションの作成]
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[コンフィグレーション名] フィールド (右下隅) に、worktutorial を指定するか、このドメインに使用する別の名前を指定。次の手順に進む。
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デフォルトでは、BEA_HOME\user_projects\domains\domainName に新しいドメインが作成されます。
BEA_HOME は WebLogic Platform がインストールされているディレクトリ (たとえば d:\bea)。
domainName は、worktutorial など作成したドメインの名前。
[コンフィグレーションの作成] 画面で、[サーバの起動] を選択します。
ユーザとグループのコンフィグレーション
WebLogic Integration Administration Console を使用して、SoftCo 社の品質エンジニア (Quality Engineers)、リリース管理者 (Release Managers)、開発エンジニア (Development Engineers) の各グループをコンフィグレーションします。
WebLogic Server が実行中になったら、次のいずれかの方法で WebLogic Integration Administration Console を起動します。
[スタート] メニューから [プログラム|BEA WebLogic Platform 8.1|Examples|WebLogic Integration|Integration Admin Console] を選択する。
ブラウザで、次の URL を入力する。http://localhost:7001/wliconsole
要求されたら、ドメインに対して指定したユーザ名とパスワードを入力します。
WebLogic Integration Administration Console のホーム ページが表示されます。
[ユーザ管理] 画面が表示されます。
左側のパネルで、[グループ] をクリックします。新しいグループを作成するための [グループの表示および編集] 画面が表示されます。
左側のパネルで [新規作成] をクリックして、新しいグループを作成します。
[グループ名] フィールドに、QualityEngineers と入力します。
(省略可能) [説明] フィールドにグループの説明 (例 : Softco QA Engineers) を入力します。
[グループ メンバシップ] フィールドで、[使用できるグループ] のリストから [IntegrationUsers] を選択し、矢印を使って [IntegrationUsers] グループを [現在のグループ] リストに移動します。
手順 5 をあと 2 回繰り返して、ReleaseManagers および DevelopmentEngineers という 2 つのグループを作成します。
作成したグループは、[グループの表示および編集] 画面のグループのリストに追加されます。
左側のパネルで、[ユーザ] をクリックします。[ユーザの表示および編集] ページが表示されます。
[新規作成] をクリックします。[新しいユーザの追加] 画面が表示されます。
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ユーザ名
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電子メール
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パスワード
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グループ メンバシップ
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QualityEngineerA
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簡略化のために、各ユーザに同一のテスト用電子メール アドレスを指定できる。
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簡略化のために、各ユーザに同一のパスワードを指定できる。
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IntegrationUsers
QualityEngineers
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QualityEngineerB
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IntegrationUsers
QualityEngineers
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ReleaseManagerA
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IntegrationUsers
ReleaseManagers
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ReleaseManagerB
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IntegrationUsers
ReleaseManagers
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DevEngineerA
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DevelopmentEngineers
IntegrationUsers
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DevEngineerB
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DevelopmentEngineers
IntegrationUsers
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次の画面のようになります。
ビジネス カレンダーの作成
チュートリアルのシナリオで SoftCo 社が使用するビジネス カレンダーを作成する必要があります。ビジネス カレンダーには、企業が営業している日付と時間が設定されます。
WebLogic Integration Administration Console の [ビジネス カレンダーのコンフィグレーション] モジュールに移動します。
[新規作成] をクリックします。[ビジネス カレンダーの作成] 画面が表示されます。
[ビジネス カレンダー名] フィールドに SoftwareTeamCalendar と入力します。
[作成] をクリックします。カレンダーが作成され、[ビジネス カレンダーの管理] 画面にリストされます。
リスト内の [SoftwareTeamCalendar] をクリックします。[ビジネス カレンダーの詳細を表示] 画面が表示されます。この画面で期間ルールを指定できます。
ビジネス カレンダーのデフォルト ルールでは、SoftCo 社の従業員の勤務時間が月曜日から金曜日の午前 9 時~午後 5 時と規定されます。デフォルト ルールを変更して、SoftCo 社に適したカレンダーを作成する必要があります。カレンダーのビジネス ルールを変更するには、[期間ルール] テーブルを編集します。手順は次のとおりです。
デフォルト カレンダーにリストされた日ごとの [期間] をクリックして更新ページを開きます。
開始時間と終了時間をそれぞれ 10 と 20 に変更します。
SoftCo 社のエンジニアが勤務する時間は、月曜日から金曜日の午前 10 時~午後 8 時と、土曜日の午前 10 時~午後 2 時です。
[送信] をクリックします。[期間ルール] テーブルで、月曜日から金曜日までの営業時間が更新されます。
土曜日の営業時間のルールを追加するには、[新しいルールの追加] をクリックします。土曜日の期間ルールを指定するためのページが表示されます。各フィールドで次の指定を行います。
[期間タイプ] : [曜日]
[曜日] : [土]
[開始時間および分] : 10 00
[終了時間および分] : 14 00
[空き状態またはビジー状態] : [空き状態]
[送信] をクリックします。次の図に示すように、[期間ルール] テーブルで、土曜日の営業時間が更新されます。
これで、チュートリアル用のビジネス カレンダーの作成が完了しました。SoftCo 社のバグ追跡システムでのバグの解決を組織化する WebLogic Workshop アプリケーションの作成を開始するには、「手順 2. アプリケーションの作成」に進みます。
注意 : ビジネス カレンダーと期間ルールの定義に関する詳細については、『WebLogic Integration ソリューションの管理』の「ビジネス カレンダーのコンフィグレーション」を参照してください。