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チュートリアル : Worklist アプリケーションの構築

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チュートリアル : Worklist アプリケーションの構築

WebLogic Integration の BPM (Business Process Management) 機能は、さまざまなアプリケーションと参加者の統合を可能にします。WebLogic Integration の Worklist システムによって、参加者はタスクの割り当て、タスク ステータスの追跡、承認処理などのビジネス プロセスで共同作業できるようになります。

このチュートリアルでは、WebLogic Workshop のグラフィカルな設計環境で参加者とビジネス プロセスの対話を設計するために用意された機能を順を追って説明します。具体的には、あるソフトウェア会社のバグ追跡システムでのバグの解決をワークリスト コントロールを使用して組織化するビジネス プロセスを作成する方法について説明します。

注意 : このドキュメントは、WebLogic Workshop でのビジネス プロセスの構築に関する知識があることを前提としています。その知識を習得するために、このチュートリアルの前に、WebLogic Workshop オンライン ヘルプ システムで以下のチュートリアルを実行することができます。

 


チュートリアルの概要

このチュートリアルのシナリオは、SoftCo という架空のソフトウェア会社におけるソフトウェア バグのライフ サイクルの一部分に基づいています。次に示す図と一連のイベントは、このシナリオにおける SoftCo 社でのソフトウェア バグの経路および関係者の概略を示しています。


 
  1. 品質保証エンジニアはバグ レポートを作成します。その場合このエンジニアは、バグのタイトル、説明、優先度 (1、2、または 3)、およびバグを再現する手順をオンライン フォームに指定します。
  2. 新しいバグは、キュー内のバグが最も少ないリリース管理者に割り当てられます。SoftCo 社の方針として、リリース管理者は 2 営業日以内にバグ レポートに対応する必要があります。
  3. 自分のキューにバグを受信したリリース管理者は、そのバグを拒否するか、開発エンジニアに渡すか、または次のリリースまで延期することができます。
  4. 開発エンジニアは、バグを拒否済みまたは修正済みとして解決することができます。
  5. バグが拒否済みまたは修正済みとして解決されると、バグを作成した品質保証 (QA) エンジニアはその解決を承認するか、反対する必要があります。バグ解決への対処は、2 営業日以内に行う必要があります。
  6. リリース管理者は反対を拒否することができます。その場合、バグは永久的に解決されたことになります。

注意 : チームに期日を知らせるために、タスクの期日が過ぎると電子メールが送信されます。開発エンジニアからバグが申告されなければ、リリース管理者に電子メールが 2 営業日ごとに送信されます。開発エンジニアからバグが申告され、4 営業日以内に解決されなかった場合は、開発エンジニアに電子メールが 2 営業日ごとに送信されます。

ソフトウェア バグのステータスを記述する値の種類

NEW、NOT_REPRO、WILL_NOT_FIX、FIXED、POSTPONED、APPEALED、APPEAL_REJECTED

SoftCo 社の営業時間

SoftCo 社のエンジニアが勤務する時間は、月曜日から金曜日の午前 10 時~午後 8 時と、土曜日の午前 10 時~午後 2 時です。

SoftCo 社のユーザとグループ

SoftCo 社では、品質エンジニア、リリース管理者、開発エンジニアの各グループからチームが構成されます。各従業員は、これらのグループのいずれかに属しています。

 


このチュートリアルの手順

このチュートリアルの手順では、前節のライフ サイクルの手順 4 および手順 5 で説明したように、解決対象のバグで始まるバグ追跡プロセスの一部分を、ワークリスト コントロールを使って組織化するビジネス プロセスを作成する方法を説明します。

このシナリオでは、バグの解決を説明するドキュメントが開発エンジニアによって作成されます。このチュートリアルの手順に従って作成するビジネス プロセスは、このドキュメントを受け取るところから始まります。その後に、まずバグの解決を受け付ける、または拒否するタスクを、バグを作成した QA エンジニアに割り当てる必要があります。QA エンジニアがバグの解決について承認または反対すると、解決が承認または反対されたことを伝えるメッセージがビジネス プロセスからクライアントに送信され、ビジネス プロセスが終了します。

チュートリアルは次の手順で構成されます。

手順 1. 環境の設定

チュートリアルの関係者を設定する方法を学習します。関係者とは、作成する解決承認ビジネス プロセスで設計するタスクを実行するために必要なユーザとグループです。SoftCo 社のビジネス カレンダーを作成する手順も説明します。

手順 2. アプリケーションの作成

このチュートリアルで作成するファイルを保持する WebLogic Workshop アプリケーションを作成する方法を学習します。具体的には、開始アプリケーションを作成し、バグ追跡アプリケーションを構築する際に必要となる XML スキーマ ファイルを追加します。

手順 3. ビジネス プロセスの開始方法の設計

解決承認ビジネス プロセスの設計を開始します。具体的には、実行時にビジネス プロセスがどのように開始されるかを設計します。

手順 4. タスクの作成とユーザへの割り当て

SoftCo 社のバグ追跡システムでのバグの解決を承認するタスクの割り当てを組織化するビジネス プロセスの一部分を構築する方法を学習します。ビジネス プロセスでタスク コントロールを作成および使用する方法について説明します。

手順 5. タスク所有者からの解決承認の受信

タスク コントロールから返される可能性があるイベントを処理できるようにビジネス プロセスを設計する方法を学習します。

手順 6. 解決承認ビジネス プロセスの実行

作成したビジネス プロセスの機能を実行してテストします。WebLogic Workshop のブラウザベースのインタフェースを使って、ビジネス プロセスを開始します。また、ワークリストのユーザ インタフェースを使って、バグの解決を承認するタスクに割り当てられた品質エンジニアとして作業します。

 

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