チュートリアル : Worklist アプリケーションの構築
WebLogic Integration の BPM (Business Process Management) 機能は、さまざまなアプリケーションと参加者の統合を可能にします。WebLogic Integration の Worklist システムによって、参加者はタスクの割り当て、タスク ステータスの追跡、承認処理などのビジネス プロセスで共同作業できるようになります。
このチュートリアルでは、WebLogic Workshop のグラフィカルな設計環境で参加者とビジネス プロセスの対話を設計するために用意された機能を順を追って説明します。具体的には、あるソフトウェア会社のバグ追跡システムでのバグの解決をワークリスト コントロールを使用して組織化するビジネス プロセスを作成する方法について説明します。
注意 : このドキュメントは、WebLogic Workshop でのビジネス プロセスの構築に関する知識があることを前提としています。その知識を習得するために、このチュートリアルの前に、WebLogic Workshop オンライン ヘルプ システムで以下のチュートリアルを実行することができます。
このチュートリアルのシナリオは、SoftCo という架空のソフトウェア会社におけるソフトウェア バグのライフ サイクルの一部分に基づいています。次に示す図と一連のイベントは、このシナリオにおける SoftCo 社でのソフトウェア バグの経路および関係者の概略を示しています。
注意 : チームに期日を知らせるために、タスクの期日が過ぎると電子メールが送信されます。開発エンジニアからバグが申告されなければ、リリース管理者に電子メールが 2 営業日ごとに送信されます。開発エンジニアからバグが申告され、4 営業日以内に解決されなかった場合は、開発エンジニアに電子メールが 2 営業日ごとに送信されます。
NEW、NOT_REPRO、WILL_NOT_FIX、FIXED、POSTPONED、APPEALED、APPEAL_REJECTED
SoftCo 社のエンジニアが勤務する時間は、月曜日から金曜日の午前 10 時~午後 8 時と、土曜日の午前 10 時~午後 2 時です。
SoftCo 社では、品質エンジニア、リリース管理者、開発エンジニアの各グループからチームが構成されます。各従業員は、これらのグループのいずれかに属しています。
このチュートリアルの手順では、前節のライフ サイクルの手順 4 および手順 5 で説明したように、解決対象のバグで始まるバグ追跡プロセスの一部分を、ワークリスト コントロールを使って組織化するビジネス プロセスを作成する方法を説明します。
このシナリオでは、バグの解決を説明するドキュメントが開発エンジニアによって作成されます。このチュートリアルの手順に従って作成するビジネス プロセスは、このドキュメントを受け取るところから始まります。その後に、まずバグの解決を受け付ける、または拒否するタスクを、バグを作成した QA エンジニアに割り当てる必要があります。QA エンジニアがバグの解決について承認または反対すると、解決が承認または反対されたことを伝えるメッセージがビジネス プロセスからクライアントに送信され、ビジネス プロセスが終了します。
チュートリアルの関係者を設定する方法を学習します。関係者とは、作成する解決承認ビジネス プロセスで設計するタスクを実行するために必要なユーザとグループです。SoftCo 社のビジネス カレンダーを作成する手順も説明します。
このチュートリアルで作成するファイルを保持する WebLogic Workshop アプリケーションを作成する方法を学習します。具体的には、開始アプリケーションを作成し、バグ追跡アプリケーションを構築する際に必要となる XML スキーマ ファイルを追加します。
SoftCo 社のバグ追跡システムでのバグの解決を承認するタスクの割り当てを組織化するビジネス プロセスの一部分を構築する方法を学習します。ビジネス プロセスでタスク コントロールを作成および使用する方法について説明します。