Integration コントロールを使用する

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アプリケーション ビュー コントロール

アプリケーション ビュー ブラウザ

注意 : アプリケーション ビュー コントロールでは、WebLogic Integration と共に提供される Application Integration Design Console を使用して定義したアプリケーション ビューを使用します。アプリケーション ビュー コントロールは、WebLogic Integration の使用許諾を受けた場合にのみ、BEA Workshop for WebLogic Platform で使用できます。

アプリケーション ビュー コントロールを使用すると、Web サービスまたはビジネス プロセスから、アプリケーション ビューを使用してエンタープライズ アプリケーションにアクセスできます。アプリケーション ビュー コントロールを使用して参照するには、あらかじめ Application Integration Design Console を使用して、アプリケーション ビューを作成する必要があります。アプリケーション ビューおよびアプリケーション ビューとエンタープライズ アプリケーションの関係の詳細については、「概要 : Application Integration」を参照してください。

他の BEA Workshop for WebLogic Platform コントロールと同様に、BEA Workshop for WebLogic Platform の Web サービスおよびビジネス プロセスでは、アプリケーション ビュー コントロールにより、簡単な Java API を使用してエンタープライズ アプリケーションと対話することができます。アプリケーション ビュー コントロールを使用すれば、アプリケーションの実装の詳細がわからない場合でも、エンタープライズ アプリケーションにアクセスできます。

アプリケーション ビュー コントロールは、アプリケーション ビュー サービスを同期および非同期で呼び出し、EIS イベントが発生したときに新しいビジネス プロセスを開始するための手段として使用できます。サービスの場合もイベントの場合も、開発者は XML ツールとマッピング ツールを使用してアプリケーション ビュー コントロールを操作します。開発者は、エンタープライズ アプリケーション (これ以降はエンタープライズ情報システムまたは EIS と呼びます) の特定のプロトコルやクライアント API について理解する必要はありません。イベントは、メッセージ ブローカ サブスクリプション コントロールを使用して配信されます。メッセージ ブローカの統合は、すべてのアプリケーション ビュー イベントを API を介してメッセージ ブローカにパブリッシュすることで提供されます。

 


この節に含まれるトピック

概要 : Application Integration

エンタープライズ アプリケーション アダプタ、WebLogic Integration アプリケーション ビュー、およびアプリケーション ビュー コントロール間の関係を説明します。

新しいアプリケーション ビュー コントロールを作成する

新しいアプリケーション ビュー コントロールを作成およびコンフィグレーションする方法について説明します。

アプリケーション ビュー コントロールを更新する

基底のアプリケーション ビューが変更されたときに、アプリケーション ビュー コントロールを更新する方法について説明します。

アプリケーション ビュー コントロールを使用する

ビジネス プロセスから既存のアプリケーション ビュー コントロールを使用する方法を説明します。

 


WebLogic Workshop を使用したアプリケーション統合の前提条件

WebLogic Workshop アプリケーション ビュー コントロールの目的は、既存のデプロイ済みアプリケーション ビューをビジネス プロセスから簡単に使用できるようにすることです。WebLogic Workshop は、アプリケーション ビューの開発とデプロイを支援することを特に目的としていません。Application Integration Design Console を使用してアプリケーション ビューを作成し、パブリッシュする方法については、『Application Integration Design Console の使い方』を参照してください。

WebLogic Integration の Application Integration 機能を使用するアプリケーションには、Schemas と明示的に命名されたプロジェクトが存在している必要があります。Schemas プロジェクトは、wlai.channel ファイルとアプリケーション ビューのスキーマ (XML Bean クラスとしてパブリッシュされたもの) の格納に使用されます。アプリケーションに Schemas プロジェクトが存在しない場合は、アプリケーション ビューをパブリッシュする前にこのプロジェクトを作成する必要があります。

WebLogic Workshop アプリケーションにパブリッシュされるサービスがアプリケーション ビューに含まれている場合、それらのサービス名にアンダースコアを使用しないでください。また、アプリケーション ビューのコントロール名にもアンダースコアは使用できません。WebLogic Workshop でコントロール受信ノードを構築する場合、1 つのメソッド名には 1 つのアンダースコアしか使用できません。これはコントロール名とメソッド名から自動的に生成されます。

WebLogic ドメインを作成およびコンフィグレーションする。

アプリケーション ビュー コントロールを作成する前に、以下の手順を実行する必要があります。

  1. WebLogic ドメインをコンフィグレーションします。「コンフィグレーション ウィザードを使用した WebLogic ドメインの作成」を参照してください。
注意 : WebLogic ドメインをコンフィグレーションする場合、[ドメイン ソースの選択] ページの [以下の BEA 製品をサポートするために、自動的にコンフィグレーションされたドメインを作成する] で [WebLogic Integration] チェック ボックスを選択します。
  1. startWeblogic.cmd から WebLogic Server を起動します。
  2. Web ブラウザに http://localhost:7001/console を入力して、WebLogic Server Console を起動します。
  3. ユーザ名とパスワードを入力し、[ログイン] をクリックします。
  4. WebLogic Server の [ホーム] ページが表示されます (アプリケーション ビュー コントロールを参照)。

    図 3-1 WebLogic Server Administration Console


    WebLogic Server Administration Console

  5. 左側のペインの [ロックして編集] タブをクリックします。
  6. 左側のペインの [ドメイン構造] に移動して、[デプロイメントの選択] を選択します。
  7. [デプロイメントの概要] ページが表示されます。

  8. [デプロイメントの概要] ページで、[インストール] をクリックします。
  9. [アプリケーション アシスタントのインストール] ページが表示されます (図 3-2 を参照)。

    図 3-2 アプリケーション アシスタントのインストール


    アプリケーション アシスタントのインストール

  10. [アプリケーション アシスタントのインストール] ページで、BEA_WLS_DBMS_ADK.ear が配置されているパスを選択します。デフォルト値は、C:\WLI9\weblogic92\integration\adapters\dbms\lib\BEA_WLS_DBMS_ADK.ear です。
  11. C:\ をクリックして、bea\weblogic92\integration\adapters\dbms\lib\ に移動します。
  12. BEA_WLS_DBMS_ADK.ear を選択して、[次へ] をクリックします (図 3-3 を参照)。
  13. 図 3-3 インストール ファイルの選択


    インストール ファイルの選択

注意 : このドキュメントでは、アプリケーション ビュー コントロールを作成する RDBMS アダプタの例について説明します。サポートされるコンフィグレーションの詳細については、「BEA WebLogic Platform 9.2 でサポート対象のコンフィグレーション」を参照してください。
  1. デフォルトの設定をそのまま使用し、[次へ] をクリックします。
  2. デフォルトの設定をそのまま使用し、[完了] をクリックします。
  3. 左側のペインで [変更内容を有効にする] をクリックします。
  4. 左側のペインの [ロックして編集] タブをクリックします。
  5. [デプロイメントの概要] ページArrow symbol[BEA_WLS_DBMS_ADK] チェックボックスを選択し、[開始] ドロップダウン リストArrow symbol[Servicing all Request] を選択します (図 3-4 を参照)。
  6. 図 3-4 Servicing all requests


    Servicing all requests

    [アプリケーション アシスタントの起動] ページが表示されます。

  7. [はい] をクリックします。
ビジネス プロセスをコンフィグレーションするには
  1. [パッケージ・エクスプローラー] ペインで、アプリケーション ビュー コントロールに追加するビジネス プロセスを選択します。
  2. [Project_EARArrow symbolEarContent]Arrow symbol[META-INF] を選択します (図 3-5 を参照)。
  3. 図 3-5 META-INF


    META-INF

  4. [META-INF] を右クリックして、[新規Arrow symbolその他Arrow symbolシンプルArrow symbolファイル] を選択します。
  5. [次へ] をクリックします。
  6. [新しいファイル] ウィザードが開きます。

  7. [ファイル名] フィールドに ai-publish.properties と入力します (図 3-6 を参照)。
  8. 図 3-6 新しいファイル


    新しいファイル

  9. [終了] をクリックします。
  10. ai-publish.properties をダブルクリックして、以下を入力します。
    • ear.content.dir=<your workspace dir>/<your app project dir>/<ear content dir (usually EarContent)>
    • schemas.src.dir=<your workspace dir>/<your schema project dir>/<schema src dir (usually src)>
    • 以下はワークスペースを c:/temp に持つ ai-publish.properties の内容の例です。myApp アプリケーション プロジェクト (デフォルト ear content は dir EarContent) と mySchemas スキーマ プロジェクト (デフォルト src dir は src) が含まれます。

      ear.content.dir=C:/temp/myApp/EarContent
      schemas.src.dir=C:/temp/mySchemas/src
  11. [保管] をクリックします。
  12. Web ブラウザに http://localhost:7001/wlai を入力して、Application Integration Console を起動します。
  13. ユーザ名とパスワードを入力し、[ログイン] をクリックします。
  14. [新規アプリケーション ビューの定義] ページが表示されます。

  15. [アプリケーション ビューの名前] フィールドに名前を入力します。
  16. [説明] フィールドに説明を入力します。
  17. [関連付けられたアダプタ] のスクロール ダウン メニューから [BEA_WLS_DBMS_ADK] を選択します。
  18. [新規接続を作成] をクリックします。
  19. [新しい参照接続の作成] ページが表示されます。このページに必須パラメータを入力して [OK] をクリックします。
  20. 必須パラメータを入力します。
  21. [接続パラメータのコンフィグレーション] ページが表示されます。このページに必須パラメータを入力して [続行] をクリックします。
  22. 必須パラメータを入力し、[OK] をクリックします。
  23. [テスト専用のアプリケーション ビュー管理] ページが表示されます。[サービス] の横にある [追加] タブをクリックします。
  24. [サービスの追加] ページが表示されたら、以下の情報を入力します。
    • ユニークなサービス名: サービスの名前を入力します。
    • SQL 文: SQL 詳細を入力します。
  25. [追加] をクリックします。
  26. [テスト] をクリックします。
  27. [アプリケーション ビュー テストの概要] ページが表示されます。

  28. BEA Workshop for WebLogic Platform 内にチャネルをパブリッシュするには [パブリッシュ] をクリックします。
  29. BEA Workshop for WebLogic Platform の [プロジェクト] に移動し、ドロップダウン リストから [クリーン] を選択します。
  30. Wlai-repository フォルダに ApplicationView_ejb.jar がパブリッシュされます (図 3-7 を参照)。
  31. 図 3-7 アプリケーション ビューのパブリッシュ


    アプリケーション ビューのパブリッシュ

関連トピック

ビジネス プロセスでコントロールを使用する

概要 : Application Integration

WebLogic Integration には、エンタープライズ アプリケーション (エンタープライズ情報システムまたは EIS とも呼ばれます) 内およびエンタープライズ アプリケーション間をつなぐ標準ベースの統合ソリューションが用意されています。通常 EIS は、カスタマ リレーションシップ マネジメント (Customer Relationship Management : CRM)、エンタープライズ リソース プランニング (Enterprise Resource Planning : ERP)、または人事 (Human Resources : HR) アプリケーションなど、大型のビジネス アプリケーションです。EIS の例としては、SAP、PeopleSoft、Siebel などが挙げられます。WebLogic Integration には、アプリケーションを統合するための以下のツールがあります。

図 3-8 は、さまざまな Application Integration のコンポーネントがどのように作用し合うかを示しています。

図 3-8 Application Integration のコンポーネント

Application Integration のコンポーネント

これらのツールを使用すると、すべてのエンタープライズ情報システム (EIS) を統合できます。一般的な IT 企業では、専門性の高いアプリケーションを数多く使用します。共通する統合プラットフォームがない場合、そのようなアプリケーションの統合には、専門性の高い開発作業が幅広く必要です。

アダプタ

企業の業務を統合するためには、組織内のさまざまな EIS データおよび機能をエクスポーズする必要があります。Java 2 Enterprise Edition (J2EE) モデルでは、J2EE コネクタ アーキテクチャに準じたアダプタ (リソース アダプタまたはコンテナと呼ばれることもあります) を使用して、EIS 機能が Java クライアントにエクスポーズされます。WebLogic Integration は、アダプタを使用して現在使用されているアプリケーションと今後使用されるアプリケーションを統合する、単一の企業規模のフレームワークを構成します。アダプタを使用すれば、1 つのアプリケーション サーバへの統合が可能になり、統合が容易になります。また、すべてのアプリケーションをそれぞれ互いに統合する必要がありません。よく使用される EIS 用のアダプタは、アプリケーション ベンダ、BEA Systems、サード パーティ ベンダから提供されています。

BEA WebLogic Integration の拡張として、BEA では各種 BEA WebLogic Adapters を続々と提供しています。これらのアダプタは完全に J2EE コネクタ アーキテクチャ仕様に準拠しており、重要なビジネス アプリケーションをより短期間で簡単、堅牢に統合できるよう拡張されています。各アダプタを使用すると、特定のアプリケーションまたは技術との、双方向の要求/応答の統合が可能です。特定のアダプタに関するユーザ情報については、 http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/ を参照してください。プラットフォームのサポートに関する情報は、カスタマ サポートまでお問い合わせください。

業務上特殊なカスタム アダプタが必要な場合は、BEA WebLogic Integration の Adapter Development Kit (ADK) をご利用いただけます。ADK は、WebLogic Integration でサポートされているイベントおよびサービス プロトコルを実装するためのツール セットです。これらのツールは、WebLogic Integration の各種リソース アダプタの開発、テスト、パッケージ化、配布をサポートする一連のフレームワークに収められています。ADK には、設計時処理用、実行時処理用、ログ用、パッケージ化用のフレームワークがあります。ADK の詳細については、『アダプタの開発』を参照してください。

アプリケーション ビュー

アダプタの定義や実装だけでなく、WebLogic Integration の AI コンポーネントを使用すると、アプリケーション ビューを作成できます。アプリケーション ビューは、アダプタの上の抽象化レイヤとなります。アダプタが EIS の特定の機能に密接に関連付けられているのに対して、アプリケーション ビューはクライアントが実行する必要があるビジネス プロセスに関連付けられています。アプリケーション ビューは、ビジネス プロセスの各ステップをアダプタでの処理に変換します。

アプリケーション ビューは、ビジネス プロセスをサポートするサービスとイベントをエクスポーズします。WebLogic Workshop の各アプリケーション ビュー コントロールは、特定のアプリケーション ビューに関連付けられており、WebLogic Workshop の Web サービスに提供されるアプリケーション ビューのサービスとメソッドをコントロール メソッドとコールバックに変換します。アプリケーション ビューの定義の詳細については、『Application Integration Design Console の使い方』を参照してください。

「サービス」は、EIS での特定のアクションを要求するメッセージを表します。たとえば、顧客を定義するメッセージを受け取り、EIS を呼び出して適切な顧客レコードが作成されるようにする AddCustomer という名前のサービスをアダプタに定義することができます。

「イベント」は、EIS で関係のあるイベントが発生したときにメッセージを発行するものです。たとえば、EIS で顧客レコードが更新されたときに必ず関係者にメッセージが送信されるようにするイベントをアダプタに定義することができます。イベントは、メッセージ ブローカ サブスクリプション コントロールを使用して配信されます。メッセージ ブローカの統合は、すべてのアプリケーション ビュー イベントを API を介してメッセージ ブローカにパブリッシュすることで提供されます。メッセージ ブローカ サブスクリプション コントロールについては、「メッセージ ブローカ コントロール」を参照してください。

アプリケーション ビュー コントロール

アプリケーション ビューを介して EIS を操作するには、BEA Workshop for Weblogic Platform でアプリケーション ビュー コントロールを使用します。アプリケーション ビュー コントロールを使用することで、ビジネス プロセスのエンジニアはアプリケーション ビューの階層を参照したり、サービスをビジネス プロセスのアクションとして呼び出したり、EIS のイベントが発生したときに新しいビジネス プロセスを起動することができます。

イベントは、メッセージ ブローカ サブスクリプション コントロールを使用して配信されます。メッセージ ブローカの統合は、すべてのアプリケーション ビュー イベントを API を介してメッセージ ブローカにパブリッシュすることで提供されます。

コントロール インスタンスをビジネス プロセスに追加する方法については、「ビジネス プロセスでコントロールを使用する」を参照してください。

新しいアプリケーション ビュー コントロールを作成する

ここでは、新しいアプリケーション ビュー コントロールを作成する方法について説明します。

アプリケーション ビュー コントロールについては、「アプリケーション ビュー コントロール」を参照してください。

WebLogic Workshop コントロールについては、「ビジネス プロセスでコントロールを使用する」を参照してください。

新しいアプリケーション ビュー コントロールを作成するには、以下の手順を実行します。

  1. [パッケージ・エクスプローラー] ペインで、アプリケーション ビュー コントロールを追加するビジネス プロセスをダブルクリックします。ビジネス プロセスがデザイン ビューに表示されます。
  2. データ パレットApplication Integration コンポーネント をクリックし、ドロップダウン リストから Integration コントロールを選択して、アプリケーションの統合に使用するコントロールのリストを表示します。
  3. 注意 : [データ パレット] ビューが BEA Workshop for WebLogic Platform に表示されない場合は、メニュー バーから [ウィンドウArrow symbolビューの表示Arrow symbolデータ パレット] をクリックします。
  4. [ApplicationView] を選択します。
  5. [Insert control: ApplicationView] ダイアログ ボックスが表示されます。

  6. [Insert control: ApplicationView] ダイアログ ボックスで、以下の情報を入力します。
    • [フィールド名] に、ビジネス プロセスから新しいアプリケーション ビュー コントロール インスタンスにアクセスするときに使用する変数の名前を入力します。有効な Java 識別子を入力する必要があります。
    • [挿入位置] で、フィールド名をプロセス ファイルに挿入するポイントをドロップダウン リストから選択します。
    • これをコントロール ファクトリにするかどうかを決定し、[これを実行時に複数のインスタンスを作成できるコントロール ファクトリにする] チェック ボックスをチェックするか、チェックをはずします。コントロール ファクトリの詳細については、「コントロール ファクトリ : コントロールをまとめて管理する」を参照してください。
    • [次へ] をクリックします。
    • [コントロールの作成] ウィザードが表示されます。

  7. [コントロールの作成] ダイアログ ボックスで、以下の情報を入力します。
    • [名前] フィールドに新しいコントロール拡張ファイルの名前を入力します。
    • 現在のプロジェクトのプロパティに設定されているようにコメントを追加するかどうかを決定し、[コメントの生成] チェック ボックスをチェックするか、チェックをはずします。
    • [次へ] をクリックします。
    • [Insert control: ApplicationView] ダイアログ ボックスが表示されます (図 3-9 を参照)。

      図 3-9 Insert Control: ApplicationView


      Insert control: ApplicationView

  8. [Insert control: ApplicationView] ダイアログ ボックスで、次の操作を行います。
    • [アプリケーション ビュー] フィールドで、[参照] をクリックします。[アプリケーション ビュー ブラウザ] ダイアログ ボックスが開き、現在のドメインにパブリッシュされている利用可能なアプリケーション ビューが表示されます (図 3-10 を参照)。Application Integration Design Console を使用してパブリッシュされていないアプリケーション ビューは、リストに表示されません。
    • 図 3-10 アプリケーション ビュー ブラウザ


      アプリケーション ビュー ブラウザ

    • パブリッシュされているアプリケーション ビューの中から、このアプリケーション ビュー コントロールで表すものを選択します。選択したアプリケーション ビューにより提供されるサービスが、[非同期で呼び出すサービス(選択した非同期)] リストに表示されます。
    • [使用可能なアプリケーション ビュー]に表示されたアプリケーションを選択して、非同期に呼び出すサービスを選択します。アプリケーションを選択すると、選択されたサービスがコントロールの拡張ファイル内に非同期サービスとして生成されます。つまり、戻り値が void のコールインと、サービス応答タイプが param のコールバックがあります。[OK] をクリックします。
    • ApplicationView の挿入ダイアログ ボックスの [アプリケーション名] フィールドに、BEA Workshop for WebLogic Platform アプリケーション名を入力します。このアプリケーション名は、通常、現在の BEA Workshop for WebLogic Platform アプリケーションの名前と同じにします。
    • このアプリケーション名のパラメータにより、BEA Workshop for WebLogic Platform アプリケーション間でのアプリケーション ビューの再利用が可能になります。まず、Application Integration Design Console を使用して、プライマリ アプリケーション (app1) のコンテキストでアプリケーション ビューを定義します。次に、2 つ目のアプリケーション (app2) 内のプロセスまたは Web サービスにアプリケーション ビュー コントロールを定義し、ApplicationView の挿入ダイアログ ボックスの [アプリケーション名] フィールドに「app1」と指定します。参照機能では現在のアプリケーションのコンテキストが使用されるため、別の WebLogic Workshop アプリケーションのアプリケーション ビューは、参照機能を使用して検索することができません。別のアプリケーションのアプリケーション ビューを再利用する場合は、すべてのサービスが非同期にアクセスされます。

  9. [終了] をクリックします。

アプリケーション ビュー コントロールのメソッド

アプリケーション ビュー コントロールで利用できるメソッドについては、次の URL にある WebLogic Integration Javadoc の com.bea.wlai.control パッケージを参照してください。

http://edocs.bea.com/wli/docs92/wli.javadoc/com/bea/wlai/control/package-frame.html

サンプル : アプリケーション ビュー コントロール

新しいアプリケーション ビュー コントロールを作成すると、これはプロジェクト ディレクトリに control.java ファイルとして作成されます。以下はアプリケーション ビュー コントロールのサンプルです。

package FunctionDemo; 

mport com.bea.wlai.control.ApplicationViewControlSync;
import org.apache.beehive.controls.api.bean.ControlExtension;
/**
 * MasterApplicationView の説明
 */
@ControlExtension
@com.bea.wlai.control.ApplicationViewAnnotations.AppViewIdentity(name = ".DBMS.MasterApplicationView", appName = "OracleXAApp")
public interface appviewCntrl extends com.bea.control.ControlExtension,
		com.bea.wlai.control.ApplicationViewControlSync {
	static final long serialVersionUID = 1L;
	/**
	 * サービスの説明を編集する。
	 */
	@com.bea.wlai.control.ApplicationViewAnnotations.AppViewService(name = "UptService", async = false)
	public wlai.dbms.masterApplicationViewUptServiceResponse.RowsAffectedDocument UptService(
			wlai.dbms.masterApplicationViewUptServiceRequest.InputDocument request)
			throws Exception;
	/**
	 * サービスの説明もすべて選択します。
	 */
	@com.bea.wlai.control.ApplicationViewAnnotations.AppViewService(name = "SelectAllServ", async = false)
	public wlai.dbms.masterApplicationViewSelectAllServResponse.RowsDocument SelectAllServ()
			throws Exception;
	/**
	 * サービスの説明を挿入します。
	 */
	@com.bea.wlai.control.ApplicationViewAnnotations.AppViewService(name = "InsertService", async = false)
	public wlai.dbms.masterApplicationViewInsertServiceResponse.RowsAffectedDocument InsertService(
			wlai.dbms.masterApplicationViewInsertServiceRequest.InputDocument request)
			throws Exception;
	public appviewCntrl create();
}

ビジネス プロセスまたは Web サービスに onAsyncServiceError コールバックが実装されていない場合、アプリケーション ビュー コントロールによりエラーがサーバ ログに書き込まれません。アプリケーションをビルドする際に onAsyncServiceError コールバックが実装されていない場合、BEA Workshop for WebLogic Platform により次のような警告メッセージが通知されます。

警告 : dummy.jpd:35: コールバック インタフェース InsertAsyncCtrl.Callback 
はメソッド void
onInsertServiceResponse(wlai.dbms.masterApplicationViewInsertServiceResponse.
RowsAffectedDocument) を定義していますが、相当するイベント ハンドラが定義されていません。
警告 : dummy.jpd:35: コールバック インタフェース InsertAsyncCtrl.Callback は
メソッド void onAsyncServiceError(java.lang.String) を定義していますが、
相当するイベント ハンドラが定義されていません。

アプリケーション ビュー コントロールをカスタマイズする

アプリケーション ビュー コントロールをカスタマイズする方法は複数あります。コントロール自体のプロパティまたはコントロールのメソッドのプロパティを変更することができます。それぞれの変更方法について、以下の節で詳細に説明します。

ControlContext インタフェースを使用して、実行時にコントロールのプロパティにアクセスしたり、コントロール イベントを処理したりすることができます。コントロールを使用する開発者によって設定されたプロパティ値は、JWS、JSP、または JPD ファイルでコントロールの宣言のアノテーションとして、または コントロール ファイルでインタフェース宣言、コールバック宣言、またはメソッド宣言のアノテーションとして格納されます。

コントロールのプロパティ

アプリケーション ビュー コントロールでは、name 属性と appName 属性をもつ AppViewIdentity プロパティがエクスポーズされます。AppViewIdentity プロパティとその属性については、コントロールのアノテーションを参照してください。

メソッドのプロパティ

アプリケーション ビュー コントロールの各メソッドでは、アプリケーション ビュー コントロールの各メソッドとアプリケーション ビューのサービスをバインドする av-service プロパティがエクスポーズされます。AppViewService プロパティとその属性については、コントロールのアノテーションを参照してください。

関連トピック

アプリケーション ビュー コントロールを使用する

ビジネス プロセスでコントロールを使用する

ControlContext インタフェース

アプリケーション ビュー コントロールを更新する

Application Integration Design Console でアプリケーション ビューをデザインして、パブリッシュすると、アプリケーション ビュー コントロールが WebLogic Workshop アプリケーションに渡されます。アプリケーション ビューのデザインを変更する必要がある場合は、Application Integration Design Console を使用して変更し、そのアプリケーション ビューを再パブリッシュする必要があります。その後、アプリケーション ビュー コントロールを再生成し、デザインの変更が WebLogic Workshop アプリケーション側で反映されるようにします。

アプリケーション ビューの変更時にコントロールを更新する

ターゲットのアプリケーション ビューが変更されたときに、アプリケーション ビュー コントロールを更新するには、アプリケーション ビュー コントロールを再生成する必要があります。

古いアプリケーション ビュー コントロールのファイルの名前を変更するか削除してから、同じ名前で新しいアプリケーション ビュー コントロールを生成します。コントロールのプロパティをカスタマイズしていた場合は、新しいコントロールで再度カスタマイズを行う必要があります。

関連トピック

新しいアプリケーション ビュー コントロールを作成する

アプリケーション ビュー コントロールを使用する

ここでは、既存のアプリケーション ビュー コントロールを Web サービスで使用する方法について説明します。

コントロールについては、「ビジネス プロセスでコントロールを使用する」を参照してください。

アプリケーション ビュー コントロールについては、「アプリケーション ビュー コントロール」を参照してください。

アプリケーション ビュー コントロールの作成方法については、「新しいアプリケーション ビュー コントロールを作成する」を参照してください。

既存のアプリケーション ビュー コントロールを使用する

すべてのコントロールは一貫したモデルに従います。したがって、既存のアプリケーション ビュー コントロールの使用方法は、他の既存のコントロールの使用方法とほぼ同じです。既存のアプリケーション ビューを使用するには、以下の手順を実行します。

  1. データ パレットアプリケーション ビュー ブラウザ をクリックし、ドロップダウン リストから Integration コントロールを選択して、アプリケーションの統合に使用するコントロールのリストを表示します。
  2. 注意 : [データ パレット] ビューが BEA Workshop for WebLogic Platform に表示されない場合は、メニュー バーから [ウィンドウArrow symbolビューの表示Arrow symbolデータ パレット] をクリックします。
  3. [ApplicationView] を選択します。
  4. [Insert control: ApplicationView] ダイアログ ボックスが表示されます。

  5. [Insert control: ApplicationView] ダイアログ ボックスで、以下の情報を入力します。
    • [フィールド名] に、ビジネス プロセスから新しいアプリケーション ビュー コントロール インスタンスにアクセスするときに使用する変数の名前を入力します。有効な Java 識別子を入力する必要があります。
    • [挿入位置] で、フィールド名をプロセス ファイルに挿入するポイントをドロップダウン リストから選択します。
    • これをコントロール ファクトリにするかどうかを決定し、[これを実行時に複数のインスタンスを作成できるコントロール ファクトリにする] チェック ボックスをチェックするか、チェックをはずします。コントロール ファクトリの詳細については、「コントロール ファクトリ : コントロールをまとめて管理する」を参照してください。
    • [次へ] をクリックします。
    • [コントロールの作成] ウィザードが表示されます。

  6. [コントロールの作成] ダイアログ ボックスで、以下の情報を入力します。
    • [名前] フィールドに新しいコントロール拡張ファイルの名前を入力します。
    • 現在のプロジェクトのプロパティに設定されているようにコメントを追加するかどうかを決定し、[コメントの生成] チェック ボックスをチェックするか、チェックをはずします。
    • [次へ] をクリックします。
    • [Insert control: ApplicationView] ダイアログ ボックスが表示されます。

  7. [Insert control: ApplicationView] ダイアログ ボックスで、次の操作を行います。
    • [参照] をクリックして、既存のアプリケーション ビュー コントロールを参照します。[選択] ダイアログ ボックスが表示されます。使用するコントロールが見つかったら、それを選択して [選択] をクリックします。
  8. [OK] をクリックします。

アプリケーション ビュー コントロールをカスタマイズする

アプリケーション ビュー コントロールに固有のプロパティがあります。既存のアプリケーション ビュー コントロールをコピーまたはカスタマイズする場合は、以下のプロパティを変更する必要がある可能性があります。

ApplicationViewControl インタフェース

すべてのアプリケーション ビュー コントロールは、ApplicationViewControl インタフェースによりサブクラス化されます。このインタフェースは、Web サービスからアプリケーション ビュー コントロール上で呼び出されるメソッドを定義します。

詳細については、ApplicationViewControl インタフェースを参照してください。

関連トピック

新しいアプリケーション ビュー コントロールを作成する


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