アダプタの開発

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WebLogic Integration に限定されないアダプタの作成

サービス アダプタの開発」および「イベント アダプタの開発」で概要を説明した J2EE 準拠のアダプタの開発手順は、主に WebLogic Integration 向けのアダプタを開発するためのものです。これらの節で説明した手順を変更することで、J2EE コネクタ アーキテクチャの仕様に準拠して、WebLogic Integration 以外でも使用できるアダプタを構築できます。

この節では、その変更点を説明します。この節では、以下の内容を扱います。

 


この節の使い方

この節では、J2EE 準拠のアダプタの開発手順を変更して、WebLogic Integration 以外でも実行できるアダプタを構築する方法を説明します。この節では、「サービス アダプタの開発」の各手順を踏まえ、その手順の変更方法を説明します。各手順をしっかりと理解してから、ここで説明する変更方法を行ってください。

 


アダプタの構築

この手順は、『BEA WebLogic Platform のインストール』の説明に従って、WebLogic Integration がインストールされていることを前提としています。

  1. サービス アダプタの開発」の「手順 1 : 環境要件の調査」の説明に従って、開発環境における要件を決定します。トランザクション サポートに関するリストの最後の項目は無視してください。WebLogic Server では、ローカルまたは XA トランザクションはサポートされていません。
  2. カスタム開発環境の作成」の説明に従って、GenerateAdapterTemplate を実行します。
  3. 手順 2b : アダプタ論理名の割り当て」の説明に従って、アダプタに論理名を割り当てます。
  4. 基本的な SPI の実装」の説明に従って SPI を実装します。以下のクラスを拡張します。
    • AbstractManagedConnectionFactory (「ManagedConnectionFactory」を参照)
    • AbstractManagedConnection (「ManagedConnection」を参照)
    • AbstractConnectionMetaData (「ManagedConnectionMetaData」を参照)
    • これらのクラスを拡張する際は、以下の点に注意してください。

    • WebLogic Server は、トランザクション セマンティクスを使用するアダプタをサポートしない。
    • ConnectionManager インタフェースは実装しない。ここで開発するアダプタは管理対象アダプタであり、WebLogic Server にプラグインするように設計されます。
  5. AbstractConnectionFactory を拡張します。

 


ビルド プロセスの更新

WebLogic Integration に限定されないアダプタを作成するには、「アダプタの構築」で説明されている手順のほかに、build.xml ファイルを変更する必要があります。ビルド プロセスを更新するには、以下の手順を実行します。

  1. コード エディタで、ADK の build.xml ファイルを開きます。
  2. 手順 2c : ビルド プロセスの設定」を参照してください。この手順には、「build.xml のコンポーネント」という節があります。その節では、build.xml ファイルの内容が一連のコード リストで示されています。
  3. コード リスト 6-11 およびコード リスト 6-12 を参照してください。
  4. これらのコード リストに示されるコードを、アダプタの build.xml ファイルから削除します。

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