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WebLogic Integration 9.2 へのアップグレード

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WebLogic Integration 9.2 で使用するビジネス プロセスとコントロール ファイルをアップグレードする

以降の節では、ビジネス プロセスとコントロール ファイルを WebLogic Integration 9.2 で使用するために必要な更新について説明します。

 

ビジネス プロセス (JPD) をアップグレードする

WebLogic Integration 9.2 環境では、すべての JPD ファイルに独自の .jpd 拡張子ではなく .java 拡張子が付けられます。すべての WebLogic Integration JPD 8.1 アノテーションは、JSR 175 ベースのアノテーションにアップグレードされます。JPD 8.1 または 8.5 のすべてのアノテーションは、共通アノテーション、コントロール アノテーション、および JPD アノテーションとして分類されます。

WebLogic Integration 8.1.x および 8.5.x では、JPD 内の jpdContext には @common:context アノテーションが指定されていました。ただし、WebLogic Integration 9.2 では、jpdContext が @com.bea.wli.jpd.Context() にアップグレードされます。

たとえば、次のような WebLogic Integration 8.x JPD ビジネス プロセス アノテーションがあるとします。 

/**
* @jpd:process process::
* <process name="EchoAsync">
*   <clientRequest name="Client Request" method="clientRequest"/>
*   <perform name="Perform" method="perform"/>
*   <controlSend name="start" method="myTimerStart"/>
*   <clientCallback name="Client Response" method="clientResponseCallbackHandler"/>
*   <transaction name="Commit"/>
* </process>::
*/

この JPD を WebLogic Integration 9.2 にアップグレードすると、アノテーションは次のようになります。 

@Process(
	process="<process name=\"EchoAsync\">\n" +
	"  <clientRequest name=\"Client Request\"
	method=\"clientRequest\"/>\n" +
	"  <perform name=\"Perform\" method=\"perform\"/>\n" +
	"  <controlSend name=\"start\" method=\"myTimerStart\"/>\n" +
	"  <clientCallback name=\"Client Response\" 
	method=\"clientResponseCallbackHandler\"/>\n" +
	"  <transaction name=\"Commit\"/>\n" +
"</process>"
)
注意 : WliTimerControl は、JPD のためのデフォルトの WebLogic Integration タイマー コントロールです。
注意 : JMS 転送は、WebLogic Integration 8.1 では jws.queue を使用してサポートされていました。これは、BEA Workshop for WebLogic Platform ベースの情報 (ビジネス プロセスや JWS など) で使用されるためです。WebLogic Integration 9.2 では、JWS は weblogic.wsee.DefaultQueue を JMS 転送のデフォルト キューとして使用しますが、ビジネス プロセスは依然として jws.queue を必要とします。また、WebLogic Integration 9.2 では、JMS 転送に対して任意の JMS キューを指定できますが、新しい JWS アプリケーションに対しては jws.queue を使用できないことに注意してください。WebLogic Integration 対応ドメインで競合が発生するためです。WebLogic Integration 9.2 の JWS アプリケーションでは、jws.queue の使用やキュー名のカスタマイズ (jws.properties を使用) を行わないでください。

表 3-1 に、WebLogic Integration JPD 8.1.x または 8.5.x から 9.2 JPD へのアノテーションのアップグレード情報を示します。

表 3-1 JPD アノテーション
8.1 のアノテーション
属性
9.2 のアノテーション
属性
備考
jpd:ebxml
 
Ebxml
 
プロセスの ebXML パラメータを指定する。
ebxml-action-mode
 
ebxmlActionMode
 
ebxml-service-name
 
ebxmlServiceName
 
protocol-name
 
protocolName
 
jpd:ebxml-method
 
EbXMLMethod
 
メソッドの ebXML パラメータを指定する。
envelope
 
envelope
 
jpd:mb-static-subscription
 
MessageBroker.StaticSubscription
 
ビジネス プロセスのサブスクリプション パラメータを指定する。
channel-name
 
channelName
 
xquery
 
xquery
 
filter-value-match
 
filterValueMatch
 
message-metadata
 
messageMetaData
 
message-body
 
messageBody
 
suppressible
 
suppressible
 
jpd:process
 
Process
 
ビジネス プロセスの設定を指定する。
binding
 
binding
 
name
 
name
 
freezeOnFailure
 
freezeOnFailure
 
onSyncFailure
 
onSyncFailure
 
retryCount
 
retryCount
 
retryDelay
 
retryDelay
 
stateless
 
isStateless
 
process
 
process
 
jpd:rosettanet
 
RosettaNet
 
プロセスの Rosettnet プロパティを指定する。
protocol-name
 
protocolName
 
protocol-version
 
protocolVersion
 
pip-name
     
pip-version
 
pipVersion
 
pip-role
 
pipRole
 
jpd:selector
 
Selector
 
ビジネス プロセス (JPD) ファイルで XQuery 定義の前に指定する。
xquery
 
xquery
 
jpd:transform
 
Transform
 
実行時に自動的にインスタンス化されるトランスフォーメーション コントロール インスタンスのアノテーション。
jpd:unexpected-message
 
UnexpectedMessage
 
メッセージが予期されるノードをプロセス フローが検出する前に、ビジネス プロセスが受信したメッセージを無視できる設定を指定する。
action
 
action
 
jpd:version
 
Version
 
さまざまなバージョンの親プロセスが存在するときにサブプロセスを呼び出す方法を指定する。
strategy
 
strategy
 
jpd:xml-list
 
XmlList
 
型なしの XML のビジネス プロセス変数 XmlObjectList のアノテーション。
jpd:xquery
 
Xquery
 
JPD ファイルでグローバル XQuery 定義の前に指定する。
version
 
version
XQuery 言語仕様のバージョンを表す。
prologue
 
prologue
 
jpd:input-message
 
InputMessage
 
実行時に型付き XBean パラメータを検証する。
validate
 
validate
 

 

JCX または WebLogic Integration コントロール ファイルをアップグレードする

WebLogic Integration 9.2 にアップグレードすると次のようになります。

たとえば、WebLogic Integration 8.1 JCX に次のアノテーションが含まれているとします。

/**

* @jc:task-create

* name = name}"

*/

WebLogic Integration 9.2 では、これが次のようにアップグレードされます。 

@TaskCreate(name = "{name}", 
taskTypeId.path = "/Worklist/Compatibility 8.1.x",
taskTypeId.version = 9.0f,
taskTypeId.worklistHostApplicationId = "worklist-ejbs-81x"
)

次のトピックも参照してください。

 

JCS コントロール ファイルをアップグレードする

WebLogic Integration 9.2 にアップグレードすると、JCS コントロール ファイルの拡張子が .java に変わります。WebLogic Integration コントロール アノテーションを含む JCS コントロール ファイルがアップグレードされます。

表 3-2 に、WebLogic Integration 8.1 から 9.2 への JSC アノテーションのアップグレードに関する情報を示します。

表 3-2 JCS アノテーション
8.1 のアノテーション
属性
9.2 のアノテーション
属性
備考
common:xmlns
 
XmlNamespaces.Entry
 
すべてのアノテーションは XMLNamespace の子ノードになる。
prefix
 
prefix
 
namespace
 
namespace
 
common:target-namespace
 
TargetNamespace
   
namespace
 
value
 
common:security
 
セキュリティ :
 
すべてのアノテーションはスキーマの子ノードになる。
roles-allowed
 
rolesAllowed
 
roles-referenced
 
rolesReferenced
 
run-as
 
runAs
 
run-as-principal
 
runAsPrincipal
 
single-principal
 
singlePrincipal
 
callback-roles-allowed
 
callbackRolesAllowed
 
jcs:jc-jar
 
<なし>
 
主に WebLogic Workshop 8.1 で使用される。WebLogic Workshop for Platform 9.2 では使用されません。
common:schema
 
Schemas.Entry
 
すべてのアノテーションはスキーマの子ノードになる。
file
 
file
 
inline
 
inline
 
common:message-buffer
 
MessageBuffer
   
enable
 
enable
 
retry-count
 
retryCount
 
retry-delay
 
retryDelay
 
editor-info:code-gen
     
主に WebLogic Workshop 8.1 で使用される。WebLogic Workshop for Platform 9.2 では使用されません。
jcs:control-tags
 
<なし>
 
主に WebLogic Workshop 8.1 で使用される。WebLogic Workshop for Platform 9.2 では使用されません。
common:control
 
Control
 
標準の Beehive アノテーション。
common:operation
 
<なし>
 
Apache Beehive コントロール フレームワークで処理されるため不要。
jcs:ide
 
<なし>
 
このアノテーションは WebLogic Workshop 8.1.x のため処理されない。
jc:conversation
 
Conversation
 
このアノテーションは jws:conversation アノテーションと同じである。
phase
 
value
 
jcs:suppress-common-tags
 
<なし>
 
主に WebLogic Workshop 8.1 で使用される。WebLogic Workshop for Platform 9.2 では使用されません。


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