チュートリアル : Worklist アプリケーションの構築
手順 1 : 環境の設定
この手順では、融資処理承認タスク プランおよび新しい Worklist アプリケーションを構築するための Worklist 設計時環境を設定します。環境を設定するために、Acme Financial System の新しいドメイン、ユーザ、およびグループを作成します。
この手順の作業を完了する方法について、以下の節で順に説明します。
始める前に
このチュートリアルを開始する前に、システムに WebLogic Platform version 9.2 および WebLogic Integration 9.2 をインストールしてあり、ワークスペースを定義していることを確認してください。以下の手順を実行して、BEA Workshop for WebLogic Platform™ IDE (Integrated Development Environment : 統合開発環境) を起動します。
Worklist ドメインの作成
Worklist ドメインは Configuration Wizard を使用して作成します。Worklist ドメインを作成するには、以下の手順を実行します。
[スタート] メニューから [すべてのプログラムBEA ProductsToolsConfiguration Wizard] をクリックして、BEA WebLogic Configuration Wizard を起動します。[BEA WebLogic Configuration Wizard] ダイアログ ボックスに [ようこそ] ページが表示されます (図 2-2 を参照)。
[新しい WebLogic ドメインの作成] を選択して [次へ] をクリックします。[Configuration Wizard] ダイアログ ボックスに [ドメイン ソースの選択] ページが表示されます。
Configuration Wizard を進めると、いくつかのページが順番に表示されます。各ページで設定を指定する必要があります。以降のページに進むには [次へ] をクリックします。表 2-1 に、ドメインを正常に作成するために選択する必要があるページおよびオプションを示します。
表 2-1
[Configuration Wizard] ダイアログ ボックスのページ
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以下の BEA Products について [ 以下の BEA 製品をサポートするために、自動的にコンフィグレーションされたドメインを作成する] オプションを選択する。
WebLogic Server (Required)
Workshop for WebLogic Platform
WebLogic Integration
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[管理ユーザ名とパスワードのコンフィグレーション]
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Confirm user password = weblogic
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[サーバの起動モードおよび JDK のコンフィグレーション]
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[WebLogic ドメインの起動モード] カラムで [ 開発モード] を選択する。
[BEA 提供の JDK] カラムで [ Sun SDK 1.5.0_04 @ C:\bea\jdk150_04] を選択する。
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[ いいえ] をクリックしてドメイン ソースに定義されている設定を保持し、ドメインの作成に直接進む。
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Configuration Wizard を使用したドメインのコンフィグレーション
[WebLogic ドメインの作成] ページで各フィールドに次の値を指定し、[作成] をクリックします (図 2-3 参照)。
ドメイン名 : myworklist
ドメインの場所 : C:\bea\user_projects\domains
アプリケーションの場所 : C:\bea\user_projects\applications
ドメインが正常に作成されると [ドメインの作成] ページが表示されます (図 2-4 を参照)。
[管理サーバの起動] チェック ボックスをオンにして、[完了] をクリックして続行します。
Workshop for WebLogic Platform 設計時環境の設定
myworklist
ドメインを作成すると、以下の手順を実行して融資処理タスク プランの設計時環境を設定できます。
Worklist アプリケーションをデプロイする新しいサーバの作成が完了しました。
新しい Worklist アプリケーションの作成
Worklist アプリケーションは、EAR および Web プロジェクトから構成されており、サーバ上の実行可能な自己完結型の Worklist アプリケーションに関連付けられているファイルおよびディレクトリが含まれています。
EAR プロジェクトはエンタープライズ アプリケーションに対応します。Acme Financial System のワークリスト システム インスタンスおよび融資処理タスク プランをホストします。このプロジェクトを構築およびデプロイして、このチュートリアルの概要で説明するタスク シナリオを作成します。
Web プロジェクトは Worklist User Portal のインスタンスで、ワークリスト システム (EAR プロジェクトがホストする) のユーザ インタフェースとして機能します。Web プロジェクトは EAR プロジェクトの一部です。
新しい Worklist アプリケーションを作成するには、以下の手順を実行します。
BEA Workshop for WebLogic Platform で [ファイル新規プロジェクト] をクリックします。
[新規プロジェクト] ダイアログ ボックスが表示されます。
[新規プロジェクト] ダイアログ ボックスで [WebLogic IntegrationWorklist アプリケーション] を選択します (図 2-7 を参照)。
[次へ] をクリックします。[新しい Worklist アプリケーション] ダイアログ ボックスが表示されます。
[Worklist アプリケーションの種類の選択] セクションから [プロセス ホスト] オプションを選択します。同じアプリケーションで Worklist とビジネス プロセス管理を連携させて使用できるようになります。
[EAR プロジェクト名] ボックスで EAR プロジェクト名を Loan_EAR
と指定します。
[Web プロジェクト名] ボックスで Web プロジェクト名を Loan_Web
と指定します。
[ユーティリティ プロジェクトの作成] チェック ボックスをオンにして、ユーティリティ プロジェクト名を LoanUtil
と指定します。このプロジェクトには、すべての WebLogic Integration スキーマが格納されます。
[ユーティリティ プロジェクトでの WebLogic Integration システムおよびコントロール スキーマの追加] チェックボックスをオンにします (図 2-8 を参照)。
[終了] をクリックすると [関連付けられたパースペクティブを開きますか?] ダイアログ ボックスが表示されます。
表示された [関連付けられたパースペクティブを開きますか?] ダイアログ ボックスで、[常にこの設定を使用する] チェック ボックスをオンにして、[はい] をクリックします。プロジェクトがタスク プラン パースペクティブに関連付けられます (図 2-9 を参照)。
BEA Workshop for WebLogic Platform ウィンドウの右上にタスク プラン アイコン が表示されます。
融資処理のユーザおよびグループのコンフィグレーション
Acme Financial System では、表 2-2 に示すユーザおよびグループを作成する必要があります。作成するには、前の節で作成したサーバを起動する必要があります (起動していない場合)。サーバをもう一度起動するには、以下の手順を実行します。
[サーバー] ペインでサーバを選択します (図 2-10 を参照)。
右クリックして [始動] オプションを選択します。
融資処理タスクのグループの作成
グループを作成するには、以下の手順を実行します。
グループを作成すると、ユーザを作成してこれらのグループに割り当てる必要があります。
ユーザの作成およびグループへの割り当て
左パネルで [ワークリスト ユーザ] をクリックします。
[ユーザの追加] をクリックします。[新しいユーザの追加 - 全般的なコンフィグレーション] ページが開きます。
以下の詳細情報を指定します。
名前 : John
プロバイダ : SQLAuthenticator
パスワード : password
注意 : |
パスワードの長さは 8 文字以上にする必要があります。 |
[loanOfficer] を [使用可能なグループ] のリストから [現在のグループ] のリストに移動します (図 2-12 を参照)。
[保存] をクリックします。
[ユーザの概要] ページが表示され、ユーザとして John が表示されます。
Joe について手順 2 から手順 5 を繰り返します。
ユーザ Mary と Mark について、手順 2 と手順 3 を繰り返してから [loanManager] を選択します。
注意 : |
これらのユーザのパスワードを変更できますが、このチュートリアルでは同じパスワードを保持してください。 |
[保存] をクリックします。
図 2-13 に、融資処理タスク プランに必要なユーザおよびグループの概要を示します。