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管理者ガイド

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パーソナライゼーションと対話の管理

特定のユーザに合わせてコンテンツを作成すれば、見込みのある利用者に対して製品や Web コンテンツを販売することができます。たとえば、近々予定されている地方選挙についてのコンテンツを提供するポータルでは、訪問者のアクセスを投票日以前に限定できます。また、コマース ポータルで以前にミステリの書籍をオンライン購入したことのある訪問者に対して、新刊ミステリ小説の広告を表示することができます。

パーソナライゼーション機能を利用すれば、パーソナライズされたサイトの維持管理に必要な作業を大幅に軽減できます。ユーザは、それぞれの属性に基づいてユーザ セグメントに分類されます(詳細については顧客セグメントの作成を参照)。パーソナライゼーションはルールに基づくので、ユーザ セグメントはユーザ属性の変更を自動的に反映します。

注意: パーソナライゼーションにおけるルールとその役割の詳細については、『開発者ガイド』 (http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wlp/docs70/dev/index.htm) を参照してください。

管理者は、パーソナライゼーション ツールを使用してコンテンツをユーザにマップし、訪問者がポータルのコンテンツを利用する時間を充実したものにして、できる限りよい印象を与えることができます。この章では、以下の内容について説明します。

 


顧客に合わせたポータル コンテンツの提供

コンテンツ セレクタのメカニズムを利用すると、訪問者に対して特定のコンテンツを提供する条件を定義できます。コンテンツ セレクタ エディタを使って、対象とする訪問者のタイプを定義し、その訪問者にふさわしいコンテンツを表示します。

コンテンツ セレクタをトリガする条件は、BEA E-Business Control Center を使って定義します。その後、訪問者に提供するコンテンツを取り出すクエリを定義します。

E-Business Control Center を使ったコンテンツ セレクタの定義は、以下の手順で行います。

  1. E-Business Control Center を開きます。手順については、E-Business Control Center の起動を参照してください。

  2. [プレゼンテーション] タブをクリックします。

  3. [エクスプローラ] ペインの [コンテンツ セレクタ] アイコンをクリックします。既存のコンテンツ セレクタが、エクスプローラの右ペインに表示されます。

    図8-1 E-Business Control Center の [新規作成] メニューの [コンテンツ セレクタ] を選択


     

  4. [新規作成] をクリックして、[コンテンツ セレクタ] を選択します。コンテンツ セレクタ エディタが表示されます。

    図8-2 コンテンツ セレクタ エディタ


     

  5. [Edit] をクリックし、Selection Rule エディタを開きます。

    図8-3 Selection Rules エディタ


     

  6. コンテンツ セレクタを起動するために使用する各条件の先頭のチェックボックスをクリックします。選択した各条件に対し、関連するアクションが [アクション] ペインに追加されます。

  7. [アクション] ペインでは、以下の設定を行います。

    1. 条件の適用方法を指定します。デフォルト値の [すべて] は、コンテンツ セレクタを起動するにはすべての条件が真でなければならないことを意味します。[すべて] をクリックすると [いずれか] に変わります。これは、条件のどれか 1 つでも真であればコンテンツ セレクタを起動することを意味します。

    2. 次に、条件リストの下線が付いたテキストをクリックして、各条件に対する値を設定します。たとえば、[訪問者が定義済みの顧客セグメントに属している] という条件を選択した場合は、[訪問者が顧客セグメント [顧客セグメント] に属している] というアクションが表示されます。 「[顧客セグメント]」をクリックして、[顧客セグメントの選択] ダイアログ ボックスを表示します。

      図8-4 [顧客セグメントの選択] ダイアログ ボックス


       

    3. 訪問者が属していなければならない顧客セグメントを選択し、[追加] をクリックして、[選択済みセグメント] リストに移動します。必要なセグメントをすべて追加したら、[OK] をクリックします。

    4. 選択した条件ごとにステップ b を繰り返します。

    5. 選択したすべての条件に対して値を設定したら、[OK] をクリックします。[Selection Rule] ダイアログ ボックスが閉じます。

  8. E-Business Control Center で [ファイル] メニューを開き、[名前を付けて保存] を選択します。[名前を付けて保存] ダイアログ ボックスが表示されます。

    図8-5 [名前を付けて保存] ダイアログ ボックス


     

  9. [名前] フィールドにコンテンツ セレクタの名前を入力し、[保存] をクリックします。新しいコンテンツ セレクタが、エクスプローラのコンテンツ セレクタ リストに表示されます。

  10. 設定が終了したら、ツールバーの [同期] アイコンをクリックし、新しい情報を運用サーバに保存します。このとき、接続の設定が正しいことを確認してください。詳細については、E-Business Control Center の設定を参照してください。

    図8-6 [同期] ボタン


     

 


顧客に合わせた広告の提供

広告プレースホルダ (Ad Placeholder) を使うと、想定した訪問者に合わせてコンテンツを提供できます。たとえば、大工道具と材料をオンラインで販売する Web サイトで、ガーデニング用の道具の広告をいくつか作成し、セール期間中に Web サイトにアクセスした訪問者に対して表示する、といった使い方ができます。E-Business Control Center に用意されているツールを使えば、広告プレースホルダを作成するだけでなく、JSP ページのプレースホルダに表示するガーデニング用具の広告を決定するクエリも作成できます。

注意: 広告プレースホルダは、キャンペーン シナリオ作成の非常に重要な要素です。キャンペーンに関連して広告を使用する方法については、キャンペーンの定義を参照してください。

この節では、E-Business Control Center でプレースホルダ ファイルを作成し、そのプレースホルダにデフォルト クエリを設定する方法について説明します。

広告プレースホルダ ファイルの作成は、以下の手順で行います。

  1. E-Business Control Center を開きます。手順については、E-Business Control Center の起動を参照してください。

  2. [プレゼンテーション] タブをクリックします。

  3. [エクスプローラ] ペインの [プレースホルダ] アイコンをクリックします。既存のプレースホルダが、エクスプローラの右ペインに表示されます。

  4. [新規作成|プレースホルダ] を選択します。プレースホルダ エディタが表示されます。

    図8-7 プレースホルダ エディタ


     

  5. プレースホルダの説明を入力します。

  6. [新規作成] をクリックして、デフォルト広告クエリを定義します。プレースホルダ ファイルにデフォルト クエリが 1 つもないと、プレースホルダ ファイルは不完全であると判断されます(不完全ではあっても、プレースホルダ ファイルを保存することはできます)。[接続セットアップ] ウィンドウが表示されます。

  7. [表示名] フィールドで既存の接続を選択し、管理者から通知されているユーザ名とパスワードを入力します。[広告検索] ウィンドウが表示されます。

    図8-8 [広告検索] ウィンドウ


     

  8. [広告検索] ウィンドウで以下の設定を行います。

    1. クエリ条件を記述するプロパティ セットおよび対応するプロパティを選択します。

    2. [追加] をクリックして、選択したパラメータに対する記述子を定義します。[広告検索値] ウィンドウが表示されます。

      図8-9 [広告検索値] ウィンドウ


       

    3. 使用する比較を選択し、対応する値を入力します。比較では、値が「等しい」か、「より大きい」か、などを定義します。比較するプロパティによっては、選択可能な値のリストが [] ボックスに表示されます。

注意: プロパティ値にテキストを入力する必要がある場合は、ワイルド カード文字(* および ?)と共に [が右のパターンに一致] 比較演算を使用できます。ファイル名に基づくクエリをセットアップし、 [が右のパターンに一致] 比較演算を使用する場合、クエリ結果ではファイル名の前にパス情報が常に付くので、クエリはアスタリスク (*) で始めるようにします。

    1. [追加] をクリックして、比較方法と値を追加します。複数の値を追加するには、前記の手順を繰り返します。

    2. クエリの作成が終了したら、[広告検索値] ウィンドウの [OK] をクリックします。[広告検索] ウィンドウに戻ります。

  1. [広告検索] ウィンドウでは、[追加] をクリックして複数の記述子を追加します。終了したら、[OK] をクリックしてプレースホルダ エディタに戻ります。

  2. 既存のデフォルト広告クエリの優先順位を変更するには、そのクエリの [表示の優先順位] カラムをクリックして、優先順位を選択します。

    [表示の優先順位] により、プレースホルダ内の他のクエリの優先順位との関係で、そのクエリの実行される可能性が決まります。

注意: クエリに対して優先順位を定義しないと、プレースホルダは、クエリ結果のリストからランダムに選択して表示します。

  1. キャンペーン広告クエリも含まれている場合に広告プレースホルダがデフォルト広告クエリを使わないようにするには、[キャンペーンで出す広告を適用する場合には、デフォルト広告を表示しない] オプションを選択します。

    デフォルト広告クエリとキャンペーン広告クエリの両方からプレースホルダに選択させる場合は、 [キャンペーンで出す広告と一緒に、デフォルト広告もローテーションに入れておく] オプションを選択します。このオプションを選択すると、キャンペーンの一環として指定された広告がプレースホルダに表示される機会が減る可能性があります。

    図8-10 プレースホルダ エディタでのデフォルト クエリ オプションの設定


     

  2. メイン ツールバーの [保存] アイコンをクリックします。 [名前を付けて保存] ウィンドウが表示されます。

    図8-11 [名前を付けて保存] ウィンドウ


     

  3. [名前を付けて保存] ウィンドウでは、プレースホルダの名前を入力して [保存] をクリックします。プレースホルダの名前は、JSP に既に存在する名前、またはこれから JSP で指定する名前にします。名前は、ビジネス エンジニアに確認してください。

  4. 設定が終了したら、ツールバーの [同期] アイコンをクリックし、新しい情報を運用サーバに保存します。このとき、接続の設定が正しいことを確認してください。詳細については、E-Business Control Center の設定を参照してください。

    図8-12 [同期] アイコン


     

 

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