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JavaServer Pages ガイド

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JSP パフォーマンスのチューニング

顧客が e ビジネスの Web サイトのページを要求すると、WebLogic Portal は対応する JSP をコンパイルしてサーブレットを生成します。コンパイル済みの JSP から生成されるサーブレットだけでなく、WebLogic Portal には、システムのさまざまなコンポーネント間で情報を交換するためのサーブレットが用意されています。

この節では、JSP のチューニング、コンパイル、および更新についての情報を示します。説明する内容は以下のとおりです。

 


ステップ 1: JSP のプリコンパイル

デプロイする Web アプリケーションごとに、WebLogic Portal が JSP をコンパイルするタイミングを指定できます。

WebLogic Portal のサンプル アプリケーションは、インストール時にプリコンパイルされます。

以下の手順に従います。 詳細については、WebLogic Server の XML 要素リファレンス(http://e-docs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs70/webapp/weblogic_xml.html)、および『WebLogic Server 管理者ガイド』(http://e-docs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs70/adminguide/overview.html#1036999)を参照してください。

  1. Web アプリケーションが WAR ファイルとしてデプロイされる場合、ファイルを展開(unjar)します。

  2. WebLogic Server コンソールで、対象の Web アプリケーションを選択し、[コンフィグレーション] タブをクリックし、[precompile] チェック ボックスをオンにします。 (weblogic.xml ファイルにおけるパラメータ名は weblogic.jsp.precompile です)。

  3. ファイルを保存します。

  4. 必要であれば、WAR ファイルを再度アーカイブします。

  5. サーバを再起動します。

 


ステップ 2: Web アプリケーションに対する Java コンパイラの指定

WebLogic Server Administration Console では、各サーバ コンフィグレーションに対する Java コンパイラが示されます。サーバにデプロイされるすべてのアプリケーションは、Web アプリケーションの weblogic.xml ファイルで別のコンパイラが指定されていない限り、このコンパイラを使用します。

サーバに対する現在の Java コンパイラを確認するには、WebLogic Server Administration Console の左側のペインで対象のサーバをクリックします。右ペインで [コンフィグレーション] タブをクリックし、[コンパイラ] サブタブをクリックします。 Web アプリケーションで使用する Java コンパイラのパス名を入力して、新しい名前を入力します。 変更内容を有効にするには、サーバを再起動します。

詳細については、WebLogic Server の XML 要素リファレンス(http://e-docs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs70/webapp/weblogic_xml.html)、および『WebLogic Server 管理者ガイド』(http://e-docs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs70/adminguide/overview.html#1036999)を参照してください。

 


ステップ 3: JSP およびサーブレットの変更チェック間隔の調整

Web アプリケーションの JSP および他のサーブレットのソース ファイルに対する変更をサーバが検査する頻度を指定できます。

サンプル Web アプリケーションでは、Web ブラウザが JSP を要求するたびに JSP に対する変更をチェックします。同様に、サーバは、サンプル Web アプリケーションのサーブレットにリクエストを送信するたびに、サーブレットのクラス ファイルに対する変更をチェックします。

プロダクション環境の Web サイトでは、サーバが変更のチェックを行う間隔を長くすることで、WebLogic Portal が JSP を提供したりサーブレットに対するリクエストを処理したりする時間を短縮できます。

変更チェック間隔の値を大きくするほどサーバの動作は速くなりますが、ソース ファイルの変更に対する感度は低くなります。 たとえば、JSP の変更をサーバがチェックする間隔を 10 分に設定できます。 JSP を変更した後で、変更がサーバに認識されるまでに 10 分間かかります。

この節では、以下の内容について説明します。

ページ チェック間隔のプロパティ

pageCheckSeconds 属性では、Web アプリケーションの JSP ファイルが変更されていて再コンパイルが必要かどうかをサーバがチェックする間隔を設定します。このプロパティは、Web アプリケーションごとに WEB-INF¥weblogic.xml ファイルの中で個別に定義されます。

<jsp-param>
<param-name>pageCheckSeconds</param-name>
<param-value>1</param-value>
</jsp-param>

データベースやコンテンツ管理システムに格納されているコンテンツの更新をサーバがチェックする頻度は、ページ チェック間隔では指定されません。コンテンツの更新周期は、さまざまなキャッシュに対する TTL(生存時間)の設定によって決まります。たとえば、ページ チェック間隔を毎秒 1 回に設定し、コンテンツ キャッシュに対する TTL を 10 分に設定すると、サーバによる新しい JSP ソース コードのチェックは 1 秒ごとに行われますが、サーバが新しいコンテンツを認識するには最大で 10 分かかる可能性があります。 TTL プロパティの設定について、詳しくは『開発者ガイド』の「パフォーマンス チューニング」(http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wlp/docs70/dev/x10ding.htm#1040480)を参照してください。

間隔の調節

プロダクション環境の Web サイトに最適なページ チェック間隔およびサーブレット再ロード間隔を設定するには、次の手順に従います。

  1. 間隔を -1(サーバが変更チェックを行わないようにする設定値)に設定して WebLogic Portal のパフォーマンスをテストし、パフォーマンスの基準を設定します。

  2. 間隔にさまざまな秒数を設定し、パフォーマンスをテストします。たとえば、間隔を 600 秒(10 分)に設定して、パフォーマンスをテストします。次に 900 秒に設定してテストします。

  3. JSP ファイルとサーブレット クラスの変更を十分な頻度でチェックしながら最善のパフォーマンスが得られる間隔を選択します。

 

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