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「開発における GroupSpace の操作」では、電子メール ベースの招待の有効化、および GroupSpace コミュニティを拡張するためのオプションの他の開発タスクの実行について述べられています。
GroupSpace コミュニティの作成は、最終的にはポータル管理者が Administration Console で行います。または、適切な権限を持つ GroupSpace エンド ユーザがコミュニティを作成します。GroupSpace コミュニティは、すべてのコミュニティと同様に、ファイル システムではなくデータベースから表示されます。GroupSpace コミュニティを作成するには、これらの管理者およびユーザは、開発環境からアクセスすることのできるリソースに依存することになります。
開発タスクの場合でも、管理者やエンド ユーザがデフォルトの GroupSpace コミュニティを作成する必要はありません。GroupSpace コミュニティの作成では主要なリソースが用意されていて、これらのリソースを開発者が必要に応じて拡張または修正することができます。
GroupSpace の使用を決定する前に、『コミュニティ ガイド』の「コミュニティの計画と設計」を参照して、コミュニティのニーズを判断してください。
GroupSpace 共有 J2EE ライブラリには、以下のリソースがあります。これらのリソースを表示するには、マージ済みプロジェクト ビューを開きます。
<portalWebProject>/communityFiles/
<portalWebProject>/framework/
<portalWebProject>/invitations/
<portalWebProject>/portlets/
.community
拡張子を持つポータル ファイル。ポータル管理者はこのファイルを使用して GroupSpace テンプレートを作成し、このテンプレートから GroupSpace コミュニティを作成できます。場所 : <portalWebProject>/<WebContent>/groupspace.community
.community
ファイル、およびポータル管理者がコミュニティ テンプレートを簡単に作成できるようにする詳細設定を参照します。場所 : <portalWebProject>/<WebContent>/groupspace.ctmeta
注意 : | GroupSpace 全体で使用されるページ フロー ソース ファイルは、オーバーライドには使用できません。 |
デフォルトの GroupSpace コミュニティを作成するには、これらのリソースを変更せずに使用できます。カスタマイズを作成して、独自のバージョンの GroupSpace をコンフィグレーションすることもできます。作成できるカスタマイズの詳細については、「デフォルトの GroupSpace の拡張」を参照してください。
ポータル アプリケーションを作成したら、以下の方法のいずれかを使用して電子メールベースの招待を有効にすることができます。
\META-INF
ディレクトリに communities-config.xml
ファイルを配置し、このファイルを編集することにより、電子メールの招待を手動でコンフィグレーションすることもできます。たとえば、C:\Documents and Settings\dsmith\workshop\myportalEAR\META-INF
です。communities-config.xml
ファイルがない場合は、コード リスト 4-1 をテキスト ファイルにコピーしてファイルを作成します。communities-config.xml
ファイルを開き、コード リスト 4-1 に示されるとおりに、以下の行の情報をカスタマイズします。<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<communities-config xmlns="http://www.bea.com/ns/portal/ 90/communities-config">
<properties-config>
<property-map>
<name>groupspace.DefaultEmailConfiguration</name>
<property>
<name>replyToAddress</name>
<value>--Please Change-- some.user@
yourcompany.com</value>
</property>
<property>
<name>displayName</name>
<value>GroupSpace Emailer</value>
</property>
<property>
<name>smtpServer</name>
<value>--Please Change-- smtp.yourdomain.com</value>
</property>
<property>
<name>smtpPort</name>
<value>25</value>
</property>
<property>
<name>smtpUsername</name>
<value>--Please Change-- smtpuserid</value>
</property>
<property>
<name>smtpPassword</name>
<value>--Please Change-- smtppassword</value>
</property>
</property-map>
</properties-config>
</communities-config>
communities-config.xml
ファイルを保存します。これらの設定は、GroupSpace コミュニティで [コミュニティ|このコミュニティを管理] を選択し、[Properties Page] タブを選択することで後からでも変更可能です。GroupSpace インスタンスごとにこれらの設定の変更が可能です。注意 : | サンプルの GroupSpace アプリケーションを実行するのであれば、データベースはすでにコンフィグレーションされています。デフォルトでは、すべてのドメインが PointBase を使用するようにコンフィグレーションされています。 |
コンフィグレーション ウィザードを使用して新しいドメインを作成した場合は、PointBase 以外のデータベースを使用することができます。PointBase はデフォルトのデータベースです。GS Example Community で作成する項目は Community_Repository に格納されます。CM Browser ポートレットには共有コンテンツ リポジトリの読み込み専用コンテンツが表示されます。
appsGroupSpaceDataSource
を追加し、コンフィグレーションします。appsGroupSpaceDataSource
が新しいドメインに自動的に追加され、WEBLOGIC_GROUPSPACE スキーマにアクセスするようにコンフィグレーションされます。GroupSpace データベース オブジェクトは、メインのポータル データベース オブジェクト (デフォルトでは、WEBLOGIC PointBase スキーマに作成される) とは別のデータベース スキーマに存在する必要があります。
PointBase データベースの場合は、手順 e に進みます。以下のタイプのデータベースの場合は、データベース管理者は WebLogic GroupSpace データベース スキーマ用のデータベース ユーザまたはデータベースを定義する必要があります。
/portal/db/oracle/admin/create_tablespaces.sql
および create_users.sql
を参照。/portal/db/sql_server/admin/create_database.sql
を参照。/portal/db/sybase/admin/create_devices
および create_database.sql
を参照。/portal/db/db2/admin/create_tablespaces.sql and create_users.sql
を参照。
これらのスクリプトの実行の詳細については、『データベース管理ガイド』を参照してください。
appsGroupSpaceDataSource
(デフォルトでは PointBase を指す) を適切なドライバ ディレクトリのものと置き換え、データベース環境用に更新します。手順 c でコンフィグレーションしたデータベース用に @CMREPO_DB
変数を手動で編集します。各データベース用のサンプルの appsGroupSpaceDataSource-jdbc.xml
定義ファイルおよび BEA がサポートするドライバは、<WL_HOME>/portal/db/jdbc/
<database_
driver> にあります。たとえば、oracle_bea
または sybase_bea
です。groupspace_database.properties
ファイルを編集し、GroupSpace コンテンツ管理リポジトリ データベース用にデータベースおよびユーザ情報の設定を行います。 create_db.cmd -database.properties=groupspace_database.properties
(または./create_db.sh -database.properties=groupspace_database.properties
) を実行して、GroupSpace データベース オブジェクトを追加します。
GroupSpace データベースの設定の詳細については、『データベース管理ガイド』を参照してください。
/
<WL_Home>/samples/domains/portal/bin/
ディレクトリに移動し、「startWebLogic.cmd
」と入力してサーバを起動します。サンプル データにある GS Example Community は http://
<localhost>:7041/groupspace/ groupspace.jsp
に表示されます。CM Browser ポートレットは共有コンテンツ リポジトリを使用します。つまり、他のすべてのデータはコミュニティ リポジトリに格納されます。ヒント : | サーバを停止するには、/ <WL_Home>/samples/domains/portal/bin/ ディレクトリに移動し、「stopWebLogic.cmd 」と入力します。 |
ポータルを作成したら、次にコミュニティ テンプレートを作成します。コミュニティ テンプレートはパッケージ化されたリソースのセットです。コミュニティ テンプレートを使用することで、プロジェクトの管理またはコラボレーション アプリケーションを構築することができます。コミュニティ テンプレートを作成し、そのテンプレートを使用することで、余分なコードを記述することなく新しいコミュニティを作成することができます。GroupSpace コミュニティ テンプレートの作成手順については、「GroupSpace コミュニティ テンプレートの作成」を参照してください。
ステージング段階で GroupSpace テンプレートを作成したら、そのテンプレートをプロダクション環境に伝播できます。プロダクション環境では、GroupSpace テンプレートを使用して GroupSpace コミュニティを作成します。
デフォルトの GroupSpace テンプレートおよびリソースを使用すると、フル機能の GroupSpace コミュニティを迅速かつ簡単に作成できます。ただし、デフォルトの GroupSpace テンプレートの変更が必要になる場合もあります。次に例を示す。
GroupSpace コミュニティを拡張することによって、機能を追加できる場合もあります。次に例を示す。
以降の節では、デフォルトの GroupSpace コミュニティ テンプレートを拡張する方法について説明します。
特定のファイルを編集すると、GroupSpace が正常に機能しなくなります。以下の GroupSpace リソースは変更しないでください。
<datasync project>/src/userprofiles
ディレクトリに設定されている GroupSpace.usr
ユーザ プロファイル プロパティ。Community_Repository/GroupSpace
、Community_Repository/CmxControlUniqueKeysFolder
、Community_Repository/users
の下にある仮想コンテンツ リポジトリ内のディレクトリまたはコンテンツ。.ctmeta
ファイル内の次のプロパティ。callback-class、registration-uri、error-uri、および inviter-invoker-class。
GroupSpace で使用されているリソースを変更する場合は、共有ライブラリからそれらのリソースをコピーします。ライブラリからファイル システムにリソースをコピーすると、ファイル システムのコピーの方がライブラリのリソースよりも優先されます。
共有ライブラリから GroupSpace リソースをコピーするには、次の手順を実行します。
ファイルの共有ライブラリ バージョンの使用に戻すには、ナビゲータ ビューからファイルを削除します。ファイルを削除する前に、共有ライブラリに格納されているファイルかどうかを確認します。GroupSpace 内のファイルの一部は共有ライブラリに格納されていないことがあります。その場合にナビゲータ ビューからファイルを削除すると、そのファイルは永続的に削除されることになります。
招待用にコミュニティに送信される電子メールの文面を変更する場合は、/invitations/email/invite_body.jsp
ファイルと invite_subject.jsp
ファイルを変更します。
この 2 つのファイルのいずれかを変更したら、変更を有効にするためにサーバを再起動する必要があります。
<portalWebProject>/<WebContent>/groupspace.community
にある groupspace.community
ファイルは、.community
拡張子を持つポータル ファイルです。このファイルには GroupSpace 機能のフル セットが含まれており、そのまま GroupSpace コミュニティの作成に使用できます。
このファイルは、必要に応じて変更できます。たとえば、このファイルから作成される GroupSpace コミュニティで Mail ポートレットを使用しない場合は、ポータル エディタでポートレットを削除できます。
ただし、このファイルには簡単な変更を加えるだけにしてください。このファイルを大幅に変更する場合は、コピーを作成するか、新しいコミュニティ ファイルを作成し、そのファイルに対してより大規模な変更を行ってください。
groupspace.ctmeta
ファイルは、<portalWebProject>/<WebContent>/groupspace.ctmeta
にあり、コミュニティ テンプレートのデフォルト設定 (多くは詳細設定) を指定するコミュニティ テンプレート メタデータ ファイルです。ポータル管理者はこのファイルを使用して、コミュニティ テンプレートを迅速かつ簡単に作成し、作成したコミュニティ テンプレートを使用して、その設定を持つコミュニティを作成します。このファイルの設定の中でとりわけ重要なのは、groupspace.community
がコミュニティに使用される .community
ファイルとして指定されていることです。
このファイルは、必要に応じて変更できます。たとえば、新しいコミュニティの基礎として使用する新しい .community
ファイルを作成する場合は、そのファイルを .ctmeta
ファイルで参照できます。
元の groupspace.ctmeta
ファイルを保持する場合は、groupspace.ctmeta
をコピーして、独自の .ctmeta
ファイルを作成できます。
このファイルの任意の設定を変更できます。ただし、GroupSpace が正常に機能するように、次のプロパティは変更しないでください。
.ctmeta
プロパティの説明は、「コミュニティ プロパティ リファレンス」を参照してください。
GroupSpace には、作成者、所有者、寄稿者、および表示者というセキュリティ機能、つまりロール名が用意されています。(作成者と所有者は、非 GroupSpace コミュニティを含むすべてのコミュニティにデフォルトで用意されています)。GroupSpace はこれらの機能を使用して、GroupSpace でユーザが実行する作成、読み込み、更新、および削除の各アクションを管理します。
これらの機能は、GroupSpace 共有ライブラリの /META-INF/communities-config.xml
ファイルで定義されています。このファイルは変更できません。ただし、<portalEARproject>/META-INF/communities-config.xml
ファイルに機能を追加したり、これらの機能を使用するカスタム機能を開発することができます。
コミュニティ管理権限を持つユーザは、コミュニティ ツールで機能の権限をオーバーライドすることもできます。たとえば、コミュニティ管理者は表示者に「更新」権限を追加できます。更新された機能の設定は、データベースに格納されます。
コミュニティ機能を変更する場合は、次の事項を考慮してください。
GroupSpace コミュニティでは、デフォルトの各機能 (作成者、所有者、寄稿者、および表示者) に権限が定義されています。コミュニティ ツールで機能の権限を変更すると、その権限の変更はデータベースに格納され、デフォルトの権限をオーバーライドします。
GroupSpace には、ページ フローに追加できる多数の便利なコントロールが用意されています。これらのコントロールを使用すると、さまざまなタイプの GroupSpace 機能を開発したり、便利な検索機能を使用したりできます。
ページ フローに GroupSpace コントロールを追加するには、以下の手順を実行します。
GroupSpace コントロールの API レベルの情報については、Javadoc の「com.bea.apps.groupspace.*.controls
」を参照してください。
GroupSpace には、カスタムの GroupSpace 機能を開発するための豊富な API が用意されています。GroupSpace API を使用して開発された機能は、GroupSpace コミュニティのコンテキストでのみ使用できます。たとえば、com.bea.apps.groupspace.rss.feed.Feed
クラスを使用してカスタムの GroupSpace RSS ポートレットを開発した場合、そのポートレットは非 GroupSpace コミュニティでは機能しません。
GroupSpace API の詳細については、Javadoc の「com.bea.apps.groupspace.*
」パッケージを参照してください。
独自に作成したポートレットを GroupSpace コミュニティに追加できます。GroupSpace コントロールやコミュニティ フレームワーク API などのリソースを使用して、必要な機能を含むポートレットを開発し、そのポートレットを所属先の .community
ファイルに追加します。
コミュニティ フレームワーク API を使用して開発したポートレットは、コミュニティのコンテキストでのみ実行できます。同様に、GroupSpace API を使用して開発したポートレットは、GroupSpace コミュニティのコンテキストでのみ実行できます。
GroupSpace には、ユーザが GroupSpace コミュニティと対話するときに自動的にトリガされる、事前に定義された多数のイベントがあります。各イベントが発生すると、事前に定義されたイベント リスナによってそのイベントがバッファに追加されます。バッファがデータベースにフラッシュされると、発生した各イベント タイプのカウントが更新されます。GroupSpace は、各タイプのイベントが発生した回数のみを追跡します。
GroupSpace では、GroupNote、リンク、ドキュメント ライブラリ、問題、および RSS チャネルで作成、読み込み、更新、および削除の各操作を自動的に追跡します。現在、GroupSpace では、リンク (表示と削除)、ドキュメント ライブラリ (作成と更新)、RSS チャネル (表示) を追跡しません。
カウントは、Community_Repository\Groupspace\<AppName>\<WebApp>\<CommunityName>\groupspace\ Analytics\ <EventName>
に格納されます。たとえば、\Groupspace\myPortalEAR\myPortalWebProject\ myGroupSpace\ groupspace\ Analytics\ LoginEventx295rf29v6ljstcmjryfey3dhysvdlo
などです。WebLogic Portal のコンテンツ管理 API を使用してイベント カウントにアクセスし、独自の分析を行うことができます。
イベント リスナ (com.bea.apps.groupspace.analytics.listeners.AnalyticEventListener
) は、Administration Console の [サービス管理|アプリケーション コンフィグレーション設定|パーソナライゼーション|イベント サービス] で、非同期リスナとして登録されます。イベント カウントの追跡を中止する場合は、リスナの登録を解除します。
パフォーマンスを最適化するため、次のガイドラインに従ってください。
リスナ クラスの詳細については、『対話管理ガイド』を参照してください。
以下の項目は、コミュニティ プロパティの説明です。これらのプロパティは、以下の場合に設定します。
[タイトル] - ユーザ インタフェースで表示されるコミュニティのデフォルト名。タイトルは、ローカライズされたコミュニティ タイトルでオーバーライドされます。
[説明] - ユーザ インタフェースで表示されるコミュニティのデフォルトの説明。説明は、ローカライズされたコミュニティの説明でオーバーライドされます。
[このコミュニティへの非メンバーのアクセスを許可する] - チェックして true に設定すると、メンバー登録なしで誰でもコミュニティにアクセスできます。
[コミュニティ メンバシップの登録をすべてのユーザに許可する] - チェックして true に設定すると、招待を受けずに誰でもコミュニティにメンバー登録できます。
[自分のビューのカスタマイズ、および個人ページの追加を許可する] - チェックせずに false に設定すると、コミュニティでは訪問者ツールは無効にされます。ただし、コミュニティ管理者はコミュニティ ツールにアクセスできます。
[登録 URI / ページ] - コミュニティ登録ページへのパスで、通常はコミュニティのホーム ページ。
[エラー URI / ページ] - ユーザがメンバーでない場合やコミュニティが無効にされている場合など、ユーザがコミュニティへのアクセスを許可されていない場合に表示されるエラー ページへのパス。
[有効期限] - コミュニティが自動的に非アクティブになる日付。
[今すぐこのコミュニティをアクティブにする / ステータス] - [非アクティブ] に設定すると、管理機能を持ったユーザのみがコミュニティにアクセスできます。
[このコミュニティへのメンバーの訪問を記録する] - yes に設定すると、メンバーがコミュニティを訪問した回数が、仮想コンテンツ リポジトリに保存されます。
[コールバック クラス] - コミュニティが作成、アクティブ化、非アクティブ化、または削除される場合に、特別なタスクを実行する (パッケージ パス情報を含めた) クラスの名前。たとえば、GroupSpace のコールバック クラスは com.bea.apps.groupspace.security.GroupSpaceCallbackImpl
です。開発チームが独自のコールバック クラスを提供することもできます。
[ツリー最適化を有効にする] - true に設定すると、コミュニティのパフォーマンスが向上します。この機能の詳細については、『ポータル開発ガイド』の「最適なパフォーマンスを得るためのポータルの設計」を参照してください。
GroupSpace コミュニティには、ユーザが GroupSpace コミュニティと対話するときに自動的にトリガされる、事前に定義されたイベントがあります。各イベントが発生すると、事前に定義されたイベント リスナによってそのイベントが取得されバッファに格納されます。バッファ情報がデータベースに書き込まれると、発生した各イベント タイプのカウントが更新されます。
イベントが UI に表示されない場合は、イベントを後で表示して分析できます。イベントを取得して格納する機能はデフォルトでオンになっており、これらのイベントは GroupSpace コミュニティ内で発生する必要があります。
GroupSpace コミュニティ イベントは、表 4-1 にリストされているポートレットに対する以下の作成、読み込み、更新、および削除操作を自動的に追跡します。
.
イベントは非同期イベントで、\Community_Repository\Groupspace\<AppName>\<WebApp>\ <CommunityName>\Analytics\<EventName>
にあるコミュニティ リポジトリに格納されます。たとえば、\Groupspace\myPortalEAR\ myPortalWebProject\myGroupSpace\Analytics\LoginEventx295rf29v6ljstcmjryfey3dhysvdlo
などです。WebLogic Portal のコンテンツ管理 API を使用してイベント カウントにアクセスし、独自の分析を行うことができます。
あらかじめコンフィグレーションされているイベント リスナ (com.bea.apps.groupspace.analytics.listenersAnalyticEventListener
) は非同期リスナとして WebLogic Portal Administration Console に登録されます。([サービス管理|アプリケーション コンフィグレーション設定] を選択し、[パーソナライゼーション] および [イベント サービス] を選択します)。
イベント リスナは p13-config.xml
ファイルにあります。イベント カウントの追跡を中止する場合は、リスナの登録を解除します。各コミュニティに対して格納されるイベント情報はイベント名、カウントおよび日付です。リスナ クラスの詳細については、『対話管理ガイド』を参照してください。
パフォーマンスを最適化するため、次のガイドラインに従ってください。
ルック アンド フィールによって、ページの要素の配置と動作からポートレット タイトルバーに使用されるカラーに至るまで、GroupSpace コミュニティの外観が決まります。
ルック アンド フィール ファイル (.laf
) は XML ブロックで、.portal XML
ファイルのあらゆる場所に挿入されます。ルック アンド フィール ファイルは特定のスキンとスケルトンを参照します。スキンは、画像のセット、JavaScript 関数、CSS ファイルを提供し、これらはスケルトン JSP が参照します。スケルトン JSP は、ポータル XML コンポーネントを最終的な HTML 出力に変換します。ルック アンド フィール、スキン、およびスケルトンの詳細については、『ポータル開発ガイド』を参照してください。
WebLogic Portal には、GroupSpace コミュニティ内では動作しないルック アンド フィール ファイルが付属しています。ルック アンド フィールは一般的にアプリケーションに固有です。
GroupSpace コミュニティのルック アンド フィールを変更するには、次のいずれかの方法を選択します。
ヒント : | GroupSpace のデフォルト (gsdefault) ルック アンド フィールだけが GroupSpace と互換性があります。その他のルック アンド フィール (デフォルト、クラシック、オール テキスト、および従来のルック アンド フィール) はすべてユーザが使用できないようにする必要があります。これを行う一番良い方法は、誰も属していない資格ロールを作成し、その他のルック アンド フィール ファイルがそのロールで使用できるように資格を与えます。GroupSpace のデフォルトのルック アンド フィールには資格を与えないで、すべてのユーザが使用できるようにします。 |
以下の手順では、デフォルトの GroupSpace ルック アンド フィールの一部である GroupSpace ロゴを変更する方法について説明します。
デフォルトの GroupSpace ルック アンド フィールを変更するには、以下の手順を実行します。
header-logo.gif
ファイルを右クリックし、[プロジェクトにコピー] を選択します。この項目は斜体表示ではなくなります。これは、プロジェクトにファイルのローカル コピーが作られ、ライブラリ モジュール バージョンの代わりに使用されるためです。header-logo.gif
] ファイルのローカル コピーを画像エディタで編集します。変更内容を保存します。
デフォルトの gsdefault.laf
ファイルを使用して新しい GroupSpace のルック アンド フィールを作成できます。(その他の新しいルック アンド フィールの作成方法については、『ポータル開発ガイド』を参照してください。)
GroupSpace 全体のデフォルトのルック アンド フィールを複製し、独自のルック アンド フィールを編集するには、以下の手順を実行します。
gsdefault.laf
ファイルが表示されるようにします。.laf
] ファイルを次のように編集します : タイトル、説明、definitionLabel、markupName (definitionLabel に合わせる)、スキン (手順 4 および手順 7 の名前に合わせる) を変更し、変更結果を保存します。スケルトン、skeletonPath、skinPath は変更しないでください。
また、スキンも /<プロジェクト>/wlpAppsCollaborationCore ディレクトリにある CSS と画像を参照します。ここに、特定のファイルのローカル コピーやディレクトリ全体を作成できます。このディレクトリには Javascript があります。特定のファイルをオーバーライドするのではなく、ディレクトリ全体を名前を変更したディレクトリで置き換える場合は注意が必要です。
ヒント : | [skin.xml ] ファイルを編集する場合 (たとえば、新しい CSS ファイルを新しいルック アンド フィールにインポートするためなど) は、skeletonid や skeleton-path を変更しないでください。スケルトンを変更すると破損する可能性があるため、WebLogic Portal に付属の gsdefault を使用してください。 |
一部の GroupSpace ポーレットには、ドキュメントや他の項目にフォーマットを適用するリッチ テキスト エディタがあります。ポータル管理者は、ユーザにポートレットのフォーマット ツールバーやボトム ツールバーへのアクセスを許可できます。これにより、ユーザは項目の HTML テキストを表示したり、項目をプレビューできます。
たとえば、GS Issues ポーレットでリッチ テキストの編集を有効にすると、ユーザはフォーマット ツールバーにより太字、斜体、インデント、色付きフォントなどが使用できます。GS Issues ポートレットのボトム ツールバーを有効にすると、ユーザは [HTML]、[編集]、[プレビュー] の各ボタンを表示して使用できます。
以下のポートレットのリッチ テキスト エディタの設定は有効または無効にできます。
GS Example Community では、デフォルトでリッチ テキスト エディタが有効に、ボトム ツールバーが無効になります。その他の Web アプリケーションの場合は、システム管理者が web.xml
ファイルを編集してリッチ テキスト エディタやボトム ツールバーを有効にし、続いてポータル管理者がポートレット プリファレンスを設定する必要があります。
リッチ テキスト エディタを有効にするには、以下の手順を実行します。
/WEB-INF
] ディレクトリの [web.xml
] ファイルを編集し、コード リスト 4-2 に示すように必要なコンテキスト パラメータと値を追加します。ファイルを編集したら、WebLogic サーバを再起動します。web.xml
ファイルの値の設定方法を決定するには、次のガイドラインに従います。RichTextEditorEnabled
) の値が web.xml
ファイルで false
に設定されていると、リッチ テキスト編集は有効化されず、ボトム ツールバーも有効化されずにポートレットに表示されません。手順 2 で説明しているように、Administration Console の設定をオーバーライドすることはできません。RichTextEditorHTMLToolBarEnabled
) の値が web.xml
ファイルで false
に設定されており、リッチ テキスト エディタの値が true
に設定されている場合は、リッチテキスト編集は有効化されますが、ボトム ツールバーは有効化されません。そのため、ボトム ツールバーはポートレットに表示されません。Administration Console でボトム ツールバーの設定をオーバーライドすることはできません。true
に設定し、リッチ テキスト エディタを false
に設定している場合は、ボトム ツールバーは有効化されず、リッチ テキスト エディタも有効化されません。Administration Console でこの設定をオーバーライドすることはできません。<context-param>
<param-name>com.bea.apps.groupspace.RichTextEditorEnabled</param-name>
<param-value>true</param-value>
</context-param>
<context-param>
<param-name>com.bea.apps.groupspace.RichTextEditorHTMLToolBarEnabled
</param-name>
<param-value>true</param-value>
</context-param>
<context-param>
<param-name>collaboration.RichTextEditorEnabled</param-name>
<param-value>true</param-value>
</context-param>
web.xml
ファイルに追加されたら、ポータル管理者は Administration Portal を使用して各ポートレットのポートレット プリファレンスを変更します。「リッチ テキスト編集のポートレット プリファレンスの変更」を参照してください。
個々のポートレットのリッチ テキスト エディタとボトム ツールバーをコントロールするには、ポートレット プリファレンスを使用します。
警告 : | web.xml ファイルのリッチ テキスト エディタの値が false に設定されていると、Administration Console のポートレット プリファレンスに行った編集は無視されます。リッチ テキスト エディタの値が false に設定され、ボトム ツールバーの値が true に設定されている場合は、ツールバーはポートレットに表示されません。 |
リッチ テキスト編集とボトム ツールバーのポートレット プリファレンスを変更するには、Administration Console で次の手順を実行します。
RichTextEditorEnabled
.というプリファレンスがあります。プリファレンスの設定が true
に設定されていることを確認して、ポーレットがリッチ テキスト エディタを表示できるようにします。このプリファレンスが true
以外に設定されていると、ポーレットは情報を入力するテキスト エリアを表示します。その他のポーレット (Contact のアドレス帳、メール、カレンダー、タスク、ディスカッション フォーラム) にもリッチ テキスト エディタを有効にできるプリファレンスがありますが、GS ポーレットとは異なる名前が付けられています。変更するポータル プリファレンスを見つけたら、[編集] をクリックします。
RichTextEditorEnabled
プリファレンスの [変更可能か] チェック ボックスを選択し、ユーザがこのプリファレンスを変更できるようにします。[多値か] チェック ボックスは選択しません。[保存] をクリックします。
ヒント : | WebLogic Portal に付属の GS Example Community では、デフォルトでリッチ テキスト エディタのフォーマット ツールバーは有効に、ボトム ツールバーは無効になります。その他の Web プロジェクトでは、すべてのポーレットのリッチ テキスト編集はデフォルトで有効ではありません。 |
RichTextEditorHTMLToolBarEnbled
プリファレンスを true
に設定すると、リッチ テキスト エディタが使用できる場合にポートレットはボトム ツールバーを表示します。このツールバーは [編集]、[HTML]、および [プレビュー] の各ボタンをコントロールします。[HTML] クリックすると、ユーザは HTML を直接テキスト エリアに入力できます。図 4-6 を参照してください。collaboration.max.attachment.size
プリファレンスがあり、ユーザが送受信できるメールの添付ファイルのサイズをコントロールします。
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