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WebLogic Server ドメイン管理

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ノード マネージャによるサーバの可用性の管理

以下の節では、WebLogic Server ドメインでのノード マネージャのコンフィグレーションおよび使用方法について説明します。

 


ノード マネージャの概要

ノード マネージャは、WebLogic Server に付属のスタンドアロン Java プログラムであり、以下のことに使用できます。

環境に関する考慮事項

以下の節では、ノード マネージャを実行する環境について説明します。

ノード マネージャは管理対象サーバのホスト マシンで動作する

ノード マネージャを使用するには、管理対象サーバの各ホスト マシンで 1 つのノード マネージャ プロセスをコンフィグレーションして実行する必要があります。1 つのノード マネージャ プロセスで、1 つのマシン上にある複数の管理対象サーバを管理できます。また、1 つのノード マネージャ プロセスで複数のドメインの管理対象サーバを管理することもできます。

ノード マネージャはサービスとして実行する必要がある

ノード マネージャは、UNIX マシンではデーモンとして、Windows ベースのマシンでは Windows サービスとして動作するようにコンフィグレーションします (Windows サービスとしてのノード マネージャの起動を参照)。このようにコンフィグレーションすることで、マシンの再起動の後にノード マネージャが確実に利用可能になります。

注意: ノード マネージャで管理サーバを起動または強制停止することはできません。プロダクション環境の場合、管理サーバが動作しているマシンでは、管理対象サーバが動作していない限りノード マネージャを実行する必要はありません。

ノード マネージャは SSL を使用して管理サーバと通信する

ノード マネージャと管理サーバの間の通信では、セキュア ソケット レイヤ プロトコルが使用されます。セキュア ソケット レイヤ プロトコルでは、認証と暗号化を利用できます。ノード マネージャは、セキュアでない通信プロトコルと一緒に使用できません。

ノード マネージャのネイティブ サポート

BEA では、Windows、Solaris、および HP UX オペレーティング システム用のネイティブ ノード マネージャ ライブラリを提供しています。Solaris および HP UX 以外の UNIX オペレーティング システムの場合、ノード マネージャの起動時にコマンド ラインで weblogic.nodemanager.nativeVersionEnabled オプションを無効にする必要があります。詳細については、ノード マネージャの起動を参照してください。

ノード マネージャのアーキテクチャ

次の図に、単一の WebLogic Server ドメイン用のノード マネージャ アーキテクチャを示します。

図5-1 ノード マネージャのアーキテクチャ

ノード マネージャは、WebLogic Server ドメインの他のプロセスと共同で管理対象サーバの起動と停止を支援します。

ユーザは、Administration Console を使用して管理対象サーバを起動、中断、または停止する要求を発行できます。それらの要求は、ドメインの管理サーバによって、管理対象サーバのホスト マシン上のノード マネージャ プロセスにディスパッチされます。

また、管理サーバは管理対象サーバの状態を変更するためのプログラマティック要求を受け入れることもできます。weblogic.Admin コマンドライン ユーティリティなどの JMX クライアントから送信されるそれらの要求は、管理対象サーバのホスト マシン上のノード マネージャ プロセスにディスパッチされます。

ノード マネージャは、それが以前に起動した管理対象サーバの状態に関するローカルにキャッシュされた情報に基づいて、管理サーバやプログラムに基づくクライアントによって要求されたアクションが実行可能であることを確認します。受信した要求を確認した後、ノード マネージャはそれらの要求を実行のためにターゲットの管理対象サーバに転送します。

ターゲットの管理対象サーバは、要求された操作 (停止、中断、または再開) を実行します。管理対象サーバがノード マネージャからの停止要求に応答できない場合、ノード マネージャ プロセス自体が停止を実行します。

ノード マネージャは、特定のドメインに属しません。1 つのノード マネージャ プロセスだけで、アクセス可能などのドメインの管理対象サーバでも起動できます。

ノード マネージャは、ノード マネージャおよび管理サーバ プロセスとは独立した、対象マシン上の専用プロセスで管理対象サーバを起動します。ノード マネージャを使用して管理対象サーバを起動すると、通常は STDOUT または STDERROR に出力される関連付けられたステータス メッセージが Administration Console に表示され、その管理対象サーバのノード マネージャ ログ ファイルに書き込まれます (管理対象サーバのログ ファイルを参照)。

ノード マネージャの機能

以下の節では、ノード マネージャの主要な機能を説明します。それらの機能は、ノード マネージャの機能の前提条件で説明されている要件と制限に依存します。

ノード マネージャは管理対象サーバを起動および停止する

ノード マネージャのアーキテクチャで説明されているように、Administration Console のユーザまたは JMX クライアントから送られてきた要求は管理サーバによって、ターゲットの管理対象サーバのホスト マシン上にあるノード マネージャ プロセスに転送されます。ノード マネージャは、受信した各要求が実現可能かどうかを確認し、確認した要求をターゲットの管理対象サーバにディスパッチします。

注意: ノード マネージャは、ノード マネージャはサーバの起動モードを無視するで説明されているように、必ずその最後の実行時状態で管理対象サーバを起動します。

ノード マネージャはそれが起動した管理対象サーバをモニタする

WebLogic Server 7.0 のサブシステムでは、自動状態モニタが実行されます。1 つまたは複数の重要なサブシステムで障害が発生すると、管理対象サーバはその状態を「障害」に設定します。ノード マネージャは、それが起動した各管理対象サーバの状態を定期的にチェックします。

ノード マネージャによる管理対象サーバの状態チェックの頻度を管理する手順、および管理対象サーバからの応答を待つ時間を管理する手順については、管理対象サーバのモニタ、停止、および再起動のコンフィグレーションを参照してください。

管理対象サーバがどのようにしてそれ自体の状態をモニタするのかの詳細については、「サーバの自動状態モニタ」を参照してください。

ノード マネージャは利用できない管理対象サーバおよび障害の発生した管理対象サーバを強制停止できる

ノード マネージャでは、状態が「障害」であると報告する管理対象サーバ、および状態の問い合わせに応答しない管理対象サーバを必要に応じて停止できます。デフォルトでは、この動作は無効です。この機能を有効にする手順については、管理対象サーバのモニタ、停止、および再起動のコンフィグレーションを参照してください。

ノード マネージャは管理対象サーバを自動的に再起動する

デフォルトでは、ノード マネージャは状態が「障害」となっている管理対象サーバを再起動しようとします。以下の方法があります。

ノード マネージャは、ノード マネージャはサーバの起動モードを無視するで説明されているように、必ずその最後の実行時状態で管理対象サーバを起動します。

ノード マネージャの機能の前提条件

ノード マネージャの管理対象サーバの状態をモニタする機能、および管理対象サーバを自動的に停止および再起動する機能は以下の条件に依存します。

以下のシナリオは、HostsMigratableServices の使い方を例示しています。例 1 で、HostsMigratableServices の値は管理対象サーバが自動的に再起動される要因ではありません。例 2 で、HostsMigratableServices の値は管理対象サーバが自動的に再起動される要因です。

ノード マネージャはサーバの起動モードを無視する

自動的に、あるいはユーザ コマンドまたはスクリプトの結果としてノード マネージャが管理対象サーバを起動する場合、ノード マネージャはそのサーバにコンフィグレーションされている起動モードを使用しません。管理対象サーバの起動モードは、-Dweblogic.management.startupMode コマンド引数を使用して指定するか、または Administration Console の [コンフィグレーション|一般] タブで指定できます。代わりに、ノード マネージャは必ずその最後の実行時状態で管理対象サーバを起動します。

たとえば、STANDBY モードで起動するようにコンフィグレーションされている管理対象サーバが RUNNING 状態のときに障害で停止した場合、ノード マネージャは自動的に RUNNING 状態でサーバ インスタンスを再起動します (ノード マネージャが管理対象サーバの状態をモニタするようにコンフィグレーションされており、 ノード マネージャの機能の前提条件の前提条件が満たされていると想定する)。

サーバの起動モードの詳細については、『管理者ガイド』の「WebLogic Server の起動と停止」を参照してください。

 


ノード マネージャのコンフィグレーション

WebLogic Server ドメインでノード マネージャを使用するには、以下のタスクを行う必要があります。

これらのタスクを実行した後は、Administration Console 経由でノード マネージャを使用して管理対象サーバを明示的に起動および停止できます。デフォルトでは、以下の動作がコンフィグレーションされます。

これらのコンフィグレーション設定を調整するには、管理対象サーバのモニタ、停止、および再起動のコンフィグレーションの手順に従います。

ノード マネージャ ホスト ファイルの設定

ノード マネージャは、信頼性のあるホスト上で動作する管理サーバからのみコマンドを受け入れます。ノード マネージャ プロセスの信頼性のあるホストは、ファイル内の IP アドレスまたは DNS 名で識別されます。そのファイルは、デフォルトでは nodemanager.hosts という名前で WL_HOME¥common¥nodemanager¥config ディレクトリにインストールされます (WL_HOME は WebLogic Server の最上位のインストール ディレクトリ)。

注意: 信頼性のあるホスト ファイルに別の名前および位置を指定するには、ノード マネージャのコマンドライン引数を使用します。詳細については、ノード マネージャのコマンドライン引数を参照してください。

nodemanager.hosts には、管理サーバが実行される信頼性のあるホストごとに 1 行を格納します。デフォルトでは、nodemanager.hosts ファイルには、次の 2 つのエントリだけが記述されています。

localhost
127.0.0.1

信頼性のあるホストを追加または削除するには、テキスト エディタでこのファイルを編集します。

DNS 名で信頼性のあるホストを識別する場合は、ノード マネージャを起動するときに DNS の逆引き参照を有効にする必要があります。DNS の逆引き参照は、次のコマンドライン引数で有効にします。

-Dweblogic.nodemanager.reverseDnsEnabled=true

デフォルトでは、DNS の逆引き参照は無効です。

通常のプロダクション環境では、ノード マネージャは管理サーバと同じマシン上では動作しない場合があります。管理サーバのホスト マシンのみをリストするには、nodemanager.hosts を編集します。

ノード マネージャに対する SSL のコンフィグレーション

ノード マネージャは、管理サーバおよび管理対象サーバとの通信の保護に双方向 SSL を使用します。SSL のコンフィグレーションには、ノード マネージャと、ノード マネージャが通信する管理サーバおよび管理対象サーバの各々の ID と信頼を取得してから、適切な ID と信頼を使って、ノード マネージャ、管理サーバ、および任意の管理対象サーバをコンフィグレーションすることが含まれます。また、ホスト名検証の使用を考慮に入れる必要があります。

WebLogic Server 7.0 以降では、ノード マネージャは WebLogic Server 7.0 で使用される証明書フォーマットおよび公開鍵インフラストラクチャを使用します。WebLogic Server 7.0 より前では、ノード マネージャはパスワードで保護されたプライベート キーとユーザ ID 証明書の両方を含む単一の証明書ファイルを使用していました。

SSL の一般的な情報については、『WebLogic Security の管理』の「SSL の概要」を参照してください。ノード マネージャの SSL をコンフィグレーションする方法については、『WebLogic Security の管理』の「ノード マネージャに関する SSL のコンフィグレーション」を参照してください。

SSL を使用するノード マネージャの起動

ノード マネージャのプロセスを起動して SSL を使用するときには、SSL 通信に使用するキーストア、パスワード、および証明書ファイルを認識する起動引数を指定する必要があります。

たとえば、サンプル SSL 証明書およびキー ファイルの SSL コンフィグレーションを使用してノード マネージャを起動するには、次のように指定します。

java.exe -Xms32m -Xmx200m  -classpath %CLASSPATH% -Dbea.home=c:¥bea
-Dweblogic.nodemanager.keyFile=e:¥bea¥user_domains¥mydomain¥demokey.pem
-Dweblogic.security.SSL.trustedCAKeyStore=e:¥bea¥weblogic700¥server¥lib¥cacerts
-Dweblogic.nodemanager.certificateFile=e:¥bea¥user_domains¥mydomain¥democert.pem
-Djava.security.policy=e:¥weblogic700¥server¥lib¥weblogic.policy
-Dweblogic.nodemanager.sslHostNameVerificationEnabled=false weblogic.nodemanager.NodeManager

ノード マネージャのコマンドライン引数については、ノード マネージャのコマンドライン引数を参照してください。

ノード マネージャを使用するためのマシンのコンフィグレーション

ノード マネージャを使用する前に、ノード マネージャ プロセスを実行するマシンごとにマシン定義を作成する必要があります。

  1. 管理サーバが動作している状態で、Administration Console を起動します (まだ動作していない場合)。

  2. 左ペインで [マシン] ノードを選択してマシン テーブルを表示します。

  3. [新しい Machine のコンフィグレーション] (または [新しい UNIX Machine のコンフィグレーション]) を選択します。

  4. 新しいマシンの名前を入力し、[作成] をクリックして新しいマシン エントリを作成します。

  5. 新しいマシンの [ノード マネージャ] タブを選択します。接続属性を以下のように入力します。

  6. [適用] をクリックして変更を反映させます。

  7. 新しいマシンの [サーバ] タブを選択します。マシンがホストする各管理対象サーバについて、[選択可] カラムからサーバ インスタンスを選択し、矢印をクリックしてそのサーバ インスタンスを [選択済み] カラムに移動します。

  8. [適用] をクリックして変更を反映させます。

管理対象サーバの起動引数のコンフィグレーション

ノード マネージャが管理対象サーバを起動するときには、Java コマンドラインまたは起動スクリプトでサーバ インスタンスを起動する場合と同じように、起動コマンド引数が使用されます。個々の引数の詳細については、『管理者ガイド』の「WebLogic Server の起動と停止」を参照してください。

管理対象サーバのオプションの起動引数を指定しない場合、ノード マネージャは独自のプロパティをデフォルトとして使用してサーバ インスタンスを起動します。これらのデフォルトでもサーバを起動できますが、カスタム起動引数を入力して各サーバが整合性および信頼性のある状態で起動するようにしてください。

ノード マネージャが管理対象サーバの起動で使用する起動引数をコンフィグレーションするには、次の手順に従います。

  1. Administration Console を起動します (まだ動作していない場合)。

  2. 左ペインで、[サーバ] を選択し、コンフィグレーションするサーバ インスタンスの名前を選択します。

  3. 右ペインで、[コンフィグレーション|リモート スタート] を選択します。起動引数を以下のように編集します。

ルート ディレクトリ値を入力しない場合は、デフォルトのノード マネージャ作業ディレクトリ (通常は WL_HOME¥common¥nodemanager) が使用されます。

  1. [適用] をクリックします。

管理対象サーバのモニタ、停止、および再起動のコンフィグレーション

以下の目的に合わせてノード マネージャの機能をコンフィグレーションするには、この節の手順に従います。

  1. まだ行っていない場合、管理対象サーバの起動情報をコンフィグレーションします (管理対象サーバの起動引数のコンフィグレーションを参照)。

  2. 管理対象サーバが含まれるドメインの Administration Console にアクセスします。

  3. 左ペインで、[サーバ] を選択し、コンフィグレーションするサーバの名前を選択します。

  4. [コンフィグレーション|状態モニタ] タブを選択して、管理対象サーバの自動再起動およびモニタ属性を表示します。

  5. サーバの再起動の動作を変更するには、次の属性を編集します。

    • 右ペインの [自動再起動] チェックボックスが選択されていることを確認します。

      [自動再起動] が有効な場合、ノード マネージャは障害の後に管理対象サーバの再起動を試みます。障害の後に管理対象サーバがノード マネージャによって自動的に再起動されるのを望まない場合は、チェックボックスの選択を解除します。

    • [再起動間隔]: ノード マネージャが管理対象サーバの再起動を試みる間隔を入力します。この属性と [期間内の最大再起動回数] 属性を一緒に使用すると、サーバの再起動の試行回数を制限できます。3600 〜 2147483647 秒の間で値を入力します (デフォルトは 300 秒)。

    • [期間内の最大再起動回数]: 上の [再起動間隔] で指定した間隔内でノード マネージャがこのサーバを再起動できる最大回数を入力します。0 〜 2147483647 の間で値を入力します (デフォルトは 2 回)。

  6. 自動的な停止と状態モニタの機能をコンフィグレーションするには、以下の属性を編集します。

    • [失敗時の自動強制停止]: このボックスをクリックすると、ノード マネージャは管理対象サーバの状態が「障害」に達したとき、またはノード マネージャが管理対象サーバの状態を問い合わせることができないときにその管理対象サーバを自動的に強制停止します。デフォルトでは、この属性は無効です。

    • [状態チェック間隔]: ノード マネージャが管理対象サーバの状態の問い合わせを行う間隔 (単位 : 秒) を指定します。1 〜 2147483647 秒の間で値を入力します (デフォルトは 180 秒)。

    • [状態チェック タイムアウト]: ノード マネージャが状態を問い合わせたときに応答を待つ秒数を入力します。タイムアウトに達すると、ノード マネージャは管理対象サーバが「障害」状態あると想定し、プロセスを強制停止します。1 〜 2147483647 秒の間で値を入力します (デフォルトは 60 秒)。

    • [再開始遅延]: ノード マネージャが管理対象サーバを再起動するまでの秒数を入力します。サーバ プロセスの強制停止後、そのサーバが使用していた TCP ポートを解放するために何秒か必要になる場合があります。このポートがまだアクティブな間にノード マネージャが管理対象サーバを再起動しようとした場合、その再起動は失敗します。

  7. [適用] をクリックして変更を反映させます。

  8. ノード マネージャを使用して管理対象サーバを起動しなかった場合は、ノード マネージャを使用してサーバを停止および再起動します。ノード マネージャで起動しなかったサーバでは、自動モニタおよび停止は実行できません。

 


ノード マネージャの起動

ノード マネージャ プロセスは、オペレーティング システム プロンプトで java コマンドを使用することによって手動で起動するか、スクリプトを用いて自動的に起動します。プロダクション環境では、起動スクリプトを作成するか (UNIX システムの場合)、ノード マネージャを Windows サービスとして設定することによって、ノード マネージャをマシンの起動時に自動的に起動する必要があります。

ノード マネージャは、どのような方法でノード マネージャ プロセスを起動するかに関係なく、同じ環境変数とコマンドライン オプションを使用します。

注意: メモリ不足を回避するために、ノード マネージャを起動するときには常に最小ヒープ サイズを 32 MB (-Xms32m) に指定してください。ノード マネージャの起動スクリプトおよび installNodeMgrSvc.cmd スクリプトはこの Java 引数を自動的に設定します。

起動スクリプトを使用したノード マネージャの起動

初めてノード マネージャを使用するユーザのために、サンプル起動スクリプトが用意されています。これらのスクリプトは、WL_HOME¥server¥bin ディレクトリにインストールされています。標準のノード マネージャ起動スクリプトの名前は、Windows システムでは startNodeManager.cmd、UNIX システムでは startNodeManager.sh です。このスクリプトは、必要な Node Manager 環境値を設定し、ノード マネージャ プロセスを起動します。

ノード マネージャ起動スクリプトを初めて使用する場合、スクリプトはディレクトリを WL_HOME/common/nodemanager に変更します。ここで WL_HOME は WebLogic Server のインストール ディレクトリです。ノード マネージャは、このディレクトリを出力とログ ファイルを格納するための作業ディレクトリとして使用します。異なる作業ディレクトリを使用する場合は、テキスト エディタで起動スクリプトを編集し、NODEMGR_HOME 変数の値を目的のディレクトリに変更します。

また、ノード マネージャ起動引数がノード マネージャ プロセス用の適切なリスン アドレスとポート番号を設定するよう、サンプル起動スクリプトを編集する必要があります。

Windows サービスとしてのノード マネージャの起動

ディレクトリ WL_HOME¥server¥bin (WL_HOME は WebLogic プラットフォームの最上位ディレクトリ) には、ノード マネージャを Windows サービスとしてインストールおよびアンインストールするための 2 つのスクリプト、installNodeMgrSvc.cmd および uninstallNodeMgrSvc.cmd が存在します。

いずれかのスクリプトを使用するには、コマンド ラインでスクリプト名を呼び出します。installNodeMgrSvc.cmd は、ノード マネージャ アプリケーション用に NodeManager_localhost_5555 というデフォルト Windows サービスを作成します。前述のノード マネージャ起動スクリプトと同じように、スクリプトの実行前に installNodeMgrSvc.cmd を編集して、サービス名を変更するか、デフォルト以外の環境変数または起動引数を使用できます。

uninstallNodeMgrSvc.cmd は、デフォルトのノード マネージャ サービスをアンインストールします。installNodeMgrSvc.cmd を編集してリスン ポートまたはホスト名を変更した場合、uninstallNodeMgrSvc.cmd に対しても同じ変更を加えて適切なサービス名が削除されるようにしてください。

ノード マネージャの環境変数

ノード マネージャを起動する前に、いくつかの環境変数を設定しておく必要があります。ドメインの必須の環境変数をすべて設定する方法のひとつは、WebLogic Server に付属の環境設定スクリプトを実行することです (起動スクリプトを使用したノード マネージャの起動およびWindows サービスとしてのノード マネージャの起動を参照)。

コマンド ラインから直接ノード マネージャを起動する場合、次の表の情報に基づいて必須の環境変数を設定してください。

図5-2 ノード マネージャの環境変数

環境変数

説明

JAVA_HOME

JAVA_HOME 環境変数では、必ず、ノード マネージャで使用する JDK をインストールしたルート ディレクトリを示すようにする。次に例を示す。

set JAVA_HOME=c:¥bea¥jdk131

ノード マネージャには、WebLogic Server と同じ JDK のバージョンに関する必要条件がある。

WL_HOME

WL_HOME は、WebLogic Server インストール ディレクトリを指定する。次に例を示す。

set WL_HOME=c:¥bea¥weblogic700

PATH

PATH 環境変数には、WebLogic Server bin ディレクトリと Java 実行ファイルのパスを指定する必要がある。次に例を示す。

set PATH=%WL_HOME%¥server¥bin;%JAVA_HOME%¥bin;%PATH%

LD_LIBRARY_
PATH

(UNIX のみ)

HP UX および Solaris システムの場合、LD_LIBRARY_PATH にネイティブ ノード マネージャ ライブラリのパスを指定する必要がある。次に、Solaris での例を示す。

LD_LIBRARY_PATH=$LD_LIBRARY_PATH:$WL_HOME/server/lib/solaris:$WL_HOME/server/lib/solaris/oci816_8

次に、HP UX での例を示す。

SHLIB_PATH=$SHLIB_PATH:$WL_HOME/server/lib/hpux11:$WL_HOME/server/lib/hpux11/oci816_8

CLASSPATH

ノード マネージャ CLASSPATH は、ノード マネージャを起動するための java コマンド ラインのオプションか、または環境変数として設定できる。次に、環境変数としてクラスパスを設定する例を示す (Windows NT)。

set CLASSPATH=.;%WL_HOME%¥server¥lib¥weblogic_sp.jar;%WL_HOME%¥server¥lib¥weblogic.jar

ノード マネージャのコマンドライン引数

ノード マネージャを起動するための基本構文は次のとおりです。

java [java_property=value ...] -D[nodemanager_property=value]
-D[server_property=value] weblogic.nodemanager.NodeManager

このコマンドラインで、java_propertyjava 実行可能ファイルの直接引数 (-ms-mx など) です。CLASSPATH 環境変数を設定しなかった場合、-classpath オプションを使用して必須のノード マネージャ クラスを指定します。

注意: メモリ不足を回避するために、ノード マネージャを使用するときには常に最小ヒープ サイズを 32 MB (-Xms32m) に指定してください。WebLogic Server と一緒にインストールされるノード マネージャ起動スクリプトは、この Java 引数を自動的に設定します。

nodemanager_property はプレフィックス weblogic.property で始まり、ノード マネージャ プロセスの動作に直接影響を与えます。次の表に、すべてのノード マネージャ プロパティを示します。

表5-1 ノード マネージャのプロパティ

ノード マネージャ プロパティ

説明

デフォルト値

weblogic.nodemanager.certificateFile

SSL 認証用の証明書ファイルのパスを指定する。

./config/democert.pem

weblogic.nodemanager.javaHome

ノード マネージャがこのマシンで管理対象サーバを起動するために使用する Java ホーム ディレクトリを指定する。

none

weblogic.nodemanager.keyFile

管理対象サーバとの SSL 通信に使用するプライベート キー ファイルのパス。

./config/demokey.pem

weblogic.nodemanager.keyPassword

キー ファイル内の暗号化されたプライベート キーにアクセスするためのパスワード。

password

weblogic.nodemanager.listenAddress
(非推奨)

ノード マネージャが接続要求をリスンするアドレス。これは非推奨の引数なので、代わりに weblogic.ListenAddress を使用すること。

localhost

weblogic.nodemanager.listenPort
(非推奨)

ノード マネージャが接続要求をリスンする TCP ポート番号。これは非推奨の引数なので、代わりに weblogic.ListenPort を使用すること。

5555

weblogic.ListenAddress

ノード マネージャが接続要求をリスンするアドレス。この引数は weblogic.nodemanager.listenAddress の代わりに使用する。

localhost

weblogic.ListenPort

ノード マネージャが接続要求をリスンする TCP ポート番号。この引数は weblogic.nodemanager.listenPort の代わりに使用する。

5555

weblogic.nodemanager.nativeVersionEnabled

Solaris または HP-UX 以外の UNIX システムでは、このプロパティを false に設定してノード マネージャを非ネイティブ モードで実行する。その結果ノード マネージャでは、管理対象サーバの起動に StartTemplate プロパティで指定されている起動スクリプトが使用されるようになる。

true

weblogic.nodemanager.reverseDnsEnabled

信頼性のあるホスト ファイルのエントリに (IP アドレスの代わりに) DNS 名を登録できるかどうかを指定する。

false

weblogic.nodemanager.savedLogsDirectory

ノード マネージャがログ ファイルを格納するパスを指定する。ノード マネージャは、savedLogsDirectoryNodeManagerLogs というサブディレクトリを作成する。

./NodeManagerLogs

weblogic.nodemanager.sslHostNameVerificationEnabled

ノード マネージャがホスト名検証を実行するかどうかを指定する。

false

weblogic.nodemanager.startTemplate

UNIX システムの場合、このプロパティはノード マネージャを起動するためのスクリプト ファイルのパスを指定する。

注意: ノード マネージャでは NativeVersionEnabled プロパティが false に設定されている場合にのみ、ここで指定されている起動スクリプトを使用して管理対象サーバを起動する。

StartTemplate は Unix システムでのみ使用される。

独自の起動テンプレート スクリプトを作成する場合は、ネイティブ ノードマネージャ ライブラリの例として nodemenager.sh を参照のこと。

./nodemanager.sh

weblogic.nodemanager.trustedHosts

ノード マネージャが使用する信頼性のあるホスト ファイルのパス。 ノード マネージャ ホスト ファイルの設定を参照。

./nodemanager.hosts

weblogic.nodemanager.weblogicHome

WebLogic Server のルート ディレクトリを指定する。これは、コンフィグレーションされたルート ディレクトリを持たないサーバ用の -Dweblogic.RootDirectory のデフォルト値として使用される。

なし

ノード マネージャは、新しい管理対象サーバ インスタンスを起動するときに server_property 値をデフォルト値として使用します。次の表に、すべての server_property 値を示します。

表5-2 ノード マネージャで使用されるサーバ プロパティ

サーバ プロパティ

説明

デフォルト値

bea.home

このマシンの管理対象サーバが使用する BEA ホーム ディレクトリを指定する。

なし

java.security.policy

管理対象サーバが使用するセキュリティ ポリシー ファイルのパスを指定する。

なし

weblogic.security.SSL.trustedCAKeyStore

信頼性のある認証局の証明書が格納されているキーストアのパス。

java.security.keyStore

注意: Solaris または HP UX 以外の UNIX オペレーティング システム上でノード マネージャを起動する場合、java コマンド ラインに渡すパラメータでスペースを使用することはできません。たとえば、次のようなパラメータを使用するとします。

-Dweblogic.Name=big iron

この場合、big iron にスペースが含まれているので、このコマンドは無効です。

 


ノード マネージャを使用した管理対象サーバの起動と停止

以下の節では、それぞれの目的でのノード マネージャの使い方を説明します。

管理対象サーバの手動による起動と停止

管理対象サーバのホスト マシンでノード マネージャが動作している場合には、Administration Console を使用して管理対象サーバを起動できます。

この方法で管理対象サーバを起動する場合、ノード マネージャは独立したプロセスでサーバ インスタンスを起動します。WebLogic Server の起動時に通常 STDOUT または STDERROR に出力されるメッセージは、Administration Console の右ペインに表示されます。それらのメッセージは、そのサーバのノード マネージャ ログ ファイルにも書き込まれます (管理対象サーバのログ ファイルを参照)。

ノード マネージャは、常に管理対象サーバをその最後の実行時状態で起動し、そのサーバのコンフィグレーション済み起動モードを無視します。詳細については、ノード マネージャはサーバの起動モードを無視するを参照してください。

ノード マネージャを使用して管理対象サーバを起動するには、次の手順に従います。

  1. Administration Console を起動します (まだ動作していない場合)。

  2. [サーバ] ノードを選択し、起動または停止するコンフィグレーション済みサーバの名前を選択します。

  3. 右ペインで [制御|起動/停止] タブを選択します。

  4. 次のいずれかのオプションを選択して、ノード マネージャを使用してサーバを起動または停止します。

    • [このサーバを起動...]。ノード マネージャを使用して管理対象サーバを起動します。

    • [このサーバをスタンバイ モードで起動...]。サーバをサスペンド状態で起動します。

    注意: [このサーバを停止...] または [このサーバを強制的に停止...] オプションを使用する場合、ノード マネージャは必要ありません。ただし、サーバが停止要求に応答できない場合は、ノード マネージャを使用してこれらの停止タスクを完了します。

    サーバの状態の詳細については、『管理者ガイド』の「WebLogic Server の起動と停止」を参照してください。

    注意: 管理対象サーバではなく管理サーバを選択した場合、[このサーバを停止...] オプションしか選択できません。

  5. [はい] または [いいえ] をクリックして選択を確認します。

ドメインまたはクラスタ内のすべての管理対象サーバの起動と停止

ドメインまたはクラスタ内の管理対象サーバをホストする各マシンでノード マネージャが動作している場合は、Administration Console を使用してドメインまたはクラスタ内のすべての管理対象サーバを起動または停止できます。

ドメインまたはクラスタ内のすべての管理対象サーバを起動するには、次の手順に従います。

  1. 左ペインでアクティブなドメインの名前を右クリックします。

  2. [このドメインを強制停止...] または [このドメインを開始...] を選択します。

Administration Console からドメイン全体を起動した場合、右ペインに表示される結果はそのドメインにコンフィグレーションされた各管理対象サーバの結果への一連のリンクになります。

ドメインまたはクラスタ内のすべての管理対象サーバを停止するには、次の手順に従います。

  1. 左ペインでクラスタの名前を右クリックします。

  2. [このクラスタを強制停止...] または [このクラスタを開始...] を選択します。

注意: ノード マネージャを使用して管理サーバを起動または強制停止することはできません。

weblogic.Admin を使用したサーバの起動と停止

weblogic.Admin ユーティリティで STARTSHUTDOWN、および FORCESHUTDOWN コマンドを使用して、管理対象サーバを起動および停止できます。管理対象サーバを START で起動するには、ノード マネージャがホストで動作していなければなりません。SHUTDOWN または FORCESHUTDOWN の場合、ノード マネージャは必要ありません。ただし、管理対象サーバが停止要求を正常に完了できない場合は、ノード マネージャがこの処理を実行します。

weblogic.Admin の使い方については、『管理者ガイド』の「WebLogic Server コマンドライン インタフェース リファレンス」を参照してください。

 


ノード マネージャのトラブルシューティング

以下の節では、ノード マネージャの問題を診断および解決する方法について説明します。個々の管理対象サーバの起動または停止に関する問題を解決するには、ノード マネージャのログ ファイルを利用します。ノード マネージャのコンフィグレーションおよび設定に関する問題を解決するには、一般的な問題の修正で説明する手順に従ってください。

管理対象サーバのログ ファイル

注意: ディスク スペースを解放するために、ノード マネージャの起動および停止の試行によって蓄積されたログ ファイルを定期的に削除する必要があります。

WebLogic Server を起動するときには、起動またはエラー メッセージが STDOUT または STDERROR に出力されます。これらのメッセージを取得するには、Administration Console の左ペインで対象サーバを右クリックして、[サーバ ログを見る] オプションを選択します。

ノード マネージャは、これらのメッセージを NodeManagerLogs ディレクトリに保存します。デフォルトでは、NodeManagerLogs ディレクトリはノード マネージャを起動するディレクトリに作成されます。ノード マネージャによって起動される管理対象サーバごとに別々のログ ファイル サブディレクトリが作成されます。各サブディレクトリには、domain_server という命名規約が適用されます。これにはそれぞれドメイン名と管理対象サーバ名が指定されます。

サーバ ディレクトリに格納されるログ ファイルは次のとおりです。

servername_pid

servername という名前の管理対象サーバのプロセス ID を保存します。管理サーバによって要求されたときにサーバ プロセスを強制停止するためにノード マネージャが使用します。

config.xml

管理対象サーバを起動するときに管理サーバからノード マネージャに渡される起動コンフィグレーション情報を保存します。

servername_output.log

ノード マネージャが管理対象サーバを起動しようとするときに生成されるノード マネージャ起動メッセージを保存します。サーバの起動が新たに試行されると、このファイルは _PREV を付け加えることによって名前変更されます。

servername_error.log

ノード マネージャが管理対象サーバを起動しようとするときに生成されるノード マネージャ エラー メッセージを保存します。サーバの起動が新たに試行されると、このファイルは _PREV を付け加えることによって名前変更されます。

また、ドメインの管理サーバも、管理対象サーバのログ ファイルのコピーを NodeManagerClientLogs というディレクトリに格納します。このディレクトリは、管理サーバのルート ディレクトリより 1 レベル上のディレクトリに作成されます (デフォルトはサーバを起動したディレクトリ)。NodeManagerClientLogs ディレクトリには、ノード マネージャを通じて起動が試行された管理対象サーバごとにサブディレクトリが存在します。それらのサブディレクトリの各ログは、サーバ プロセスの起動や強制停止といった処理の試行に対応します。ログ ファイルの名前には、アクションが試行された時刻を示すタイムスタンプが含まれます。

Administration Console では、サーバの標準出力とエラー メッセージ、および特定の管理対象サーバに対するノード マネージャのログ メッセージを参照できます。そのためには、ノード マネージャで起動したサーバを選択し、[モニタ|プロセス出力] タブを選択します。

ノード マネージャのログ ファイル

注意: ノード マネージャは起動するたびに (新しいタイムスタンプで) 新しいログ ファイルを作成するため、NodeManagerLogs サブディレクトリを定期的に削除して古いログ ファイルによって占有されているスペースを解放する必要があります。

また、WebLogic Server 7.0 のノード マネージャは独自のログ ファイルを生成します。このファイルには、ノード マネージャの旧バージョンでは STDOUT に出力されていたノード マネージャの起動およびステータス メッセージが記録されます。ノード マネージャのログ ファイルは、NodeManagerLogs¥NodeManagerInternal サブディレクトリに置かれます。これらのログ ファイルには、NodeManagerInternal_timestamp という命名規約が適用されます。ここで timestamp はノード マネージャが起動した時間です。

一般的な問題の修正

次の表に、一般的なノード マネージャの問題とその解決方法を示します。

表5-3 ノード マネージャのトラブルシューティング

症状

説明

エラー メッセージ : Could not start server 'MyServer' via Node Manager - reason: 'Target machine configuration not found'.

管理対象サーバをマシンに割り当てていない。ノード マネージャを使用するためのマシンのコンフィグレーションの手順に従うこと。

エラー メッセージ : <SecureSocketListener: Could not setup context and create a secure socket on 172.17.13.26:7001>

ノード マネージャ プロセスが指定されたマシン上で実行されていない可能性がある。ノード マネージャの起動を参照。

サーバの自動状態モニタ属性をコンフィグレーションしたが、ノード マネージャがサーバを自動的に再起動しない。

サーバを自動的に再起動するには、自動状態モニタ属性のほかにサーバの自動再起動属性をコンフィグレーションする必要がある。管理対象サーバのモニタ、停止、および再起動のコンフィグレーションノード マネージャの起動を参照。

また、ノード マネージャを使用して管理対象サーバを起動する必要がある。ノード マネージャの外部で起動した管理対象サーバ (コマンド ラインで直接起動したサーバなど) を自動的に再起動することはできない。

管理対象サーバ上のアプリケーションが参照用に間違ったディレクトリを使用している。

WebLogic Server にデプロイされるアプリケーションでは、現在の作業ディレクトリを決めてかからないようにします。ファイルのルックアップは、通常は、ServerMBean.getRootDirectory() メソッドで取得したルート ディレクトリを基準に行います (デフォルトは「.」ディレクトリ)。たとえば、ファイルのルックアップを実行するには、次のようなコードを使用します。

String rootDir = ServerMBean.getRootDirectory();
//application root directory
File f = new File(rootDir + File.separator +
"foo.in");

次のようなシンプルなコードは使用しません。

File f = new File("foo.in");

ノード マネージャを使用して起動されるサーバにアプリケーションがデプロイされる場合は、代わりに次のメソッド呼び出しを使用します。

String rootDir //アプリケーションのルート ディレクトリ
if ((rootDir = ServerMBean.getRootDirectory()) ==
null) rootDir =
ServerStartMBean.getRootDirectory();
File f = new File(rootDir + File.separator +
"foo.in");

ServerStartMBean.getRootDirectory() メソッドは、ノード マネージャを使用して起動するようにサーバをコンフィグレーションする際に指定した Root Directory 値を取得します。これは、Administration Console の [コンフィグレーション|リモートスタート] ページで指定された Root Directory 属性に対応します。

ノード マネージャの内部ステート

ノード マネージャでは、サーバの再起動時に使用するために、管理対象サーバについて独自の内部的な状態が定義されています。ドメインでノード マネージャを使うときは、これらの状態を観察できます。

 

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