ナビゲーションをスキップ.

Administration Console オンライン ヘルプ

  前 次 前/次ボタンと目次ボタンとの区切り線 目次

 


[デプロイメント] --> [EJB モジュール] --> [モニタ] --> [メッセージ駆動型 EJB]

MDB の実行時統計     メッセージ駆動型 EJB の生モニタ データ     タスク     関連トピック

概要

このページには、選択しているアーカイブ内のメッセージ駆動型 EJB (MDB) に関する実行時統計が表示されます。 EJB がデプロイされている 1 つまたは複数のサーバ インスタンスの統計を表示できます。 各統計情報については、「メッセージ駆動型 EJB の実行時統計」で定義します。

このコンソール ページをカスタマイズして統計の元になった数値の一部またはすべてを表示するには、[このビューをカスタマイズ] をクリックし、選択可能になっているカラムのリストから必要なデータを選択します。 選択可能なデータについては、「メッセージ駆動型 EJB の生モニタ データ」で定義します。

統計情報および統計の元になった数値には、その Bean が最後にデプロイされて以降のアクティビティが反映されています。

MDB の実行時統計

次の表に、メッセージ駆動型 EJB について表示される実行時統計情報を定義します。

表 90-1

プール ミス率

プール ミス率は、プールへの Bean の総リクエスト数に対して、使用可能な Bean がなかった場合にプールから Bean を取得するために行ったリクエストの総数の比率です。プール ミスによって生じる影響は、Bean のタイプによって異なります。

ステートレス セッションでプール ミスが発生した場合、リクエスト スレッドはプールで Bean が使用可能になるまで待機します。スレッドが待機する最大時間は、Bean のトランザクション タイムアウト値と同じです。

エンティティ Bean とメッセージ駆動型 Bean の場合、インスタンスが使用可能になるのを待機しません。代わりに、プール ミスが発生すると、プールで新しい Bean インスタンスが作成され、リクエストに対応します。プール ミスによって、実行スレッドは Bean が使用可能になるまで待機するか、または新しい Bean が作成されるのを待機しなければならないため、パフォーマンスに悪影響が生じます。したがって、プール ミス率を最小限に抑えるのが重要となります。

プール失敗比率の統計に対応するチューニングの詳細については、『WebLogic Server パフォーマンス チューニング ガイド』の「プール ミス率」を参照してください。

破棄された Bean 率

破棄された Bean 率は、Bean の総リクエスト数に対する、破棄された Bean 数の比率です。EJB 仕様では、実行時にアプリケーション以外の例外が Bean から送出された場合、EJB コンテナは Bean を破棄するよう規定されています。ただし、Bean を破棄すると、新しい Bean インスタンスに置き換える必要があるため、パフォーマンスに悪影響が生じます。したがって、破棄された Bean 率は最小限に抑える必要があります。

破棄された Bean 率の統計に対応するチューニングの詳細については、『WebLogic Server パフォーマンス チューニング ガイド』の「Bean 破棄率」を参照してください。

活動中の JMS 接続

EJB コンテナが JMS 送り先のソースに正常に接続したかどうかをレポートします。正常に接続した場合、メッセージ駆動型 Bean はメッセージを受信しています。このフィールドの値が false と表示される場合は、接続の失敗として考えられる原因に関するサーバ ログをチェックします。

トランザクション ロールバック率

トランザクション ロールバック率は、EJB に関与するトランザクションの総数に対して、ロールバックされたトランザクション数の比率です。これは、さまざまな用途で役立ちます。まず、アプリケーションの問題を把握するのに役立ちます。たとえば、ロールバック率が予想を超えて高くなると、アプリケーションで使用されるリソースに問題が発生します。また、アプリケーションの効率性を評価する場合にも役立ちます。トランザクション ロールバック率が高い場合、ロールバックされるだけの処理が多くあり、結果的に非効率であることがわかります。

トランザクション ロールバック比率の統計に対応するチューニングの詳細については、『WebLogic Server パフォーマンス チューニング ガイド』の「トランザクション ロールバック率」を参照してください。

トランザクション タイムアウト率

トランザクション タイムアウト率は、EJB に関与するトランザクションの総数に対して、タイムアウトになったトランザクション数の比率です。タイムアウトは、効率性が低いことの兆候であるため、特に注意する必要があります。

すべての EJB のリクエストでは、スレッドや Bean インスタンスなど、さまざまなサーバ リソースを使用します。トランザクションがタイムアウトになると、結局はサーバ リソースが無駄に消費されたことになります。トランザクション タイムアウト率は、アプリケーションの問題を把握するのに役立ちます。

トランザクション タイムアウト率の統計に対応するチューニングの詳細については、『WebLogic Server パフォーマンス チューニング ガイド』の「トランザクション タイムアウト率」を参照してください。

メッセージ駆動型 EJB の実行時統計

メッセージ駆動型 EJB の生モニタ データ

この節では、「MDB の実行時統計」に示した統計情報の元となる実行時データを定義します。 [EJB モジュール|モニタ|メッセージ駆動型 EJB] タブ ページにこれらのデータを表示するには、[このビューをカスタマイズ] をクリックし、選択可能なデータのリストからデータを選択します。

表 90-2 メッセージ駆動型 EJB の生モニタ データ

実行時情報

説明

アクセス総数

フリー プールからのインスタンスの取得が試行された合計回数が表示されます。この情報は、他のフリー プール数にコンテキストを提供する場合に役立ちます。

現在の使用中 Bean 数

フリー プールの現在使用中の Bean インスタンス数が表示されます。この情報は、EJB のトラッキングに役立ちます。たとえば、異常なプール失敗比率を調査する場合に、この情報が重要となります。

破壊された総数

破棄された Bean インスタンスの数が表示されます。

EJB 名

EJB の名前が表示されます。

ミス総数

フリー プールからのインスタンスの取得に失敗した総試行回数が表示されます。プールに使用可能なインスタンスがない場合、プールからの Bean 取得の試行は失敗します。この情報は、プール失敗比率の計算に役立ちます。

プールのタイムアウト総数

フリー プールからの使用可能な Bean インスタンスの待機がタイムアウトになった、スレッドの総数が表示されます。この情報は、プールのタイムアウト比率の計算に役立ちます。

プールの待機総数

フリー プールからの使用可能な Bean インスタンスを待機したスレッドの総数が表示されます。

現在のプールされた Bean 数

フリー プール内で現在使用可能な Bean インスタンス数が表示されます。この情報は、EJB のトラッキングに役立ちます。たとえば、異常なプール失敗比率を調査する場合に、この情報が重要となります。

サーバ

EJB が実行されているサーバ インスタンスが表示されます。

コミットしたトランザクション数

コミットされたトランザクションの総数が表示されます。

ロールバックしたトランザクション数

ロールバックされたトランザクションの総数が表示されます。

トランザクションのタイムアウト総数

タイムアウトしたトランザクションの総数が表示されます。

現在の待機数

フリー プールから使用可能な Bean インスタンスを現在待機しているスレッドの数が表示されます。この情報は、特定の時点でアプリケーションのパフォーマンスが低下する原因を調査する場合などに役立ちます。

タスク

EJB のモニタ

関連トピック

『WebLogic Server パフォーマンス チューニング ガイド』の「WebLogic Server EJB のチューニング

 

Skip navigation bar  ページの先頭 前 次