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[デプロイメント] --> [EJB モジュール] --> [モニタ] --> [ステートフル EJB]

ステートフル セッション EJB の実行時統計     ステートフル セッション EJB の生モニタ データタスク     関連トピック

概要

このページには、選択しているアーカイブ内のステートフル セッション EJB に関する実行時統計が表示されます。 EJB がデプロイされている 1 つまたは複数のサーバ インスタンスの統計を表示できます。 各統計情報については、「ステートフル セッション EJB の実行時統計」で定義します。

このコンソール ページをカスタマイズして統計の元になった数値の一部またはすべてを表示するには、[このビューをカスタマイズ] をクリックし、選択可能になっているカラムのリストから必要なデータを選択します。 選択可能なデータについては、「ステートフル セッション EJB の生モニタ データ」で定義します。

統計情報および統計の元になった数値には、その Bean が最後にデプロイされて以降のアクティビティが反映されています。

ステートフル セッション EJB の実行時統計

次の表に、ステートフル セッション EJB について表示される実行時統計情報を定義します。

表 89-1 ステートフル セッション EJB の実行時統計

統計情報

説明

キャッシュ ミス率

キャッシュ ミス率は、キャッシュ内の Bean の検索 (キャッシュ アクセス) 試行回数に対して、コンテナがキャッシュ内で Bean を検索できなかった (キャッシュ ミス) 回数の比率です。一般に、キャッシュ ミス率が低いほど、EJB のパフォーマンスは高くなります。

キャッシュから Bean を取得することで節約できる時間は、Bean の ejbActivate メソッドの呼び出しと cache-between-transactions の設定によって異なります。キャッシュ ミスが発生した場合、Bean をフリー プールから取得して、その ejbActivate メソッドを呼び出す必要があります。ejbActivate の呼び出し回数が増えるほど、キャッシュ ミスによるパフォーマンス低下は著しくなります。cache-between-transactions を true にコンフィグレーションした EJB の場合、キャッシュ ミスが発生すると、強制的に EJB コンテナでデータベースを追加呼び出しして Bean をロードします。

キャッシュ ミス率の統計に対応するチューニングの詳細については、『WebLogic Server パフォーマンス チューニング ガイド』の「キャッシュ ミス率」を参照してください。

ロック 待機率

リクエストのロック総数に対して、スレッドが Bean をロックするために待機した時間の比率です。パフォーマンスを最高にするには、ロックの待機率を可能な限り低くします。

ロック待機率の統計に対応するチューニングの詳細については、『WebLogic Server パフォーマンス チューニング ガイド』の「ロック待機率」を参照してください。

ロック タイムアウト率

ロック マネージャのアクセス タイムアウトの比率です。タイムアウトは、パフォーマンスに大きな悪影響を及ぼします。そのため、ロック タイムアウト率は最小限に抑える必要があります。タイムアウトによって、いくつかのレベルでパフォーマンスが低下します。まず、ロックを待機するスレッドごとに、他のリクエストのサービスを提供するためにサーバで使用できるスレッドが 1 つ減ります。次に、ロック タイムアウトにより、現在のトランザクションをロールバックする例外が発生します。この場合、トランザクションで行った作業はすべて消去され、現在のリクエストは失敗します。

ロック タイムアウト率の統計に対応するチューニングの詳細については、『WebLogic Server パフォーマンス チューニング ガイド』の「ロック タイムアウト率」を参照してください。

トランザクション ロールバック率

トランザクション ロールバック率は、EJB に関与するトランザクションの総数に対して、ロールバックされたトランザクション数の比率です。これは、さまざまな用途で役立ちます。まず、アプリケーションの問題を把握するのに役立ちます。たとえば、ロールバック率が予想を超えて高くなると、アプリケーションで使用されるリソースに問題が発生します。また、アプリケーションの効率性を評価する場合にも役立ちます。トランザクション ロールバック率が高い場合、ロールバックされるだけの処理が多くあり、結果的に非効率であることがわかります。

トランザクション ロールバック率の統計に対応するチューニングの詳細については、『WebLogic Server パフォーマンス チューニング ガイド』の「トランザクション ロールバック率」を参照してください。

トランザクション タイムアウト率

トランザクション タイムアウト率は、EJB に関与するトランザクションの総数に対して、タイムアウトになったトランザクション数の比率です。タイムアウトは、効率性が低いことの兆候であるため、特に注意する必要があります。

すべての EJB のリクエストでは、スレッドや Bean インスタンスなど、さまざまなサーバ リソースを使用します。トランザクションがタイムアウトになると、結局はサーバ リソースが無駄に消費されたことになります。トランザクション タイムアウト率は、アプリケーションの問題を把握するのに役立ちます。

トランザクション タイムアウト率の統計に対応するチューニングの詳細については、『WebLogic Server パフォーマンス チューニング ガイド』の「トランザクション タイムアウト率」を参照してください。

ステートフル セッション EJB の生モニタ データ

この節では、「ステートフル セッション EJB の実行時統計」に示した統計情報の元となる実行時データを定義します。 [EJB モジュール|モニタ|ステートフル EJB] タブ ページにこれらのデータを表示するには、[このビューをカスタマイズ] をクリックし、選択可能なデータのリストからデータを選択します。

表 89-2 ステートフル セッション EJB の生モニタ データ

実行時情報

説明

アクティブ化の数

アクティブ化された EJB インスタンスの数が表示されます。

現在の使用中 Bean 数

フリー プールの現在使用中の Bean インスタンス数が表示されます。この情報は、EJB のトラッキングに役立ちます。たとえば、異常なプール ミスを調査する場合に、この情報が重要となります。

キャッシュ アクセス数

キャッシュから Bean へのアクセスを試行した合計回数が表示されます。この情報は、キャッシュ ヒットなどの他のカウントにコンテキストを提供する場合に役立ちます。

キャッシュ ミス回数

キャッシュから Bean へのアクセスに失敗した合計試行回数が表示されます。この情報は、EJB キャッシュの効率性を評価する場合に役立ちます。

現在のプールされた Bean 数

キャッシュ内の現在の EJB インスタンスの総数が表示されます。

破壊された総数

破棄された Bean インスタンスの数が表示されます。

EJB 名

EJB の名前が表示されます。

ロック マネージャのアクセス数

Bean のロックの取得を試行した合計回数が表示されます。これには、クライアントの代わりにすでにロックされている Bean のロックを取得しようとした回数も含まれます。この情報は、待機数およびタイムアウト総数にコンテキストを提供する場合に役立ちます。

ロック マネージャの現在のエントリ数

ロック マネージャの現在のロック エントリ数が表示されます。この情報は、古くなったロック エントリを検出するのに役立ちます。

ロック マネージャのタイムアウト総数

Bean のロックの待機がタイムアウトになったスレッドの総数が表示されます。この情報は、ロックのタイムアウト比率の計算に役立ちます。

ロック マネージャの待機総数

Bean のロックを待機しているスレッドの総数が表示されます。この情報は、ロックの待機比率の計算に役立ちます。

パッシベーション数

パッシベーションが行われた EJB の総数が表示されます。

サーバ

EJB が実行されているサーバ インスタンスが表示されます。

コミットしたトランザクション数

コミットされたトランザクションの総数が表示されます。

ロールバックしたトランザクション数

ロールバックされたトランザクションの総数が表示されます。

トランザクションのタイムアウト総数

タイムアウトしたトランザクションの総数が表示されます。

タスク

EJB のモニタ

関連トピック

『WebLogic Server パフォーマンス チューニング ガイド』の「WebLogic Server EJB のチューニング

 

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