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ステートレス セッション EJB の実行時統計 ステートレス セッション EJB の生モニタ データタスク 関連トピック
このページには、選択しているアーカイブ内のステートレス セッション EJB に関する実行時統計が表示されます。 EJB がデプロイされている 1 つまたは複数のサーバ インスタンスの統計を表示できます。 各統計情報については、「ステートレス セッション EJB の実行時統計」で定義します。
このコンソール ページをカスタマイズして統計の元になった数値の一部またはすべてを表示するには、[このビューをカスタマイズ] をクリックし、選択可能になっているカラムのリストから必要なデータを選択します。 選択可能なデータについては、「ステートレス セッション EJB の生モニタ データ」で定義します。
統計情報および統計の元になった数値には、その Bean が最後にデプロイされて以降のアクティビティが反映されています。
次の表に、ステートレス セッション EJB について表示される実行時統計情報を定義します。
表 88-1 ステートレス セッション EJB の実行時統計
プール ミス率は、プールへの Bean の総リクエスト数に対して、使用可能な Bean がなかった場合にプールから Bean を取得するために行ったリクエストの総数の比率です。プール ミスによって生じる影響は、Bean のタイプによって異なります。 ステートレス セッションでプール ミスが発生した場合、リクエスト スレッドはプールで Bean が使用可能になるまで待機します。スレッドが待機する最大時間は、Bean のトランザクション タイムアウト値と同じです。 エンティティ Bean とメッセージ駆動型 Bean の場合、インスタンスが使用可能になるのを待機しません。代わりに、プール ミスが発生すると、プールで新しい Bean インスタンスが作成され、リクエストに対応します。プール ミスによって、実行スレッドは Bean が使用可能になるまで待機するか、または新しい Bean が作成されるのを待機しなければならないため、パフォーマンスに悪影響が生じます。したがって、プール ミス率を最小限に抑えるのが重要となります。 プール ミス率の統計に対応するチューニングの詳細については、『WebLogic Server パフォーマンス チューニング ガイド』の「プール ミス率」を参照してください。 |
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破棄された Bean 率は、Bean の総リクエスト数に対する、破棄された Bean 数の比率です。EJB 仕様では、実行時にアプリケーション以外の例外が Bean から送出された場合、EJB コンテナは Bean を破棄するよう規定されています。ただし、Bean を破棄すると、新しい Bean インスタンスに置き換える必要があるため、パフォーマンスに悪影響が生じます。したがって、破棄された Bean 率は最小限に抑える必要があります。 破棄された Bean 率の統計に対応するチューニングの詳細については、『WebLogic Server パフォーマンス チューニング ガイド』の「Bean 破棄率」を参照してください。 |
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プール タイムアウト率は、総リクエスト数に対して、プールからの Bean の待機がタイムアウトになったリクエストの比率です。この比率は、ステートレス セッション Bean にのみ有効です。これは、このタイプの Bean のみが、Bean が使用可能になるのを待機するためです。 それ以外のタイプの Bean の場合、待機せずに新しいインスタンスを自動的に作成してリクエストに対応します。パフォーマンスを最高にするには、プール タイムアウト率を可能な限り小さくする必要があります。 プール タイムアウト率の統計に対応するチューニングの詳細については、『WebLogic Server パフォーマンス チューニング ガイド』の「プール タイムアウト率」を参照してください。 |
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トランザクション ロールバック率は、EJB に関与するトランザクションの総数に対して、ロールバックされたトランザクション数の比率です。これは、さまざまな用途で役立ちます。まず、アプリケーションの問題を把握するのに役立ちます。たとえば、ロールバック率が予想を超えて高くなると、アプリケーションで使用されるリソースに問題が発生します。また、アプリケーションの効率性を評価する場合にも役立ちます。トランザクション ロールバック率が高い場合、ロールバックされるだけの処理が多くあり、結果的に非効率であることがわかります。 トランザクション ロールバック比率の統計に対応するチューニングの詳細については、『WebLogic Server パフォーマンス チューニング ガイド』の「トランザクション ロールバック率」を参照してください。 |
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トランザクション タイムアウト率は、EJB に関与するトランザクションの総数に対して、タイムアウトになったトランザクション数の比率です。タイムアウトは、効率性が低いことの兆候であるため、特に注意する必要があります。 すべての EJB のリクエストでは、スレッドや Bean インスタンスなど、さまざまなサーバ リソースを使用します。トランザクションがタイムアウトになると、結局はサーバ リソースが無駄に消費されたことになります。トランザクション タイムアウト率は、アプリケーションの問題を把握するのに役立ちます。 トランザクション タイムアウト率の統計に対応するチューニングの詳細については、『WebLogic Server パフォーマンス チューニング ガイド』の「トランザクション タイムアウト率」を参照してください。 |
この節では、「ステートレス セッション EJB の実行時統計」に示した統計情報の元となる実行時データを定義します。 [EJB モジュール|モニタ|ステートレス EJB] タブ ページにこれらのデータを表示するには、[このビューをカスタマイズ] をクリックし、選択可能なデータのリストからデータを選択します。
表 88-2 ステートレス セッション EJB の生モニタ データ
『WebLogic Server パフォーマンス チューニング ガイド』の「WebLogic Server EJB のチューニング」