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WebLogic Server コマンド リファレンス

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SHUTDOWN

指定した WebLogic Server インスタンスを正常に停止します。

正常な停止では、進行中の特定のアプリケーションの処理を完了する時間が WebLogic Server のサブシステムに与えられます。デフォルトでは、サーバ インスタンスは、正常な停止の一部として保留の HTTP セッションが終了するまで待機します。この動作は、-ignoreExistingSessions 引数を使用してオーバーライドできます。『WebLogic Server のコンフィグレーションと管理』の「正常な停止」を参照してください。

リリース 6.x では、停止プロセスを開始するまでの待機秒数を指定するオプションがこのコマンドに導入されましたが、現在では非推奨のオプションになっています。この非推奨オプションをサポートするために、このコマンドでは SHUTDOWN コマンドの直後にあるフィールドの数値が秒数を示していると想定されます。このため、サーバの名前がすべて数字で構成されている場合、このコマンドを使用して正常に停止することはできません。このような場合は、Administration Console を使用する必要があります。詳細については、Administration Console オンライン ヘルプの「サーバの停止」を参照してください。

SHUTDOWN コマンドで遅延を指定する代わりに、-timeout オプションを使用するか、または Administration Console で属性を設定してサーバの停止を制御できるようになりました。詳細については、Administration Console オンライン ヘルプの「正常な停止の制御」を参照してください。

サーバ インスタンスがデッドロック状態でも、ドメイン全体の管理ポートを有効にしている場合に限り、サーバ インスタンスは weblogic.Admin コマンドに応答できます。デッドロックされているサーバとは、別のスレッドによって保持されているロックを取得しようとしてすべてのスレッドがスタック状態になっているサーバのことです。ドメイン全体の管理ポートを有効にしていない場合は、サーバを実行している Java プロセスを強制停止することでそのサーバ インスタンスを停止するしかありません。この場合、すべてのセッション データが失われます。ドメイン全体の管理ポートの有効化については、Administration Console オンライン ヘルプの「ドメイン全体の管理ポートの有効化」を参照してください。

構文

java [ SSL の引数 ]
[-Dweblogic.system.BootIdentityFile=filename
[-Dweblogic.RootDirectory=path]
]
weblogic.Admin
[ 接続の引数 ]
[ ユーザ資格の引数 ]
SHUTDOWN [-ignoreExistingSessions] [-timeout seconds]
[targetServer]
(非推奨)。java [ SSL の引数 ]
[-Dweblogic.system.BootIdentityFile=filename
[-Dweblogic.RootDirectory=path]
]
weblogic.Admin
[ 接続の引数 ]
[ ユーザ資格の引数 ]
SHUTDOWN [seconds ["stringMessage"]] [targetServer]

引数

定義

-Dweblogic.system.BootIdentityFile=filename
[-Dweblogic.RootDirectory=path]

暗号化されたユーザ資格を起動 ID ファイルから取得する。Administration Console オンライン ヘルプの「起動 ID ファイル」を参照。

これらの引数は、このコマンドをスクリプトから呼び出し、ユーザ コンフィグレーション ファイルを作成していないときに、そのスクリプトにユーザ資格を格納しない場合に使用する。

-username 引数も、ユーザ コンフィグレーション ファイルも使用しないで資格を指定する場合 (「ユーザ資格の引数」を参照)、コマンドは次のように boot.properties ファイルからユーザ資格を取得する。

  • サーバのルート ディレクトリからコマンドを呼び出し、サーバのルート ディレクトリに有効な boot.properties ファイルが存在する場合、デフォルトによってこのファイルから資格を取得する。サーバのルート ディレクトリについては、「サーバのルート ディレクトリ」を参照。

  • サーバのルート ディレクトリからコマンドを呼び出すが、サーバのルート ディレクトリに起動 ID ファイルが存在しないか、またはそのファイル名が boot.properties ではない場合、次の引数を指定するとコマンドは起動 ID ファイルを使用できる。

-Dweblogic.system.BootIdentityFile=filename

filename は有効な起動 ID ファイルの完全修飾パス名。

  • サーバのルート ディレクトリからコマンドを呼び出さない場合、次の両方の引数をコマンドで指定するとコマンドは起動 ID ファイルを使用できる。

-Dweblogic.system.BootIdentityFile=filename
-Dweblogic.RootDirectory=path

filename は有効な起動 ID ファイルの完全修飾パス名で、
path はサーバのルート ディレクトリの相対パスまたは完全修飾パス名。

  • サーバ用の起動 ID ファイルを作成していないか、または使用しない場合、-username および -password 引数を使用してユーザ資格を指定する必要がある。

  • -Dweblogic.system.BootIdentityFile=filename、および -username-password をすべて指定する場合、コマンドは -username 引数および -password 引数に指定されている資格を使用する。

-ignoreExistingSessions

正常な停止操作で、すべての HTTP セッションを即座に中断する。このオプションを指定しない場合、コマンドはドメインの config.xml ファイルにある、サーバの Ignore Sessions During Shutdown 設定を参照する。詳細については、Administration Console オンライン ヘルプの「正常な停止の制御」を参照してください。

デフォルトでは、正常な停止操作は HTTP セッションが完了するかタイムアウトになるまで待機する。

-timeout seconds

サブシステムが処理中の作業を完了し、サスペンド状態になるまでに許可された秒数。

タイムアウト値を指定した場合に、サブシステムがその期間内に作業を完了してサスペンド状態にならないときは、WebLogic Server はそのサーバ インスタンスで強制停止を実行する。

値を指定しない場合、SHUTDOWN コマンドは Administration Console の [サーバ|制御|起動/停止] タブで指定されている [正常な停止のタイムアウト] 設定に従う。デフォルトでは、この設定は 0 であり、正常な停止が完了するまでサーバは無限に待機する。

targetServer

停止するサーバの名前。

値を指定しない場合、-url 引数で指定したサーバが停止される。

seconds

(非推奨)。このコマンドの実行時からサーバの停止までに許可された経過秒数。

"stringMessage"

(非推奨)。WebLogic Server が停止しているときにユーザがログインを試みると送信されるメッセージに付加するメッセージ。二重引用符で囲む。


 

次の例では、管理対象サーバを停止するよう、管理サーバに指示が行われます。

java weblogic.Admin -url AdminHost:7001 -username weblogic 
-password weblogic SHUTDOWN MedRecManagedServer

コマンドの発行後に、MedRecManagedServer はログ ファイルと標準出力にメッセージを出力します。メッセージには、サーバの状態が変更されることと停止シーケンスが開始されることが示されます。

コマンドが成功すると、次のような最終的なメッセージが対象サーバによって出力されます。

<Oct 12, 2002 11:28:59 AM EDT> <Alert> <WebLogicServer> <000219> <The
shutdown sequence has been initiated.>

さらに、コマンドが成功すると、weblogic.Admin ユーティリティによって次のメッセージが返されます。

Server "MedRecManagedServer" was shutdown successfully ...

この例が実行される環境の詳細については、「例における環境」を参照してください。

次の例では管理サーバが使用不能になっています。同じユーザによって管理対象サーバへの接続が確立され、管理対象サーバに対して自身を停止するよう指示が行われます。

java weblogic.Admin -url ManagedHost:8001 -username weblogic 
-password weblogic SHUTDOWN

次の例では、起動 ID ファイルを参照することによってユーザ資格が取得されます。この例では、サーバのルート ディレクトリと起動 ID ファイル名が指定されるので、任意のディレクトリから呼び出せます。

java -Dweblogic.system.BootIdentityFile=c:¥mydomain¥boot.properties
-Dweblogic.RootDirectory=c:¥mydomain weblogic.Admin
-url AdminHost:7001 SHUTDOWN

 

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