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GUI モードによる WebLogic Server のインストール
以下の節では、Windows および UNIX システムでグラフィカル ユーザ インタフェース(GUI)モードを使用して WebLogic Server をインストールする方法について説明します。
GUI モード インストールとは、グラフィックベースで BEA インストール プログラムを実行する方法のことです。GUI モード インストールは、Windows システムでも UNIX システムでも実行できます。
GUI モード インストールを実行するには、ソフトウェアのインストール先のマシンに付属しているコンソールが Java ベースの GUI をサポートしている必要があります。Windows システムのコンソールはすべて Java ベース GUI をサポートしていますが、UNIX システムの場合は一部のコンソールがサポートしていません。
注意: UNIX システム上で非グラフィック コンソールを使って WebLogic Server をインストールするには、 UNIX システム上でのコンソールモード インストールによる WebLogic Server のインストール を参照してください。
以下の節では、GUI モード インストールによる WebLogic Server 基本製品のインストールについて説明します。基本製品とは WebLogic Server の完全インストールのことで、Java Development Kit(JDK)のインストールも含みます。WebLogic Server 基本製品には、サービス パックが含まれていてもいなくてもかまいません。
WebLogic Server バージョン 6.1 の時点では、WebLogic Server 6.0 または 6.1 に WebLogic Server を上書きインストールすることはできません。 WebLogic Server のアンインストールで説明しているように、まず WebLogic Server をアンインストールする必要があります。
Windows システム上での GUI モード インストールの開始
Windows システム上で GUI モード インストールを開始するには、次の手順を実行します。
WebLogic Server を Windows サービスとしてインストールするには、Administrator
権限を持っている必要があります。WebLogic Server を Windows サービスとしてインストールする場合の詳細については、
WebLogic Server の Windows サービスについてを参照してください。
http://www.beasys.co.jp/evaluation/index.html
にアクセスし、プラットフォームに対応した WebLogic Server インストーラをダウンロードします。
filename
.exe
ファイル(filename
は WebLogic Server インストーラの名前)をダブルクリックします。
install.exe
をダブルクリックします。インストール プログラムが WebLogic Server のインストールを開始します。
UNIX システム上での GUI モード インストールの開始
UNIX プラットフォーム用 WebLogic Server 6.1 インストーラは、以下のいずれかの形をとります。
この節では、両方のタイプのインストーラによるインストール手順を説明します。
filename.bin のインストーラによる GUI モード インストールの開始
filename
.bin
インストーラによる GUI モード インストール プロセスを開始するには、次の手順に従います。
http://www.beasys.co.jp/evaluation/index.html
にアクセスし、プラットフォームに対応した WebLogic Server インストーラをダウンロードします。
sh
filename
.bin
このコマンドでは、filename
は WebLogic Server インストーラの名前を表します。
注意: インストーラを起動するディレクトリには、書き込みパーミッションが設定されている必要があります。
sh
filename
.bin
このコマンドでは、filename
は、プラットフォームに対応した WebLogic Server インストーラの名前を表します。
filename.zip のインストーラによる GUI モード インストールの開始
filename
.zip
インストーラによる GUI モード インストール プロセスを開始するには、次の手順に従います。
bin
ディレクトリを、対象システム上の PATH
変数設定の先頭に含めます。次に例を示します。
PATH=
full_path_to_jdk131
/bin:$PATH
export PATH
full_path_to_jdk131
を JDK 1.3.1 ディレクトリの完全パス名に置き換えます。
java -cp
filename
.zip install
このコマンドでは、filename
は WebLogic Server インストーラの名前を表します。
java -cp
filename
.zip install
このコマンドでは、filename
は、プラットフォームに対応した WebLogic Server インストーラの名前を表します。
注意: インストーラを起動するディレクトリには、書き込みパーミッションが設定されている必要があります。
インストール プログラムでは、使用しているシステムとコンフィグレーションに関する具体的な情報を入力する必要があります。インストール中に要求される情報の指定方法については、以下の表を参照してください。
ウィンドウ |
実行するアクション |
---|---|
BEA ロゴ |
インストール時のテキストを表示する言語を選択する。 |
[はじめに] |
[次へ] ボタンをクリックして、インストールを続行する。[終了] をクリックすると、インストールをいつでもキャンセルできる。 |
[ライセンス契約] |
BEA ソフトウェア使用許諾契約を読み、[はい] をクリックして、契約書の条件に同意することを示す。デフォルトでは [いいえ] が選択されている。インストールを続行するには、使用許諾契約に同意し、[次へ] をクリックする。 |
[インストール セットの選択] |
システム上にインストールするソフトウェアを選択する。デフォルトでは、プログラム ファイルとサンプル ファイルをインストールする [標準インストール] が選択されている。そのままでよければ、[次へ] をクリックする。プログラム ファイルのみをインストールする場合は、[Server Only] を選択し、[次へ] をクリックする。プログラム ファイルおよびサンプル ファイルの基本的な説明については、 WebLogic Server ソフトウェアのコンポーネントを参照。 |
[BEA ホーム ディレクトリを選択します] |
対象システム上にインストールされた BEA 製品の中央サポート ディレクトリとして機能する BEA ホーム ディレクトリを指定する。システム上に BEA ホーム ディレクトリがすでに存在する場合は、そのディレクトリを選択するか(推奨)、または新規の BEA ホーム ディレクトリを作成する。新しいディレクトリの作成を選択した場合、WebLogic Server インストール プログラムは、自動的にディレクトリを作成する。BEA ホーム ディレクトリの詳細については、 BEA ホーム ディレクトリを参照。 |
[製品のディレクトリを選択します] |
WebLogic Server ソフトウェアをインストールするディレクトリを指定する。デフォルトの製品ディレクトリ( |
[デフォルト サーバ コンフィグレーション] |
WebLogic Server デフォルト サーバの任意のコンフィグレーションを指定する。
|
[WebLogic Server サービスのインストール] |
Windows システム上のサービスとして WebLogic Server をインストールする場合は、[はい] をクリックする。[はい] をクリックした場合、Windows システムを起動するたびに、デフォルト サーバがサービスとして起動する。デフォルトは [いいえ]。デフォルトを受け付けた場合、 WebLogic Server はサービスとしてインストールされない。 WebLogic Server をサービスとしてインストールする場合の詳細については、 WebLogic Server の Windows サービスについてを参照。 |
[システム パスワードを作成します] |
8 文字以上 20 文字以下のパスワードを入力する。 WebLogic Server デフォルト サーバとサンプル サーバ、および Pet Store サーバを起動する場合にこのパスワードを要求される。Web ブラウザから WebLogic Server Administration Console にアクセスする際には、ユーザ名 |
[インストールしています . . .] |
このウィンドウではユーザ入力は不要。インストール プログラムは、ユーザが指定した製品ディレクトリに WebLogic Server をインストールしている。 注意: インストールのプログレス バーが、特に最後の段階で、長時間停止しても問題はない。プログレス バーが停止してもインストール処理は続行されている。 |
[インストール完了] |
[完了] をクリックして、インストール プログラムを終了する。 |
以上で、BEA WebLogic Server ソフトウェアのインストールが完了しました。
WebLogic Server の Windows サービスについて
WebLogic Server を Windows サービスとしてインストールするには、Administrator
権限を持っている必要があります。
WebLogic Server を Windows サービスとしてインストールする場合、インストール プログラムは、インストール時に指定したデフォルト サーバ コンフィグレーションに対してコマンド スクリプト ファイル installNtService.cmd
を使用し、そのスクリプトを実行して WebLogic Server サービスを作成します。次に、installNtService.cmd
スクリプトのコマンド ラインの構造を示します。
コード リスト 2-1 installNtService.cmd スクリプト-例
@echo off
SETLOCAL
cd C:\bea\wlserver6.1\config\mydomain
rem *** Set Classpath to load Weblogic Classes
set CLASSPATH=.;C:\bea\wlserver6.1\lib\weblogic_sp.jar;
C:\bea\wlserver6.1\lib\weblogic.jar
rem *** Set Command Line for service to execute
rem *** %JAVA_HOME%\java will automatically be prepended.
set CMDLINE="-ms64m -mx6o4m -classpath \"%CLASSPATH%\"
-Dweblogic.Domain=mydomain -Dweblogic.Name=myserver
-Djava.security.policy==\"C:\bea\wlserver6.1/lib/
weblogic.policy\" -Dbea.home=\"C:\bea\" weblogic.Server"
rem *** Install the service
"C:\bea\wlserver6.1\bin\beasvc" -install -svcname:myserver
-javahome:"C:\bea\jdk131"
-execdir:"C:\bea\wlserver6.1"
-extrapath:"C:\bea\wlserver6.1\bin" -cmdline:%CMDLINE%
ENDLOCAL
installNtService.cmd
スクリプトを実行すると、Windows レジストリにサービスのエントリ(デフォルトでは myserver
)が作成されるので、Windows システムは、起動のたびにサービスの開始を認識できます。UNIX システムによるデーモン プロセスの起動および実行と同じように、Windows システムは、バックグラウンドで実行されるプロセスとして WebLogic Server デフォルト サーバを起動します。
WebLogic Server サービスは、LocalSystem
アカウントおよび Windows System
環境プロファイル下で動作します。[スタート|設定|コントロール パネル|システム|環境] を選択し、[システム環境変数] スクロール ボックスを参照すると、System
環境のプロファイルを確認できます。
WebLogic Server サービスを手動で作成または再コンフィグレーションするには、installNtService.cmd
スクリプトを編集してからスクリプトを実行します。このスクリプトは、uninstallNtService.cmd
スクリプトとともに、wls_6.1_prod_dir
\config
\domain_name
ディレクトリにあります。このパス名で、wls_6.1_prod_dir
は WebLogic Server ソフトウェアをインストールした製品ディレクトリを、domain_name
はインストール時に指定したデフォルト サーバのドメイン名(デフォルトでは mydomain
)を表します。installNtService.cmd
スクリプトおよび uninstallNtService.cmd
スクリプトを実行するには、Administrator
権限を持っている必要があります。
Windows System
環境では通常、PATH
に Java コンパイラ(javac.exe
)がないので、installNtService.cmd
スクリプトの beasvc
コマンドの extrapath
オプションを追加すると、スクリプトを実行できます。たとえば、次の extrapath
オプションの定義では、追加されたパス(太字で表示)に Windows System
環境の Java コンパイラがあります。
-extrapath:"C:\bea\wlserver6.1\bin
;C:
\bea
\jdk131
\bin
"
-cmdline:%CMDLINE%
WebLogic Server は、Java コンパイラにアクセスし、起動時に JavaServer Page(JSP)をコンパイルできるようにする必要があります。Java コンパイラにアクセスできない場合、WebLogic Server の JSP はコンパイルされません。
注意: beasvc
コマンドおよびそのオプションの詳細については、beasvc
コマンドが格納されているディレクトリに移動し、「beasvc -help
」と入力してください。
WebLogic Server サービスは、インストール時に指定したシステム パスワードを WebLogic Server の起動時に使用します。後でパスワードを変更する場合は、uninstallNtService.cmd
を使ってサービスをアンインストールし、-password
引数が含まれるように installNtService.cmd
ファイルを変更し、変更した installNtService.cmd
ファイルを実行する必要があります。installNTService.cmd
ファイルの変更の詳細については、『管理者ガイド』の「WebLogic Server の起動と停止」を参照してください。
WebLogic Server の Windows ショートカットについて
Windows システムに WebLogic Server をインストールする場合、WebLogic Server の親フォルダとして自動的に [BEA WebLogic E-Business Platform] を使用します。他の BEA ホーム ディレクトリがシステムに追加されると、インストール プログラムは、次の図に示す規約に従って、新しい [BEA WebLogic E-Business Platform] を作成します。
図2-1 同一システム上の複数の BEA ホーム ディレクトリのトラッキング
各 BEA ホーム ディレクトリには、関連する [BEA WebLogic E-Business Platform] フォルダがあります。各 [BEA WebLogic E-Business Platform] フォルダには、1 つまたは複数の BEA 製品フォルダ(注意を参照)、および BEAHOMEx Location および View History の 2 つのファイルがあります。BEAHOME には 2
から順に番号が関連付けられ、Windows システム上に BEA ホーム ディレクトリを 1 つしか作成しない場合には番号は付けられません。
注意: BEA ホーム ディレクトリは、WebLogic Server、WebLogic Collaborate、および BEA Tuxedo を含む複数の BEA 製品のホーム ディレクトリになることがあるので、[BEA WebLogic E-Business Platform] フォルダには、複数の BEA 製品フォルダが含まれている可能性があります。
各 BEA ホーム ディレクトリと [BEA WebLogic E-Business Platform] フォルダに対応して、BEAHOME ファイルには BEA ホーム ディレクトリのパス名が格納され、View History ファイルには BEA ホーム ディレクトリに関するインストールおよびアンインストールの履歴が格納されます。ファイルに関連付けられたテキスト アイコンをダブルクリックすると、その内容が表示されます。BEAHOME および履歴ファイルには、BEA ホーム ディレクトリの logs
\log.txt
ファイルから抽出された情報が格納されます。
WebLogic Server 6.1 フォルダ([スタート|プログラム|BEA WebLogic E-Business Platform|WebLogic Server 6.1])には、下図のようなショートカット ファイルがあります。
図2-2 WebLogic Server ショートカット ファイル
system
、パスワードは、インストール時に指定したシステム パスワードです。デフォルト コンソール起動の詳細については、
Administration Console の起動を参照してください。
WebLogic Server 6.1 の詳細については、以下のファイルを参照してください。
ABOUT_WLS.HTML
このファイルには、このバージョンの WebLogic Server の新機能の概要と、関連情報の参照先リストが入っています。
Windows システムでは、[About WebLogic Server 6.1] ショートカット(または、サービス パックを統合した WebLogic Server 6.1 インストールの場合は [About WebLogic Server 6.1(spx)] ショートカット)を使用してこのファイルにアクセスできます。Windows システムと UNIX システムのどちらでも、wls_6.1_prod_dir
\ABOUT_WLS.HTML
(wls_6.1_prod_dir
は WebLogic Server ソフトウェアをインストールした製品ディレクトリ)で ABOUT_WLS.HTML
ファイルにアクセスできます。
README.TXT
ABOUT_WLS.HTML
ファイルのテキストのみのバージョンです。README.TXT
ファイルには、wls_6.1_prod_dir
\README.TXT
(wls_6.1_prod_dir
は WebLogic Server ソフトウェアをインストールした製品ディレクトリ)でアクセスできます。
ソフトウェアが正しくインストールされていることを確認し、デフォルトのサーバとコンソールを起動するには、 インストール後の作業の実行を参照してください。
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