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リソース アダプタのデプロイメント
以下の節では、コンフィグレーション済みのリソース アダプタのデプロイメントを WebLogic Server にデプロイ、アンデプロイ、および更新する方法について説明します。
リソース アダプタのデプロイメントの概要
リソース アダプタのデプロイメントは、Web アプリケーション、EJB、およびエンタープライズ アプリケーションのデプロイメントとほぼ同じです。これらのデプロイメント ユニットと同様、リソース アダプタも展開ディレクトリ形式でデプロイしたり、アーカイブ ファイルとしてデプロイしたりすることができます。
デプロイメント オプション
リソース アダプタは以下の方法でデプロイできます。
applications ディレクトリにコピーして自動的にデプロイする
.ear というアーカイブ ファイルとしてデプロイされるエンタープライズ アプリケーションの一部としてデプロイする
デプロイメント記述子
Web アプリケーション、EJB、およびエンタープライズ アプリケーションと同様、リソース アダプタは 2 つのデプロイメント記述子を使用して操作パラメータを定義します。デプロイメント記述子 ra.xml は、Sun Microsystems の「J2EE コネクタ仕様、バージョン 1.0、最終草案 2」で定義されています。weblogic-ra.xml デプロイメント記述子は、WebLogic Server に固有のもので、WebLogic Server に対してのみ有効な操作パラメータを定義します。weblogic-ra.xml デプロイメント記述子の詳細については、
weblogic-ra.xml デプロイメント記述子の要素を参照してください。
リソース アダプタのデプロイメント名
リソース アダプタの .rar ファイルまたはデプロイメント ディレクトリをデプロイする場合は、myResourceAdapter のように、デプロイメント ユニットの名前を指定する必要があります。この名前を使用すると、後でリソース アダプタをアンデプロイしたり更新したりする場合に、リソース アダプタのデプロイメントを簡単に参照できます。
リソース アダプタをデプロイする場合は、WebLogic Server が、.rar ファイルまたはデプロイメント ディレクトリのパスおよびファイル名と一致するデプロイメント名を明示的に割り当てます。この名前を使用すると、サーバが起動した後にリソース アダプタをアンデプロイまたは更新できます。
リソース アダプタのデプロイメント名は、サーバが再起動されるまで、WebLogic Server 内でアクティブなままです。リソース アダプタをアンデプロイしても、関連付けられたデプロイメント名は削除されません。リソース アダプタをデプロイするために後でその名前を使う場合があるからです。
Administration Console の使い方
この節では、Administration Console を使用したリソース アダプタのデプロイメント作業について説明します。
Administration Console を使用したリソース アダプタのデプロイ
WebLogic Server Administration Console を使用してリソース アダプタをデプロイするには次の手順に従います。
.rar ファイルへの絶対パス、または展開ディレクトリ形式のリソース アダプタが格納されているディレクトリを入力します。例 : c:\myaps\components\myResourceAdapter.rar
.rar ファイルを作成時にデプロイするかどうかを示します。
Administration Console を使用したデプロイ済みリソース アダプタの参照
デプロイ済みのリソース アダプタを Administration Console で参照するには次の手順に従います。
Administration Console を使用したデプロイ済みリソース アダプタのアンデプロイ
WebLogic Server Administration Console からデプロイ済みのリソース アダプタをアンデプロイするには次の手順に従います。
リソース アダプタをアンデプロイしても、リソース アダプタ名は WebLogic Server から削除されません。リソース アダプタは、Server セッションが終了するまでアンデプロイされた状態が続きます。ただし、アンデプロイ後にリソース アダプタを変更した場合を除きます。サーバを再起動するまで、deploy 引数でデプロイメント名を再利用することはできません。次の節で説明するように、デプロイメントの更新にそのデプロイメント名を再使用できます。
Administration Console を使用したデプロイ済みリソース アダプタの更新
WebLogic Server にデプロイ済みのリソース アダプタの .rar ファイルまたはデプロイメント ディレクトリの内容を更新した場合、更新内容は以下のいずれかを実行するまで WebLogic Server に反映されません。
.rar またはディレクトリを自動的にデプロイする場合）。
または
WebLogic Server の Administration Console を使用する場合
アプリケーション ディレクトリの使い方
WebLogic Server の実行中に、リソース アダプタを自動的にデプロイすることができます。\applications ディレクトリは WebLogic Server の実行中にモニタされるので、新しい .rar が追加された場合（デプロイメント）、または既存の .rar が削除された場合（アンデプロイメント）には検出されます。
applications ディレクトリを使用してリソース アダプタをデプロイするには次の手順に従います。
.rar アーカイブまたは展開ディレクトリをドメインの applications ディレクトリにコピーします。
たとえば、myResourceAdapter というリソース アダプタを展開形式でコピーしたら、WebLogic Server のインストール ディレクトリは次のようになります（リソース アダプタの一部のファイルは含まれていません）。
コード リスト 7-1 myResourceAdapter
\---beaHome
\---wlserver6.x
\---config
\---mydomain
\---applications
\---myResourceAdapter
eis.jar
readme.html
unix.so
utilities.jar
windows.dll
\---META-INF
ra.xml
weblogic-ra.xml
.rar ファイルをコピーしたら、WebLogic Server のインストール ディレクトリは次のようになります。
コード リスト 7-2 rar ファイル
\---beaHome
\---wlserver6.x
\---config
\---mydomain
\---applications
myResourceAdapter.rar
.rar ファイルまたはデプロイメント ディレクトリを自動的にデプロイしようとします。
weblogic.deploy の使い方
WebLogic Server にデプロイされていないリソース アダプタの .rar ファイルまたはデプロイメント ディレクトリをデプロイするには、次のコマンドを使用します。
% java weblogic.deploy -port
port_number-hosthost_name
deploy
password name source
各値の説明は次のとおりです。
name はこのリソース アダプタのデプロイメント ユニットに割り当てる名前が入った文字列です。
password は WebLogic Server のシステム アカウントのパスワードです。
source は、デプロイするリソース アダプタの .rar ファイルの絶対パスおよびファイル名、またはリソース アダプタのデプロイメント ディレクトリの絶対パスです。
weblogic.deploy を使用したデプロイ済みリソース アダプタの参照
ローカルの WebLogic Server にデプロイされているリソース アダプタをコマンド ラインから参照するには、次のように入力します。
% java weblogic.deploy list
password
password は WebLogic Server のシステム アカウントのパスワードです。
リモート サーバのデプロイ済みリソース アダプタをコマンド ラインからリストするには、次のように入力します。
% java weblogic.deploy -port
port_number-hosthost_name
list
password
weblogic.deploy を使用したデプロイ済みリソース アダプタのアンデプロイ
リソース アダプタをアンデプロイしても、リソース アダプタの .rar ファイルまたはデプロイメント ディレクトリに関連付けられたデプロイメント名は削除されません。デプロイメント名は、後でリソース アダプタを更新することができるようにサーバ内に残されます。
デプロイ済みのリソース アダプタをコマンド ラインからアンデプロイするには、次のように、割り当てられているデプロイメント ユニット名を参照するだけです。
%java weblogic.deploy -port 7001 -host localhost undeploy
password myResourceAdapter
リソース アダプタをアンデプロイしても、リソース アダプタ名は WebLogic Server から削除されません。リソース アダプタは、Server セッションが終了するまでアンデプロイされた状態が続きます。ただし、アンデプロイ後にリソース アダプタを変更した場合を除きます。サーバを再起動するまで、deploy 引数でデプロイメント名を再利用することはできません。 weblogic.deploy を使用したデプロイ済みリソース アダプタの更新で説明するように、デプロイメントを更新する場合には、デプロイメント名を再利用できます。
weblogic.deploy を使用したデプロイ済みリソース アダプタの更新
WebLogic Server にデプロイ済みのリソース アダプタの .rar ファイルまたはデプロイメント ディレクトリの内容を更新した場合、更新内容は以下のいずれかを実行するまで WebLogic Server に反映されません。
.rar またはディレクトリを自動的にデプロイする場合）。
コマンド ラインからリソース アダプタを更新または再デプロイするには、update 引数を使用して、アクティブなリソース アダプタのデプロイメント名を指定します。
%java weblogic.deploy -port 7001 -host localhost update
password myResourceAdapter
エンタープライズ アプリケーション（.ear ファイル）へのリソース アダプタの追加
「J2EE プラットフォーム仕様、バージョン 1.3、最終草案 3」に記載されているとおり、リソース アダプタ アーカイブ（.rar）ファイルをエンタープライズ アプリケーション アーカイブ（.ear）に含めてから、WebLogic Server にそのアプリケーションをデプロイできるようになりました。
リソース アダプタ アーカイブを含むエンタープライズ アプリケーションをデプロイするには次の手順に従います。
.war または .jar アーカイブと同じように、.rar ファイルを .ear アーカイブに入れます。
application.xml を作成し、.ear アーカイブの META-INF ディレクトリに格納します。
application.xml を作成する際には以下の点に注意してください。
アプリケーション デプロイメント記述子には、.ear アーカイブ内のリソース アダプタ アーカイブを識別するための新しい <connector> 要素を含める必要があります。次に例を示します。
<connector>RevisedBlackBoxNoTx.rar</connector>
<connector> は J2EE プラットフォーム仕様、バージョン 1.3 で新たに追加された要素なので、application.xml ファイルには、J2EE プラットフォーム仕様、バージョン 1.3 のデプロイメント記述子として識別するために次の DOCTYPE エントリを含める必要があります。
コード リスト 7-3 DOCTYPE エントリ
<!DOCTYPE application PUBLIC '-//Sun Microsystems, Inc.//DTD
J2EE Application 1.3//EN'
‘http://java.sun.com/dtd/application_1_3.dtd’>
DOCTYPE エントリを含めなかった場合、リソース アダプタはデプロイされません。
application.xml ファイルの例を以下に示します。
コード リスト 7-4 application.xml ファイル
<application>
<display-name> ConnectorSampleearApp </display-name>
<module>
<connector>RevisedBlackBoxNoTx.rar</connector>
</module>
<module>
<ejb>ejb_basic_beanManaged.jar</ejb>
</module>
</application>
エンタープライズ アプリケーションのデプロイ作業の概要については、「WebLogic Server アプリケーションについて」の「エンタープライズ アプリケーション」を参照してください。
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