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WebLogic jDriver for Oracle のインストール
この章では次の内容について説明します。
WebLogic jDriver for Oracle のインストール準備
WebLogic jDriver for Oracle をインストールする前に、以下の作業が必要です。
WebLogic jDriver for Oracle のソフトウェア要件のチェック
この節では、以下のソフトウェア要件について説明します。
サポートされるプラットフォーム
WebLogic jDriver がサポートするプラットフォーム、オペレーティング システム、JVM、DBMS バージョン、およびクライアント ライブラリの詳細については、「Weblogic jDriver JDBC ドライバのプラットフォーム サポート」を参照してください。
JDBC 2.0 の動作要件
WebLogic Server 6.1 は JDK 1.3.1 プラットフォーム環境で動作し、分散トランザクション機能を含む JDBC 2.0 API(JDBC 2.0 コア API と JDBC オプション パッケージ API)をサポートします。さらに、Oracle Call Interface のバージョン 8 API のドライバを使用する必要があります。
WebLogic jDriver for Oracle の使用環境の設定
WebLogic jDriver を使用する環境を設定するには、パス変数の設定に以下の情報を入れる必要があります。
dll
、so
、またはsl
ファイル)。ドライバが入っているファイルは、WebLogic Server クライアントで使用できなければなりません。パス変数の名前は、使用しているシステムによって異なります。
PATH
を設定します。
LD_LIBRARY_PATH
を設定します。
SHLIB_PATH
を設定します。
ドライバ ファイルが入ったディレクトリは、以下で説明する要素によって異なります。
WebLogic Server は、Oracle Call Interface(OCI)バージョン 8 API で作成された dll
ファイル、so
ファイル、または sl
ファイルを、Oracle DBMS にアクセスするためのネイティブ インタフェースとして使用します。
プラットフォームごとにまとめた以降の節の表は、Oracle クライアント バージョンと Oracle API バージョンに基づいて、システム PATH
に指定する必要があるディレクトリの一覧です。
WebLogic 共有ライブラリ(.dll
)ディレクトリのパス名と Oracle クライアントのインストール先ディレクトリを、次のように、PATH
に追加します。
構文
次の構文で指定します。
WL_HOME
\bin
\ と適切な WebLogic Server 共有ライブラリ(以下の表参照)を PATH
に追加します。WL_HOME
は、WebLogic Server のインストール ディレクトリを表します。次に例を示します。
%WL_HOME%\bin\oci
ORACLE_HOME
\bin
を PATH
に追加します。ORACLE_HOME
は、Oracle クライアントのインストール先ディレクトリを表します。WebLogic jDriver for Oracle および Oracle ホーム情報は、常に PATH
の先頭に追加します。次に例を示します。
%
ORACLE_HOME%
\bin
;%PATH%
例
上記の構文に従って Oracle 8.1.7 用の実際の例を作成すると、パスは次のようになります。
$set PATH=
%WL_HOME%\bin
\oci817_8;c:
\ORANT817
\bin;%PATH%
ocixx
は oci817_8
、ORACLE_HOME
は c:
\ORANT817
と表されます。
Oracle 9.0.1 では、パスは次のようになります。
$set PATH=
%WL_HOME%\bin
\oci901_8;c:
\ORANT901
\bin;%PATH%
次の表は、ディレクトリと Windows NT 用 Oracle クライアントのバージョンを示します。
Solaris 環境を設定して WebLogic jDriver をサポートするには、Oracle クライアントをインストールしたディレクトリと、ネイティブ インタフェース ファイルが入っているディレクトリを、環境変数 LD_LIBRARY_PATH
の設定に入れる必要があります。
構文
次の構文で指定します。
libweblogicocixx.so
が入っているディレクトリ。次に例を示します。
$WL_HOME/lib/solaris/oci
$ ORACLE_HOME\lib
例
上記の構文に従って Oracle 8.1.7 用の実際のパスを作成すると次のようになります。
export LD_LIBRARY_PATH
=
$WL_HOME/lib/solaris/oci817_8:
ORACLE/lib:$LD_LIBRARY_PATH
ocixx
は oci817_8
、ORACLE_HOME
は /ORACLE/
と表されます。
次の表は、ディレクトリと Solaris 用 Oracle クライアントのバージョンを示します。
IBM AIX
ご使用のプラットフォームがサポートされているかどうかを確認するには、「BEA WebLogic Server プラットフォーム サポート」を参照してください。
HP 環境を設定して WebLogic jDriver をサポートするには、Oracle クライアントをインストールしたディレクトリと、ネイティブ インタフェース ファイルが入っているディレクトリを、環境変数 SHLIB_PATH
の設定に入れる必要があります。
注意: HP-UX 用の Oracle 9 は、Oracle クライアントを含め 64 ビット バージョンでのみ利用できます。WebLogic jDriver for Oracle は Type-2 JDBC ドライバであるため、データベース アクセス用の Oracle クライアントが必要です。したがって、HP-UX 用の Oracle 9 で WebLogic jDriver for Oracle を使用するには、WebLogic Server を 64 ビット マシンで実行する必要があります。
構文
Oracle 8 では、次の構文を使用します。
$WL_HOME/lib/hpux11/ocixx
$ ORACLE_HOME\lib
Oracle 9i では、次の構文を使用します。
$WL_HOME/lib/hpux11/ocixx
$ORACLE_HOME/
lib32
例
上記の構文に従って Oracle 8.1.7 用の実際のパスを作成すると次のようになります。
export SHLIB_PATH=
$WL_HOME/lib/hpux11/oci817_8:ORACLE/lib:$SHLIB_PATH
ocixx
は oci817_8
、ORACLE_HOME
は ORACLE
と表されます。
Oracle 9.0.1 では、パスは次のようになります。
export SHLIB_PATH=
$WL_HOME/lib/hpux11/oci901_8:ORACLE/lib32:$SHLIB_PATH
次の表は、ディレクトリと HP-UX 用 Oracle クライアントのバージョンを示します。
SGI IRIX
ご使用のプラットフォームがサポートされているかどうかを確認するには、「BEA WebLogic Server プラットフォーム サポート」を参照してください。
Siemens MIPS
ご使用のプラットフォームがサポートされているかどうかを確認するには、「BEA WebLogic Server プラットフォーム サポート」を参照してください。
Compaq Tru64 UNIX
ご使用のプラットフォームがサポートされているかどうかを確認するには、「BEA WebLogic Server プラットフォーム サポート」を参照してください。
WebLogic jDriver for Oracle のインストール手順
このマニュアルの手順では、WebLogic Server を Microsoft Windows オペレーティング システムが稼動しているコンピュータにインストールし、アーカイブを C ドライブのルート ディレクトリに復元することを前提にしています。オペレーティング システムまたはディレクトリがこの前提と異なる場合は、システムのマニュアルを参照して、手順の中のコマンドを環境に合わせて変更する方法を確認してください。
次のインストール手順は、Oracle および WebLogic Server が動作するサーバ上で WebLogic jDriver for Oracle をインストールする場合と、スタンドアロンの type-2 JDBC ドライバとして(WebLogic Server から独立して) WebLogic jDriver for Oracle をインストール場合の両方の手順です。WebLogic Server でのインストールの場合には手順 1 および 2 を、WebLogic Server を使用してアプレット経由でデータベースにアクセスする場合には手順 5 に従います。スタンドアロンのインストールの場合には、すべての手順に従います。
WebLogic Server には、さまざまな Oracle クライアント バージョン、API、およびプラットフォーム用の dll
、sl
、または so
ファイルが付属しています。適切なファイルをシステム パスまたは共有ライブラリ パスに入れておかないと、このドライバは機能しません。デフォルト パス上に常にファイルが 1 つだけあった旧バージョンの WebLogic Server とは違い、現バージョンではパスを明示的に設定する必要があります。これらのオプションの設定の詳細については、「
WebLogic jDriver for Oracle の使用環境の設定」を参照してください。
PATH
(Windows NT)またはロード ライブラリ パス(UNIX の場合。この変数の名前は UNIX システムによって異なります)に追加します。これらのライブラリの場所については、Oracle のマニュアルを参照してください。Windows NT プラットフォームでは、通常、c:
\ORANT
\bin
にあります。
WebLogic Server をすでに購入されている場合、WebLogic jDriver for Oracle は配布キットに含まれています。配布キットを復元するために、これ以上の手順は不要です。これ以降のインストール手順は、スタンドアロン バージョンの WebLogic jDriver のユーザの場合にのみ必要となります。
ダウンロードしたアーカイブをコンピュータのルート ディレクトリに復元していない場合は、ここで復元します。アーカイブ内のディレクトリ構造を再現するには、WinZipなどのプログラムを使用しなければなりません。ファイルは、weblogic
ディレクトリに復元されます。
CLASSPATH
変数に追加します。
注意: WebLogic Server ソフトウェアに付属の WebLogic jDriver for Oracle を使用している場合は、CLASSPATH
の設定は WebLogic Server 用の設定と同じです。WebLogic Server 配布キットに付属の標準スタートアップ スクリプトは、この処理を実行します。
CLASSPATH
を一時的に変更するには、Windows コマンド プロンプトで、次のコマンドを使います。
$set CLASSPATH=%CLASSPATH%;c:\weblogic\oracle\classes
CLASSPATH
を永久に変更するには、次の手順に従います。
CLASSPATH
変数を選択します。CLASSPATH
変数が定義されていない場合は、追加します。
%WL_HOME%
\oracle
\classes
を CLASSPATH
変数に追加します。すでに変数の値があれば、セミコロン(;)を使って新しいパスと分けます。
[システム] コントロール パネルで CLASSPATH
変数を更新した後に起動したプログラムは、新しい値にアクセスします。
CLASSPATH
の設定の詳細については、『WebLogic Server アプリケーションの開発』の「WebLogic Server J2EE アプリケーションの開発」を参照してください。Symantec Cafe や JBuilder のような IDE 内から WebLogic Server を使用している場合は、CLASSPATH
にクラスを追加する手順が異なります。
WebLogic jDriver for Oracle のインストール後の作業
この節では、WebLogic jDriver for Oracle ソフトウェアをインストールした後に必要な作業について説明します。
ライセンス機能
WebLogic jDriver for Oracle のライセンス機能は、この WebLogic Server をインストールした BEA ホーム ディレクトリ内のライセンス ファイルに含まれています。次に例を示します。
c:\bea\license.bea
Oracle データベースとの接続の確認
WebLogic jDriver for Oracle をインストールしたら、このドライバを使ってデータベースに接続できるかどうか確認します。確認するには、WebLogic Server ソフトウェアに付属の dbping
を使用します。
dbping
を使用する環境を設定するには、次のコマンド ラインを 1 行で入力します。
%WL_HOME%\config\mydomain\setEnv.cmd
java utils.dbping ORACLEuser password server
%WL_HOME%
を、WebLogic Server または WebLogic jDriver for Oracle のインストール先ディレクトリと置き換えます。
DBMS との接続を確認する手順の詳細については、「接続のテスト」を参照してください。
接続できない場合は、『WebLogic JDBC プログラミング ガイド』の「JDBC のトラブルシューティング」を参照してください。
接続プールの設定
WebLogic Server または WebLogic Express で WebLogic jDriver for Oracle を使用している場合、WebLogic Server の起動時に Oracle DBMS との接続を確立する接続プールを設定できます。接続はユーザ間で共有されるので、接続プールを使用すると、ユーザごとに新規のデータベース接続を開くオーバーヘッドをなくすことができます。
アプリケーションは、WebLogic Pool または RMI ドライバなどの多層(Type 3)JDBC ドライバを使用して、WebLogic Server ソフトウェアに接続します。WebLogic Server ソフトウェアは、WebLogic Server とプールの中の 1 つの接続を使用して、アプリケーションの代わりに Oracle データベースに接続します。
WebLogic Server ソフトウェアでの接続プールのコンフィグレーション
PATH
(Windows)またはロード ライブラリ パス
(UNIX)に入れます。詳細については、『管理者ガイド』の「WebLogic Server の起動と停止」を参照してください。
アプリケーションでの接続プールの使い方
接続プールを |
データベース接続に |
詳細の参照先 |
クライアントサイド |
WebLogic JDBC/RMI ドライバ |
『WebLogic JDBC プログラミング ガイド』の「WebLogic 多層 JDBC ドライバの使い方」および「クラスタ化された JDBC の概要」 |
サーバサイド(サーブレットとして使用) |
WebLogic Pool、JTS、および WebLogic jDriver for Oracle/XA ドライバ |
『WebLogic HTTP サーブレット プログラマーズ ガイド』の「JDBC 接続プールを用いたデータベースへの接続」 |
『管理者ガイド』の「JDBC 接続の管理」 |
WebLogic jDriver での IDE またはデバッガの使い方
Symantec Cafe、その他の IDE、またはデバッガを使用している場合、WebLogic 付属のネイティブ ライブラリを新しいファイルにコピーし、(拡張子を除いて)_g
で終わるファイル名に変えてください。次に例を示します。
libweblogicoci37.so
を libweblogicoci37_g.so
にコピーします。分散トランザクションの場合は、libweblogicoxa37.so
を libweblogicoxa37_g.so
にコピーします。
weblogicoci37.dll
を weblogicoci37_g.dll
にコピーします。分散トランザクションの場合は、weblogicoxa37.dll
を weblogicocoxa37_g.dll
にコピーします。
開発環境を設定して WebLogic jDriver for Oracle を使用する準備
詳細については、以下を参照してください。
内容 |
参照先 |
---|---|
JDBC クライアントを実行する開発環境の設定 |
『WebLogic Server アプリケーションの開発』の「WebLogic Server J2EE アプリケーションの開発」 |
ドライバの使い方 |
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