Workshop では、通常の状況であれば、作成したファイルは自動的にビルドされいつでもデプロイできます。ただし、アプリケーションをデプロイする前に、ビルドが正常に完了している必要があります。
以下のトピックでは、開発モードで実行されている WebLogic Server に、Workshop アプリケーションをデプロイしてデバッグする場合の基本的な概念について説明します。
Weblogic Server は、開発モードとプロダクション モードの 2 種類のモードで起動できます。(付属の起動スクリプトを使用して Workshop サーバ ドメインを起動すると、WebLogic Server は開発モードで実行されます)。開発モードの WebLogic Server の動作は、アプリケーションを反復的に開発およびテストするのに適しています。たとえば、現在のアプリケーションは自動的に展開形式でデプロイされ、デプロイメントにおける特定のセキュリティ制約が緩和されます。
デプロイメントは、以下の 3 つの手順で行われます。
これら 3 つの手順は、通常はシームレスに実行されます。単一のテスト サーバへのデプロイメントでは、EAR ファイルは生成されません。次の表に、アプリケーションやアプリケーション コンポーネントを開発用にデプロイした場合と、プロダクション用にデプロイした場合の違いを示します。
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デプロイメントを実行すると、サーバに関連付けられているプロジェクトのうち、その時点で開かれているすべてのプロジェクトがデプロイされます。プロジェクトを閉じるには、[プロジェクト|プロジェクトを閉じる] コマンドを実行します。ワーキング セット (ヘルプ システムの『ワークベンチ・ユーザー・ガイド』を参照) を指定して、ビルドとデプロイメントの範囲を制御することもできます。
ただし、アプリケーション全体やプロジェクトのグループをデプロイした場合でも、実行結果として表示されるのは、デプロイを開始するためにクリックしたファイルまたはフォルダの実行結果のみです。たとえば、ページ フロー コンポーネント ファイルからデプロイした場合は、そのページ フローがエディタ領域の新しいブラウザ タブで実行されます。Web サービスをデプロイした場合は、その Web サービスのテスト クライアント ページがエディタ領域の新しいタブで実行されます。それらのページ フローや Web サービスを正しく実行するために他の Web サービスが必要になる場合でも、実際にはすべてのコンポーネントがデプロイされているため問題なく実行できます。
また、サーバにデプロイされているプロジェクトを管理することもできます。
アプリケーションをデプロイするためのコマンドは 2 つあります。
サーバへのファイルのパブリッシュのみを行う場合は、後述の [サーバ] ビューを使用します。[サーバ] ビューでは、サーバからアプリケーションをアンデプロイすることもできます。
アプリケーションのデプロイメントが完了すると、[サーバ] ビューが自動的に表示され、ワークベンチのエディタ領域にアプリケーションの実行結果が表示されます。
ページ フローを実行した場合は、エディタ領域内のタブに初期の JSP ページが表示されます。このタブは、アプリケーションの実行が可能なテスト ブラウザです。
Web サービスを実行した場合は、エディタ領域内のタブにテスト クライアントが表示されます。このタブを使用すると、オペレーションのパラメータを指定したり、オペレーションに要求を送信したりできます。オペレーションからの応答も、同じタブ内に表示されます。
アプリケーションのデプロイメントと実行が完了すると、自動的に [サーバ] ビューが表示されます。このビューを手動で開くには、[ウィンドウ|ビューの表示|その他] を選択し、[サーバ] を展開して [サーバ] をクリックします。次の図に示すように、[サーバ] ビューではサーバを管理するためのさまざまなコマンドを実行できます。
ここでは、プロダクション モードで実行されている WebLogic Server に、Workshop アプリケーションをデプロイする手順について説明します。このタスクは、次の 3 つのステップで構成されます。
Workshop アプリケーションを WebLogic Server にデプロイする前に、デプロイするアプリケーションで必要となるリソースが、サーバ ドメインに存在することを確認する必要があります。たとえば、アプリケーションでの NetUI フレームワークやコントロール フレームワークを使用する場合は、これらのフレームワークに関連するライブラリが必要になります。また、アプリケーションでメッセージ バッファリング、信頼性のあるメッセージング、および JMS 転送を使用している場合は、サーバに適切な JMS キューがコンフィグレーションされている必要があります。
Workshop アプリケーション用の汎用サーバ リソース (NetUI およびコントロールのサポート、JMS、Pointbase、Java Server Pages、Java Server Faces、Struts など) は、サーバのコンフィグレーション ウィザードによって提供されます。workshop 対応サーバを新たに作成する方法やworkshop リソースを既存のサーバに追加する方法の手順説明を参照してください。
コンフィグレーション ウィザードでは、どのアプリケーションに対しても適切なリソースが提供されるとは限りません。たとえば、アプリケーションでデフォルトの Workshop キュー以外の JMS キューを使用している場合は、それらの JMS キューが含まれるようにサーバを手動でコンフィグレーションする必要があります。Weblogic server に JMS キューをコンフィグレーションする手順については、Weblogic server ドキュメントの「基本 JMS システム リソースのコンフィグレーション」を参照してください。同様に、アプリケーションでデフォルトの Pointbase データ ソース以外のデータ ソースを使用している場合は、そのデータ ソースが含まれるようにサーバ ドメインを手動でコンフィグレーションする必要があります。データ ソースのコンフィグレーションの詳細については、WebLogic Server ドキュメントの「データベース サービスのコンフィグレーション」を参照してください。
プロジェクトを EAR ファイルとしてデプロイする場合は、[ファイル|エクスポート|EAR ファイル] を選択します。[EAR アプリケーション] フィールドでは、アーカイブする EAR プロジェクトの名前を選択します。生成された EAR アーカイブには、選択した EAR のコンポーネントになっていたすべてのプロジェクトが格納されます。
プロジェクトのビルド プロセスを Ant スクリプトにエクスポートすることもできます。詳細については、「アプリケーションのカスタム Ant ビルド ファイルの作成」を参照してください。
プロダクション モードで動作しているデプロイ対象サーバの WebLogic Server コンソールを開きます。
デプロイした EAR の左にあるプラス記号をクリックすると、アプリケーションのデプロイされたモジュール (EJB および Web アプリケーション) の一覧が表示されます。
プロダクション モードのサーバへのアプリケーションのデプロイメントについては、WebLogic Server ドキュメントの「BEA WebLogic Server 10.0 アプリケーションのデプロイメント」を参照してください。
すでにデプロイされているアプリケーションを更新する方法については、WebLogic Server ドキュメントで「プロダクション環境でのアプリケーションの再デプロイメント」を参照してください。