サービス コントロールをカスタマイズする : デフォルトのプロトコルとメッセージ フォーマットを指定する

このトピックでは、サービス コントロールのデフォルト動作を変更するための CTRL ファイルのカスタマイズについて説明します。

コントロールの詳細については、コントロール : Web サービスからリソースを使用するを参照してください。

サービス コントロールの詳細については、サービス コントロール : 他の Web サービスを使用するを参照してください。

サービス コントロールのカスタマイズの詳細については、サービス コントロールをカスタマイズする : 概要を参照してください。

デフォルトのプロトコルまたはメッセージ フォーマットを変更する

別のプロトコルまたはメッセージ フォーマットを使用するために、サービス コントロールの変更が必要になる場合があります。使用するプロトコルまたはメッセージ フォーマットは、対象の Web サービスがサポートしているものでなければなりません。Web サービスがサポートしているプロトコルおよびメッセージ フォーマットのセットを確認するには、サービスの WSDL ファイルを調べます。

注意 :このトピックでは、サービス コントロールの CTRL ファイルに対する変更のうち、既存の Web サービスと通信するためのプロトコルおよびメッセージ フォーマットに影響する変更に限定して説明します。WebLogic Workshop で新しい Web サービスを開発する場合、Web サービスが複数のプロトコルおよびメッセージ フォーマットをサポートするよう指定することができます。その場合、クライアントでは、Web サービスと通信するためのフォーマットを選択することができます。

サービスごとの設定とメソッドごとの設定

プロトコルとメッセージ フォーマットは、サービス コントロールまたはサービス コントロールのメソッドで指定できます。サービス コントロールの設定は、すべてのメソッドとコールバックにデフォルトで適用されます。メソッドまたはコールバックで別のプロトコルまたはメッセージ フォーマットを指定した場合、それらの設定がサービス コントロールのデフォルト設定に優先します。

プロトコル

プロトコルは、システム間でメッセージをやり取りするための下位レベルのネットワーク方式です。郵便にたとえれば、プロトコルは封筒の種類と住所の印刷方法について記述したものです。メッセージ フォーマットは、封筒に入れる手紙の内容と解釈方法を定義したものです。

Web サービスが基づいている標準では、すべての Web サービスがさまざまなプロトコルおよびメッセージ フォーマットをサポートできます。

たとえば、Web サービスは、Web ブラウザとサーバの基本プロトコルである HTTP(Hyper Text Transport Protocol)と、電子メール システムがメッセージをやり取りするためのプロトコルである SMTP(Simple Mail Transport Protocol)を使用した通信をサポートできます。その他のプロトコルもサポートできます。

Web サービスは複数のプロトコルまたはメッセージ フォーマットをサポートしていることを通知できますが、WebLogic Workshop で Web サービスのコントロールを作成する場合、デフォルトとして選択されるプロトコルとメッセージ フォーマットはそれぞれ 1 つです。

サービス コントロールのデフォルト プロトコルを設定する

サービス コントロールが対象の Web サービスとの通信に使用するプロトコルを変更するには、@jws:protocol タグを使用します。

プロトコルの指定方法については、@jws:protocol タグを参照してください。

メッセージ フォーマット

Web サービスが基づいている標準では、Web サービス間でやり取りするメッセージに複数のフォーマットを使用することができます。Web サービスのメッセージの主要な標準は SOAP です。SOAP では、Web サービスのメソッド呼び出しを表すメッセージに関して 2 つのフォーマットを定義しています。これらはドキュメント リテラルと SOAP RPC(Remote Procedure Call)と呼ばれます。

WebLogic Workshop ではドキュメント リテラルをデフォルトのメッセージ フォーマットとして使用しますが、SOAP RPC を使用して通信することもできます。その他の Web サービス開発ツールの中には、SOAP RPC をデフォルトのメッセージ フォーマットとして使用するものがあります。別々のツールを使用して開発された 2 つの Web サービス間の通信を実装するには、両方のサービスが同じメッセージ フォーマットを使用するようにしなければなりません。自分の Web サービスが受け入れるフォーマットを指定し、他の Web サービスの開発者にそのフォーマットを選択するように指示することも、他の Web サービスのデフォルト フォーマットを自分の Web サービスで受け入れられるように別のフォーマットを選択することもできます。

サービス コントロールのデフォルト メッセージ フォーマットを設定する

サービス コントロールが対象の Web サービスとの通信に使用するメッセージ フォーマットを変更するには、@jws:location タグを使用します。

メッセージ フォーマットの指定方法については、@jws:protocol タグを参照してください。

関連トピック

@jws:location タグ