1 Oracle ACFSおよびOracle ADVMの概要
Oracle ASM Cluster File System (Oracle ACFS)およびOracle ASM動的ボリューム・マネージャ(Oracle ADVM)では、ストレージ管理の重要なコンポーネントを提供します。
この章では、Oracle Automatic Storage Management Cluster File System (Oracle ACFS)のコンポーネントとOracle ASM Dynamic Volume Manager (Oracle ADVM)について説明します。
この章では、Oracle ACFSおよびOracle ADVMの機能の概念および概要について説明します。内容は次のとおりです。
関連項目:
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Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)の詳細は、Oracle Automatic Storage Management管理者ガイドを参照してください。
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Oracle ACFS機能とディスク・グループの属性設定の詳細は、互換性属性設定により使用可能になるOracle ACFS機能を参照してください。
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Oracle ASMコンフィギュレーション・アシスタントを使用したOracle ACFSの管理の詳細は、ASMCAによるOracle ACFSおよびOracle ADVMの管理を参照してください。
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ボリューム管理コマンドの詳細は、「ASMCMDによるOracle ADVMの管理」を参照してください。
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Oracle ACFSのオペレーティング・システム・ユーティリティの詳細は、「コマンドライン・ツールによるOracle ACFSの管理」を参照してください。
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ビューを使用したOracle ACFS情報の取得の詳細は、「ビューを使用したOracle ACFS情報の表示」を参照してください。
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ボリュームを管理するための
ALTER
DISKGROUP
ADD
VOLUME
SQL文の詳細は、Oracle Automatic Storage Management管理者ガイドを参照してください
Oracle ASM 20c用のOracle ACFSおよびOracle ADVMでの変更点
ここでは、Oracle ASM 20cのOracle Automatic Storage Managementクラスタ・ファイルシステム(Oracle ACFS)およびOracle ASM動的ボリューム・マネージャ(Oracle ADVM)への変更点について説明します。
関連項目:
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Oracle Databaseの各エディションで使用できる機能を判断する場合は、『Oracle Databaseライセンス情報ユーザー・マニュアル』を参照
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このリリースの新機能に関する完全な説明は、『Oracle Database新機能ガイド』を参照
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このリリースで非推奨になった機能およびサポートが終了した機能の詳細は、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照
注意:
Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM) 20cでは、Oracle ASMに関する情報はOracle Automatic Storage Management管理者ガイドに記載されています。新機能
Oracle ACFS 20cの新機能は、次のとおりです。
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Oracle ACFSファイル・ベースのスナップショット
Oracle ACFSファイル・ベースのスナップショットにより、領域使用効率のよい個々のOracle ACFSファイルのスナップショットをLinux上に作成できます。
関連項目:
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Oracle ACFSスナップショットの詳細は、Oracle ACFSスナップショットについてを参照してください
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Oracle ACFSレプリケーションの計画外フェイルオーバー
Oracle ACFSのレプリケーション・フェイルオーバーでは、障害発生時にスタンバイ・ロケーションがプライマリのロールを引き受ける計画外フェイルオーバーが提供されます。
関連項目:
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Oracle ACFSレプリケーションの概要は、Oracle ACFSレプリケーションを参照してください
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Oracle ACFS自動縮小
Oracle ACFS自動縮小では、ボリューム上に使用可能な空き記憶域が十分にあれば、ポリシーに基づいてOracle ACFSファイルシステムが自動的に縮小されます。
関連項目:
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Oracle ACFS混合セクター・サポート
Oracle ACFS混合セクター・サポートによって、Oracle ACFSファイルシステムのLinuxプライマリ・ボリュームおよびアクセラレータ・ボリュームで、512バイトおよび4096バイトなど、異なる論理セクター・サイズを混在させて使用できます。
関連項目:
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アクセラレータ・ボリュームの作成の詳細は、mkfsを参照してください
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アクセラレータ・ボリュームの概要は、Oracle ACFSアクセラレータ・ボリュームを参照してください
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非推奨となった機能
Oracle ACFS 20cで非推奨となった機能は、次のとおりです。
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クラスタ・ドメインの非推奨 - ドメイン・サービス・クラスタ
Oracle Grid Infrastructure 20c以降、Oracleクラスタ・ドメイン・アーキテクチャの一部であるドメイン・サービス・クラスタ(DSC)は非推奨になりました。
サポート対象外となった機能
Oracle ACFS 20cでサポート対象外になった機能は、次のとおりです。
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Oracle ACFSレプリケーション・バージョン1のサポート対象外
Oracle ACFS 20c以降、Oracle ACFSレプリケーション・プロトコル・バージョン1はサポート対象外になりました。レプリケーション・プロトコル・バージョン1は、Oracle ACFS 12cリリース2 (12.2.0.1)で導入されたスナップショットベースのレプリケーション・バージョン2に置き換えられました。
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SolarisおよびWindowsでのOracle ACFS暗号化のサポート対象外
Oracle ACFS 20c以降、SolarisおよびMicrosoft Windowsオペレーティング・システムでOracle ACFS暗号化がサポート対象外になりました。
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Oracle ACFSセキュリティ(Vault)およびACFS監査のサポート対象外
Oracle ACFS 20c以降、Oracle ACFSセキュリティ(Vault)およびACFS監査はサポート対象外になりました。
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Microsoft WindowsでのOracle ACFSのサポート対象外
Oracle ACFS 20c以降、Oracle ACFSはWindowsでサポート対象外になりました。
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Oracle ACFSリモートのサポート対象外
Oracle ACFS 20c以降、メンバー・クラスタ(ACFSリモート)上のOracle ACFSがサポート対象外になりました。
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クラスタ・ドメイン - メンバー・クラスタのサポート対象外
Oracle Grid Infrastructure 20c以降、Oracleクラスタ・ドメイン・アーキテクチャの一部であるメンバー・クラスタはサポート対象外になりました。