管理ツールのオプションの設定

次のステップを使用して、Oracle BI管理ツールのプリファレンスおよびオプションを設定します。

  1. 管理ツールで、「ツール」を選択し、「オプション」を選択します。
  2. 「オプション」ダイアログの「一般」タブで、使用するオプションを選択します。
  3. 「リポジトリ」タブで、「表示フォルダの下にある表とディメンションのみを表示」または「レベル・ベースのメジャーを非表示」を選択します。
  4. 「オブジェクトのソート」タブで、管理ツールにアルファベット順で表示するリポジトリ・オブジェクトを指定します。
  5. 「ソース・コントロール」タブで、構成ファイルを作成または編集して、ソース・コントロール管理システムに統合するか、MDS XMLリポジトリのステータスを変更します。
  6. 「キャッシュ・マネージャ」タブで、キャッシュ・マネージャに表示する列を選択します。
  7. キャッシュ・マネージャでの列の順序を変更する項目を選択し、「」ボタンと「」ボタンを使用して列の位置を変更します。
  8. 「マルチユーザー」タブで、マルチユーザー開発ディレクトリへのパス、およびこの管理ツールのローカル開発者の名前を指定します。
  9. 「詳細」タブで、管理ツールに表示されるダイアログのスクロール速度を設定できます。スクロール速度を設定するには、スライダにカーソルを置きます。
  10. プリファレンスの設定を終了したら「OK」をクリックします。

Oracle BI管理ツールの一般オプション

この表は、「一般」タブの「オプション」ダイアログで使用可能なOracle BI管理ツールのオプションをいくつか示しています。

オプション 選択したときのアクション

図の修飾名の表示

物理図とビジネス・モデル図に完全修飾名を表示します。たとえば、このオプションを選択すると、物理図にB02 Marketではなく、"B - Sample Fcst Data"..."B02 Market"と表示されます。

このオプションを選択すると、親データベースやビジネス・モデルの名前を指定してオブジェクトを特定できますが、完全修飾名は長いので、図が読みにくくなる可能性があります。

このオプションを選択していなくても、オブジェクトにカーソルを重ねるか、図でオブジェクトを選択してステータス・バーを確認することで、オブジェクトの完全修飾名を確認できます。

図の別名に対する元の名前の表示

物理図に表示する表名を、別名表の名前ではなく、元の物理表の名前にします。別名表の名前ではなく、元の表を特定する場合は、このオプションを選択します。

ウィザードの導入ページの表示

計算ウィザードの導入ページを表示します。この導入ページには、導入ページが今後は表示されないようにするオプションもあります。

計算ウィザードを使用して、既存の2つの列を比較する新しい計算列の作成およびメトリック(NULLとゼロでの除算論理を扱う既存のエラー・トラップなど)の一括(集計)作成が可能です。計算ウィザードの使用を参照してください。

オブジェクトを自動的にチェックアウト

オブジェクトをダブルクリックすると、そのオブジェクトが自動的にチェックアウトされます。このオプションを選択しないと、オブジェクトを編集するとき、そのオブジェクトのチェックアウトを求めるプロンプトが表示されます。

このオプションは、管理ツールをオンライン・モードで開いているときにのみ適用できます。オンライン・モードでのリポジトリの編集を参照してください。

物理ビューで行数の表示

物理レイヤーに物理表と物理列の行数を表示します。この行数は、更新されていないと最初は表示されません。

「物理表」ダイアログの「一般」タブにある「表タイプ」リストでストアド・プロシージャ・コールとなっている項目については行数が表示されません。XML、XMLサーバーおよびマルチディメンション・データ・ソースには行数が存在しません。オンライン・モードで作業しているとき、新しいオブジェクトの行数を更新するには、そのオブジェクトをチェックインする必要があります。

論理列の移動時にプロンプトを表示

移動した列について、論理表ソースを無視するか、既存の論理表ソースを指定するか、新しい論理表ソースを作成するかを選択できるようにします。

マージ後に使用されていない物理表を削除

使用されていないオブジェクトをリポジトリから削除するユーティリティを実行します。これを実行することで、リポジトリのサイズが小さくなることがあります。

リポジトリからのインポートの許可

選択すると、「ファイル」メニューで「リポジトリからのインポート」オプションを使用できるようになります。

デフォルトでは、「ファイル」メニューの「リポジトリからのインポート」オプションは無効です。リポジトリに、インポートするオブジェクトを含むプロジェクトを作成し、その後、リポジトリ・マージを使用してそのプロジェクトを現行のリポジトリに組み込むことをお薦めします。リポジトリのマージを参照してください。

論理外部キー結合作成の許可

選択すると、結合マネージャを使用して論理外部キーの結合を作成する機能が得られます。このオプションは以前のリリースとの互換性を維持するために用意されているものであり、一般的には使用はお薦めできません。

Essbaseのドラッグ・アンド・ドロップ・アクションでGen1レベルをスキップ

選択すると、物理レイヤーからビジネス・モデルとマッピング・レイヤーにEssbaseキューブまたはディメンションをドラッグ・アンド・ドロップするときにGen1レベルが除外されます。

Essbaseデータ・ソースの操作を参照してください。

置換ウィザードで使用できない論理表ソースの非表示

デフォルトの置換ウィザードでは、置換できないものも含め、すべての論理表ソースが表示されます。このオプションを選択すると、使用できない論理表ソースは置換ウィザードの画面に表示されなくなります。列にマッピングされている論理表ソースがリストに表示されない理由の詳細は、「情報」をクリックしてください。

このオプションを選択するとウィザードのページのロードが速くなり、特に大規模なリポジトリで効果的です。

初期化ブロックに最初の接続プールを許可

このオプションの選択はベスト・プラクティスではなく、パフォーマンスの問題が発生することがあります。

デフォルトでは、初期化ブロックの接続プールを選択する際、物理レイヤーのデータベース・オブジェクトの下の最初の接続プールは選択可能として表示されません。これにより、問合せに使用する接続プールと同じ接続プールを初期化ブロックで使用できないようになります。初期化ブロックと問合せに同じ接続プールが使用されると、初期化ブロックが実行されている間、常に問合せがブロックされる可能性があります。あるいは、長時間実行される問合せによって、認証に使用される初期化ブロックがブロックされ、ログインの遅延または一時停止が発生する可能性もあります。

デフォルトの動作を変更して、初期化ブロックでの最初の接続プールの選択を許可するには、このオプションを選択します。

「初期化ブロックの接続プールについて」を参照してください。

問合せリポジトリにアップグレードIDを表示

アップグレードIDは、デフォルトでは、「リポジトリの問合せ」ダイアログに表示されません。このオプションを選択すると、アップグレードIDが、リポジトリの問合せ結果の列として表示されます。さらに、アップグレードIDにフィルタを設定して特定の値を検索できます。

このオプションは、ファイル名にアップグレードIDが含まれているMDS XML形式のリポジトリで役立ちます。

BIAPPSの機能拡張

このオプションは構成に応じて使用可能になります。

オンライン・ログインでテナント情報を表示

マルチテナント環境で作業する場合、このオプションを選択して「オンラインを開く」ダイアログの「テナント情報」フィールドを表示します。

変換キーをプレゼンテーション・ツリーに表示

すべてのプレゼンテーション・オブジェクトに対するトランスレーション・キー値を表示するかわりに、このオプションを選択してください。

プレゼンテーション名の編集

デフォルトでは、プレゼンテーション・オブジェクト名は読取り専用です。

プレゼンテーション・オブジェクトの名前を変更するには、このオプションを選択してください。

ドラッグ・アンド・ドロップ: 階層列のみ表示

Essbaseデータ・ソースでは、このオプションを選択すると、プレゼンテーション列が非表示になり、「アンサー」内の階層列のみが表示されます。

Oracle BI管理ツールのリポジトリ・オプション

Oracle BI管理ツールでリポジトリのプリファレンスを設定できます。

「リポジトリ」タブのオプションは次のとおりです。

  • 表示フォルダの下にある表とディメンションのみを表示

    「物理」および「ビジネス・モデルとマッピング」レイヤーで表示フォルダを作成して、オブジェクトを編成できます。メタデータ上の意味はありません。表示フォルダを作成したら、選択したオブジェクトが、フォルダにはショートカットとして表示され、データベースまたはビジネス・モデル・ツリーにはオブジェクトとして表示されます。オブジェクトを非表示にして、表示フォルダのショートカットのみが表示されるようにできます。

    物理レイヤーでの表示フォルダの設定およびビジネス・モデルとマッピング・レイヤーでの表示フォルダの設定を参照してください。

  • レベル・ベースのメジャーの非表示

    デフォルトでは、「ビジネス・モデルとマッピング」レイヤーのディメンション階層の各レベルに、そのレベルに割り当てられているディメンション列と、そのレベルで固定されているレベルベース・メジャーの両方が表示されます。レベル・ベース・メジャーは、ディメンション表の一部ではないが、特定のレベルにあるとして明示的に定義されているオブジェクトです。

    ディメンション階層でレベルベース・メジャーを非表示にすると、表示の繁雑さを解消できます。論理ファクト表では非表示にしたメジャーも表示できます。

    「レベルベース・メジャーの計算」を参照してください。

  • システム・ロギング・レベル

    このオプションは、内部BISystemユーザーのデフォルトの問合せロギング・レベルを決定します。BISystemユーザーは、Oracle BIサーバー・システム・プロセスを所有し、ユーザー・インタフェースでは公開されません。

    問合せロギング・レベルが0(デフォルト値)の場合はロギングが実行されません。このロギング・レベルを2に設定すると、イベントのポーリングや初期化のブロックなどの内部システム・プロセスに対する問合せロギングが有効になります。

    Oracle Analytics Serverの管理問合せログの管理を参照してください。

  • LDAP

    任意の代替LDAPサーバーを使用している場合、Oracle BIサーバーでは、ユーザーの識別子およびプロパティの認証キャッシュがメモリーに保持されます。これにより、LDAPを使用して膨大なユーザーを認証する際にパフォーマンスが向上します。認証キャッシュを無効にすると、数百件のセッションを認証するときにパフォーマンスが低下する可能性があります。Oracle WebLogic Serverの埋込みディレクトリ・サーバーには認証キャッシュは使用されません。

    認証キャッシュのプロパティには次のものがあります。

    • キャッシュ・リフレッシュ間隔

      ログオンしたユーザーの認証キャッシュ・エントリをリフレッシュする間隔。

    • 「キャッシュ・エントリ数」オプション(認証キャッシュ)および「キャッシュ・エントリ数」

      Oracle BIサーバーの起動時に事前に割り当てられる認証キャッシュの最大エントリ数。ユーザー数がこの限度を超えると、LRUアルゴリズムを使用してキャッシュ・エントリの入替えが行われます。この値に0を指定すると認証キャッシュは無効になります。

    LDAPサーバーとの間でセキュアな接続を使用する場合は、これ以外にもLDAPプロパティをいくつか指定する必要があります。具体的には、「LDAPサーバー」ダイアログの「詳細設定」タブで「SSL」を選択した場合は、次の情報を指定します。

    • ウォレット・ディレクトリ

      クライアント証明書と認証局(CA)証明書を格納するOracleウォレットの場所。

    • 「パスワード」および「パスワードの確認」

      Oracleウォレットのパスワード。

    認証キャッシュのプロパティとOracleウォレットのプロパティは、すべての定義済LDAPサーバー・オブジェクトで共有されます。

管理ツールのオプションの設定を参照してください。