変更アクティビティ計画の作成

計画を作成する際には、計画の完了に必要なタスクを指定します。タスクを定義する際には、次の処理を行います。

  • ターゲットとタスクの関連付け。

  • タスク間の依存性の定義。依存性を設定すると、自動的、またはタスクの所有者が完了とマークしたときに、依存される方のタスクが完了するかキャンセルされるまで依存する方のタスクは開始できないという、警告シグナルが示されます。これによって、タスクの実行が必要になるタイミングをタスク所有者が検出できるようになります。

  • 関連する依存性を持つ、ネストされたグループのタスクが含まれるタスク階層の指定。タスク・グループを使用すると、タスクを編成し、計画を処理するフローを構成できます。

  • 計画のアクティブ化時のタスクの自動割当てまたは手動割当て。

  • タスクの完了や、ターゲットに適用する必要のあるパッチ・テンプレートの選択のためのカスタムの指示の指定。

  • タスクが終了したことをシステムで自動的に検出するかどうか、またはタスクの所有者が手動でタスクをクローズするかどうかの指定。

変更アクティビティ計画を作成するには:

  1. 「エンタープライズ」メニューから「構成」を選択し、「変更アクティビティ計画」を選択します。
  2. 「変更アクティビティ計画」ページで、「作成」をクリックします。これにより、計画の作成ウィザードがアクティブ化します。
  3. 計画の作成: プロパティ・ページで、次の一般的な情報を指定します:
    • 名前

    • ターゲット・タイプ - 計画のターゲット・タイプによって、計画のタスクと関連付けられるターゲットのタイプを決定します。

    • 優先度 - 計画を管理する際に、優先度を使用して、タスクの所有権を割り当てて完了日に間に合うようにする重要性の順位を指定する場合があります。

    • 説明 - 該当する情報を指定します。

    • 外部リンク - 計画に関するドキュメントのリンクを追加することもできます。たとえば、リンクには、特定のパッチ・セットを説明するドキュメント、特定の内部手順またはポリシー、タスクによって影響を受けるアプリケーションのセットなどがあります。リンクの名前を指定して、URLを入力します。

    「次」をクリックします。

  4. 計画の作成: タスク定義ページの「作成」メニューで、「タスク・グループ」または「タスク定義」を選択して、この計画で実行するタスク・アクションの階層を作成します。

    詳細は、「タスク定義の作成」および「タスク・グループの作成」を参照してください。

    「次」をクリックします。

  5. 計画の作成: スケジュール・ページでは、次のことを実行できます。
    • 計画をすぐにアクティブ化するか、後で一度にアクティブ化します。

    • 計画を完了するのに必要な期間または完了日を決定する。計画を完了する必要がある正確な日付、または計画をアクティブ化する日付に関連する完了日を指定します。

    • タスクを自動または手動で割り当てる。タスクの手動割当てを選択する場合は、計画がアクティブ化されてからタスクを割り当てます。タスクを自動的に割り当てることを選択した場合、計画がアクティブ化されたときに、タスクはターゲットの所有者に割り当てられます。タスク所有者を作成する手順については、「グループ所有者へのタスクの割当て」を参照してください。

    ノート:

    「アクティブ化」ページは、計画のアクティブ化の準備ができるまでブランクのままにできます。

    「次」をクリックします。

  6. 計画の作成: 確認ページで、入力したすべての情報が目的どおりに入力されていることを確認します。更新が必要な場合は、「戻る」ボタンをクリックして、必要な変更を加えます。

    進行中の計画定義を保存するには、フロー(確認ステップ)の最後に移動し、「保存して終了」ボタンをクリックします。

ノート:

このページ内の情報は、「計画の作成: 確認」ページで「保存して終了」または「計画のアクティブ化」をクリックするまでは保存されません。

タスク定義の作成

タスク定義を作成する際には、次の情報を入力してください。

  1. タスクの名前を入力します。タスク・グループ名とタスク定義名は計画内で一意にする必要があります。

    ノート: 既存のタスクを選択した場合は、その前後にタスクを作成できるだけでなく、それに平行するタスクや、その内部にタスクを作成することも可能です。「前」または「後」を選択すると、タスクを実行する順序が指定され、それに応じたタスクの依存性が設定されます。順序が適切でない場合は、「移動」または「依存性の設定」を使用すると、順序を変更できます。

  2. タスク定義が関連付けられているターゲット・タイプを選択します。

    タスク定義がターゲットに基づいていない場合は、「なし」オプションを使用します。

  3. タスク・タイプを選択します。オプションは次のとおりです。
    • カスタム(または手動)

      カスタム・タスクとは、各自で定義するタスクです。カスタム・タスクには、手動で実行するタスク(通常はEnterprise Manager外)を含めることができますが、計画の一部になるようにしてください。

      タスク所有者がタスクを完了するために必要な情報を「アクション」フィールドに入力するか、「リンク」セクションにURLとタスクの手順を追加します。

      さらに、タスクが完了していることを確認する方法を指定します。

      • 適切な場合にタスク所有者がタスクを完了済として手動でマークすることを示すには、「タスク所有者がステータスを更新します。」を選択します。タスクは、「計画の管理」ページまたは「マイ・タスク」ページから完了済としてマークできます。

      • 選択したコンプライアンス・ルールにターゲットが準拠している場合に、タスクを自動的に完了済とマークすることを指定するには、「コンプライアンス標準ルールの評価結果を使用して、ステータスを更新します。」を選択します。タスク・ターゲット・タイプに適したルールのリストからコンプライアンス・ルールを選択するには、拡大鏡をクリックして、「コンプライアンス標準ルールの検索と選択」ダイアログ・ボックスにアクセスします。

    • パッチ計画

      このオプションを選択した場合は、「テンプレートのパッチ提供」ダイアログ・ボックスを使用して、タスクのターゲットに適用するパッチのリストが指定されたパッチ・テンプレートを選択します。

      このタスク定義の各ターゲットのタスクは、パッチがターゲットにデプロイされたことが検出されると自動的にクローズされます。

      「アクション」フィールドに詳細な手順を追加したり、タスク所有者の詳細情報のURLを「リンク」セクションに追加したりできます。

    • ジョブ

      このオプションを使用すると、計画の作成者は、ジョブに基づいてタスクを作成できます。拡大鏡をクリックして「ジョブの検索と選択」ダイアログ・ボックスにアクセスし、実行するジョブを選択します。

      タスク所有者は、タスクのジョブ発行や、既存のジョブ実行とタスクの関連付けを行います。ジョブの発行やタスクの関連付けには、マイ・タスク・ページまたは計画タスクの管理タブを使用します。

      ライブラリ・ジョブは、タスクに関連付ける必要があります。ターゲット・タイプがタスクのターゲット・タイプと一致するライブラリ・ジョブのみを選択できます。

      タスクの完了は複数の方法で指定できます。

      • タスクは、ジョブが正常に完了したときに「完了」とマークされます。これはデフォルトです。

        1日に1回、CAPにより、関連付けられているジョブ実行のステータスに基づき、ジョブベース・タスクが更新されます。ジョブベース・タスクのステータスをすぐに更新するには、マイ・タスク・ページまたは計画タスクの管理タブで、そのタスクを選択します。

      • タスクは、タスク所有者により手動で「完了」とマークされます。

      • タスクは、コンプライアンス・ルールの評価に基づいて「完了」とマークされます。

      ノート: CAPタスクで使用するジョブを選択する場合は、タスク所有者がジョブおよび適切なジョブ実行のアクセス権を持っていることを確認します。ジョブのアクセス権は、「ジョブ・ライブラリ」ページで変更できます。ジョブを作成または後で編集する場合は、「アクセス」タブを選択します。該当するユーザーのアクセス権を追加します。適切なアクセス権を付与できないと、タスク所有者のタスクに関連付けられているジョブをタスク所有者が表示できなくなります。

    • デプロイメント・プロシージャ

      計画の作成者は、デプロイメント・プロシージャとタスク定義を関連付けられます。拡大鏡をクリックして「デプロイメント・プロシージャの検索と選択」ダイアログ・ボックスにアクセスし、適切なデプロイメント・プロシージャを選択します。

      ノート: 構成済のデプロイメント・プロシージャのみを選択できます。構成済のデプロイメント・プロシージャを作成するには、プロシージャ・ライブラリ・ページからプロシージャを選択します。「起動」ボタンをクリックして、目的の属性を入力し、構成を保存します。

      タスク所有者は、CAPタスクと「プロシージャ・ライブラリ」から起動されたプロシージャ実行を関連付けることができます。必要なプロシージャ実行を表示する権限をタスク所有者が持っていることを確認します。

      タスクの完了は複数の方法で指定できます。

      • タスクは、デプロイメント・プロシージャが正常に完了したときに「完了」とマークされます。これはデフォルトです。

      • タスクは、タスク所有者により手動で「完了」とマークされます。

      • タスクは、コンプライアンス・ルールの評価に基づいて「完了」とマークされます。

      ノート: CAPタスクで使用するデプロイメント・プロシージャを選択する場合は、タスク所有者が、プロシージャ定義と、選択したプロシージャのプロシージャ実行に適切なアクセス権を持っていることを確認します。プロシージャ定義のアクセス権は、プロシージャ・ライブラリ・ページから編集できます。プロシージャ実行のアクセス権は、プロシージャ・アクティビティ・ページから編集できます。プロシージャを起動したら、CAPタスクに関連付けられているプロシージャ実行の権限を編集し、適切な管理者に権限を付与します。適切なアクセス権を付与できないと、タスク所有者のタスクに関連付けられているプロシージャをタスク所有者が表示できなくなります。

  4. このタスク定義のアクション(例: ブラックアウトのスケジュール、データベースのバックアップなど)を指定します。
  5. 検証方式を選択します。表示される方法は、タスクのタイプによって異なります。次のような方法があります。
    • タスク所有者は手動でタスク・ステータスを更新しますTask owner will manually update the status

    • ジョブ実行のステータスを使用して、ステータスを更新します。

    • プロシージャ実行のステータスを使用して、ステータスを更新します。

    • コンプライアンス標準ルールの評価結果を使用して、ステータスを更新します。。コンプライアンス標準ルールを選択します。

    パッチ計画デプロイメントは、システムによって自動的に検証されます。

  6. 「追加」をクリックして、タスク定義に関するドキュメントのリンクを追加します。リンクの名前を指定して、URLを入力します。
  7. 「次へ」をクリックします。

ノート: このページの情報は、「計画の作成: 確認」ページで「保存して終了」または「計画のアクティブ化」をクリックするまでは、保存されません。

依存性の設定

タスク定義を計画に追加する場合、「後に追加」または「前に追加」オプションを使用すると、タスク依存性が自動的に設定され、タスクを完了する順序が指定されます。順序を変更する場合は、「移動」オプションを使用して、別のタスクの前後に1つのタスクを移動します。

タスク定義間に依存性を手動で指定し、別のタスク定義を開始する前にタスク定義を完了する必要があるかどうかを指定できます。「依存性の設定」を使用して、タスクを移動し、そのタスクの後に、別のタスクの後で実行するすべてのタスクを移動します。依存性を設定するには、タスク定義を選択して、ツールバーにある「依存性の設定」をクリックします。選択したタスク定義の開始前に完了するタスク定義を指定します。これにより、タスク所有者が異なる順序でタスク定義を完了できなくなることはありません(タスク所有者は依存性を確認できるようになり、依存性が完了するまでタスク定義を待機するように警告が表示されます)。

依存性は、同じレベルのタスク定義ツリーで定義されていて、選択したタスク定義上に表示されるタスク定義でのみ作成できます。

タスク定義の移動

タスク定義を選択して「移動」ボタンをクリックすることによって、タスク定義をツリー内の別の場所に移動できます。タスク定義を移動して依存性を削除する必要がないかぎり、タスク定義の実行の順序が影響を受けることはありません。ターゲットがタスク・グループから継承される場合に、タスク定義をタスク・グループに移動したり、タスク・グループから移動したりすると、タスク定義に追加したターゲットが影響を受ける可能性があります。

ノート: このページの情報は、「計画の作成: 確認」ページで「保存して終了」をクリックするまでは、保存されません。

ターゲットの追加

タスクに関連付けられたターゲットを選択するには、「ターゲットの追加」をクリックします。計画をアクティブ化するには、ターゲット・タイプが「なし」のタスクを除き、各タスクに1つ以上のターゲットが関連付けられている必要があります。

計画のターゲット・タイプがシステムの場合、タスク定義に適したシステムのターゲットにのみタスクが作成されます。

次の点に注意してください。

  • 追加できるのは、計画のターゲット・タイプに対応するターゲットのみです。計画のターゲット・タイプがシステムの場合、タスク定義に適したターゲットにのみタスクが作成されます。

    たとえば、計画ターゲット・タイプがデータベース・システムで、タスク定義の対象がリスナーの場合、選択したデータベース・システムに関連付けられたリスナー・ターゲットにタスクが作成されます。

  • タスク・グループへのタスクの割当て

    ターゲットをタスク・グループに割り当てると、ターゲットはグループ内のすべてのタスクにも追加されます。

  • タスクによりターゲット・タイプを指定する場合は、計画をアクティブ化する前に、少なくとも1つのターゲットを関連付けておく必要があります。

  • タスクまたはタスク・グループに追加されたターゲットを確認するには、タスク定義を選択し、「ターゲットの編集」ボタン、または表のターゲット数をクリックします。

    「ターゲットの編集」ダイアログ・ボックスに、選択したタスクに直接追加したターゲットと、包含するタスク・グループから継承されたターゲットが表示されます。

タスク・グループの作成

タスク・グループを使用してタスクを整理します。タスク・グループは、ターゲットをタスクに割り当てる場合に便利です。ターゲットがタスク・グループに追加されると、ターゲットはグループ内のタスクにも追加されます。

次の情報を指定します。

  1. タスク・グループの名前を入力します。タスク・グループ名とタスク定義名は計画内で一意にする必要があります。

    ノート: 既存のタスク・グループを選択した場合は、その前後にタスク・グループ(またはタスク定義)を作成できるだけでなく、それに平行するタスク・グループや、その内部にタスク・グループを作成することも可能です。「前」または「後」を選択すると、タスク・グループ(またはタスク定義)を実行する順序が指定され、それに応じたタスク・グループ(またはタスク定義)の依存性が設定されます。順序が適切でない場合は、「移動」または「依存性の設定」を使用すると、順序を変更できます。

  2. タスク・グループの説明を入力します(例: グループの目的)。タスク・グループは関連するタスク定義をグループ化するために使用するフォルダです。
  3. 「OK」をクリックします。

ノート: このページの情報は、「計画の作成: 確認」ページで「保存して終了」をクリックするまでは、保存されません。