データベース移行の前提条件

オンプレミスのOracleデータベースをOracle Cloudに移行する前に、データベース移行ワークベンチ、EM CLIまたはREST APIのいずれを使用して移行する場合でも、特定の一般的な前提条件を満たす必要があります。

ソース・データベースで必要な前提条件:

  • ソース・データベースが検出され、Enterprise Managerに表示可能。詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド検出に関する項を参照してください。
  • エクスポート・ダンプ・ファイルをホストするのに十分な領域を持つローカル・ディレクトリを作成。
  • インポート・データベース・ユーザーのエクスポートが格納されるディレクトリへの書込み権限。
  • エクスポート・データベース・ユーザーにDATAPUMP_EXP_FULL_DATABASEロールを付与。このロールは、エクスポートを実行するユーザーに、データ・ポンプの移行を支援する追加権限を付与します。
    • 割り当てられたスキーマの範囲外でエクスポート操作を実行。
    • 他のユーザーが開始したジョブの監視
    • 権限のないユーザーが参照できないエクスポート・オブジェクト(表領域定義など)。
    全データベースのデータポンプ・エクスポート・ロール付与の例:
    SQL> GRANT DATAPUMP_EXP_FULL_DATABASE TO exp_user;

宛先データベースで必要な前提条件

  • 宛先Autonomous Databaseおよびアップロードされたダンプ・ファイルの記憶域には、Oracle Cloudアカウントが必要。詳細は、Oracle Cloud Oracle Cloudアプリケーション・スタート・ガイドOracle Cloudアカウントについてを参照してください。
  • 宛先データベースが検出され、Enterprise Managerに表示可能。詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Control Oracle Autonomous Databases管理者ガイドAutonomous Databaseの検出を参照してください。
  • Autonomous Databaseに接続するためのウォレット・ファイル(Enterprise Managerから自動化)。詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Control Oracle Autonomous Databases管理者ガイドAutonomous Databaseの検出を参照してください。
  • オブジェクト・ストアからのデータ・インポート用にAutonomous Databaseでクラウド資格証明を構成。詳細は、Oracle Cloud共有ExadataインフラストラクチャでのOracle Autonomous Data Warehouseの使用CREATE_CREDENTIALプロシージャを参照してください。
  • インポート・データベース・ユーザーのインポートが格納されるディレクトリへの書込み権限。
  • インポート・データベース・ユーザーにDATAPUMP_IMP_FULL_DATABASEロールを付与。このロールは、インポートを実行するユーザーに、データ・ポンプの移行を支援する追加権限を付与します。
    • 割り当てられたスキーマの範囲外でインポート操作を実行。
    • 他のユーザーが開始したジョブの監視
    • 権限のないユーザーが参照できないインポート・オブジェクト(ディレクトリ定義など)。
    全データベースのデータポンプ・インポート・ロール付与の例:
    SQL> GRANT DATAPUMP_IMP_FULL_DATABASE TO imp_user;

Enterprise Managerに必要な前提条件:

  • Enterprise ManagerではInstant Clientの最新バージョンが自動的にダウンロードされますが、一部の古いオペレーティング・システム・バージョンには互換性がなく、手動でのダウンロードが必要な場合があります。この場合は、移行ツールのアップロードで概説されているステップに従ってください。
  • ソース・データベース資格証明およびホスト資格証明。ホストにログインする必要があり、ジョブに必須の操作には、ホスト資格証明を指定する必要があります。データベース資格証明は、データベース管理を容易にするために使用されます。資格証明の設定の詳細は、資格証明の設定を参照してください。
  • オンプレミス・データ・センターと宛先サービス間のVPN接続または既存の接続。

    ノート:

    宛先はAutonomous DatabaseのOCIデータ・センターになります(APISおよびAutonomous Database接続へのコールに必要)
  • Enterprise Managerで、対応する各ターゲットに次の権限を割り当てます。
    必要な権限: 権限を適用するターゲット:
    ターゲットへの接続 ソース・データベースと宛先データベース
    コマンドの実行 ソース・データベース・ホスト
    ターゲットの構成 宛先データベース
    コマンドの実行 宛先データベースのモニタリング・エージェント・ホスト
    新規ビューまたは既存ビューの作成 名前付き資格証明
    任意のソフトウェア・ライブラリ・エンティティの作成 ソフトウェア・ライブラリ・エンティティ
    任意のソフトウェア・ライブラリ・エンティティの表示 ソフトウェア・ライブラリ・エンティティ
    作成 デプロイメント・プロシージャおよびジョブ・システム
    権限の付与方法の詳細は、デプロイメント・プロシージャについておよびロールと権限の管理者への付与を参照してください。

RESTおよびEM CLIの追加の前提条件情報:

  • RESTを使用して移行を計画している場合は、前提条件の一部として移行ツールをアップロードする必要があります。ステップは、REST APIデータベース移行の前提条件を参照してください。
  • EM CLIを使用して移行を計画している場合は、前提条件の一部として移行ツールをアップロードする必要があります。ステップは、EM CLIデータベース移行の前提条件を参照してください。