L Siebelサポート
Siebelの概要
提供される監視のサポートは、Siebel 7.7以上のHIアプリケーション(Callcenter、Sales、Service、Marketing、PRMManagerなど)をサポートするように設計されています。
RUEIのリリースに伴い、Siebel Open UIもサポートされています。
Siebel Suite定義の作成
Siebelベースのアプリケーションのスイート定義を作成できます。作成方法は、サポートされている他のOracle Enterpriseアーキテクチャの場合と同じです。 スイートの作成手順については、「スイート定義の作成」で説明します。
Cookieテクノロジの検証
Siebelスイート・インスタンスを作成すると、Siebel環境用の事前定義済Cookieが自動的に作成されます。 これは、_sn
という名前のカスタムCookieとして実装されます。 多くの場合、これはSiebelアプリケーションに適しています。 ただし、環境の構成によってはそれを変更する必要があります。 cookieの構成の詳細は、「セッション・トラッキング・メカニズムの指定」を参照してください。
ユーザー・ログオンの取得
場合によっては、ビジターのログオンが簡単に取得できません。 たとえば、Webレイヤーの外で代替ビジター・ログオンを行うSingle Sign-On(SSO)構成などが原因です。 このような場合は、ビジターが監視対象のSiebelアプリケーションを開始するときにアクセスするWebテンプレート・ページに、次のJavaScriptコードを追加します。
<SCRIPT LANGUAGE="JavaScript"> var loginname = top.theApplication().GetProfileAttr("Login Name"); document.cookie = 'siebeluserid='+loginname </SCRIPT>
目的のWebテンプレート・ファイルを識別する手順は、次のとおりです。
- Siebelアプリケーションによって現在使用されている関連するWebページを判別します。 Siebel Tools Object Explorerで「Application」をクリックし、監視するSiebelアプリケーション(たとえば、Siebel Public Sector)を問い合せます。 フィールドの値(たとえば、ログオンWebページの「Login Web Page」)を書き留めます。
- Siebel Tools Object Explorerで「Web Page」をクリックして、前のステップで書き留めたWebページを問い合せます。 「Web Template」フィールドの値を書き留めます。 これはページのレンダリングに使用されるWebテンプレートです。
- Siebel Tools Object Explorerで「Web Template」をクリックして、前のステップで書き留めたWebテンプレートを問い合せます。 Object Explorerの「Web Template」アイコンを展開し、「Web Template File」をクリックします。 「Filename」フィールドの値を書き留めます。 これがWebテンプレート・ファイルです。
- 確認されたWebテンプレート・ファイルを更新して、上記のJavaScriptコードを含むようにします。
ホスト名とURLプレフィクス
Siebel実装は、Webサーバーとクライアント間を通過するすべてのトラフィックを検証することによって分析されます。クライアントは、ビジター・ブラウザまたはSiebel Enterprise Application Integration(EAI)インタフェースにアクセスするソフトウェアです。
このトラフィックの構造は次のとおりです。
http://server:port/application_language/start.swe?parameters
セッション
個々のビジター・セッションはセッションのCookieに基づいて認識されます。 デフォルトで使用されるセッションCookieは_sn
です。 このCookieが使用されない場合は削除できます。カスタムCookieを必要な名前で定義します。 URLのパラメータを使用してCookieを認識できないことに注意してください。
ビジター・セッションを追跡するためには、Cookie名をRUEIで正しく指定することを強くお薦めします。
アクションおよびページ
ユーザーによって実行されるアクションがRUEIによって追跡されます。 アクションは、Siebelサーバーへのコールごとに認識されます(コールでは既知のパラメータのリストが使用されます)。 1ユーザーのセッションを表示するとき、すべてのヒットが時間順に設定されます。 認識されたヒットはユーザー・アクションとしてマークされ、それ以外はそのアクションの要素(images/objects/activeX-component loading/javascript-library-loading
など)としてマークされます。 レポートされるページごとのロード時間は、アクションに基づいて計算され、すべての要素を含みます。
機能エラー認識
事前定義済のコンテンツ・メッセージは、すべての標準SBLエラー・メッセージに自動的に提供されます。 SBL-
で開始する場合、ページ要素として認識されます。 たとえば、SBL-EAI-04117
のように指定します。 デフォルトでは、このようなエラーは関数エラーとしてレポートされます。 詳細は、「コンテンツ・メッセージの翻訳の定義」を参照してください。 記載されている例はアプリケーションに関するものですが、この例はスイートにも該当し、リストに文字列が記載されています。
データ項目
表L-1に示すSiebel固有のデータ・アイテムがRUEIでレポートされます。
表L-1 Siebel固有のデータ・アイテム
項目 | 説明 |
---|---|
Siebelアプレット |
エンド・ユーザーがナビゲートしたアプレット。 アプレットを使用すると、作成のためにデータにアクセスできます。 |
Siebelコマンド |
エンド・ユーザーが実行した技術アクション(ある場合)。 |
Siebelメソッド |
ユーザーのアクションが実行された技術領域(ある場合)。 |
Siebelモジュール |
エンド・ユーザーが参照したSiebelモジュール。 たとえば、Callcenter、HR、MarketingおよびCRMです。 |
Siebel画面 |
スイートで使用された画面。 画面はビューの論理的な集合です。 画面そのものは表示用の構成要素ではなく、メニュー・バーやビュー・バーによって表示されるビューの集合です。 また、OpenUIフレームワークでは画面が使用されないため、多数(値なし)が予想されることに注意してください。 |
Siebelビュー |
表示されたSiebelビューと似ています。 ビューは、画面に同時に表示されるアプレットの集合です。 |
Siebelログイン・データの解釈
Siebelユーザー・インタフェースでは、画面アクティビティが常にRUEIにレポートされるとは限りません。 成功したログインの合計数をRUEIレポートから直接取得できない場合もあります。 測定が、不適切なログインやブラウザのリフレッシュなどのアイテムによる影響を受けることもあります。 他のRUEI機能を使用して次のステップを実行することにより、この問題を回避できます。
-
「ユーザー・フローの操作」の説明に従って新しいユーザー・フローを作成し、次のユーザー・フロー・ステップを作成します:
-
第一(ログイン)画面
たとえば、次のようにステップを作成します。
User Group != users
-
ホームページ(「ようこそ」ユーザー・ページ)
たとえば、一部のアプリケーションでは次のように指定する必要があります。
User Group = users AND page = Homepage
Siebelでは次のように指定する必要があります。
User Group = users AND Siebel View = *Home Page*
-
アプリケーション内部のクリック
たとえば、一部のアプリケーションでは次のように指定する必要があります。
Action = click OR page != Homepage
Siebelでは次のように指定する必要があります。
Siebel Command != (no value)
-
-
このユーザー・フローを使用し、完了したフローの数をカウントして、ログインしたユーザーの正確な数を判断します。
既知の制限事項
現在、RUEIはSiebelのすべての機能には対応していません。 特に次の制約事項がすでに判明しています。
-
RUEIは、判読可能な形式でURLをレポートしようとします。 つまり、レポートされるURLが実際のURLのように見えても、ブラウザのアドレス・バーにコピーして貼り付けることができない場合があります。 RAW形式(Webサーバーで受信)と判読可能な形式(RUEIでレポート)を区別することはできません。 これは、Siebel URLの場合に特に重要です。 Siebel URLに含まれる可能性がある次の引数の例と、RUEIでのレポート方法について考えてください。
&SWEView=Program Expense Trend Analysis View &SWEView=Program+Expense+Trend+Analysis+View
最初のURLは、おそらく次のように回線で送られました。
&SWEView=Program%20Expense%20Trend%20Analysis%20View
ただし、2番目のURLは次のいずれかとして回線で送られた可能性があります。
&SWEView=Program+Expense+Trend+Analysis+View &SWEView=Program%2bExpense%2bTrend%2bAnalysis%2bView
2つ目のURLは、2つ目の形式で書き換えられていなければ、値がWebサーバーによって正しく解釈されていない可能性があります。
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リッチ・インターネット・アプリケーション(RIA)・フレームワーク(Ajaxなど)を使用するアプリケーションは、再生機能が低下する場合があります。 通常、Siebel SIベースのアプリケーションは、HIベースのアプリケーションよりも制限が少なくなります。