4 Oracle GoldenGateターゲットの監視
ターゲットの資格証明を設定したら、それらをモニターできます。ExtractやReplicatなどのいくつかのターゲットでは、「起動」、「停止」および「強制終了」の各ボタンが使用可能になっており、これらを使用して起動操作や停止操作を実行することでターゲットを管理できます。
- Oracle GoldenGate Enterprise Manager Plug-inで、「ターゲット」をクリックして「GoldenGate」を選択し、OGGホーム・タブを表示します。
- ターゲット名をクリックして、メトリック、ログ、構成などの対応するターゲットの詳細を表示します。
プロセスが稼働中の場合、ターゲット・タイプのステータスは稼働中として上矢印で示され、そうでない場合、ターゲット・タイプのステータスも停止中です。このトピックでは、Microservicesインスタンスとクラシック・インスタンスのターゲット・タイプについて説明します。
4.2 「メトリック」タブ
「ターゲット」ページの「メトリック」タブでは、メトリックをモニターしたり、特定のメトリック結果についてユーザーにアラートを表示できます。
OGGホーム・ページに表示されるターゲット固有のメトリックの詳細は、OGGホーム・ページで使用可能なターゲット・メトリックを参照してください。
4.3 「ログ」タブ
ExtractやReplicatなどのターゲットの場合、「ログ」タブには「レポート」、「破棄」および「GGSエラー・ログ」があります。
- レポート: 「レポート」タブには、選択したターゲット・タイプに対して生成されたレポートのリストが表示されます。ファイルの拡張子は
.rpt
です。これらのレポート・ファイルには、ターゲット・ディレクトリ、データベース・バージョン、実行の基となるパラメータ、リカバリ・パラメータなど、ターゲットの詳細が格納されています。 - 破棄: パラメータ・ファイルに廃棄ファイルが指定されていて、そのファイルがOracle GoldenGateコアに存在する場合、これらのファイルも廃棄ファイルのリストとして「破棄」タブに表示されます。必要なフォルダ、ファイルまたはファイル拡張子の名前を指定できます。デフォルトの廃棄ファイルは、
dirrpt
フォルダ(dirrpt/processName*.dsc
など)から読み取られます。ファイル名は廃棄ファイルの絶対パスまたはOGGCORE
の場所に関連するパスであり、ファイル拡張子には.txt
、.discard
または.dsc
のいずれかを指定できます。次のように複数の廃棄ファイルを指定できます。DISCARDFILE dirrpt/File1.txt, APPEND, MEGABYTES DISCARDFILE dirdat/File2.txt, APPEND, MEGABYTES
- GGSエラー・ログ: GGSエラー・ログ・タブには、
ggserr.log
ファイルのファイル内容が表示されます。
4.4 「構成」タブ
「構成」タブには、パラメータ・ファイル全体が表示モードで表示されます。実行時には、Oracle GoldenGateプロパティ・ファイルに対応する新しいタブが「構成」タブに追加されます。これらのファイルに対応する複数のこのようなタブが存在する場合があります。プロパティおよびパラメータ・ファイルの内容を変更できます。
「構成」タブでファイルを変更するには:
-
「構成」」タブで、「編集」をクリックし、編集モードでパラメータ・ファイルを再度開きます。
-
パラメータ・ファイルのファイル名(ハイパーリンク)をクリックして、パラメータ・タブの横に新しいタブを作成します。タブのタイトルには
include/obey
ファイル名が表示されます。ノート:
ファイルの絶対パスがタブの下部に表示されます。既存のinclude/obey
ファイルの内容が、新しいタブに表示されます。ファイルが存在しない場合(たとえば、編集モードでユーザーが入力した新しいファイル名の場合)は、空のタブが表示され、テキスト領域の上に警告メッセージが表示されます。 -
変更した後、「保存」をクリックします。内容を変更していない場合、アクションは実行されません。
パラメータ構成ファイルへの変更を元に戻す場合は、「リロード」をクリックします。テキスト領域でパラメータ・ファイルに加えられた変更が破棄されます。
プロパティ(またはパラメータ)ファイルが編集されているかどうかを確認するには、次のようにします。
-
Oracle GoldenGate Enterprise Manager Plug-Inユーザー・インタフェースからプロパティ・ファイルを編集して保存します。
-
Oracle GoldenGateコアに移動し、これらの変更を確認します。
-
Oracle GoldenGate側でコンテンツを追加または削除し、Oracle GoldenGate Enterprise Manager Plug-In側で「リフレッシュ」をクリックします。
既存のプロパティ・ファイルがOracle GoldenGate Enterprise Manager Plug-InのUIに表示されます。
4.5 サポートされているターゲット・タイプ
4.5.1クラシックでサポートされているターゲット・タイプ
4.5.1.1 Oracle GoldenGate
Oracle GoldenGateターゲット・タイプは、Oracle GoldenGateクラシック・インスタンスを表します。これは、Manager、ExtractおよびReplicatターゲットの親ターゲットです。
Oracle GoldenGateターゲットには、初期ロード・プロセスを除いたOracle GoldenGateで使用可能なすべてのプロセスの総合ステータスが表示されます。このターゲットの総合ステータスがどのように機能するかを示す例を次に示します: Oracle GoldenGateに、ExtractおよびReplicatプロセスが5つ、初期ロード・プロセスが2つあり、そのうち2つのみがOracle Enterprise Managerで検出および昇格されます。つまり、Oracle GoldenGateプロセスのサブセットがEnterprise Managerでモニターされています。ただし、Oracle GoldenGateターゲットには、Oracle GoldenGateで使用可能なすべてのプロセスの総合ステータスが表示され、Enterprise Managerでモニターされているプロセスのステータスのみが表示されるわけではありません。
4.5.1.2 ExtractおよびReplicat
「Extract」ページでExtractの詳細なメトリック、ログおよびExtractの構成を表示したり、「Replicat」ページでReplicatの詳細なメトリック、ログおよびReplicatの構成を表示できます。
詳細は、ExtractおよびReplicatターゲット・タイプと、ExtractおよびReplicatを参照してください。
4.5.1.3 Manager
Managerプロセスは、クラシック・インスタンス内のOracle GoldenGateプロセスをすべて制御します。このロールには、エージェントに渡される、クリティカルな監視イベントに関する情報を生成することも含まれます。Replicat、ExtractおよびManagerのターゲット・タイプの場合は、起動、停止、強制終了および再開アクションでプロセスを制御できます。
このトピックでは、Oracle GoldenGate Enterprise Manager Plug-in ClassicインスタンスのManagerプロセスについて説明します。
メトリック | 説明 |
---|---|
ホスト名 |
ホスト・システムの名前を示します。 有効な値: ホストの完全修飾DNS名またはそのIPアドレス |
Managerポート |
インスタンスのManagerプロセスがそのローカル・システムで実行しているポートを示します。デフォルトのポート番号は7809ですが、このManagerに別のポートを指定することもでき、Managerパラメータ・ファイルの表示またはGGSCIのINFO MANAGERコマンドの発行(Managerが実行中の場合)により識別することができます。 有効な値: Managerパラメータ・ファイルに指定した、Managerプロセスのポート番号 |
開始時間 |
起動情報が作成された後でOracle GoldenGateコンポーネントにより受信された時間を示します。 有効な値: 64ビット・ユリウスGMTタイムスタンプ(マイクロ秒) |
バージョン |
選択したOracle GoldenGateインスタンスが表すOracle GoldenGateのバージョンを示します。 有効な値: X.x.x (メジャー、マイナーおよびメンテナンス・バージョン・レベル)、11.1.1など |
作業ディレクトリ |
選択したOracle GoldenGateインスタンス用のManagerの実行可能ファイルを含むディレクトリを示します。これはOracle GoldenGate のインストールのホーム・ディレクトリです。 有効な値: ディレクトリのフル・パス名 |
4.5.2 Microservicesでサポートされているターゲット・タイプ
- 管理サーバー
- ExtractおよびReplicat
- サービス・マネージャ
- デプロイメント
- 分散サーバー
- 受信サーバー
- パフォーマンス・メトリック・サーバー
4.5.2.2 ExtractおよびReplicat
「Extract」ターゲット・ページと「Replicat」ターゲット・ページでは、それぞれのOracle GoldenGateプロセスのメトリックの表示、それらのメトリックに対するアラートの設定、ログおよび構成ファイルの表示、履歴傾向のモニターを行うことができます。
次の表に、ExtractおよびReplicatプロセスのモニターに使用されるメトリックを示します。デフォルトでは、メトリックは60秒ごとにターゲットからフェッチされます。ただし、フェッチ頻度は変更できます。
メトリック | 説明 |
---|---|
チェックポイントの位置 |
ExtractおよびReplicatに有効 ExtractまたはReplicatによりディスクに保存された最新のチェックポイントのコンポジット表現を示します。この値は、属性が公開され、チェックポイントが保存された直後に、監視エージェントにより取得されます。 Extractは読取りおよび書込みチェックポイントを作成し、Replicatは読取りチェックポイントのみを作成します。コンポジット・チェックポイントの位置内の個別のチェックポイントは、トランザクション・ログまたは証跡(プロセス、および読取りチェックポイントか書込みチェックポイントかによる)内のレコードのRBA (相対バイト・アドレス)と、レコードが含まれるログまたは証跡ファイルの順序番号から構成されます。複数のデータ・ソース・ログ・ファイル内の一連の読取りチェックポイント(Oracle Real Application ClusterからのExtractなど)、または複数の書込みチェックポイント(複数の証跡ファイルを含むExtract構成内など)、およびその両方が存在する可能性があります。 有効な値: データベースによって使用するログ内のレコードの位置の表現は異なります。そのため、チェックポイントの位置は、数値ではなく、UTF8でエンコードされたテキスト文字列として公開されます。チェックポイントの位置内の個別のチェックポイントに対し、GGSCI SEND group-name STATUSコマンドで返される、次のものが示されます。
|
削除差分 |
ExtractおよびReplicatに有効 最後にフェッチされた値以降の、選択したOracle GoldenGateプロセスにより処理されたDELETE操作の数を示します。 有効な値: 正の整数 |
破棄差分 |
ExtractおよびReplicatに有効 最後にフェッチされた値以降の、選択したOracle GoldenGateプロセスにより処理されたDISCARD操作を示します。 有効な値: 正の整数。 |
実行済DDL差分 |
ExtractおよびReplicatに有効 最後にフェッチされた値以降の、選択したOracle GoldenGateプロセスにより処理された実行済のデータ定義言語(DDL)操作の数を示します。 有効な値: 正の整数 |
無視差分 |
Extractに有効 最後にフェッチされた値以降の、エラーの間無視するように構成されたデータ操作言語(DML)操作の数を示します。 有効な値: 正の整数 |
挿入差分 |
ExtractおよびReplicatに有効 最後にフェッチされた値以降の、選択したOracle GoldenGateプロセスにより処理されたデータ操作言語(DML)のINSERT操作の数を示します。 有効な値: 正の整数 |
秒当たりの操作差分 |
ExtractおよびReplicatに有効 最後にフェッチされた値以降の、選択したOracle GoldenGateプロセスにより処理された操作の数(毎秒)を示します。 有効な値: 正の整数 |
操作差分 |
ExtractおよびReplicatに有効 最後にフェッチされた値以降の、選択したOracle GoldenGateプロセスにより処理された、データ定義言語(DDL)とデータ操作言語(DML)のINSERT、UPDATE、DELETEおよびTRUNCATE操作の合計数を示します。 有効な値: 正の整数 |
行フェッチ試行差分 |
Extractに有効 最後にフェッチされた値以降の、選択したOracle GoldenGateプロセスにより処理された行フェッチ試行の数を示します。 有効な値: 正の整数 |
行フェッチ失敗差分 |
Extractに有効 最後にフェッチされた値以降の、選択したOracle GoldenGateプロセスにより処理された行フェッチ失敗の数を示します。 有効な値: 正の整数 |
切捨て差分 |
ExtractおよびReplicatに有効 最後にフェッチされた値以降の、選択したOracle GoldenGateプロセスにより現在の実行セッションで処理されたTRUNCATE操作の数を示します。 有効な値: 正の整数 |
更新差分 |
ExtractおよびReplicatに有効 最後にフェッチされた値以降の、選択したOracle GoldenGateプロセスにより現在の実行セッションで処理されたUPDATE (主キーの更新を含む)操作の数を示します。 有効な値: 正の整数 |
ファイルの終わり |
ExtractおよびReplicatに有効 選択したプロセスがデータ・ソース(トランザクション・ログまたは証跡ファイル)からの入力の最後に到達したかどうかを示します。 有効な値: ノート: ファイルの終わりメトリックの値0は、FALSE を意味します。アラート・テンプレートの場合は、格納されたメトリック値0および1を使用してください。0はFALSE 、1はTRUE を意味します。
ノート: アラート・テンプレートの場合は、格納されたメトリック値をミリ秒単位(UNIXエポック基準)で、last_checkpoint_ts、last_processed_ts、last_operation_ts、start_time、last_checkpoint_ts、last_processed_ts、last_operation_tsおよびstart_timeの各メトリックに使用してください。 |
ラグ(秒) |
ExtractおよびReplicatに有効 最後の操作のタイムスタンプと最後の処理のタイムスタンプ間の時間差異を示します。この属性は、Oracle GoldenGateプロセスとそのデータ・ソース間の実際のラグを表します。このラグの値は、GGSCIコマンド 有効な値: ラグ時間(秒) |
最終チェックポイント・タイムスタンプ |
ExtractおよびReplicatに有効 プロセスにより最後のチェックポイントが書き込まれた時間を示します。 有効な値: MM/DD/YYYY HH:MM:SS {AM | PM}形式の日時値。例: 01/14/2011 09:36:32 AM。 |
最終操作タイムスタンプ |
ExtractおよびReplicatに有効 トランザクション・ログに記録されたとおり、操作(INSERT、UPDATE、DELETE)がデータ・ソースでコミットされた時間を示します。 有効な値: MM/DD/YYYY HH:MM:SS {AM | PM}形式の日時値。例: 01/14/2011 09:36:32 AM |
最後の処理のタイムスタンプ |
ExtractおよびReplicatに有効 有効なレコードが選択したプロセスに返された時間を示します。Extractの場合、この時間値は、コンテナ・トランザクションがコミットした後でレコードが処理されるときに割り当てられます(レコードがトランザクション・ログから読み取られるときではありません)。データ・ポンプまたはReplicatの場合、この時間値はすぐに返されます。証跡内のすべてのトランザクションがコミットされているとわかっているからです。 有効な値: MM/DD/YYYY HH:MM:SS {AM | PM}形式の日時値。例: 01/14/2011 09:36:32 AM |
メッセージ |
ExtractおよびReplicatに有効 メッセージには次のものが含まれます。
|
名前 |
ExtractおよびReplicatに有効 選択したオブジェクトの名前。 有効な値: Oracle GoldenGateモニター・インタフェースに表示されるオブジェクトの名前。 |
最後のOGGチェックポイント以降の秒数 |
ExtractおよびReplicatに有効 最後のOGGチェックポイント以降の時間(秒)。 |
開始時間 |
ExtractおよびReplicatに有効 起動情報が作成された後でOracle GoldenGateコンポーネントにより受信された時間を示します。 有効な値: 64ビット・ユリウスGMTタイムスタンプ(マイクロ秒) |
ステータス |
ExtractおよびReplicatに有効 選択したプロセスの実行ステータスを示します。
ノート: メトリック・ステータスのアラートは数値に設定されます。メトリック・アラートの設定の詳細は、ExtractおよびReplicatのメトリック・アラートおよびインシデントの設定を参照してください。 |
削除の合計 |
ExtractおよびReplicatに有効 選択したOracle GoldenGateプロセスにより現在の実行セッションで処理された、DELETE操作の合計数を示します。 有効な値: 正の整数 |
破棄の合計 |
ExtractおよびReplicatに有効 選択したOracle GoldenGateプロセスにより現在の実行セッションで破棄された操作の合計数を示します。レコードはプロセスに関連付けられた破棄ファイルに書き込まれます。 有効な値: 正の整数。 |
実行済DDLの合計 |
ExtractおよびReplicatに有効 選択したOracle GoldenGateプロセスにより現在の実行セッションで処理された、データ定義言語(DDL)操作の合計数を示します。 有効な値: 正の整数 |
無視の合計 |
Extractに有効 現在の実行セッションのプロセスにより無視された、データ操作言語(DML)の合計数を示します。エラーは無視の合計メトリックに含まれます。 有効な値: 正の整数 |
挿入の合計 |
ExtractおよびReplicatに有効 選択したOracle GoldenGateプロセスにより現在の実行セッションで処理された、データ操作言語(DML)のINSERT操作の合計数を示します。統計値は、そのプロセス用のパラメータ・ファイルに指定されたすべての表で実行された操作の合計を反映します。ノート: 表がExtract構成のターゲットにマップされる場合、統計はすべてのターゲットに対する操作の合計を反映します。 有効な値: 正の整数 |
操作の合計 |
ExtractおよびReplicatに有効 選択したOracle GoldenGateプロセスにより現在の実行セッションで処理された、データ定義言語(DDL)とデータ操作言語(DML)のINSERT、UPDATE、DELETEおよびTRUNCATE操作の合計数を示します。 有効な値: 正の整数 |
行フェッチ試行合計 |
Extractに有効 選択したプロセスにより現在の実行セッションで実行された行フェッチの合計数を示します。フェッチは、情報が不十分である場合やトランザクション・ログにない場合、行の値を取得するために時々実行される必要があります。 有効な値: 正の整数 |
行フェッチ失敗合計 |
Extractに有効 選択したプロセスにより現在の実行セッションで実行できなかった行フェッチの合計数を示します。 有効な値: 正の整数 |
切捨ての合計 |
ExtractおよびReplicatに有効 選択したOracle GoldenGateプロセスにより現在の実行セッションで処理された、TRUNCATE操作の合計数を示します。統計値は、そのプロセス用のパラメータ・ファイルに指定されたすべての表で実行された操作の合計を反映します。ノート: 表がExtract構成のターゲットにマップされる場合、統計はすべてのターゲットに対する操作の合計を反映します。 有効な値: 正の整数 |
更新の合計 |
ExtractおよびReplicatに有効 選択したOracle GoldenGateプロセスにより現在の実行セッションで処理された、UPDATE (主キーの更新を含む)操作の合計数を示します。統計値は、そのプロセス用のパラメータ・ファイルに指定されたすべての表で実行された操作の合計を反映します。ノート: 表がExtract構成のターゲットにマップされる場合、統計はすべてのターゲットに対する操作の合計を反映します。 有効な値: 正の整数 |
4.5.2.3 サービス・マネージャ
サービス・マネージャページには、すべてのOracle GoldenGate Miscroservices Architectureデプロイメントがリストされます。
- サービス名: サービスの名前。たとえば、
distsrvr:8062
です - サービス・タイプ(管理サーバー、分散サーバー、パフォーマンス・メトリック・サーバー、レシーバ・サーバーなど)
- ポート - ポート番号
- ステータス - サービス・タイプのステータスです。
4.5.2.4 デプロイメント
各デプロイメントについて表示できる詳細は次のとおりです。
詳細 | 説明 |
---|---|
ステータス |
ターゲット・デプロイメントのステータス。たとえば、「実行中」です。 |
GoldenGateホーム |
ホスト・コンピュータに作成されるOracle GoldenGateホームは、製品をインストールするために選択したディレクトリです。この読取り専用ディレクトリには、製品のバイナリ、実行可能ファイルおよびライブラリ・ファイルが格納されます。デフォルトのディレクトリ・パスは、/ogg_install_location です。
|
GoldenGate Etcホーム |
パラメータ・ファイルを含め、デプロイメント構成ファイルが格納される場所。デフォルトのディレクトリ・パスは、/ogg_deployment_location/etc です。
|
GoldenGate構成ホーム |
各デプロイメント情報および構成アーティファクトが格納される場所。デフォルトのディレクトリ・パスは、/ogg_deployment_location/etc/conf です。
|
GoldenGate SSLホーム |
各デプロイメント・セキュリティ・アーティファクト(証明書、ウォレット)が格納される場所。デフォルトのディレクトリ・パスは、/ogg_deployment_location/etc/ssl です。
|
GoldenGate Varホーム | 各デプロイメント・ロギングおよびレポート処理アーティファクトが格納される場所。デフォルトのディレクトリ・パスは、/ogg_deployment_location/var です。
|
GoldenGateデータ・ホーム | 各デプロイメント・データ・アーティファクト(証跡ファイル)が格納される場所。デフォルトのディレクトリ・パスは、/ogg_deployment_location/var/lib/data です。
|
サービス・マネージャが管理 | デプロイメントがサービス・マネージャによって管理されるかどうかを示します。
有効な値: trueまたはfalse。 |
4.5.2.5 分散サーバー
「分散サーバー」には、分散パスと、各パスの詳細(ステータス、データ移動に要した時間、ソース・パスおよびターゲット・パスの詳細、データベース名など)が表示されます。
パスの詳細 | 説明 |
---|---|
分散サーバーのパス名 |
分散サーバーのパス名 |
ステータス |
分散サーバーのステータス。有効な値は次のとおりです。
|
処理のラグ |
ソースからターゲットへのデータの移動に要した時間(秒)。 |
ソース |
分散サーバーの完全パス名 |
ターゲット |
受信サーバーの完全パス名 |
DB名 | Extractターゲットがデータをフェッチするデータベースの名前。 |
Extract | 分散サーバーの接続先となるExtractターゲット(データのフェッチ先)の名前。 |
4.5.2.6 受信サーバー
「受信サーバー」には、受信パスと、各パスの詳細(ステータス、データ移動に要した時間、ソース・パスおよびターゲット・パスの詳細、データベース名など)が表示されます。
パスの詳細 | 説明 |
---|---|
受信サーバーのパス名 |
受信サーバーのパス名 |
ステータス |
受信サーバーのステータス。有効な値は次のとおりです。
|
処理のラグ |
ソースからターゲットへのデータの移動に要した時間(秒)。 |
ソース |
分散サーバーの完全パス名 |
ターゲット |
受信サーバーの完全パス名 |
DB名 | Extractターゲットがデータをフェッチするデータベースの名前。 |
Extract | 受信サーバーの接続先となるExtractターゲット(データのフェッチ先)の名前。 |
4.6 OGGホーム・ページで使用可能なターゲット・メトリック
ターゲットが昇格されたら、OGGホームページでその詳細を表示できます。インスタンスのプロセスごとに、Oracle GoldenGate Enterprise Manager Plug-Inのホームページにターゲットの詳細が表示されます。
-
ターゲット名
-
ターゲット・タイプ(Manager、Extract、Replicat (Oracle GoldenGateクラシック・インスタンスの場合)、サービス・マネージャ、デプロイメント、管理サーバー、パフォーマンス・メトリック・サーバー、分散サーバー、レシーバ・サーバー、Extract、Replicat (Oracle GoldenGate Microservicesインスタンスの場合))。
-
ステータス
-
ラグ(秒)
- ラグ傾向
-
ラグ傾向を表示するスパークライン・グラフ
-
操作の合計
-
操作差分
-
秒当たりの操作差分
-
インシデント
-
最後のOracle GoldenGateチェックポイントからの経過時間
-
最後のOracle GoldenGateチェックポイントのタイムスタンプ
-
カスタマイズ可能な単一のWebページでのOracle GoldenGateのすべてのインスタンスのサマリーの表示
-
多数のメトリック値およびメトリック履歴の詳細な調査。
-
インシデントによる通知およびチケット作成の自動化。
4.7ターゲットをモニターするための要素
表4-1 ターゲットのモニタリングに使用できる要素
要素 | 説明 |
---|---|
すべてのメトリック | ターゲットに定義されたすべてのメトリックを表示します。 |
メトリックと収集設定 | ターゲットのメトリックしきい値および収集間隔を表示します。 |
メトリック収集エラー | ターゲット・メトリックの取得中に発生したエラーの詳細を表示します。これは、ターゲットのパフォーマンスを正確に表していないメトリックの詳細を取得するのに役立ちます。 |
ステータス履歴 | ターゲット停止に関する情報を表示します。この情報は、ターゲット関連のインシデントのトラブルシューティングに必要です。詳細は、Enterprise Manager Cloud Control Oracle Fusion Middleware管理ガイドのターゲット・ステータスおよび可用性履歴の表示およびOracle GoldenGateターゲットの監視を参照してください。 |
インシデント・マネージャ | ハードウェアまたはソフトウェア・コンポーネントに悪影響を及ぼす、GoldenGateターゲットに関連する様々なイベントの詳細を表示します。これらのイベントにはユーザー処理が必要です。このセクションに表示される詳細(インシデント・サマリー、重大度、ターゲット、ターゲット・タイプなど)は、トラブルシューティングに不可欠です。 |
アラート履歴 | ターゲットの詳細なアラート履歴を表示します。 |