3.9 エクスポートしたアプリケーションをランタイム環境にインストール

インスタンス管理者は、SQL*PlusおよびAPEX_INSTANCE_ADMIN APIを使用してOracle Application Expressランタイム環境を管理します。

3.9.1 ランタイム環境を使用するメリットについて

ランタイム環境では本番アプリケーションを実行できますが、管理用のWebインタフェースは使用できず、これらのアプリケーションを直接開発することはできません。

機密の本番Oracle Application Expressアプリケーションは、Oracle Application Expressのランタイム・インストールで実行することをお薦めします。ランタイム・インストールでは、Webベースのアプリケーション開発環境が使用されないため、アプリケーション・ビルダー、SQL Workshopおよび本番インストールに関係するユーティリティが使用できません。また、ランタイム環境に含まれるのは、アプリケーションの実行に必要なOracle Application Expressデータベース・オブジェクトおよび権限のみであるため、より堅牢な環境になります。

ヒント:

Webシートは、Oracle Application Expressランタイム環境ではサポートされていません。

参照:

Oracle Application Express APIリファレンスの「APEX_INSTANCE_ADMIN」。

3.9.2 エクスポートしたアプリケーションをランタイム環境にインストール

Oracle Application Expressランタイム環境は、SQL*PlusおよびAPEX_INSTANCE_ADMIN APIを使用して管理します。

エクスポートされたアプリケーションをランタイム環境にインストールするには、次のステップを実行する必要があります。

  1. ワークスペースのエクスポートおよびインポートの説明に従って、アプリケーションが開発されたOracle Application Expressインスタンスからワークスペースをエクスポートします。
  2. SQL*Plusを使用して、ワークスペースをランタイム環境にインポートします。
    • APEX_200100SYSSYSTEM、またはロールAPEX_ADMINISTRATOR_ROLEが付与されているスキーマとして接続します。

    • ワークスペースのインポート・ファイルを実行します。

      ワークスペースのエクスポート・ファイルがOracle Application Express 3.2より前のバージョンで作成されている場合、APEX_200100として接続する必要があります。

  3. SQL*Plusを使用して、アプリケーションをエクスポートし、ランタイム環境にインポートします。