2 Oracle SQL Developer Webについて

Oracle SQL Developer Webは、ORDS (Oracle REST Data Services)を使用して、デスクトップベースのOracle SQL Developerの多くのデータベース開発機能および管理機能を提供するWebベースのアプリケーションです。主な機能には、ワークシートでのSQL文およびスクリプトの実行、データのエクスポート、データベースのモニタリング、およびData Modelerダイアグラムの作成が含まれます。

ノート:

Oracle SQL Developer Webの一部の機能は、DBAロールを持つユーザーとしてサインインした場合にのみ使用できます。このような機能の場合は、機能の説明の始めに使用制限があることを示す文が表示されます。次に例を示します。

可用性アイコン DBAロールおよびPDB_DBAロールを持つデータベース・ユーザーとしてサインインした場合にのみ使用可能です。

ユーザーの作成とロールの割当てについては、「ユーザーの作成/編集」ダイアログを参照してください。

システム要件については、ORDSシステム要件を参照してください。

2.1 SQL Developer Webユーザー・インタフェースについて

SQL Developer Webユーザー・インタフェースには、次の3つのコンポーネントがあります。

ヘッダー

ヘッダーには、セレクタ・アイコン、ヘルプ・アイコンおよびユーザー・ドロップダウン・リストが含まれています。


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図header1.jpgの説明

  • セレクタ・アイコン

    セレクタ・アイコンセレクタをクリックすると、左側のナビゲーション・ペインにメイン・メニューが表示されます。セレクタを使用して、「データベース・アクション」ページとナビゲーション・ペインを切り替えます。


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    図selector_options1.jpgの説明

  • 「ヘルプ」アイコン

    表示しているページのコンテキスト・ヘルプまたはオンライン・ヘルプを開くには、ヘルプ・アイコンをクリックします。

  • ユーザー・ドロップダウン・リスト

    ユーザー・ドロップダウン・リストには、サインインしているデータベース・ユーザーが表示され、それを開くと次の項目が表示されます。

    • プリファレンス: 優先するタイム・ゾーンとユーザー・インタフェース言語を設定できるダイアログが開きます。使用できる言語は、英語、ドイツ語、スペイン語、フランス語、イタリア語、日本語、韓国語、ポルトガル語および中国語です。

    • ログ: SQL Developer Webセッションで行われたHTTPコールのリストを表示するダイアログを開きます。

    • 情報: データベースおよびその他のコンポーネントのバージョン情報に加え、著作権情報とライセンス情報を表示するダイアログが開きます。

    • サインアウト: データベース・セッションからサインアウトします。

ステータス・バー

ステータス・バーには、ログ・ファイルにリンクするアイコンが含まれています。3つのアイコン(「エラー」、「警告」、「プロセス」)は、ログ・ファイルに適用されたフィルタです。

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図statusbar.pngの説明

エラー警告: 「エラー」または「警告」ダイアログを表示します。ここでは、失敗したRESTコールまたはアプリケーションのその他の問題のログ・エントリをリストします。

プロセス: 「プロセス」ダイアログを表示します。このダイアログで、終了したRESTコールまたは進行中のRESTコールが記録されます。

「ログ」通知リンク: 「エラー」、「警告」、「プロセス」、「SQL履歴」および「SQLの結果」タイプのログ・エントリを含む「ログ」ダイアログを表示します。

2.2 Oracle SQL Developer Webへのアクセス

Oracle SQL Developer WebはOracle REST Data Servicesに含まれています。

SQL Developer Webにアクセスするには:

  1. Oracle REST Data ServicesでSQL Developer Webを有効にします。詳細は、Oracle REST Data Servicesインストレーション、構成および開発ガイドコマンドライン・プロンプトを使用した高度なインストールを参照してください。

  2. SQL Developer Webを使用するには、SQL Developer WebでスキーマがREST対応になっているデータベース・ユーザーとしてサインインする必要があります。

    DBAロールを持つデータベース・ユーザーとして次のコードを実行します。

    BEGIN
     ords_admin.enable_schema(
      p_enabled => TRUE,
      p_schema => 'schema-name',
      p_url_mapping_type => 'BASE_PATH',
      p_url_mapping_pattern => 'schema-alias',
      p_auto_rest_auth => TRUE
     );
     commit;
    END;

    説明:

    • schema-nameは、すべて大文字のデータベース・スキーマ名です。
    • schema-aliasは、ユーザーがSQL Developer Webへのアクセスに使用するURLに表示されるスキーマ名の別名です。セキュリティ対策として、スキーマ名自体は使用せず、スキーマ名が公開されないようにすることをお薦めします。
    • p_auto_rest_authは、REST/メタデータ・カタログ/エンドポイントに認可が必要であることを指定します。RESTでは、メタデータ・カタログを使用して、スキーマの公開されているサービスのリストを取得します。
  3. ログイン・ページ(http://domain name/ords/sql-developer)で、ユーザー名を入力して、「次」をクリックします。

    図2-1 ログイン・ページ

    図2-1の説明が続く
    「図2-1 ログイン・ページ」の説明

    URLが/ords/<Username>に変わります。パスワードを入力し、「サインイン」をクリックします。「Oracle Databaseアクション」ページが表示されます。

    ログアウトすると、ログイン・ページ(http://domain name/ords/sql-developer)に戻り、再びユーザー名の入力を求められます。