パーティションでの計算スクリプトの使用
パーティション化されたアプリケーションは、複数のサーバー、プロセッサまたはコンピュータにまたがることができます。 アプリケーションをパーティション化し、パーティションごとに個別の計算を実行することで、計算のパフォーマンスを大幅に向上させることができます。
参照:
パーティションの計算スクリプトの記述
パーティションの計算スクリプトを記述する場合は、次のガイドラインを確認してください:
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データベース全体の計算におけるパフォーマンスの影響を評価します。 パフォーマンスを向上させるために、次のことができます:
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計算全体を再設計して、リモート・データベースの透過パーティションにあるリモート値を参照しないようにします。
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リモート・データベースの値を動的に計算します。
「パーティション内のデータの動的計算」を参照してください。
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適用可能な式を含むデータベース内の値をレプリケートします。
たとえば、東部リージョンの四半期データをレプリケートする場合は、Qtr1、Qtr2、Qtr3およびQtr4の値のみをレプリケートし、親のYear値をローカルで計算します。
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Essbaseが参照値を取得するときに、参照値が最新であることを確認します。 式を計算する前に、前述のオプション(再設計、動的計算またはレプリケート)のいずれかを選択するか、参照データベースを計算します。
パーティションの計算順序の制御
Essbaseで必要な結果が確実に計算されるように、データベースを特定の順序で計算する必要があります。
次の図は、West、CentralおよびEastデータベースの情報をCorporateデータベースから透過的に表示するパーティションを示しています:
図24-1 パーティションの計算

West、CentralおよびEastには、実際の値のみが含まれます。 企業には実績値と予算値が含まれています。 企業データベースのWest、CentralおよびEastデータは表示できますが、データはWest、CentralおよびEastデータベースにのみ存在し、企業データベースには複製されません。
したがって、Essbaseで企業を計算する場合は、West、CentralおよびEastから最新の値を取得する必要があります。 必要な結果を得るには、West、CentralおよびEastを計算してからCorporateを計算する必要があります。