データの挿入またはエクスポート操作を実行する必要がある場合、MDXスクリプトを使用します。
グリッド・データの分析の場合、MDXレポートを使用します。 「MDXレポートによるデータの分析」を参照してください。
MDXスクリプトを使用するには、ワークフローを選択します。
このワークフローを使用して、MDXスクリプトをテキスト・エディタで記述し、そのスクリプトをEssbaseにアップロードします。
MDXスクリプトをテキスト・エディタで記述し、.mdx
拡張子を付けて保存します。
Essbase Webインタフェースの「ファイル」の下にあるアプリケーションまたはキューブ・ディレクトリにMDXスクリプトをアップロードします。
Essbaseリボンの「計算」を使用して、「ジョブ」またはSmart ViewからMDXスクリプトを実行します。
このワークフローを使用して、MDXスクリプトをキューブのスクリプト・エディタで記述し、そのスクリプトを「ジョブ」から実行します。
アプリケーション・ページで、アプリケーションおよびキューブを展開します。
キューブの「アクション」メニューで「検査」をクリックします。
「スクリプト」、「MDXスクリプト」の順にクリックします。
「+」をクリックしてスクリプト・エディタを開きます。
MDXスクリプトを記述します。 メンバー・ツリーと関数リストを参考に作業してください。
スクリプトを検証して保存し、スクリプト・エディタを閉じます。
MDXスクリプトを「ジョブ」 (「MDXの実行」を参照)から実行するか、Smart Viewを使用している場合はEssbaseリボンの「計算」を使用して実行します。
このワークフローでは、アプリケーション・ワークブックを使用してMDXスクリプトを作成し、そのスクリプトを「ジョブ」から実行します。
MDXスクリプトを扱う際には、次のガイドラインに従ってください。
データの挿入またはエクスポート操作を実行するためにMDXスクリプトを使用します。
グリッド分析の場合、MDXスクリプトではなくMDXレポートを使用します。
MDXスクリプトにはオプションでランタイム代替変数を含めることができます。
ランタイム代替変数を含むMDXスクリプトをSmart View内で利用するには、SET RUNTIMESUBVARS計算コマンド内でXML構文を使用し、その中に<RTSV_HINT>
を含める必要があります。
ランタイム代替変数を設定して、Smart Viewで表示可能なデータ・スライスのみが計算されるようにするには、ランタイム代替変数の値をPOVに設定し、データ型をmemberに設定します。
MDXスクリプトをEssbase Webインタフェースから実行する場合、代替変数は使用できますが、ランタイム代替変数は使用できません。 MDXスクリプトでランタイム代替変数を使用するには、Smart Viewから「Essbase」リボンの「計算」を使用してスクリプトを実行する必要があります。
次に、「ジョブ」またはSmart Viewのいずれかを使用して、Sample Basicキューブに対して実行可能なMDXスクリプトの例を示します。
MDX挿入
この.mdx
スクリプトを保存して、「ジョブ」またはSmart Viewの「計算」ダイアログから実行できます。
INSERT "([Measures].[Payroll])" TO "([Measures].[Revised_Payroll])" INTO [Sample].[Basic] FROM ( SELECT {[Measures].[Payroll]} ON COLUMNS, {Crossjoin (Crossjoin(Descendants([Year]), Crossjoin(Descendants([Scenario]), Descendants([Product]))), Descendants([Market]))} ON ROWS FROM [Sample].[Basic] );
前述の例は、以前Revised_PayrollメジャーをSample Basicに追加したことを前提としています。
MDXエクスポート
この.mdx
スクリプトを保存して、「ジョブ」またはSmart Viewの「計算」ダイアログから実行できます。
EXPORT INTO FILE "sample01" OVERWRITE SELECT {[Mar],[Apr]} ON COLUMNS, Crossjoin({[New York]}, Crossjoin({[Actual],[Budget]}, {[Opening Inventory],[Ending Inventory]})) ON ROWS FROM [Sample].[Basic] WHERE ([100-10])
スクリプトを実行すると、エクスポート・ファイルsample01.txt
がファイル・カタログのキューブ・ディレクトリに保存されます。
Market,Scenario,Measures,Mar,Apr New York,Actual,Opening Inventory,2041,2108 New York,Actual,Ending Inventory,2108,2250 New York,Budget,Opening Inventory,1980,2040 New York,Budget,Ending Inventory,2040,2170
ランタイム代替変数を使用したMDXエクスポート
この.mdx
スクリプトを保存し、Smart Viewの「計算」ダイアログから実行できます。
SET RUNTIMESUBVARS { States = "Massachusetts"<RTSV_HINT><svLaunch> <description>US States</description> <type>member</type> <allowMissing>false</allowMissing> <dimension>Market</dimension> <choice>multiple</choice> </svLaunch></RTSV_HINT>; }; EXPORT INTO FILE "sample002" OVERWRITE SELECT {[Mar],[Apr]} ON COLUMNS, Crossjoin({&States}, Crossjoin({[Actual],[Budget]}, {[Opening Inventory],[Ending Inventory]})) ON ROWS FROM [Sample].[Basic] WHERE ([100-10])
スクリプトを実行すると、エクスポート・ファイルsample002.txt
がファイル・カタログのキューブ・ディレクトリに保存されます。
Market,Scenario,Measures,Mar,Apr Massachusetts,Actual,Opening Inventory,-54,-348 Massachusetts,Actual,Ending Inventory,-348,-663 Massachusetts,Budget,Opening Inventory,-160,-520 Massachusetts,Budget,Ending Inventory,-520,-910