キューブの更新は、データ・ソースとルール・ファイルを使用してキューブ・アウトラインにディメンションとメンバーをロードする方法です。
Essbaseを使用して、ディメンションおよびメンバーを手動で追加することもできます(「表形式データからのキューブの作成および更新」を参照)。
既存のキューブでは、ディメンションを増分更新、または新しいディメンションを追加できます。
キューブ・デザイナを使用して、既存のキューブでディメンションの削除やメンバーの名前変更を行うことはできません。
Excelのキューブ・デザイナ・リボンで、「キューブの構築」 を選択します。
「ビルド・オプション」メニューから「キューブの更新」オプションを選択します。
ディメンションの構築によってアウトラインが変更された場合は、データベースが再構成されることがあります。 次の各オプションは、再作成時のデータ値の処理方法を指定します。
キューブの更新 - すべてのデータの保持
すべてのデータ値が維持されます。
キューブの更新 - 入力データの保持
ロード済のデータを含むすべてのブロック(上位レベルと下位レベルの両方)が維持されます。
このオプションは、ブロック・ストレージ・キューブのみに適用されます。
キューブの更新 - リーフ・データの保持
リーフ(レベル0)の値のみが維持されます。 計算に必要なすべてのデータがリーフ・メンバーに存在する場合は、このオプションを選択してください。 選択した場合、キューブが再作成される前に上位レベルのブロックがすべて削除されます。 このため、再作成に必要なディスク容量が削減され、計算時間が向上します。 キューブが再計算されると、上位レベルのブロックは再作成されます。
キューブの更新 - すべてのデータの除去
すべてのデータ値がクリアされます。
このオプションは、ブロック・ストレージ・キューブのみに適用されます。
アプリケーション・ワークブック内にディメンション構築の定義が含まれており、必要なルール・ファイルが自動的に生成されます。 キューブ・デザイナでディメンションを構築する場合は、ルール・ファイルを選択しないでください。
キューブ・デザイナおよびアプリケーション・ワークブックを使用してキューブを増分更新しているときにユーザー定義属性(UDA)を変更する場合は、ディメンション・シートにすべてのUDA(追加する新規UDAおよびアウトライン内の既存UDA)を指定する必要があります。 すべてではなく、一部のUDA (追加するUDAなど)を指定すると、未指定のUDAは削除されます。
アプリケーション・ワークブックを使用して、既存のキューブに増分的にディメンションを追加すると、データは自動的に新しい最上位メンバーにマップされます。 既存のデータをマップする保管済メンバーを選択する方法はありません。 新しいディメンションに動的計算である最上位メンバーがある場合、動的メンバーはデータを保管できないため、データは失われます。