DrillupByLayer

EssbaseのMDX DrillupByLayer関数は、指定されたレイヤーより下にあるセットのメンバーをドリル・アップします。

構文

DrillupByLayer ( set [,layer] )

パラメータ

set

ドリルアップが発生するセット。

layer

ドリルアップする必要があるメンバーのレイヤー。省略した場合、セットは、セット内で2番目に低いレベルまでドリルアップされます。

ノート

DrillupLevelは、DrillupByLayerのシノニムとして使用できます。

これらの例では、Sample Basicアウトラインから次の階層を使用しています。


Profit、Inventory、Ratiosの各子を含む展開されたMeasuresディメンション。Margin (Profitの子)を含みます。Marginの子であるSalesとCOGSも含みます。

例1

次の問合せは、setのメンバーをMeasuresディメンションの2番目の世代にドリルアップします。

SELECT
  DrillupByLayer
  (
   {[Measures],[Profit],
    [Margin], [Sales], [COGS]
   }, Generations([Measures], 2)
  )

ON COLUMNS
FROM Sample.Basic

この問合せが返すグリッドは次のとおりです。

表4-58 MDX例からの出力グリッド

Measures Profit
105522 105522

例2

次の問合せは、layerが指定されていない場合、setのメンバーをsetで見つかった最下位から2番目のレベルまでドリルアップします。

SELECT
  DrillupByLayer
  (
   {[Measures],[Profit],
    [Margin], [Sales], [COGS]
   }
  )

ON COLUMNS
FROM Sample.Basic

この問合せが返すグリッドは次のとおりです。

表4-59 MDX例からの出力グリッド

Measures Profit Margin
105522 105522 221519