レベル0以外の共有メンバーの作成

場合によっては、レベル0以外のメンバー(最下位またはリーフ・レベルの世代ではないメンバー)を共有する必要があります。Essbaseディメンション構築ルールで親子参照またはレベル参照のいずれかを使用して、レベル0以外の共有メンバーを作成できます。

たとえば、図14-17では、100、200および300がTBCとGrandma'sによって共有されています。このアウトラインは、TBCが一部の製品ラインを外部ベンダーから購入することを想定しています。たとえば、200 (すべてのルート・ビール)をGrandma'sという名前のベンダーから購入します。

図14-17 サンプル・アウトライン: 様々な世代で共有されるレベル0以外のメンバー


イメージの前のテキストで説明されている、異なる世代で共有されるレベル0以外のメンバー。

親子参照を使用したレベル0以外の共有メンバーの作成

親子参照による構築方法は、最も用途の広い共有メンバー作成方法です。この構築方法には、世代参照やレベル参照の構築方法とは異なり、アウトライン内の共有メンバーの位置に関する制限がありません。

親子参照による構築方法を使用して同じ世代のレベル0以外の共有メンバーを作成するには、「親」と「子」のフィールド・タイプを定義します。Essbaseで共有を許可する設定になっていることを確認します。共有が有効になっている場合、Essbaseでは、新しい親の下に共有メンバーとして重複メンバーが自動的に作成されます。

図14-18 サンプル・ルール: 親子参照を使用して同じ世代で共有されるレベル0以外のメンバー


親子参照による構築方法を使用して同じ世代で共有されるレベル0以外のメンバーを作成するためのディメンション構築ルール。

レベル参照を使用したレベル0以外の共有メンバーの作成

レベル参照による構築方法を使用して非レベル0の共有メンバーを作成するには、プライマリとセカンダリのロールアップが1つのレコードに指定されていることを確認します。セカンダリ・ロールアップは、すべて1つのレコードに指定するのであれば無制限で指定できます。

ノート:

"ロールアップ"は、プロトタイプと共有メンバーが集計されるメンバーです。次の例では、共有メンバーはフィールド1にあり、プライマリ・ロールアップはフィールド2にあり、セカンダリ・ロールアップはフィールド3-5にあります。

共有メンバーの親のフィールド・タイプを重複レベルとして定義してから、レベル番号を入力します。同じ世代の共有メンバーを作成するには、プライマリ・ロールアップと同じレベル番号が含まれるようにセカンダリ・ロールアップのレベル番号を設定します。データソースの処理中に、Essbaseで、指定したレベルで親が作成され、その下に共有メンバーが挿入されます。

たとえば、製品ライン100、200および300をSodaという親と、TBCおよびGrandma'sという親との間で共有するには、次に示すようなサンプル・データ・ファイルとルール・ファイルを使用します。このデータソースおよびルール・ファイルは、アウトラインにDiet、TBCおよびGrandma'sメンバーが存在する場合にのみ機能します。「重複するレベル」フィールドは、指定したレベル・フィールドがアウトライン内にすでに存在する場合を除き、常にディメンションの子(世代2)として作成されます。

図14-19 サンプル・ルール: レベル参照を使用して様々な世代で共有されるレベル0以外のメンバー


レベル参照による構築方法を使用して異なる世代で共有されるレベル0以外のメンバーを作成するためのディメンション構築ルール