共有メンバーの作成

ディメンション構築を使用した共有メンバーの作成は、Essbase Webインタフェースのアウトライン・エディタを使用するよりも複雑です。ソース・データに適した構築方法を慎重に選択する必要があります。

共有メンバーに関連付けられたデータは、共有メンバーと同じ名前を持つプロトタイプ・メンバーのデータです。共有メンバーにはプロトタイプ・メンバーに含まれたデータへのポインタが保存されるため、データはメンバー間で共有され、1回のみ保存されます。

たとえば、100-20 (Diet Cola)メンバーは100ファミリとDietファミリにロールアップされます。

図14-11 Sample.Basicデータベース内の共有メンバー


このイメージは、イメージの前のテキストで説明されている、共有メンバーを示しています。

メンバーを共有する親の数に制限はありません。Diet Colaには親が2つありますが(100とDiet)、さらに多くの親にロールアップするよう定義することもできます。

アウトライン内の複数世代でメンバーを共有できます。図14-11では、Diet Colaはアウトライン内の世代2の2つのメンバーによって共有されていますが、図14-14のように世代3と世代4のメンバーで共有することもできます。

アウトライン内の異なる世代の共有メンバーは、アウトライン・エディタで簡単に作成できます。ディメンション構築を使用して共有メンバーを作成する方法は、より複雑です。構築方法を選択し、データ・ソースを慎重にフォーマットする必要があります。

次の項では、データのソースとディメンション構築ルールを使用して、アウトライン内に共有メンバーを作成する方法を説明します。

ノート:

共有メンバーがプロトタイプ・メンバーの前に配置されるようなアウトラインは作成しないでください。作成すると、アウトラインの検証でエラーが発生する可能性があります。