UDAの作成

Essbaseメンバーにユーザー定義属性(UDA)を作成できます。たとえば、「借方」というUDAを作成できます。計算スクリプトまたはキューブへのデータのロード時にUDAを使用します。

  • 計算スクリプトのUDA。UDAを定義した後、計算スクリプトでUDAについてメンバーを問い合せることができます。たとえば、「借方」というUDAを持つすべてのメンバーに-1を乗算し、正または負のいずれか(データの現在の格納方法に応じて)として表示できます。「ブロック・ストレージ・キューブの計算スクリプトの開発」を参照してください。

  • データ・ロードのUDA。データベースにデータをロードするとき、UDAに基づいてデータの符号を変更できます。

計算を実行したり、属性値に基づいてデータを選択的に取得したり、スプレッドシートで完全なクロス集計、ピボットおよびドリルダウン・サポートを提供する場合は、UDAのかわりに属性ディメンションを作成します。「属性とUDAの比較」を参照してください。

ノート:

集約ストレージ・データベースでは、UDAを使用してメンバー・グループを定義すると、Essbase関数の実行速度が大幅に低下します。このパフォーマンスの低下を回避するには、属性ディメンションを使用してメンバー・グループを定義します。

UDAを作成するときは、次のガイドラインに従ってください:

  • メンバーごとに複数のUDAを定義できます。

  • 1つのメンバーに同じUDAを2回設定することはできません。

  • 異なるメンバーに同じUDAを設定できます。

  • UDA名は、メンバー名、別名、レベルまたは世代名と同じにすることができます。メンバーと同じ命名ルールに従います。ディメンション、メンバーおよび別名の命名規則を参照してください。

  • 共有メンバーにはUDAを作成できません。

  • 属性ディメンションのメンバーにはUDAは作成できません。

  • UDAは指定したメンバーのみに適用されます。メンバーの子孫および祖先が同じUDAを自動的に受け取ることはありません。

Essbase Webインタフェースを使用してUDAを追加、削除または更新するには、編集するアウトラインを開き、メンバーを選択して、そのプロパティを編集します。「ユーザー定義の属性」をクリックします。詳細は、ユーザー定義属性の作成を参照してください。

アプリケーション・ワークブックまたはキューブ・デザイナを使用してUDAを追加または編集する場合は、関連するディメンション・ワークシートの1つ以上のUDAプロパティを更新します。


アプリケーション・ワークブックのSample Basic Marketディメンション・ワークシートでは、編集可能なUDA.UDA1およびUDA.UDA2プロパティが属性の関連付け列の後に表示されます。

REST APIを使用してアウトラインを編集する場合は、mbrInfoudasプロパティの値を更新して、メンバーの追加または更新アクションの実行時にUDAを追加、削除または置換します。エンドポイントのバッチ・アウトライン編集の実行に関するドキュメントを参照してください。